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数年に一度はエアコン点検を。   冷えないのはいろんな原因があるのですよ~。

前回ブログのに登場したクラウン。

http://minato-motors.com/blog/?p=6984

 

 

 

 

DSC(ドライアイス・ショット・カーボン・クリーニング)と同時に

カーエアコンリフレッシュα』 も依頼されました。

http://minato-motors.com/blog/?p=331

 

 

 

 

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エアコンの冷媒ガスは

エアコンサイクル内で消費するものではないので、

基本減少する事はないのですが、

 

 

 

ゴム配管やシール類の隙間から少しずつ漏れて(抜けて)、

新車から7年目ぐらいから充填量足りないケースがよくあります。

 

 

 

そこで一度リフレッシュを兼ねて

(エアコン冷媒ガスも、たまにはチェックしましょうね!)と

アナウンスさせて頂いています。

 

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こちらのクラウンはデュアルエアコン搭載車。

 

 

冷媒充填量も少し多めの650g ± 50g。

 

 

 

年々僅かに漏れる冷媒ガスと一緒に

コンプレッサーオイルも少なくなるので

 

その分を補充するためACオイル添加剤も

同時注入しますね。

 

 

 

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NUTEC ニューテック NC-200 コンプブースト

 

 

コンプレッサーオイルも熱劣化するのは、

他のオイル類と同じです。

 

 

出来るだけ高品質の化学合成油を使用しているほうが、

フリクションロスも軽減され、機密性も向上します。

 

 

 

 

もちろん熱による攻撃にも強い

エステル系オイル使用すれば

 

ロングライフ化にもなるんですよね。

 

 

 

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エコマックスJrの充填量を620gにセット。

同時注入するNC-200内のガス(25g)と合わせて

 

 

650gで充填する予定です。

 

 

 

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全自動冷媒ガス 回収再生充填機  (エコマックスJr)  デンゲン社

 

 

 

・冷媒ガスを全回収し 重量管理。

・高機能ドライヤー・高密度フィルターで ガスをろ過再生

・真空引き工程で配管内の水分・空気の除去

・重量管理で規定量を液化高速充填

 

 

 

もちろんNC-200も同時に充填し、

全自動で全工程が行われます。

 

 

 

 

 

(どれだけガスが充填されていたか。)

(どれだけのガスを再充填するのか。)

 

これらは全て重量で管理しないと

その後の不具合時に正しい診断が出来なくなります。

 

 

 

ガス圧を見るマニホールドゲージだけでは

正確なガス圧の測定は出来ないのですよね。

 

 

最低でもボンベと回収機・重量計・真空ポンプは必要になります。

 

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回収できた冷媒ガスは540g。

 

新車から7年間で100gの減少

この年式ならコレぐらいでしょうね。

 

 

エアコンの予防整備にオススメです。

 

 

 

4,5年に一度はエアコンガスのチェックも

してあげてくださいね~。

 

 

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車検整備で入庫した三菱 キャンター ガソリン車。

 

 

朝の試運転時に冷えていたエアコンが、

お昼には冷えなくなっていました。

 

 

 

エアコンの操作をすると

一応カチッと作動音はするのですが・・・。

 

 

 

ん~ACコンプレッサーのクラッチが入らない。

 

 

 

過去の整備暦からまずは冷媒ガスのチェック。

 

 

ガス圧 ・ ガス量の両方を確認しますね。

 

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(カーエアコンリフレッシュα)で

冷媒ガスを規定充填量に。

 

 

コンプレッサークラッチも動いて

冷気が出てきましたね。

 

 

 

 

 

 

 

ですが高圧側ガス圧が

気温に対して高い・・・。

 

 

コンデンサーに水を掛けてあげると

規定値に収まりました。

 

 

コンデンサーの冷却不足ですね。

 

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このキャンターには冷媒を冷やすコンデンサーファンが無く、

ファンベルトで回すカップリングファンのみ。

 

 

 

カップリングクラッチの不具合で、

高温時でも駆動直結せず

 

 

冷却性能が落ちていたようです。

 

 

 

部品を交換して無事納車となりました。

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

エアコンの効きが悪い・冷えない などは、

いろんな原因が考えられます。

 

 

