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マツダ アテンザGJ系 走行距離20万キロからのリフレッシュプラン その1。 DSC ドライアイス洗浄でインテークの煤を完全除去!!

神奈川県某所からお越しいただいたのはマツダ アテンザ GJ2FW 走行距離20万キロ リフレッシュプランのご依頼で入庫されました。



メールからご相談をいただいて予約入庫。


ユーザーさんの要望もあり今後も地元ディーラーさんとのお付き合いもあるので、ナンバープレートは隠します。

普段の整備は地元ディーラーで行っておりメンテパックも加入済み


不具合箇所・改善点
・ハンドル操作時にサスペンションからギシギシ音がする。

・加速時のアクセルレスポンスが悪い。

・100km/hで走行するとハンドルに伝わる振動がある。

・走行自体に問題はなく、リフレッシュプランを検討中。○○年○○月のブログの総額費用を教えてほしい。


こんな感じで問い合わせがありました。
何度かメールで打ち合わせをし、大阪府堺市のミナト自動車まで自走で来店されました。

問診をして作業の方向性を説明。  代車をお渡ししてお車を預かります。


試運転をして事前ホイールアライメントを測定し、バッテリーアナライザーやスキャンツールでデジタル的に点検。


リフトアップしてタイヤを外しエンジン・AT・サスペンション・ブレーキなどを分解してアナログ的に点検。

デジタル・アナログ両面から診断して、お勧めの整備プランを制作し御見積しました。


メールとTELで整備プランを提案し、OKがいただけたので作業を始めますね。


まずは定番のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)から紹介します。 




スカイアクティブ-Dのインテーク系煤堆積は、SKY-Dユーザーの皆さんならご存じだと思います。

6年前に(SKY-Dには煤が堆積しますよ~)とアナウンスをし続けて、煤堆積の完全除去作業をしてきました。


おかげさまで累積千台以上の作業実績が積み上がっています。


エンジンインテークポート側には大量の煤がガッチリ焼き付いていますね。


インテークバルブのシャフト部や傘部にもモリモリと煤が固着。
バルブ傘部は一番酷くバルブの形が分からない程に堆積していました。

煤堆積が酷いのでカメラのピントが合いずらいですね。

インテークマニホールドの入り口にあるEGR導入パイプの穴が、煤堆積で塞がりそうですね。





パイプを180度回転させると裏側はこんな感じになっていました。


これでは効果的に大容量のEGR導入が出来ないので、SKY-D本来の性能は発揮できないでしょう。


・燃費悪化
・エンジン音が大きい or 煩い
・加速レスポンスが低下 コントロール性の低下
・排気ガスが臭い
・DPF再生距離の低下
煤堆積で徐々に表面化してきます。


弊社が独自に開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は唯一無二のオリジナル整備。   

もともとはガソリン直噴エンジンに堆積するカーボン除去用に開発しました。





ドライアイス洗浄を用いてDSCノズルとアダプターを組み合わせ、インテークに固着した煤を完全除去しますね。


(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)
DSCのキャッチコピー通りの仕上がりをご期待ください!!



・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を剥離。


軽くワンショットでアルミ母材が見えるほどキレイになりましたね。
複雑な形状のポートやバルブを洗浄していきます。




インテークマニホールドやEGRバルブ等もドライアイスで完全除去!!




部品を交換する事もなく洗浄のみで新車時同様に戻りましたね。
交換するのはガスケットのみです。


ディーゼルなんて空気吸ってナンボのエンジンですから、空気が吸えない状態は性能低下の原因ですよ。

またEGR制御(ホット・コールド)を使い分けて燃焼状態をコントロールしています。  それを阻害する煤堆積は定期的に除去する事をおススメしています。




DSCのオプション整備で指名率が高い(水冷EGRクーラー洗浄)


ハチの巣状のフィンに煤が堆積してクールドEGRが使えなくなっていますね。



こちらもフィン内部を完全洗浄しました。


ちなみにEGRクーラーの内部洗浄はケミカルや超音波洗浄ぐらいではキレイに貫通しません。


中心部のフィン内部は貫通するのですが、外周に近い部分の煤堆積はガッチガチい固着しています。

弊社が独自に開発した洗浄装置で全てのフィン内部を洗浄し、最後に貫通確認をしています。  40cmほどの針金をフィン内部に差し込み、全てが貫通していればOKとしています。


入庫時から破損していたハーネスカプラーを補修部品で修復し、インテークの部品を組み立てますね。


弊社ではこのような補修部品を常にストック。
(破損カプラーを結束バンドで縛っているのをよく見かけますが、仕事が美しくないので出来るだけ補修するようにしています。)

LLCをラジエターリフレッシャーで脈動圧送式交換し、劣化しているラジエターキャップも交換しました。





ある程度の予算を掛けて新車時に近い状態に戻すリフレッシュプランの(DSC)をご紹介しました。


次回ブログでも引き続きアテンザGJ系 リフレッシュプランの内容を紹介しますね。

欧州から導入したマルチサーブでインジェクターとDPFを洗浄していきます。
それではHAPPY CAR LIFE!!



2022年10月16日

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