2022年度の営業は12月29日で終了しました。
来年度2023年の営業開始は1月10日(火)から始めさせていただきます。
正月休みの間もメールチェックや返信作業は行いますが、少しお時間はいただきます。
少しずつ返信をさせていただきますのでどうぞ宜しくお願い致します。
それでは良いお年を。HAPPY CAR LIFE!!
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トヨタ ハイラックスサーフ KDN215 リフレッシュプラン その3。完結編 ブレーキ・ATF交換・ホイールアライメント調整!!
前回・前々回ブログから引き続き トヨタ ハイラックスサーフのリフレッシュプランを紹介します。
・エンジン振動でインジェクター交換と煤除去作業
http://minato-motors.com/blog/?p=33603 その1
・サスペンション・ハブ・ドライブシャフト等の整備
http://minato-motors.com/blog/?p=33677 その2
今回はブレーキやATF交換、その他の整備とホイールアライメント調整から納車までを紹介します。

ブレーキキャリパーO/H
キャリパーからピストンを抜き取り、内部のシールを交換しますね。
対向4ポットキャリパーのピストン抜き取りは少しコツがいります。
シングルは酷い固着でなければ、すんなり抜き取れますよ。


フロント対向4ポッドのピストンは洗浄と磨きで再利用可能でしたが、
リアは錆が酷く腐食がありました。 これは新品交換になります。



キャリパーを完全洗浄をし、シールを組み替えますね。


ピストンとシールを組付けてから、ピストンを出し入れし(馴染ませ作業)。
組付け直後はピストンの摺動が渋いですが、何度も出し入れを繰り返すとスムーズになります。 この馴染ませ作業をしないとキャリパーO/Hをしても異音や引き摺りが発生しますからね。



リアキャリパーは浮遊式シングルなので、ホルダー側のスライドピンを洗浄してブーツ交換&グリスアップ。
固着した古いグリスはブラシとパーツクリーナーで内部洗浄。


ブレーキパッドのバックシムは錆腐食で再利用不可。
シムを新品交換しWAKO’S BPRでブレーキパッド交換を行います。

ディスクローターは研磨でリフレッシュ!!
ディスクローター研磨機にセットして薄く均等に表面を整えますね。
http://minato-motors.com/blog/?p=14924



ディスクローター研磨ってガッツリ削っていると思っていませんか?
ローターには限度厚があるので、無茶苦茶削る訳にはいかないんですよ。
厚みを測定しながら最小限で整えるようにしています。それが無理なほど歪んでいる場合はディスクローター交換になります。


均等に研磨し耐熱塗装(500℃対応)でフィニッシュ。
これでもう一度10年10万キロ使えますよ~。
キャリパーO/H・ディスクローター研磨・ブレーキパッド交換は10年10万キロで1回は行った方が良いかと思います。
効きやすい・コントロールしやすい・異音もないブレーキになりますよ。

ATFも圧送で全量交換します。
その前にオイルパン洗浄ストレーナー交換をしてから、始めますね。





ストレーナーも交換しオイルパンは洗浄。 磁石に付着した鉄粉を除去。
オイルパンとミッション側に固着した古い液体ガスケットを除去し脱脂。
新しい液体ガスケットを塗り再装着。

ATFを補充し完全暖機。
ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続して、圧送式交換を行いますね。
使用するATFは純正同等フルードの(アイシンAFW+)
まずはプレ洗浄で全量イッキに入れ替えます。





プレ洗浄をして、やっとここまでキレイになりました。
奥に見える新油と比べるとマダマダですが、ビーカーの廃油と比べると少し良くなりましたね。
約15分のアイドリングタイム。
もう一度アイシンAFW+で全量圧送式交換します。





キレイに入れ替わりましたね。
ATFクーラーを洗浄してフルードレベル調整を行いました。

前回ブログでサスペンションを整備したので、作業後必須作業の(1G締付)と(ホイールアライメント調整)を行います。
アライメントリフトで4輪が接地した状態で、サスペンションブッシュを固定しているボルトナットを一度緩めます。 するとブッシュに掛かる無駄なテンションを開放しますので、そこから本増し締めします。(1G締付)
軽く試運転をしブッシュ等を馴染ませて、ホイールアライメント調整を行います。





