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とりあえず四半世紀を目指します。  次の7万キロに向けての老車リフレッシュ整備。

例年通りなら一月上旬は

少しゆっくり出来るはず・・・。

 

 

普段から軽整備はしているが、

 

リフレッシュ重整備は、

こんな時にしか出来ない・・・。

 

 

 

 

 

というわけで、

今回は愛車メンテナンス整備を

手が開いている年始付近に実施してみました。

 

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ボルボ 940エステート 9B230W

 

1993年式  走行距離14万キロ。

 

 

 

 

 

今回のメイン修理は

エンジン シリンダーヘッドガスケットからの冷却水漏れ。

 

 

 

 

 

B230エンジンは単純な構造なので、非常に丈夫。

ですが何ヶ所かは経年劣化に弱いところがあります。

 

 

 

 

その一つがシリンダヘッドとブロックの

気密確保をしているヘッドガスケット。

 

 

 

 

20年以上経過しているため素材自体がグズグズになり、

脆くなっているのですね。

 

 

 

 

 

WAKO’S ストップリークで漏れ自体は止まっていたのですが、

まだまだ使用する予定なので

 

 

ガスケットなど一式交換する事になりました~。

 

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おそらく30年以上前のエンジン設計でしょう。

 

シンプル・シンプル・シンプルなエンジンですね~。

 

 

 

 

ここまで分解する作業は

比較的簡単なのですが、

 

 

外していくと周辺パーツ

もれなく割れていきます。

 

 

 

 

 

 

ゴムホースはカッチカチに硬化。

プラスチック部品はパキパキに。

 

これらの部品も新品に交換します。

 

 

 

エンジン系の補修パーツは、

いまだに有るんですよね。

 

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冷却水漏れの原因になったヘッドガスケット。

 

23年間頑張ったほうでしょう。

 

 

 

無理に使用して

イッキにLLCが漏れれば、

 

 

 

オーバーヒートでエンジンがアウトになりますから、

長い目で見ると交換してよかったです。

 

 

 

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ディストリビューター周辺もリフレッシュ。

 

 

シリンダヘッドから切り離し、

汚れを落としてオーリングも交換。

 

 

 

ローター・キャップもボッシュ製で交換。

 

 

 

 

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ドライアイス洗浄用の

ドライアイスペレットが余っていたので、

 

燃焼室に当ててみました。

 

 

 

こちらは気持ち程度のリフレッシュ洗浄。

 

 

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左が7万キロ時に交換した

社外エンジンマウント(液体封入式)。

 

結構信頼できる所で購入したけど、これはハズレでした。

 

 

 

 

 

 

 

やはり重要ゴム部品は純正に限る。

輸入部品は当たり外れがあるからね。

 

 

 

交換した純正品はやはり静粛性がイイですね。

ぜんぜん違うわぁ。

 

 

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ウォーターポンプから各ホース類。

カム・クランク・インタミのオイルシールも交換。

 

 

こちらも7万キロ使用したので、

予防整備としてリフレッシュ~。

 

 

 

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排気系統もガスケットを交換し、

ターボ関係のオイル漏れも治しました。

 

 

 

 

 

いつか修理しようかと部品は入手していたのですが、

なかなか作業する機会が無くて・・・。

 

 

この際オイル周りのガスケット・オーリング類を全交換。

 

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もともと高速走行なら10km/L以上はあるのですが、

もう少し改善してくれる事を期待して・・・。

 

 

ボッシュ ユニバーサルタイプのO2センサーに交換しました。

 

 

 

 

冷間時の排気ガス臭さが無くなったので、

O2センサーのヒーター機能が復活したようです。

 

 

市街地走行時の燃費が

良くなるとイイんですけどね。

 

 

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こちらも7万キロ使用したイグナイター(パワーステージ)。

 

点火系の重要部品です。

 

 

 

 

 

 

 

これが突然死をすると、

エンジンが掛からず立ち往生。

 

 

 

見た目での良否判定は出来ないため、

こちらも予防整備として交換しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

結局今回のリフレッシュ整備では、

大小30点以上の部品を交換。

 