(とりあえず1本、ガスを入れようか!)と

安易なガスチャージは過充填になりますし、

 

 

 

無駄な出費になる可能性が高いですよ~。

 

 

 

 

 

エアコンガスは重量管理でお願いします。

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

 

DSC ドライアイス洗浄でカーボン除去。   WAKO’S RECSはその後に。

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愛知県からお越し頂きました。

 

トヨタ クラウン GRS202

走行距離 13万キロ

 

 

去年9月のATF交換から2回目の来店です。

 

 

 

 

直噴エンジンのインテークバルブに蓄積する

大量のカーボンを短時間で除去する

DSC (ドライアイス・ショット・カーボン・クリーニング)

 

 

 

 

 

 

直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

 

 

それらを除去する

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』の仕組み

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

 

 

 

 

今回も日帰りでの作業予約を頂きました。

 

 

 

 

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エンジン内部の奥の奥にあるカーボンを

短時間で完全に除去するDSC。

 

 

恐らく世界初のこの作業を

開始した当初は全く認知度が無い状態でした。

 

ナニソレ・オイシイノ?  ドウイウイミ?

 

 

 

 

 

(そらそうですよね、誰もした事がないんですから。)

 

 

 

 

 

プロジェクトをスタートして、認知度も上がり

お蔭様で順調に作業台数を増やせています。

 

ありがとうございます。

 

 

 

全ての車両をブログアップしたいのですが、

時間が無いので一部のみ公開しています。 スイマセン。

 

 

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スロットルボディ・サージタンクを分解し、

スワールCバルブも外しますね。

 

 

・燃焼室からのEGRガス

・ブローバイガスからのオイル過流入

 

 

カーボンとオイルでベタベタな状態ですね。

 

 

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やっと見えてきたインテークポート。

 

 

6気筒 12ポート の奥にある

インテークバルブを覗いてみますね~。

 

 

 

 

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少なく見積もっても、バルブ傘部には2mm

 

シャフト部には3mm

ポート内径には1mm

 

 

大量のカーボンが蓄積しています。

 

 

 

 

 

ちなみにこのクラウンは

去年9月にWAKO’S RECSを施工済み

 

 

それ以前の蓄積量がわからないので、

どれだけ除去出来たかは?不明ですが。

 

 

 

 

この蓄積量をRECSなどのケミカル剤

除去するのは無理な気がします。

 

 

 

 

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グリーンテック社 (ドライアイスパワー)に

 

 

ドライアイス 3mmペレットを投入し

圧縮空気を利用して 高速噴射

 

 

 

温度差による熱収縮と

ドライアイス特有の昇華爆発力

ドライアイス洗浄の原理

 

 

 

 

 

 

ドライアイスペレットが衝突すると

固体から気体へ、イッキに膨張します。

 

 

その膨張率は750倍

 

 

柔らかいペレットが(衝突し爆発する)と

イメージしてくださいね。

 

 

 

s-IMG_6122 s-IMG_6123 s-IMG_6126

 

 

噴出した白い煙は冷た~いCO2圧縮空気

 

その煙と一緒にカーボン片も飛び出てきます。

 

 

 

 

 

 

DSC専用ノズルでバルブ部に当るよう

ガン操作をしていきますね。

 

 

 

 

バルブの形状をイメージしながら、

ワンショット 10秒ぐらい行います。

 

 

 

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ショットをして確認すると

 

ペレットが直撃した部分だけ

キレイになっていますね。

 

 

 

これを数回繰り返して、

完全にキレイにしていきます。

 

 

 

柔らかいドライアイスと

圧縮空気を利用したこの洗浄機は

(ドライアイス洗浄機)(ドライアイスブラスト)と呼ばれています。

 

s-IMG_6135

 

ポートから飛び出てきたカーボン片。

 

これらが無数に出てきます。

 

 

 

 

 

 

金属・食品などの製造加工業などでは、

次世代の洗浄機)として導入されています。

 

 

 

ドライアイス洗浄の洗浄力は母材に合わせて

空気圧で自由自在にセット。

 

 

精密な電子基盤から

大型金属金型・食品加工装置

 

などの洗浄に多く採用されています。

 

 

 

 

 

 

ちなみに普通の自動車整備業への

導入例は無いと聞いています。

 