・ハンター社ホイールアライメントテスター ホークアイWA470
最新鋭のアライメントテスター
・イヤサカ ビシャモン アライメントリフト
高剛性・水平レベルを長期に確保出来るマルチリフト
調整前はバラバラな数値ですね。 こんな数値で走行しても安定性が悪く、運転が疲れます。
サスペンション整備後にホイールアライメント調整が必要なのはこの数値を見れば一目瞭然。
それでは車体下から調整し整えますね。

最終的にはこんな感じで調整しました。
フロント側は完璧に整い、リアもキャンバー・トータルトゥは問題なし。
スラスト角と個別トゥだけは調整機構が無いので、それに合わせてフロントトゥとステアリングセンターを調整しました。
これで走りやすい本来のハイラックスサーフになったでしょう。

いつものテストコースで試運転を繰り返す。
再度リフトアップして、締付や漏れ等の最終チェック。
無事作業が完了したので納車となりました。
引き取り時には作業中に撮影した画像300枚を見ながら、作業内容を説明しています。 また画像を必要な方にはDVDにコピーしてお渡ししています。

こんな感じでブログ3部作を紹介したハイラックスサーフのリフレッシュプラン。
リフレッシュプランは一部の箇所を修理する整備メニューではありません。
またあと少しだけ愛車を乗りたい方向けの安価な延命整備でもありません。
・長く使用した愛車のコンディションを新車時近くまで回復したい。
・中古車購入してこれから長く良い状態で使用したい。
まだまだ10年10万キロは良いコンディションで使用したい方の(ニッチな提案型整備)です。
相応な整備費用は掛かりますが、もう一度愛車をリフレッシュしたい方は是非HP(お問い合わせフォーム)からご相談していただけると幸いです。
(何年何月の○○〇のリフレッシュプランはいくら掛かりましたか??)と聞いていただけるとお答えできます。 予算の参考にしてくださいね。
それではHAPPY CAR LIFE!!
トヨタ ハイラックスサーフ KDN215 リフレッシュプラン その2。 サスペンションの整備は総合的に。 バラバラで整備すると不経済ですよ~。
前回ブログで紹介したハイラックスサーフのリフレッシュプラン。
エンジン振動からインジェクターを交換し、インテーク系の煤をドライアイスで完全除去しました。 http://minato-motors.com/blog/?p=33603
今回ブログは引き続きハイラックスサーフ サスペンションやブレーキなどの整備を紹介しますね。


リフレッシュプランではサスペンションやブレーキなどの下回り・足回り等の整備を希望される場合が非常に多い。
(フロントだけ)(リアだけ)(右だけ左だけ)などとバラバラに整備をすると、いつまで経ってもコンディションは良くならない。 下回り足回り等はトータルで整備をしないとダメなんですよね。
ですが入庫してから必要な部品を発注しても、そんな簡単には部品は揃いません。 そもそもメーカーも常時十分な在庫はしていないのです。
サスペンションの整備は一つでも部品が足りないと、作業がストップするのですよ~。

上記画像は先行発注した部品類
入庫日1か月前に前金を振り込んでもらい、交換予定で入荷に時間が掛かる部品を先行して発注しています。
ブレーキパッドやファンベルトなどは在庫切れになる可能性はほぼ無いですが、サスペンション系部品は1か月待ちなどは普通によくありますから。
事前にどの部品を先行発注するかは、車種毎に経験から選択しています。
まずはフロントから整備しますね~。




ショックアブソーバーはスプリング以外は全交換。
・アッパーマウント
・インシュレーター
・ブッシュクッション
劣化したショックアブソーバーでは乗り心地が悪く、走行安定性もかなり低下していますよね。






アッパーアームはASSY交換。
ロアアームのアジャストボルトが錆び付いて、ロアアームがフレームから外れない。 そこでセイバーソーでブッシュとボルトをを切断し外しました。
ロアアームのブッシュ交換をする予定でしたが、錆腐食が酷いのでASSY交換になりました。


ドライブシャフトのブーツグリスO/H
以前にどこかで整備したようですが、どうやら(割れブーツ)で作業しているようです。
応急処置なら割れブーツの使用はいいですが、長く使用するなら弊社ではオススメしていません。 充填されているグリス量が少ないので、長持ちしないんですよね。







洗浄をしてから純正ブーツグリスKITで組みなおします。
純正ブーツグリスKITの耐久性は非常に高く、グリス量も多く充填出来るので摩耗にも強くなりますよ~。 これで10年10万キロは大丈夫でしょう。




