東京 クラウンタクシー ZZ51改 からNC-65へ ATF圧送式交換。 不要を可能にしています。
前回ブログの続きです。
http://minato-motors.com/blog/?p=7581
クラウン タクシー GRS200
走行距離 186000km
直噴エンジンに溜まるインテークカーボン除去。
DSC (ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
次は密封式6速ATのATF圧送式交換。
弊社オリジナル 200系専用アタッチメントを使用して
一気に交換する予定です。
試運転で変速状態を確認し、
リフトアップをしてATFチェック。
去年の8月に交換して
一年で53000Km走行。
耐熱性の高い全化学合成(ZZ51改)で
完全圧送式交換をしたので、
もしかするとプレ洗浄がいらないのでは?
と思っていたのですが・・・・。
予想以上に汚れが酷く、真っ黒でした。
東京都内は急な坂道が多いらしく、
十字路を曲がるとイキナリ坂道という道路環境。
ゼロ発進からお客様を乗せてグイグイ上ると、
ATFの負荷は大きくなり、急速に劣化します。
それではプレ洗浄から始めます。
アイシンAFWプラス を規定量で一気に圧送式交換しますね。
左奥の新油と比べて、まだまだ透明度が無いですね。
ビーカーの旧油とでは
やや黒味は減ったと思います。
ここから30分ほどアイドリング状態。
そしてもう一度圧送式交換をします。
次は本命ATF (NUTEC ニューテック NC-65)
ZZ51改よりもエステル基油を多く配合し、
耐熱性・耐久性が大幅に高められています。
また低粘度にしてローフリクション化、
しかも極薄で強靭な油膜性能を発揮します。
ZZ51改の潤滑性能と耐熱性などを
同時に向上させたNUTEC最高峰のATF。
市販品でこれ以上のATFは無いのでは?
これで90%ぐらいは入れ替わりましたね。
注意
NC-65は薄緑色の為、色味が弱い。
AFWプラスの赤色に干渉されやすいので
完全には同色にはなりません。
このあと調整用に1.5Lほど再注入しますので、
95%ぐらいの交換効率になると思います。
最後に30℃以下までATFを冷却。
スキャンツール(G-SCAN)を接続し、
規定温度でレベル調整しました。
18万キロとは思えないシームレスなシフトチェンジ。
ATミッションの状態も良いのだと思います。
デフオイルも真っ黒。
ドレンの鉄粉もキレイにしますね。
もしかすると一度も交換していないかもしれませんね。
デフオイルにもNUTEC ZZ-32 80W120 化学合成油。
ドレン・リフィルプラグのガスケットも
純正新品に交換しました。
機械メンテの基本は
オイル交換に尽きると思います。
E-OIL・デフオイル・MTオイル
ブレーキフルード・LLC には
交換サイクルが明記されているのに・・・。
ATFだけ無交換なわけないですよね~。
実は一年前のATF交換時に
WAKO’S RECSレックスは施工済み。
その後ココまで溜まったインテークカーボンには、
WAKO’S RECSでは歯が立たない事がわかりました。
今回はDSCでは届かない燃焼室のカーボンを
RECSで除去していきます。
燃焼室(ピストン上部など)は
インテークバルブほど蓄積していないのでご安心ください。
GRエンジン搭載車で
弊社でRECS施工後にDSCをオーダー頂いた方には
無料でリベンジ施工させて頂いています。
2部に分けて紹介したクラウン200系の作業。
評判の高いGRエンジンの
唯一の弱点をDSCで。
完成度の高い密封式6速ATには
専用アタッチメントで圧送式交換を。
メンテナンスさえすれば20万キロ・30万キロと
余裕で使用できる今のトヨタ・レクサス車。
『メンテナンス不要 = 劣化しない』
ではありません。
( メンテナンスしずらい = メンテナンス不要 )
と間違った認識が広まっているのでは?
どんな機械も使用すれば汚れは溜まり、
どんなオイルも必ず劣化しますよ~。
クラウンタクシー様
30万・40万キロ目指して頑張ってくださいね~。
Happy Car Life!!