 

kkkk

 

最大の特徴である

残留物を残さない事』  『キズを付けない事

 

 

 

ケミカル剤 ・ ブラスト剤を使うと

残留物が残るのです。

 

 

サンドブラストを当てると

砂鉄だらけで キズも付きますが、

 

 

ドライアイス洗浄は無傷でCO2が昇華するだけ。

 

 

 

 

 

精密機械のエンジンに

残留物やキズが残るのは非常にマズイ。

 

 

 

 

 

 

 

DSCで剥離すれば

蓄積したカーボンは空気圧で飛び出てくるので、

 

キレイなバルブが残るだけなんですよ~。

 

 

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エンジンにノーダメージで。

しかも短時間で完全に。

 

 

 

ここまで短時間でキレイに除去できる方法は

私が知る限り、DSC以外には無いと思います。

 

 

 

 

s-IMG_6149 s-IMG_6154

 

スワールコントロールバルブも

DSCでキレイにしていきますね。

 

 

これぐらいなら僅か数秒でキレイにできますよ~。

 

 

 

電子制御スロットルの清掃し

ガスケット等も新品に交換します。

 

 

 

 

s-スワール

 

 

燃焼室内で燃料と空気を

効率よく混合しないと

本来の性能』が発揮できない直噴エンジン。

 

 

 

 

排気ガステスターにも

O2センサーにも

反応しない微粒子状物質(PM)  = カーボン・煤

 

 

 

燃料のムダと蓄積により

少しずつ本来の性能から離れていくのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初期化をしてもなかなかアイドリングが安定せず、

数回リセットしてやっと安定してきました。

 

 

空気流入量 と 燃料噴射量が大幅に変わるので、

なかなか学習できないのでしょう。

 

 

もしかするとこのECU初期化では

全てがクリアにならないのか?  ん~ナゾです。

 

 

 

 

 

 

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以前に弊社でWAKO’S RECSをした

GRエンジン搭載車でDSCを施工した方は

 

1回分のWAKO’S RECSをサービスしています~。

 

 

 

 

 

エンジン燃焼室のカーボンはDSCでは取れないので、

WAKO’S RECS や NUTEC NC-221等で除去してくださいね。

 

 

 

 

s-IMG_6180

 

13万キロ分蓄積したカーボンは

多いだけではなく、非常に硬い

 

 

 

ケミカル剤で除去するのは、無理があります。

 

 

 

 

 

 

またピックなどで削っても、

ネバネバカッチカチした部分があり

 

完全に除去するのは難しいと思います。

(破片がバルブに挟まると、大変な事になりますしね。)

 

 

 

 

 

(直噴エンジン インテークバルブ カーボン除去)で

画像検索し、ビフォーアフターをアップしているのは

 

 

 

 

 

(オーバーホールしている画像)か、

(ミナト自動車のDSC)だけではないでしょうか。

 

 

 

あとは商品PR用のビフォーアフター画像だけですしね。

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

DSC作業用の車体保護に

青いビニール製の保護粘着シートはどうですか?

 

とアドバイスを頂いたのですが・・・。

 

 

 

 

 

あの青い粘着幅広シートはボディに水滴があると

シート素材と反応して斑模様に後が残るので不採用となりました。

 

 

 

 

最近、整備業で使用している方が多いので

見た目が良く、考えたんですけどね~。

 

 

 

 

3M社 ブロックマスカー6753 は

水・シンナーなどを通さない特殊紙マスキングシート。

 

 

雨の日の来店でスグに作業開始しないと

日帰りでは完了しないDSCにはベストなんです。

 

 

整備業では馴染みがないですが、

塗装業では結構有名品なんですよ~。

 

(メートルあたりが高いけどね。)

 

 

 

 

 

情報提供ありがとうございました。

 

 

 

Happy Car Life!!

