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お盆休みのお知らせ

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

8月12日~15日までのお盆期間はお休みとさせて頂きます。

 

お問い合わせフォ-ムからのメールは

16日以降に順次返信しますのでしばらくお時間を頂きます。

 

ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

 

 

 

 

富山県からクラウン GRS184。 ATF交換-DSC 一泊作業のフルオプション。

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富山県からお越し頂きました。

 

クラウン GRS184   走行距離60000km

 

 

 

ATF完全圧送式交換

DSC (ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

スパークプラグ交換

デフオイル交換

カーエアコンリフレッシュα

WAKO’S RECS

E-OIL・O/E

 

一泊二日のお預かり作業のフルメニュー。

 

 

 

 

問診をして試運転。

手際よく作業を進めますね~。

 

 

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ATFチェックをしてから作業開始。

 

距離相応の汚れ具合、

オイルパンを洗浄しストレーナーも交換します。

 

 

 

再組み立てをしてATFを補充し暖機。

 

184専用アダプターを接続して

ATF圧送式交換に備えますね。

 

 

 

 

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事前準備が整えば、

まずはアイシンAFW+でプレ洗浄。

 

 

高価な本命ATFを使用する前に、

今までの汚れを排出させましょう。

 

 

 

 

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規定容量分をイッキに交換して

ココまでキレイになりました。

 

 

奥の新油と比べるとマダマダですが、

中央ビーカー廃油と比べるとかなりキレイになりましたね。

 

 

 

 

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今回の本命ATFは

NUTEC ニューテック 『NC-65

 

ニューテック最高峰ATF

全化学合成油(エステル系)

 

 

 

 

 

市販ATF最強のスペックは、

サーキット走行でも十分発揮されると思います。

 

 

ですが一般走行メインの車両に

このようなATFを使用するメリットはどこにあるのか?

 

一番大きなメリットは(ATFのロングライフ化)でしょう。

 

 

強靭で極薄の油膜性能を誇るNC-65。

ストリート走行レベルではあまり劣化せず、

初期の高い性能が長く続くとお話しています。

 

・ローフリクション

・ハイパフォーマンス

・ロングライフ  の3点セット。

 

 

 

 

 

 

遠方の他府県から頻繁に来店できない方は、

ロングライフ化は非常にメリットがあると思いますよ~。

 

 

ATFはE-OILのように

頻繁に交換するものではないですからね。

 

 

 

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NC-65に入れ替えて、もう一度圧送式交換。

 

 

キレイに入れ替わりましたね。

 

 

 

 

注意

NC-65は薄緑色の為、色味が弱いです。

プレ洗浄のAFW+の赤色に干渉されますので

色まではキレイに入れ替わりません。

 

 

 

 

規定温度でレベル調整をすれば、

ATF交換は完了です。

 

 

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次は弊社オリジナル整備(DSC)

ガソリン直噴エンジンのインテーク系統に溜まるカーボン除去。

 http://minato-motors.com/dsc/

 

 

 

 

184クラウン(D-4S)は直噴の中では溜まりにくい方ですが、

それでも内部EGRの吹き返し と

ブローバイオイルの流入で汚れてきます。

 

 

 

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インテークバルブの傘部は燃焼熱で

カーボンとオイルがカチカチに。

 

 

こうなるとオーバーホール以外の手作業で

キレイにするのは難しいでしょう。

 

 

 

 

 

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そこで使用するのは

グリーンテックJ社製 ドライアイス洗浄機。

 

http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/

TV ほこXたて

(どんなものでも剥がす洗浄機)

(絶対に剥がれない最強塗装)

 

 

DSC特注ノズルを共同開発して、

DSCが誕生しました。

 

 

 

 

kkkk

 

 

 

 

ドライアイス 3mmペレットを

圧縮空気で高速噴射。

 

 

ドライアイスの特性を利用した

熱収縮 と 昇華爆発力

 

エンジンにノーダメージで

短時間で完全にカーボンを除去します。

 

 

 

 

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6気筒12ポート

バルブからポートまで全て洗浄完了。

 

奥から手前までキレイになりました。

 

 

 

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D-4Sのポート式インジャクターもキレイに洗浄して、

ガスケット類も交換します。

 