 

 

 

・もうすでに劣化しているもの。

・距離・年数を考慮して交換時期が近いもの。

 

 

 

 

 

作業前から分かっていた交換部品や、

分解して初めて分かった部品劣化など。

 

 

 

普段なかなか手が付けれなかった整備を、

思い切って実施したのです。

 

 

 

 

あと2年もすれば

四半世紀使用した事になるボルボ940。

 

 

メンテナンスをし続けた結果、

一度もエンストすらした事が無いんです。

 

未だに絶好調なんですよ~。

 

 

 

エコ的な事から乗り続けている訳ではなく、

ただ単に愛着があるから乗り続ける。

 

 

 

もう少し頑張ってもらいますね。

 

 

GRS系クラウン ATF完全圧送式交換。    ATF・デフオイルもNUTEC。    循環式?圧送式? その違いは大きいですよ~。

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大阪府北部からお越しいただきました。

 

 

トヨタ クラウン GRS184

走行距離 115000km

 

 

 

ATF完全圧送式交換のご依頼です。

 

 

 

 

 

 

メールからのお問い合わせから来店なのですが、

今回使用するATFはどれにするか?未定のままでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつものように作業前問診で、

 

各ATFの概要・全化学合成ATFの違い

メリット・デメリットなどを説明しました。

 

 

 

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今回の本命ATFに使用するのは、

NUTEC ニューテック 『NC-65 

 

 

 

全化学合成ATF(エステル系)

NUTEC最高峰のハイパフォーマンスATF。

 

(NUTEC ZZ51改の強化版とイメージしてもらえればOK)

 

 

 

 

 

 

試運転とATFチェックを済ませて、

まずはオイルパン脱着洗浄していきますね~。

 

 

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距離相応の汚れ具合 と 鉄粉付着量。

 

 

キレイに洗浄していきます。

 

 

 

 

古く硬化したオイルパンガスケット、

ATFストレーナーも交換しますね。

 

 

 

 

排出したATF量分を補充し、

エンジン始動で暖気します。

 

 

 

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ゼロクラウン以降の搭載されている

密封型6速ATミッション。

 

 

 

弊社オリジナルの『184系専用アダプター』を装着。

交換効率の高い圧送式交換が可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

高価なNC-65を使用する前に、

まずはプレ洗浄。

 

 

 

純正同等油 アイシン AFWプラス

全量イッキに交換しますね。

 

 

 

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左奥が新油

中央ビーカーが旧ATF

 

右手前がプレ洗浄後のATF

 

 

 

 

 

新油と比べればまだまだですが、

旧ATFと比べるとキレイになりましたね。

 

 

 

 

 

 

 

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30分間のアイドリングしてから、

NC-65に入れ替えます。

 

 

 

もう一度NC-65で

全量イッキに圧送式交換しますね。

 

 

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キレイに入れ替わりましたね。

 

 

 

 

注意

NC-65は薄緑色で色味が弱いです。

 

AFWプラスの赤色が少しでも混ざると、

干渉されますのでご理解くださいね~。

 

 

 

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最後に車種別規定温度で、

ATFレベル調整を行えます。

 

 

使用するスキャンツールはG-SCAN (インターサポート社)

 

 

 

 

 

国産車用スキャンツールとしては

非常に高額な部類に入りますが、

 

それに見合うだけのハイエンド機なんですよ~。

 

 

 

 

 

完全圧送式交換とNC-65なら

次回交換推奨距離は5万キロ以上

 

 

 

ストリート走行なら4万キロ以下で

再交換する必要はないと思いますよ。

 

 

 

 

 

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デフオイルも交換します。

 

 

 

 

NUTEC ZZ-31 75w85

部分化学合成ギアオイル(エステル系)

 

 

今回はこちらを使用しますね。

 

 

 

 

 

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ドレンプラグに溜まった鉄粉も除去。

 

ポンピングでオイルを注入します。

 

 

 

 

 

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純正中空タイプのドレンガスケットは、

規定トルクで締めますね。

 

 