 

中古車購入のその後に。  安くて最高水準はムリですよ~。   

ある程度のコンディションが良ければ

10年10万キロでも

 

まだまだ十分使用できるのが国産中古車。

 

 

 

 

 

 

 

中古車ゆえに、過去の整備暦が分からない。

販売店が行う納車整備が、どの程度か分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

今後、使用していく上で

必要な整備があるのか?一度点検して欲しい

 

ATF交換と同時に依頼されました。

 

 

 

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京都府からお越しいただきました。

ホンダ エリシオン RR1

平成18年 98000Km走行

 

 

 

 

 

 

内装・外装とも非常にきれい。

 

中古車の評価点でいうと4点以上が付くでしょう。 (結構イイ点数)

 

見た感じのコンディションも上々。

 

 

 

 

 

中古車販売店側 ・ 一般消費者(ユーザー)側

双方から見れば、全く問題ない車両だと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

それでは専用の工具・設備を使って

本格的に点検してみますね~。

 

 

 

 

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エンジンコンディションが

ある程度分かるのが 排気ガステスト

 

 

CO   0.06 %

HC   0 ppm

CO2  10,8 %

 

CO2がやや低いが、問題ない数値ですね。

 

 

 

s-s-IMG_5794

 

 

イリジウムスパークプラグは十分使えそうですが、

恐らく新車から無交換でしょう。

 

 

 

次回の整備機会があれば交換をオススメました。

 

 

 

 

 

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エアエレメントはこんな感じ。

 

 

これだけ表面にホコリやゴミが付いていると、

微細なホコリはフィルター全面に埋まっています。

 

 

CO2の数値から判断すると、こちらも交換をオススメしました。

(日曜日の日帰り点検の為、部品商がお休みで在庫なし。)

 

 

 

 

 

s-s-IMG_5777 s-s-IMG_5777 - コピー

 

 

 

リフトアップをして下回りをチェック。

 

 

 

エンジンマウント Fr側のゴムは

破断していますね。

 

本来は赤い線部分は

繋がっていないとダメなんですけど。

 

 

こちらも次回の整備機会にと、お話しました。

 

 

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ブレーキキャリパーのチェックと

パッド残量を測定。

 

 

 

こちらは問題なくOKですね。

 

 

 

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アーガス社 バッテリーアナライザーで

バッテリー ・ 充電状態のチェック。

 

 

充電状態 ・ 始動能力 ・ 充電システム は良好。

 

 

 

 

ですがバッテリー寿命(BL)は低下し、

NGの診断結果。

 

 

 

 

s-s-IMG_5802

 

 

 

簡単にいうと

オルタネーターは発電出来ているが、

バッテリー劣化で充電できる容量が少なくなっている。

 

 

 

 

バッテリーは在庫があったので

新品に交換させて頂きました~。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからはオーナー様の希望整備です。

 

 

まずはWAKO’S RECS と  ATF交換から。

 

 

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ATFの状態をチャックし、トルコン太郎に接続。

 

 

 

本命ATFを使用する前に、

一度キレイにプレ洗浄しますね。

 

 

 

 

いきなり高額なATFを使用すると、

モッタイナイですから。

 

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NUTEC ニューテック 最高峰ATF  『NC-65

 

 

低粘度化された超ローフリクション

エステル系基油を贅沢に使用したハイパフォーマンス性能

 

 

高温・高回転・高負荷 の状態でも

安定して高い性能を発揮します。

 

 

 

 

車重が重たいミニバン。

高回転が得意のVTECエンジン。

 

 

NC-65がベストだと思いますよ。

 

 

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色味が弱い薄緑色のNC-65のため、

色まで完全に入れ替わりません。

 

 

ですが95%以上は交換できたと思いますよ。

 

 

 

 

これで次回交換推奨距離は4万キロ以上となります。

 

 

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エンジンオイルもNUTEC 全化学合成油で。

 

NC-51 エステルレーシング 0W30

 

 

 

 

0W20でも良いのですが、

前回までの使用粘度が分からない為

 

今回は0W30をチョイスしました。

 

 

 

 

オイル食い等がなければ、

次回のオイル交換は0W20でも良いかもしれませんね。

 

 

 

 

 

0W20から10W50まで

好きな粘度にブレンド調整できるのが

NUTECの特徴ですね。

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュα』 と

NUTEC NC-200 コンプブースト注入。

 

エステル系オイルを使用した

高性能AC添加剤。

 

 

 

デンゲン社 エコマックスJrを使用して

全自動回収・再生・充填していきますね。

 

 

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規定冷媒ガス充填量  750g    +0g  -50g