 

 

 

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DSCオプション整備のスパークプラグ交換。

 NGK イリジウムMAX を使用します。

 

 

 

 

 

DSCとプラグ交換は作業重複部分が多いので、

スパークプラグ交換作業のみより工賃はかなりお安く設定しています。

 

 

DSCと同時にプラグ交換はオススメです~。

 

 

 

 

 

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LLCもラジエターリフレッシャーで圧送式で交換します。

 

ラジエター・エンジン・ヒーターコア

3箇所のLLCを脈動圧送式の交換方法。

 

 

 

 

毎分7Lの吐出量で30分間。

回収したLLCは高性能Wフィルターでろ過再生。

 

 

 

通常のLLC交換では交換できない冷却経路まで、

洗浄しながら交換しますよ~。

 

 

 

 

最後にLLC再生強化剤を注入し、

エア抜き作業も行います。

 

 

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カーエアコンリフレッシュα for NUTEC NC-200

 

 

冷媒ガスを全回収し高密度フィルターでろ過。

真空引きで配管内の空気・水分除去。

高速液化充填で冷媒ガスを重量管理でチャージ。

 

 

 

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結果を見ると冷媒ガスの抜けも少なく、

規定充填量まで再チャージ。

 

 

ACコンプレッサー保護強化に

NUTEC NC-200 コンプブーストを同時注入。

 

 

デンゲン社 エコマックスJr が全自動で行います。

 

 

 

 

エアコンガスは重量管理でメンテナンス

多くても少なくても冷えが悪くなりますよ。

 

 

 

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デフオイルもNUTEC。

NC-70 75w90 全化学合成ギアオイル。

 

 

 

 

 

中空式G/Kも交換して

規定トルクでマシ締め完了。

 

 

 

 

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エンジンオイルはトヨタ キャッスル 5W30

オイルエレメントも交換。

 

最後にWAKO’S RECSを施工。

 

 

 

全ての作業が完了して試運転。

最終チェックが出来たら、納車となります。

 

 

 

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一ヶ月以上前から予約を頂き、

1泊2日で出来るATF交換・DSCのフルオプション。

 

 

時間配分を決めて段取り良く進めば、

全然余裕の作業量なのですが・・・。

 

さすがに暑い夏に数台連続して

同様の作業を引き受けると少し疲れましたね。

 

気温さえ低ければ数をこなせるのですが、

ここまで暑いとバテ気味です。

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

ATF交換・DSC作業等の御見積・ご予約は、

HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。

 

 

 

ATF交換・DSCのオプション整備は

単品でのお引き受けは不可。

同時に依頼して頂けると対応可能になります。

 

 

 

少人数体制で完全予約作業が多く、

1日1台掛かりきりで入魂作業しています。

 

 

どうぞ宜しくお願いします。

 

Happy Car Life!!

 

 

 

 

 

CX-5 クリーンディーゼルエンジン。  インテークに溜まるカーボン除去。 固まる原因も洗浄を。 (後編)

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前回ブログの続きです。

 

三重県からお越し頂いたマツダ CX-5

H25年式 89000km

 

 

 

前回ブログでインテーク系統に溜まるカーボン除去作業。

 

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)で、

インテークに固着したカーボン(煤)を除去しました。

 http://minato-motors.com/blog/?p=10335

 

 

 

 

 

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サラサラの煤が固着硬化する原因は 『熱と油分』

水分なら燃焼熱で蒸発し、付着しても固まる事はないでしょう。

 

ですがオイルが付着した場合はそんな簡単な訳にはならず、

粉状が固体になり硬化していきます。

 

 

 

 

ではどこからオイルがインテーク系に流入するのか?

 

 

 

それはターボ車特有の症状である

ブローバイガス過流入によるミストオイル混入。

 

 

 

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ターボ車を所有し

それなりの距離を走れば、

 

インタークーラー内がオイルでベトベトになっているのは、

ご存知の方も多いかと思います。

 

 

 

このCX-5もインタークーラー前後のパイプガスケットから

オイルニジミがありました。

 

また吸気パイプ内もオイルでベトベト。

 

 

 

 

 

オーナー様に了承を得て、

インタークーラー脱着洗浄を追加作業を行います。

 

 

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かなり大きめのインタークーラーは

フロントバンパー下部の中にあるのですが・・・・。

 

 

取付ボルトが抜け落ちている箇所がアリ?