潰れながら密着するので、

手の感覚を頼りに締めるのはNG

 

 

 

 

 

漏れを確認して完了しました。

 

 

 

 

 

 

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弊社は何年も前から専用アダプターを自社製作し、

密封式ATの圧送式交換を実施してきました。

 

 

 

 

最近、ネット等で調べてみると、

 

密封式ATのATF交換をしているが、

(交換効率の悪い循環式)で作業している画像をよく見ます。

 

 

 

 

プロの整備士なら画像で判断できますが、

一般の方ですとおそらく見分けが付かないと思います。

 

 

 

 

ATF交換を依頼される時は

圧送式?循環式?)のどちらで作業するのかを、

業者さんに聞いてみると良いかもしれませんね。

 

 

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

今年も良い年であるとイイですね。

 

 

 

もうすぐ?ホームページ・ブログもリニューアルします~。

 

 

現在は画像選定 と 記載文の編集中。

 

結構雰囲気が変わる予定です。

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

本日より2016年度の営業を開始しました。

あけましておめでとうございます。

本日7日より2016年度の営業を開始しました~。

 

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

というわけで今日から仕事始めなんですが、

 

一週間分のメール件数が凄まじく、

朝から返信作業に追われています。

 

 

 

 

お問い合わせ内容を確認して

送信メールを送れば、すぐに返答メールが届き・・・。

 

 

また別メールの返信作業をしていると、

新規メールがどんどん届いて・・・・ エンドレス。

 

 

 

 

 

 

今日一日はメール返信作業で、ほぼ終わりそうです。

 

 

 

 

 

 

お問い合わせフォームからのメールは

必ず3日以内には返信しますので、

 

 

もし連絡がなければエラーになっている場合があります。

 

 

迷惑フォルダー等を確認して頂いて、

届いていなければお連絡をもらえると助かります。

 

 

どうぞよろしくお願いします。

 

2015 営業終了のお知らせ。  来年もよろしくお願いします。

残された作業も完了し、無事納車。

 

大掃除も終えて本年度は終業となりました。

 

 

 

2016年の営業開始は1月7日。

 

 

 

 

それまでに

HP・お問い合わせメールを頂いた方は、

 

7日以降順次返信していきますので、

 

ご迷惑をおかけしますが

しばらくお待ちくださいね。

 

 

 

 

 

今年一年ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いします。

 

Happy Car Life!!

DSC ドライアイス洗浄によるカーボン除去作業。    ゼロからスタート 認知がされる日まで。

一ヶ月前に愛知県から

DSC作業で来店されたGRS180 クラウン。

 

 

 

 

 

DSC作業後は

エンジンのコンディションが向上したようで、

 

 

今回はATF完全圧送式交換を

依頼されました。

 

 

 

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話は一ヶ月前に遡ります。

 

 

 

直噴エンジンのインテークバルブに

大量のカーボンが蓄積するのは、もう皆さんご存知だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

量も多く、強固になったカーボンを

短時間で完全に除去する

 

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

 

 

 

 

 

 

 

 

次世代の洗浄方法として活躍している

ドライアイス洗浄機を活用し、

 

 

エンジンヘッドを分解せず、

エンジンにノーダメージでカーボン除去。

 

 

 

 

 

インテークバルブが見えるまで、

周辺部品を外しますね。

 

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直径5cm 深さ15cm のインテークポート。

 

その最深部にあるインテークバルブ。

 

 

 

 

 

5万キロでかなりの量が蓄積し、

カーボンが熱でガチガチに硬化固着。

 

 

 

 

量と硬さの為、

手作業での完全除去はほぼ不可能。

 

 

 

エンジン内部の為、サンドブラストなども使えない。 (傷が付く)

 

 

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柔らかいドライアイス3mmペレット

圧縮空気で高速噴射。

 

 

 

 

 

熱収縮 と 昇華爆発力

同時に作用してカーボンを剥離していきます。

 

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

 

 

kkkk

 

 

爆音を響かせながら噴射していきますが、

もちろんエンジンには傷が全く付きません。

 