・ナックルのシール交換
・ハブとベアリングを分解し新品交換。
ハブベアリングの交換は油圧プレスとSST・治具等があれば、簡単な作業。(炙ったり冷やしたり削ったり する必要はない。)
ですがそれが無いと非常に困難で時間が掛かる。
乗用車ではなくクロカン車になるとベアリングの厚みも大きく違うので、ヤワな工具を使用すると工具側が破損しますし、ケガにも繋がり危険ですね。




・スタビライザーのインナーブッシュ交換
・ステアリング ラックエンドとブーツ交換
ガタや隙間があるとハンドルに伝わる微振動や異音が発生しますよ。



リアも同じように整備します。
リアアクスルシャフトを分解してハブベアリングとオイルシールを交換しますね。







SST(特殊工具)がないと交換出来ないアクスルシャフトベアリング。
弊社ではSSTや治具を揃えていますので、この手の作業は楽勝です。
ですがSST工具が無いと無理な作業をしてシャフトを破損させたり、交換が出来なかったりしますので注意が必要です。





リアトレーディングアームは錆腐食の固着がありましたが、何とかシャーシから外れました。
アッパー・ロアともにブッシュのみの部品供給はないので、アームASSY交換します。
ラテラルロッドは錆固着が酷く外す事が出来ませんでしたので、片側のブッシュのみ交換しています。







・リアショックアブソーバー交換
・スタビのブッシュ 全数交換。
・スプリング インシュレーター交換。
フロント・リアデフとトランスファのギアオイルは、ガルフプロガード75W90で交換しました。

サスペンションやハブ・ドライブシャフト等の整備が一段落。
次回ブログでは引き続きハイラックスサーフのブレーキO/Hやホイールアライメント調整、ATF圧送式交換などを紹介しますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!
トヨタ ハイラックスサーフ KDN215 その1。 リフレッシュプランで新車時のコンディションを取り戻そう!! ドライアイスで完全煤除去!!
ランドクルーザーやプラド、ハイラックスなどのクロカン車が、頑丈に作られているのはご存じでしょう。
・ドライブシャフトはクラウンなどの乗用車に比べて、一回り以上大きく太い。
・ハブベアリングはもちろん大きく、泥水の中を走行しても水が浸入しないようにシールも2重になっています。
そんなクロカン車もメンテナンスをしていなければ、クタクタ・ガタガタの車両になるのですよね。
特に中古車購入で整備歴が分からないと尚更です。

和歌山県からお越しいただいたのは トヨタ ハイラックスサーフ KDN215
走行距離12万キロ 1KD-FTVエンジン
ある程度の予算を掛けて新車時のコンディションに近づける提案型整備(リフレッシュプラン)のご依頼です。 http://minato-motors.com/blog/?cat=12
お問い合わせフォームからご相談をいただいて、予約入庫してもらいました。

・ディーゼルのハイラックスサーフを地元で中古車購入。
・前ユーザーの使用地域は神奈川県で、長い間動かしていなかったそうです。
・エンジンからカタカタ異音有で、冷間時が特に酷い。
・寒冷地仕様車で下回りの錆が多い。
・全体的に気持ちよく乗りたいのでリフレッシュプランを希望。
こんな感じで現状の不満点をメールでお知らせいただきました。

問診をし詳細に希望整備箇所や不具合などをお聞きしました。同時に整備の方向性もお伝えします。
代車をお貸ししてから試運転をし、事前ホイールアライメントを測定します。





アライメントリフトから整備リフトに移動し、タイヤを外して車両点検。
バッテリー点検やエンジン等のライブデータ確認、下回り足回り等も点検します。
点検結果から整備プランを制作し御見積。
メール相談時には今回の整備で掛けられる予算をお聞きしていますので、それに収まるような整備プランを提案しました。
ユーザーさんにどこまで整備するかを協議し、作業内容を決定します。
OKがもらえたので作業を始めますね。

まずはエンジンから始めましょうか。
冷間時アイドリング異音はスキャンツールでライブデータ数値を確認。
この時点で(これはもうインジェクターがダメだな)と。
この数値なら異音や振動・白煙は当然出るでしょうね。