誰かが外した形跡が残っていました。

 

 

 

コレには特に気にせず作業は進み・・・。

 

 

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インタークーラーが外れました。

 

 

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吊り下げてしばらくすると、

内部に溜まっていたオイルがポタポタからドバドバへ。

 

 

 

パーツクリーナーを流し込み内部を洗います。

 

 

 

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IN・OUTのパイプも洗浄し、

なるべくインテークマニホールドに

オイルが行かぬように予防処置。

 

 

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キレイに洗浄してガスケットも交換して、

再組み立てを始めると・・・。

 

 

 

 

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インタークーラーの取付ネジがナメており、

トルクが掛からずパイプを固定出来ない・・・。

 

 

 

おそらく以前誰か作業した時のミスなのか?

オーバートルクでボルトを締めて、フランジのネジがナメたのでしょう。

 

 

 

アルミのネジ穴 X ステンレスボルト。

ナメやすそうな組み合わせ。

 

 

貫通のネジ穴では無いので、ナット止め も タップ作業も難しい。

 

 

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ネジ穴の奥に残る『生きてる4山ネジ』を頼りに、

スタッドボルト仕様に変更しました。

 

 

4山ぐらいのネジ山では心許ないので、

ネジ補強として2液タイプの金属補強材で

穴を肉盛り&接着処置。

 

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6時間後にパイプを接続し、ナット本締め。

 

十分強度が出ているので、問題ないでしょう。 バッチリです。

 

 

 

たまたま1週間預かりのCX-5なので助かりましたが、

日帰りなら時間的にチョットヤバかったですね。

 

 

 

ちなみにこの『JBオートウエルド』 WELD=溶接

 

 

完全硬化すると強硬度・強接着で肉盛り・切削OK。

 

開封後25年以内なら取替保証付きだそうで、

2つの液を混ぜない限り固まらないそうですよ~。

 

 

 

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最後に試運転をして各学習値を初期化。

 

もう一度試運転をしてライブデータを収集。

 

 

 

予定通り5つの数値が良い方向に変化して、

新車時と同じ状態に戻ったようです。

 

 

また新車時のあのトルク感を楽しめるでしょうね。

 

 

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エンジン上部にある吸気経路から

吸い込まれたブローバイミストオイル。

 

 

ミストは空気に流されてターボを通過し

パイプ・ホースを通ってインタークーラーに溜まります。

 

 

CX-5のインタークーラー位置が低いのが幸いして、

上部にあるインマニホールドには辿りにくいようですね。

 

 

 

 

 

ですがある程度はインタークーラーに溜まりますが、

吸気の流れに引き込まれて少しずつマニホールドに流入。

 

 

カーボン粉とオイルが結合し、吸気経路で固まる。

 

 

 

 

 

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ディーゼルは空気を吸ってナンボのエンジン。

吸いづらければ新車時の性能が発揮できないのです。

 

 

クリーンディーゼルの場合はERGと新気の比率が重要なので、

そこが乱れるとさらにパワーは落ちる。

 

 

 

加速が足りないので必要以上にアクセルを踏み込むと、

燃費も落ちて煤も出やすい。

 

悪循環ですね。

 

 

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前を向いて走ればソレで良いという方には、

今回のDSC作業は必要ないと思います。

 

 

異常でもなく故障でもなく、経年劣化みたいなものですから

ディーゼルはこんな感じだと諦めてください。

 

 

 

 

 

 

ですが出来るだけ新車時の性能を

取り戻したい方はどうぞご相談くださいね~。

 

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています~。

 

 

 

Happy Car Life!!