 

『母材に影響を与えず、付着物を剥離する。』

 

 

 

 

 

 

 

電子基盤から精密金属金型まで

 

製造産業界の分野では

既に実用化されている洗浄機。

 

 

 

(自動車整備業で、活用しているのは弊社だけでしょう。   たぶん。)

 

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ショットを開始して約3時間。

 

ここまでキレイになりましたよ。

 

 

 

 

 

マスキングや前後の作業、

試運転なども入れると約6時間ぐらい。

 

日帰り作業で完了します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話を元に戻しますね。

 

 

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そして今回は上記のメール相談を頂いて、

ATF交換を改めて依頼されました。

 

 

 

GRS180 クラウン

走行距離24万キロ。

 

 

 

 

 

試運転とATFチェックをしてから、

オイルパンを外していきますね。

 

 

 

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オイルパンを洗浄し、

磁石に付着した鉄粉を除去。

 

 

 

ATFストレーナーとガスケットを交換して、

組み直しますね。

 

 

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ATFを仮補充し、

エンジン・ATを完全暖気。

 

 

 

密封式ATミッションのため、

(弊社オリジナルGRS180専用アダプター)を装着。

 

 

 

これで本来は圧送式交換が出来ないミッションでも、

交換効率の高い圧送式が可能になります。

 

 

 

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まずはアイシンAFWプラスでプレ洗浄。

 

 

全量イッキに交換しますね。

 

 

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中央にある廃油と比べると、

透明度が出てきましたね。

 

(奥が新油  手前が現在の状態)

 

 

 

 

 

 

30分ほどアイドリング状態。

 

 

今度は本命ATFで

もう一度圧送式交換を行いますね。

 

 

 

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NUTEC ニューテック 最高峰ATF

全化学合成ATF 『NC-65

 

 

低粘度化されてローフリクション化。

 

エステル系基油を贅沢に使用し、

極薄で強固な油膜性能を発揮。

 

 

耐熱性能が強化され

ロングライフ化に貢献します。

 

 

 

 

 

おそらく市販ATFでは最強だと思います。

 

(唯一のデメリットがあるなら、オイル代が非常に高価。)

 

 

 

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NC-65自体が薄緑色をしているため、

AFWプラスの赤色に干渉されます。

 

 

(色味が負けるのでご理解ください。)

 

 

 

 

 

ですがキレイに入れ替わり

 

調整用に少し補充しますので、

交換効率は95%以上になると思いますよ。

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュα も依頼されました。

 

 

ACオイル添加剤もNUTEC NC-200をチョイス。

 

 

 

 

 

 

 

 

冷媒ガスを回収し、

高性能フィルターでろ過再生

 

 

10分間の真空引きで

配管内の水分と空気を除去

 

 

規定充填量(450g)まで

重量管理で高速液化チャージします。

 

 

 

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試運転も終えて、

夕方6時頃の納車となりました。

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ  日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

トヨタ・レクサス 直噴GRエンジン搭載車には、

ミッションは密封式ATが搭載されています。

 

 

 

 

 

 

効率良く交換が出来なかった密封式ATには、

(オリジナル車種専用アダプター)で

 

ATF圧送式交換を確立しました。 (数年前に)

 

 

 

 

 

おかげさまで、既に数百台は作業したと思います。

(正確には数えてないけど・・・。)

 

 

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s-スワール

 

今年3月からスタートしたDSC。

 

全く未知&無名 世界初の作業にも関わらず、

予想依頼台数をクリアして一安心。

 

 

 

 

 

 

ドライアイス洗浄機自体が非常に高額で、

使用用途も自動車整備では限定的。

 

 

 

(採算がとれるのか~? )

(認知される日がくるのか~?)

 

 

と思いながら

なんとか良いスタートは切れたかな?と。

 

 

 

 

 

今週もDSCの作業依頼が多いので、

もう私の背筋が悲鳴を・・・。  (重いDSCノズルを担ぐので)

 

 

 

そんなわけで、

来年もDSCをどうぞよろしくお願いします。

 

Happy Car Life!!