1KD-FTVはハイエースやプラドに搭載されているディーゼルエンジン。
分解は慣れた作業なのでサクサクとインジェクターを外します。
また並行してインテーク系の煤を完全除去する為に、インテークマニホールドも分解しますね。







水冷式EGRクーラーの内部はこんな感じで煤詰まり。
これではクールドEGRが効果的に使用出来ないですよ。



インジェクターとグロープラグが外れました。
インジェクター先端は、煤とデポジットで詰まっていますね。
基本的にはインジェクターが不具合になると、その1本だけの交換ではなく全数交換がセオリー。
高額なインジェクターは壊れる前に予防整備をし、良いコンディションをキープする方が、結果的には経済的なんですが・・・。
壊れてしまえば交換しかない。



純正新品は高額なので信頼性のあるデンソー製リビルト品で全数交換。
そしてグロープラグは純正品です。


インジェクター組付後にはどのシリンダにどのインジェクターが装着されたかを?をECUに記憶させます。(キャリブレーション)
シリンダヘッドカバーやインタークーラー等を装着するとインジェクターの番号が見えないので、デジカメでパチッとメモ代わりに撮影します。

ガスケット類も交換してカバーを組付けました。
次はインテーク系の煤を完全除去します。




インテークマニホールド内部は分厚い煤でギットギト。
またマニホールド出口はさらに酷く、煤の堆積で経路が狭くなっていますね。


軽くホジホジするだけで、大量の煤が出てきました。
でも手作業での除去はキリがなく、キレイにならない。




エンジンヘッド側のインテークポートは1気筒だけ煤の堆積が酷く、それ以外は意外と堆積が少なめ。



手作業での完全除去は絶望的ですが、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)ならノープロブレム。
ドライアイス洗浄機と弊社が開発したDSCで(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)煤除去洗浄が可能です。


・ドライアイスの特性を利用した洗浄方法
・熱収縮と昇華爆発力で母材から付着物が剥離。
軽くワンショットしてみると、カチカチに硬化した煤もキレイに剥離しましたね。



複雑な形状のポート内やバルブ等を完璧に洗浄します。圧縮上死点にセットして1気筒ずつ作業しました。






4気筒8ポート全て除去完了。
バルブ傘部やシャフト裏なども完璧にキレイになりました。

インテークマニホールド・EGRバルブ・吸気シャッターバルブ・水冷EGRクーラーなどもドライアイスで完全洗浄。







各バキュームスイッチ点検やEGRの開閉テストをし、洗浄のみで再利用が出来ました。
それらが壊れている場合は部品交換になります。
今回は部品交換もなく、ガスケットのみを新品交換しました。
同時にエアエレメントとフューエルエレメントも交換します。



インテーク系の煤除去とインジェクターの交換が完了し、次はコモンレールやデリバリーパイプ、フューエルサプライポンプなども内部洗浄します。
予防整備で徹底的に!!


マルチサーブ インジェクター洗浄システム。
インジェクター以外の燃料経路をケミカル洗浄しますね。
フューエルラインにマルチサーブのホースIN・OUTを接続。





ディーゼルシステムパージ1000mlを投入し、強力洗浄にセットして約60分掛けてシステム洗浄。
アイドリングをしながら時々回転数を変動させてゆっくり内部洗浄していきます。

作業が完了し翌日冷間時の異常振動も収まりました。フケ上りも良好ですね。
やっとここからサスペンションやブレーキ・ハブ等の下回り足回りをリフレッシュ整備を行えます。
次回ブログではハイラックスサーフのリフレッシュプランを引き続きご紹介しますよ~。
それではHAPPY CAR LIFE!!
レクサスIS250 ガソリン直噴エンジンのインテーク系カーボン堆積!! DSCドライアイス洗浄で完全除去!
本日もミナト自動車ブログ日々是好日に、お越ししただきありがとうございます。
弊社では7年前からトヨタ・レクサスの直噴エンジンはインテークバルブ周辺にカーボン(煤)が堆積して、(エンジンパフォーマンスが低下しますよ~)とアナウンスしてきました。
直噴エンジンのインテーク系のカーボン堆積はどのメーカーにもあるのですが、その中でもトヨタレクサスのGR系直噴エンジンはカーボン堆積の除去が難しいのです。
その強固に固着したカーボン(煤)をドライアイスを用いて完全除去するのが、弊社が独自開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)。
http://minato-motors.com/dsc/
大阪府からお越しいただいたのはレクサスIS250 GSE20 走行距離12万キロ
4GR-FSEエンジン搭載
数か月前にATF完全圧送式交換をご利用いただいて、今回はDSCの依頼で予約入庫してもらいました。 ありがとうございます。