 

 

 

つまり (700g~750gの間で充填してね!)と

記載されています。

 

 

 

 

もちろん重量管理ですよ~。

 

(アバウトに充填すると冷えが悪くなります。)

 

 

 

 

 

 

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充填量720gにセットし、

NC-200内の充填ガス25gと合わせて

 

合計745gの冷媒ガスを充填する予定です。

 

 

 

 

全回収をして高密度フィルターで ろ過

真空引きで配管内の空気水分除去

重量管理された液化高速充填。

 

 

約30分ぐらいお待ちください。

 

 

 

 

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新車時の冷媒ガス充填量750gに対して、

 

回収できたのが580g。

 

 

冷媒ガスが170gほど

足りなかったのが分かりましたね。

 

 

 

 

 

これでエアコンの効きも良くなり、

ACオン時のパワーロスの減るでしょう。

 

 

 

s-s-IMG_5809

 

 

なんとか日帰りの作業完了ができる範囲で

点検整備を完了。

 

 

 

そして納車時に点検整備の結果

オーナー様にお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

 

・エアエレメントが汚れている。

・エンジンマウントが破損している。

・バッテリー寿命が低下している。

 

 

上記3点はミナト自動車の点検基準ではNGですが、

 

 

 

普通の中古車販売店では

(OKの場合が多いですよ!)とお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

理由は簡単。

 

 

理由(1)

法令24ヶ月には上記3点の項目はないですし、

車検にも十分合格するからです。

 

 

・排気ガスも基準値内。

・エンジンが脱落していない。

・バッテリーが上がっていない。(液量・比重はOK)

 

 

 

 

理由(2)

納車整備を必要以上すると、

中古車販売価格(総額)が上がり

 

買い手(お客様)が付かないから。

 

 

 

中古車の納車整備費が高いと、

敬遠されますよね。

 

 

 

 

 

 

 

エリシオンの状態や整備状況から

販売店側の納車整備は問題ないです。 (最低限では)

 

 

 

 

 

 

最低限以上の整備は、

納車後にオーナー様側がしないと

 

 

良いコンディションでgoodカーライフは

送れないんですよ~と説明しました。

 

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販売店はなるべく安く売りたい。

お客様も安く買いたい。

 

 

でも (整備状態は最高水準で)というのは、

無理な話だと思います。

 

 

 

 

 

恐らくミナト自動車の点検基準で

中古車販売の納車整備をしていたら、

 

買い手は現れないと思いますよ~。  (総額が高すぎてね)

 

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

めざせ30万キロ。  ハイエース ガソリン100系。  現在リフレッシュ中です。

リフレッシュ中のハイエース バン100系

H13年式   RZH112V  21万キロ走行

 

 

 

30万キロを目指して、予防整備で入庫しています。

 

 

 

過去に何度もこのブログに登場しているので、

ご存知の方は多いのでは?

 

 

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今回はラジエター/ウォーターポンプなどの

クーリング関係のメンテナンス。

 

 

 

ご存知のようにハイエース100系のエンジンルームは狭く、

エンジンのメンテナンス性は悪いです。

 

 

キャブオーバー車は構造上、仕方がないですね。

 

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今回ラジエターを外すので、

エンジンフロント部分が大きく開きます。

 

 

 

そこで単品交換では作業しづらい部分も

イロイロ同時に交換する予定です。

 

 

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運転席のシートとフロアパネルも外し、

開口部を大きくとります。

 

 

 

ラジエターのフェラーパイプが割れていますね~。

 

 

 

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ラジエターを外してアッパーホースの取付口を確認すると、

樹脂製のタンクが熱劣化していますね。

 

 

新車から15年 20万キロ。

 

よく持った方でしょう。  ご苦労様でした。

 

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この際、交換した方が良いホース類や

サーモスタット・ガスケットなども交換します。

 

 

 

それとオイル漏れはありませんが

Frクランクオイルシールも交換。

 

 

ここまでバラセば部品代 数百円と

僅かな工賃で交換できますよ~。

 

 

 

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18年以上前に購入した

クランクプーリー ボルトを外すためだけの工具。

 

 

それ以外の使い道は全くないので、

使用頻度は非常に少ないです。

 

