東京クラウンタクシー GRS200系 にDSC。 インテークバルブのカーボン除去
最近はATF交換のリピート率が多くなってきました。
弊社の完全圧送式交換は
次回交換推奨距離は4万キロ。 (NUTECの場合はそれ以上)
一般の方であれば年1万キロの走行距離で、
4年ほど掛かるのですが・・・。
僅か1年でそれ以上を走行するのは、
職業柄を考慮すると普通なのかも知れませんね。
東京都からお越しいただきました。 (2回目の来店。)
クラウン タクシー GRS200
走行距離186000km
DSC (ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
スパークプラグ交換 (NGK イリジウムMAX)
ATF圧送式交換 for NUTEC NC-65
WAKO’S RECS レックス
デフオイル交換 for NUTEC ZZ-32
を一泊作業で依頼されました。
http://minato-motors.com/blog/?p=375
去年8月の完全圧送式交換(zz51改)から
一年後のお問い合わせでした。
当初メールではATF交換のみのご相談だったのですが、
(インテークバルブのカーボン蓄積が・・・・・。)
(今年からDSCという作業を始めまして・・・・。)
(こんな風にGRエンジンはなるんです・・・・。)
と説明させて頂くと、
(ではDSCも同時にお願いします!)と
オーダーを頂きました。 ありがとうございます。
まずはDSCから始めますね。
インテークバルブ・サージタンクを外し、
スワールCバルブも外していきます。
エンジンオイル交換は完璧にされていますが、
どこまでカーボンが蓄積しているのか?
確認したいと思います。
燃焼室からの吹き返しによる煤が
上流のスワールCバルブまで蓄積していますね。
省燃費エンジンの必須技術(大容量EGR)
直噴エンジンの超微細煤(PM)の発生
低膨張ピストンピングによる(ブローバイガス)
この三つが合わさると、
どうなるかご存知ですか~?
一気筒に2つのインテークポート。
6気筒分のポートを覗き込んで、
確認してみますね。
今のところ高出力と省燃費・低エミッションを
高次元で達成するのは
直噴エンジンが理想的なんです。
唯一のデメリットであるインテーク系のカーボン蓄積を
エンジンオーバーホールすることなく、
通常メンテナンスで解消できれば、
非常に優秀なエンジンになると思います。
食品加工業・金属加工業の大型プラントなどで
早くから採用されているドライアイス洗浄機。
http://minato-motors.com/blog/?p=5921
対象物を傷つけず・廃棄物も出さない。
次世代洗浄システムを利用して
エンジンの奥にあるインテークバルブを洗浄。
『ほこ X たて 』 での対決をご存知ですか?
(どんな物でも剥がす洗浄機 vs 絶対剥がれない塗装)
http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/
グリーンテック社 (ドライアイスパワー)に
DSC専用ノズルを装着。
ドライアイス3mmペレットを
圧縮空気を利用して高速噴射。
柔らかいペレットがカーボンに直撃すると、
熱収縮と昇華爆発力で
一気にカーボンが吹き飛びますよ~。
ワンショット10秒。
バルブ形状をイメージしながら
慎重にノズルを操作していきます。
当たれば簡単にカーボンが剥離するのですが、
コレがなかなか隅々まで当たらないのですよね~。
インテークポートから噴出する無数のカーボン片。
頭巾・防御面・長袖・グローブを装備した私に、
ネバネバしたモノから、カチカチのモノまで
ガンガン飛んできますよ~。
6気筒12ポート 全て除去しました。
使用するドライアイスは20kg。
3mmペレットは非常に低温で
柔らかいお米をみたいなイメージでOKです。
サンドブラストのように研磨力で
削っているわけではないのですね。
直撃した衝撃で剥離するのではなく、
750倍に膨張する昇華爆発力を利用。
なのでエンジンにダメージを負う事はないのです。
そもそも
洗浄するたびにダメージがあれば、
精密金属金型の洗浄などには使えないですから。
スワールCバルブとサージタンクも洗浄して
ガスケットは新品に交換します。
18万キロ無交換の純正プラグ。
今回は(NGKイリジウムMAX DF) に交換しました。
DSCと同時交換なら作業が重複する為、
工賃はお安くしていますよ~。
本来の吸気形状を取り戻し、
理想的なタンブル気渦流が復活。
燃料噴射量も大幅に変わるので、
一度初期化してみます。
なかなか始動せず、
数回のクランキングでやっとエンジンが掛かりました。
エンジン暖気後も回転数が規定数まで下がらない。
数回のリセットでやっと安定してきましたね。
次回ブログでは引き続きクラウンタクシーの
ATF圧送式交換の様子をアップしますね~。
WAKO’S RECSは最後にしますね。
それではHappy Car Life!!