ハイエースワゴン100系 リフレッシュプラン。 大丈夫ではないブレーキ整備。
去年末に埼玉県からリフレッシュプランで
点検整備をして頂いたハイエースワゴン 200系。
http://minato-motors.com/blog/?p=8163
車両コンディションが向上されたようですね。
今回は大阪の職場で使用している
ハイエース100系のリフレッシュプランを依頼されました。
ハイエースワゴン KZH100G
走行距離 236000km
入庫時の問診でお聞きしたのは、
『ブレーキング時の大きな振動。』
ブレーキを踏むとステアリング・ペダルにまで
ガタガタと振動が伝わるそうです。
先日、いつも車検依頼している工場に相談しても、
(大丈夫です!)との事で・・・・・。
それならばミナト自動車で!という事になり、
入庫して頂きました。
問診をして試運転。
低速で10メートルぐらい走行。
(あきらかにブレーキがおかしい。)
(こりゃダメだ~。)
ディスクローターが深く削れて、
外周(ミミ)が立っていますね~。
ローター自体の歪みもあると思いますが、
ミミがブレーキパッドに触れての微振動でしょう。
ちなみに国産車で
ここまでローターが削れるのは、
大きく分けて3点です。
・慢性的な急ブレーキの踏みすぎ。
・ブレーキキャリパーの固着。
・リアブレーキの調整不足。
今回ココまでローターが削れた原因は
ローターの焼け・パッドの減りなどから判断して、
リアブレーキのクリアランス調整不足でしょう。
4輪のブレーキで制動力を掛けるのに、
リア側の調整が甘いと
フロント2輪のみで止まろうとします。
ただでさえブレーキング時は
Fr側の負担が大きい。
リア側の効きが甘いと
余計に止まらないので
さらにペダルを踏み込む。
キャリパーがFrパッドを必要以上に押し付けるので、
ローターが深く削られる。
まずはブレーキ関係からリフレッシュしますね。
ハイエース100系のディスクローターは
ハブを分解しないと外れません。
ハブベアリングのガタを確認してから
分解していきます。
(ガタは無し)
ハブインナーシールの劣化で
グリスが漏れていますね。
ハブベアリングのグリスと
シールも交換項目に追加しました。
ブレーキキャリパーをオーバーホール。
ピストンシール ・ ダストブーツ ・ スライドピンブーツ
キレイに洗浄して組み立てますね。
ベアリングは焼けも無く、まだ使えるでしょう。
キレイに洗浄しグリスアップ。
バックプレートも洗浄して、
ディスクローターとパッドも新品に。
ブレーキフルードも交換して、
FrブレーキはこれでOK。
リアライニングシューは交換し、
ドラムは研磨して再使用。
せっかくココまで分解したので、
アクスルオイルシールも交換します。
このシールが劣化すると
デフオイルがブレーキドラムに進入します。
そうなるとブレーキが効かなくなるので、
予防整備として交換しました。
もう一つの懸念材料のハブベアリングは
今のところ異音は無いようです。
ブレーキシリンダのカップシールも交換して、
ブレーキ調整を行いました。
組み上げ後、試運転。
当たりが出てから、もう一度ブレーキ調整。
サイドブレーキの調整も確実に。
ブレーキング時のキックバックも無くなり、
制動力も回復しましたね。
そんなわけで少しずつ進行している
ハイエース リフレッシュプラン。
次回ブログでは
それ以外の整備も紹介しますね~。
Happy Car Life!!