 

 

 

 

 

CX-5 クリーンディーゼルエンジン。  インテークに溜まるカーボン除去。  ドライアイス洗浄で再生します。(前編)

三重県からお越し頂きました。

マツダ CX-5 KE2FW

H25年 90000Km走行

 

 

 

 

スカイアクティブD のインテーク系に溜まるカーボン除去。

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)の依頼です。

http://minato-motors.com/dsc/

 

 

 

 

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マツダ 低圧縮型クリーンディーゼルエンジン。

ディーゼル特有のPM(煤)は構造上どうしても発生します。

 

 

 

マフラーのDPFがあるので

外には排出される事は無いのですが、

 

EGRを積極的・大量に使用するクリーンディーゼルは、

インテーク経路に溜まりやすくパワーダウンの原因に。

 

 

 

 

 

(アテンザ・CX-5 作業事例)

http://minato-motors.com/blog/?p=9900

http://minato-motors.com/blog/?p=10130

 

 

 

 

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今回作業するCX-5を試運転しましたが、

普段からスカイアクティブDに乗っていないので、

十分トルクフルな走りだと感じました。

 

 

 

ですがオーナー様のレビューによると

新車時に比べて非力になり燃費も落ち、

DPF再生距離も早くなった・・・そうです。

 

 

 

ダイアグコードも異常はなく、

新車からの変化が気が付かない方なら

スカイアクティブDはこんな感じだと錯覚するでしょうね。

 

 

 

 

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エンジンオイルはメーカー推奨距離より早めに。

オイル交換は地元ディーラーにて。

もちろんO/Eは純正品で。

 

 

 

早速スキャンツールを繋いでライブデータをチェック。

 

ある5つの数値に注目してみました。

 

今までDSC作業したスカイアクティブDと同様に、

同じ傾向の数値を確認。

 

 

恐らくこの車両も

カーボンが大量に蓄積してそうですね。

 

 

(DSC後にはこの数値が大きく変化するでしょう。)

 

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シリンダヘッドのインテークポート・バルブが

見えるまで周辺部品を分解。

 

 

 

いろんな部品を分解しないと辿り付けないので、

地味~に時間が掛かります。

 

 

 

 

 

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EGRバイパスパイプの内径には、

EGRの煤が流れているので真っ黒。

 

ですがココは高温高圧の為、そんなに詰まりはありません。

 

カーボン(煤)もサラサラですね。

 

 

 

 

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吸気圧センサーは定期的に清掃しているそうで、

やや埋もれる程度の蓄積具合。

 

 

最後にキレイにしますね。

 

 

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イロイロ部品やハーネスを外せば、

やっとインテークマニホールドが外れます。

 

 

 

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EGRと新気が交わるINマニホールド入り口は、

カーボンが蓄積し4割ほど塞がっていました。

 

 

 

 

 

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その上流にある吸気シャッターバルブは

蓄積量は少なめですが、

カーボンが固着しカチカチに。

 

 

 

 

 

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固着の原因は

ブローバイガス過流入によるオイル流入。

 

 

ターボ車特有の症状で

インタークーラーへの接続ホースがオイルでベトベト。

 

 

 

乾いた煤にオイルが付着すると、

結合しやすく固着します。

 

 

煤にオイルが付けば

インテークの熱温度では乾く事は無いでしょう。

 

 

 

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INマニホールド穴の横幅は20mm。

 

カーボンが5mmほど蓄積していたので約15mmほどに。

 

 

ディーゼルは空気を吸ってナンボのエンジンですから、

吸いづらくなれば・・・・ですよね。

 

 

 

 

 

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恒例のマニホールドの内部をホジホジします。

 

 

 

表面はサクサクしたカーボンが、

掘り進めるとカチカチに。

 

煤の量もハンパなく多く、

コーラ缶ぐらいは軽く出てきました。

 

複雑な形状の内部壁にビッシリ固着し、

手作業ではなかなかキレイになりませんね。

 

 

 

 

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シリンダヘッド側のインテークポートも同様に、

煤が蓄積し、内径が狭くなっていますね。

 

 

 

 

 

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軽くホジホジで出てくる固着した煤。

 

 

表面はカサカサですが

深い蓄積層はカッチカチ。

 

 

 

9万キロも走行すると

固着度が増しているようです。

 

 

 

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超硬ピックで削るとこんな感じ。

 

 

ポート奥のバルブまで続いているので、

手作業での完全除去はムリだと思います。

 

 

 

 

 

 

普通であればこのまま放置するか?