 

 

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クランクプーリーを固定するボルト。

 

ネジ首部分がクビレているため、

インパクトレンチでも緩まない場合が多いんですね。

 

 

 

 

使用頻度は少ないのですが、

コレが無いと作業が出来ない工具は

 

整備をしていると結構有るんです~。

 

 

 

そして工具地獄にはまり、増え続けていきます。

 

 

 

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このハイエースのエンジン設計は古いため、

いろんな部品を増設・増設しながら生産されていたのでしょうか。

 

 

一部の補機類は増改築を繰り返した住宅のように、

無理やり取付されています。

 

だからトヨタにしては、整備性が悪いのね。

 

 

 

 

 

 

今日はとりあえずココまで分解して、

注文した部品を待ちましょうか。

 

明日にはほとんどの部品が到着するでしょう。

 

 

 

 

 

それと今後の走行も考えると

オルタネーターも交換する事になりました~。

 

(作業していると、コレは交換していた方がイイのではと。)

(ついでに交換すれば工賃はかなり安くなりますしね~。)

 

 

次回ブログに続く。

 

 

 

 

予定だったのですが・・・。

 

 

 

作業がスムーズに進み、

ブログ用の撮影を忘れたので今回のブログはココまで。

 

 

ウォーターポンプ・ホース関係

リビルトオルタネーター・ベルト一式

ファンカップリングASSYなども追加交換しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

30万キロ走行予定のハイエース 100系。

 

圧縮が落ちるまでは、乗れそうですね。

(落ちればパーシャルエンジン乗せ換えか?)

 

 

 

 

 

 

大阪の市街地半分・高速道路半分の使用状況では、

それ相応のメンテナンスは必要です。

 

 

整備計画を立てて

ある程度まとまった予算を掛けながら、

 

関連部品を集中的に交換する方が

費用的には楽になるんですよ~。

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

故障診断と整備暦。     なり手がないのは、そういう事なんです。

自動車の故障探求は

非常に時間が掛かる場合があります。

 

 

それを少しでも短縮するにはイロイロあるのですが、

過去の整備暦が大きく影響します。

 

 

 

 

今回の故障探求は

整備暦がハッキリしているのに

 

少し遠回りした事例の紹介です。

 

 

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トヨタ ウィッシュ ZNE10   走行距離19万キロ。

車体の振動が酷いので見て欲しい』 と依頼されました。

 

 

 

 

このウィッシュは数年前から

弊社でリフレッシュ整備をさせて頂いています。

 

 

消耗・劣化していると想定される部品は

予防整備も含めてほぼ交換済みです。

 

 

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この年式ぐらいのトヨタ車に多い

Dレンジ信号待ちでの振動

 

 

・エアエレメント交換

・ISCVの分解清掃

・エンジンマウント全数交換

 

上記3点の作業はすでに交換・整備はしています。

 

 

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『Dレンジ信号待ちでの振動』

 

・完全暖機後

・ブレーキランプON

・ATシフト Dレンジ

・電気負荷OFF

 

この条件になるとECUによって

エンジン回転数は大幅に低く制御され、

 

500~550rpmまで引き下げられます。

(回転数を抑えて、燃料消費を少なくするのが目的)

 

 

 

 

 

その振動対策として1年前に

3点の整備を実施したのですが・・・。

 

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来店時に『完全暖機後  Dレンジ ブレーキON』

を再現すると結構な振動が伝わってきました。

 

ただ走行加速時にもゴトゴト振動があるので

エンジン低下だけの振動ではないはず・・・。

 

 

 

 

 

 

 

サスペンション一式も弊社で交換済み、

もしかして足回りの取付ミスからの振動か?

 

でも足回りなら停車時は関係ないはず。 (2ヵ所の故障か?)

 

 

 

 

 

私の考えでは今までの整備暦で、

振動が出るのは考えられない。

 

 

まさかエンジン本体がダメなのか?