軽く試運転をしてから作業を始めます。



インテーク系の部品を順番に外します。
・スロットルボディ
・樹脂製サージタンク
・インテークマニホールド
そうすると12個のインテークポートが見えてきました。
内部の様子を観察しますね。







インテークバルブ傘部には固着したカーボンが大量に堆積。
またインテークポート内径にも約1mmほどの厚みで、全周にわたりカーボンが固着。
ポートは深さ15㎝・直径4㎝ほどの深い穴なので、手作業で奥底に固着したカーボンを除去するのは難しいでしょう。

そこで7年前に弊社が開発したのがDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
ドライアイスの特性を用いたドライアイス洗浄機を導入し、専用のノズルとアダプターを自社開発して、(エンジンにノーダメージで、短時間に完璧に)カーボン除去が出来るようになりました。
DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は唯一無二。
おかげさまでガソリン直噴・従来型ディーゼル・クリーンディーゼル等のDSC作業台数は累計1千台を軽く超えていますよ~。

飛散するカーボンがボディに付着しないように完全防備のマスキング。
(3M社製の高性能マスカーを使用しています。)




ドライアイス3mmペレットをドライアイス洗浄機に投入。
・圧縮空気で高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を母材から剥離
-78℃のドライアイス粒が付着物に高速衝突し、個体から気体に一瞬で昇華します。
ドライアイスは個体から気体に昇華すると、体積膨張率は750倍に膨れ上がります。
つまり金属とカーボンの隙間にドライアイスが高速で侵入すると、そこで750倍に急激膨張するのでちょっとした爆発が起きるのですね。 そしてそれが連続するのです。

ドライアイス洗浄機に弊社が独自開発したDSCノズルとアダプターを装着し、軽くワンショットの試し打ちをしますね。


ドライアイスペレットが直撃した部分だけ、キレイに剥離しましたね。
複数あるノズルとアダプターを組み替えながら、ポート内を完全洗浄していきます。





6気筒12ポート全てキレイに洗浄完了。
ここまで完璧にキレイに出来るのはDSCだから。 時間の掛かるオーバーホ-ル以外で手作業の作業ではこのクォリティーまで仕上げるのは困難でしょうね。
作業はクランクを回して圧縮上死点にセットし、バルブ全閉にして洗浄をしています。 エンジンには全くダメージが残らないのでご安心ください。


スワールコントロールバルブのカーボンもドライアイス洗浄できれいになりました。




サージタンク内のカーボンを洗い流して、新品ガスケットで組み立てます。
スロットルボディも清掃し初期化再学習を行います。

エンジンを始動し軽く試運転をして無事納車となりました。

ガソリン直噴エンジンはガソリン噴射から点火燃焼までの時間が非常に短い。
シリンダー内で空気が撹拌され、気化したガソリンとが混ざり合い『混合気』になってからの点火燃焼が理想的。
ですが実走行時には混ざり合う時間が短いので、ガソリンが気化する前に点火燃焼が始まります。
超微粒子で噴霧されたガソリン粒がまだ液体のままの状態で高温で焼かれると、黒い粒(カーボン粒子)になるのですね。
それがオーバーラップ時にインテークバルブ等に付着し、燃焼熱とブローバイオイルで焼き固められるのです。

ガソリンが燃焼せず黒い煤になると言う事は、パワーに変換されていないのでガソリンの無駄です。 当然燃費は悪くなります。
インテークバルブに吸気流を邪魔するカーボン堆積があると、燃焼室で理想的なスワール・タンブルの吸気渦が形成されず、さらに空気とガソリンの混合が低下します。 (余計にカーボンが発生する。高回転までフケ上がりが鈍い。)
カーボンを堆積させた状態で走行しても、メリットなんて何もないのです。

・トヨタ・レクサス GR系ガソリン直噴
・ニッサン VQ系ガソリン直噴
・マツダ L3系・VP系ガソリン直噴
・スバル 一部のガソリン直噴
などにDSCは対応しています。
DSCのご依頼はHPお問い合わせフォームからお待ちしていますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!