エンジンヘッドを交換するか? の2択になりますが、

 

 

ガソリン直噴エンジンのインテークバルブ洗浄に開発した

オリジナル整備(DSC)で対応可能。

 

 

 

ガソリン直噴の方がもっと固着硬度が酷く、

ガッチガチに固まっていますので、

今回のカチカチぐらいなら楽勝ですね。

 

 

煤の量はこちらのほうが多いですけど・・・。

 

 

 

 

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手作業では不可能のカーボン除去には、

ドライアイス洗浄機で。

 

 

ドライアイスペレットを

圧縮空気で高速噴射。

 

 

短時間に・完全に・ノーダメージで。

 

 

 

複雑な形状で奥深くにある

バルブやポート目掛けてショットします。

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

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噴出したカーボンでボディが汚れぬように、

完璧にマスキングします。

 

 

水・溶剤も通さない3M社製のマスカーを使用。

 

 

 

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燃焼室にカーボンが入らないように、

バルブは全閉位置にセット。

 

これで遠慮なしで

ドライアイスを打ち込めますね。

 

 

 

 

 

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ショット時間は数秒ほど。

 

ペレットが直撃した部分だけ、

キレイにカーボンが剥離しています。

 

 

 

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ノズルを使い分けながら、

奥にあるバルブ目掛けて連続ショット。

 

 

途中に約10円玉半分のカーボン片が飛び出てきました。

結構デカいね。

 

 

 

それでもショットを繰り返し・繰り返し。

 

 

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ポートのアルミ素地までキレイに見えましたね。

 

 

ブラインド気味に隠れているバルブ傘部も、

特殊専用ノズルでショットしますので、

 

カーボンは除去されツルツルに。

 

 

 

90度に曲がった超硬ピックで傘部をなぞって、

カーボン片が残っていないかを確認します。

 

 

 

 

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インテークマニホールドもDSCで洗浄。

 

内壁にこびり付いたカーボンも

当たれば一瞬で吹き飛びますよ~。

 

 

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全ての部品がキレイになれば、

交換するのはガスケットのみ。

 

 

 

 

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洗浄が終われば

各部品を組み立てていきます。

 

 

 

 

CX-5 DSC作業ブログが長くなったので、

とりあえず休憩。

 

 

後編ブログに続く。

 

 

 

 

 

 

 

ステージア M35 リフレッシュプラン。  悪くはないけど性能劣化。  適材適所の整備をどうぞ~。

和歌山県からお越し頂きました ニッサン ステージア

M35 走行距離95000km

 

 

リフレッシュプランのご依頼です。

 

 

1年前に中古車購入したそうで、

過去の整備暦は不明。 (記録簿少々有り)

 

 

 

 

今回は10万キロ目前なので

一度リフレッシュをしたいとご相談。

 

 

問診で現状の不満点や希望される整備、

ご予算等もお聞きしてから試運転をしました~。

 

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排気ガスの状態は良好。

 

O2センサーも活性していますね。

 

 

 

 

問診時に指摘されたサスペンションからの軋み音。

年式・距離から判断すると、リフレッシュが必要そうです。

 

 

異音というほどでは無いが、ヘタッている感じですね。

 

 

 

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まずは点検をして現状を確認。

 

・希望される整備

・実施した方が良い整備

・予算が合えばオススメする整備

 

 

点検結果からオススメ整備プランを提案して

オーナー様と内容を決めていきます。

 

 

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まずはブレーキから。

 

ディスクローターの状態や

Fr・Rブレーキパッド残量は問題なし。

 

 

ただリアのパッドが少し厚みに差がありましたので、

4輪キャリパーオーバーホールを実施します。

 

 

 

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今の車両でキャリパーからのフルード漏れは、

10万キロぐらいではほとんど発生しないでしょう。

 

 

つまりゴムシールのシーリング性能はそんなに劣化しないのです。

 

 

 

 

ですがキャリパーピストンシールの役割は、

気密保持 と クリアランス調整。

 

 

フルード漏れには問題ないが、

パッドとローターとの適度な隙間は

シールの柔軟性に依存しているので、

 

劣化硬化してくるとクリアランス調整機能が低下します。

 

 

 

 

 

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またキャリパースライドピンの潤滑が低下すると、

パッド残量に差がでます。

 

 

最低でも10年・10万キロを目安にリフレッシュしましょう。

 

 

 