 

いろいろ考え・・・、もう一度チェックしよう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

お預かりした翌日に試運転すると

最初のうちは加速時にも停車中も振動は無い・・・。

 

(勘の良い方ならココで目星は付いたと思います。)

(私もここでそう思いましたが、その部品は少し前に交換済み)

 

 

念のためエンジンのチェックからしてみます。

 

 

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完全暖気後の排気ガステスト

 

19万キロとは思えない完全な燃焼状態。

(O2センサー・スパークプラグなどは、もちろん交換済み)

 

 

 

 

また点火系にはイグニッションアナライザー

スパークプラグ ・ イグニッションコイルのチェック。

 

 

アイドリング状態 660rpm

バーンタイム  1,97 mS

ピークボルト  7,5 Kvolt

 

この車両なら良好な数値。

 

 

 

 

 

エアエレメント / ISCVの整備暦から

上記2点の結果をみれば、

 

エンジン本体は問題ないでしょう。

 

 

 

 

(圧縮・バルブタイミングなどは、とりあえずOK)

(スキャンツールからISCV・VVTの駆動状態もOK)

 

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少し前に交換したサスペンション関係

マシ締め等のチェックをして再確認。

 

これも問題なし。

 

 

 

 

 

となると1年前に交換したエンジンマウントか?

 

トヨタ純正部品がこんな短期間に劣化する・・・?

 

 

 

 

 

でも工業製品であるなら、不良品がゼロもありえないだろう。

 

 

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マウントの取付ボルトも再確認し、

問題ないので外してみました。

 

 

もうこれ以外考えられないしね・・・。

 

 

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はずしたマウントのアーム部をネジると、ガタが多い。

 

 

人力でガタが出るぐらいなら、

エンジンのトルク・振動に勝てるわけがない。

 

 

新品部品の状態は分からないが、

これしかないので部品発注してみました。

 

 

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数時間後には部品が到着。   (トヨタは早いね。)

 

 

 

 

新品マウントをネジってみると、

非常に硬くて全く違う

 

 

裏もゴムブーツが膨らんでおり、元に戻らない。

 

 

 

液封入式マウント内部が破損しているのでしょう。

 

早速交換をして、試運転。

 

 

 

 

 

 

走行加速時の振動は無くなり、

Dレンジ停車時の振動も無くなりました。

(回転数は550rpmのままで)

 

 

 

 

 

結論  右エンジンマウントの不良

 

 

お預かり翌日のマウントが冷えている状態では、

マウント自体が硬いのである程度振動を抑えていたのでしょうね。

 

 

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エンジンマウントの正式名称は 『インシュレーターSAB-ASSY

振動を遮断する部品になります。

 

 

 

 

 

 

もしエンジンマウントの交換暦が無ければ

真っ先に疑ったのですが、

 

今回はそれが裏目に出たようです。

少し遠回りしました。

 

結果から見ると、簡単な故障診断でしたね。

 

 

 

 

 

(国産純正部品でも、早期不良になる可能性あるようです。)

(輸入車の純正部品は、初めから信用していないですけど。)

 

 

 

 

 

 

お詫び

ウィッシュのオーナー様にはご迷惑をお掛けしました。

週末には他の依頼作業も完了し、お返し出来る予定です。

 

( もちろんクレーム修理ですから無料です。)

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

今回は比較的簡単な故障診断の

様子を紹介してみました。

 

 

 

『この症状ならこの部品が悪い』と判断する事は、

自動車修理のジャンルの中では一番難しいものだと思っています。

 

(整備・板金・塗装をしている私的にはね。 異論は認めますよ~。)

 

 

 

 

 

 

自動車の構造を理解し、制御システムも把握。

そして整備暦から不具合部品にたどり着く。

 

 

 

時間と経験・知識&設備が必要で

本来、整備業界では花形になるはずなのです・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ですが実際の現場では正当な診断料(対価)が頂けず、

また内外に対して評価されにくい。   (儲からない・時間が掛かる)

 

内 →  会社側・経営者

外 →  お客様・ユーザー様

 

 

 

 

となると整備士は診断をせず、

(部品交換士)になり、士気も下がる。

 

 

 

 

数週間前の(自動車新聞社)様からの取材の中で、

『若い整備士の求人・雇用』についてお話がありました。

 

 

早い話が、なり手が無いそうです。 (しかも3K)

 

 

 

 

そりゃそうでしょう。

 

花形が隅に追いやられている業界に、

未来がある若者が来る訳ないですよね。

 

 

 

今日はこの辺で。