 

 

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ブレーキパッド残量は問題ないが、

バックシムのグリスはほぼ無い状態でした。

 

 

パッド・シム・グリスの3点が整って、

初めて性能が発揮されるのですから。

 

 

 

 

 

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シムとパッドをキレイに洗浄して

 

耐熱/耐久 高性能ブレーキパッドグリス

WAKO’S BPR をシムに塗りこみます。

 

 

 

ブレーキフルードも

エア抜きを兼ねて交換しました。

 

 

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燃焼状態は良好ですが、スパークプラグの電極磨耗大。

 

 

純正より数百円高くなりますが、

高性能・長寿命スパークプラグ

NGKイリジウムMAXに交換しました。

 

 

 

 

 

純正品は中心電極のみイリジウム。

 

イリジウムMAXは

中心・外側 両方電極ともイリジウムを使用。

 

1本数百円の差でプラグ寿命が飛躍的に向上します。

 

 

 

 

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ATFを交換する前に、オイルパンを洗浄します。

 

 

 

ニッサン FRミッションでは珍しく

ATFストレーナーも部品供給されていましたので、

同時に交換しました。

 

 

 

 

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オイルパンを元に戻して、

ATFを補充し暖機。

 

 

アイシンAFW+ で規定容量分をイッキに圧送式交換。

プレ洗浄無しでここまでキレイになりました。

 

 

ATFは必ず劣化しますので、定期的に交換しましょう。

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュα でエアコンガスをリフレッシュ。

 

 

デンゲン社 エコマックスJrを使用して

年々減少する冷媒ガスを全回収し、

規定充填量を重量管理で再チャージ。

 

 

 

 

劣化するコンプレッサーオイルは、

NUTEC NC-200で性能を補強します。

 

 

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中古車購入時から装着されていたローダウンスプリング。

ショックアブソーバーはノーマル純正品。

 

 

 

ノーマル純正アブソーバーに交換すると

ストローク量が確保できないので、

 

相談した結果 カヤバ製ローファースポーツに交換します。

 

 

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マウント・ブーツ・バンプ・インシュレーターも新品交換。

 

 

軋み音の原因を解消していきます。

 

 

 

 

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リアも同じく交換します。

 

 

外したアブソーバーは劣化しており、

奥まで縮めると全く伸びてこないですね。

 

 

最後にアライメントを測定・調整。

 

 

Frキャンバーの数値があまり良くなく、

ブッシュ・アーム類の交換は今後の整備課題となりました。

 

 

 

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LLCも圧送式交換。

 

 

ラジエターリフレッシャーを使用して、

全ての冷却水を交換します。

 

 

最後に LLC再生強化剤を注入して、

エア抜き作業とレベル調整。

 

 

 

 

 

納車時に作業内容と今後の整備ポイントを説明して、

無事納車となりました。

 

 

 

 

 

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今回作業したステージアM35は

 

ATFが漏れて少なくなっている訳でもなく、

ラジエターが錆びている訳でもなく、

ショックアブソーバーのオイル漏れも無い。

 

 

そして排気ガスが悪くもなく、

ブレーキが効かない訳でもない。

 

 

もちろん車検合格基準には、十分満たしているでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

ですが試運転をしリフレッシュ点検して、

一つずつチェックしていくと、

 

各部品が劣化・性能低下して

本来の性能が発揮しづらい状況でした。

 

 

 

 

『車は前を向いて走ればそれで良い。』

 

ただの移動手段としての道具だと

割り切るユーザーさんなら

今回の整備は必要ないでしょう。

 

 

 

 

 

 

『愛車を常に良い状態で』

だが

『どこから整備すれば良いか分からない??』

 

そんなユーザー様向けに提案しているリフレッシュプラン。

 

 

 

 

年式・走行距離に比例して

費用は相応に掛かかりますが、

 

適材適所を整備すれば

ガラリと変貌し運転が楽しくなると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リフレッシュプランをご希望の方は

HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。

 

 

 

http://minato-motors.com/blog/?p=7626

・車両現状の不具合や不満点

・お預かり出来る期間

・今回の車検整備に掛けれる予算

 

上記3点も教えて頂けると助かります。

 

 

 

それではHappy Car Life!!