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香川県からマツダRX-8 リフレッシュプラン 前編。サスペンションとブレーキをリフレッシュ!!  

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


全国各地から続々とリフレッシュプランのご依頼をいただいております。

10年10万キロ以上走行した愛車をもう一度新車時に近いコンディションの戻すのが(リフレッシュプラン)のメインコンセプト。

車高調サスでのローダウンや社外改造品等は一切使用せずに、新車ノーマルに戻すには相応の部品代や工賃が必要になります。




リフレッシュプランは全ての自動車ユーザーに提案するサービスメニューではなく、100人ユーザーがいれば1人ぐらいが興味を示してくれるニッチな整備提案なのですね。






香川県からお越しいただいたのはマツダ RX-8 SE3P 平成18年式 走行10万キロ   (ナンバープレートは横浜ですが、香川県の方からの依頼です。)


依頼内容
http://minato-motors.com/blog/?p=19195 のような整備を依頼したい。
週末走行ですがまだまだ乗り続けたい。

・寒い時期にはブレーキからの異音(キー)が気になる。車検時にディーラーに相談したが治らなかった。

・クラッチペダルから異音(ギコギコ)があり、車検のたびにグリスアップして凌いでる。




リフレッシュプランの入庫までの流れは、こんな感じ進めています。


1・メール問い合わせ (予算・不具合箇所を確認等)

2・数回のメールやり取りで大まかな整備内容と入庫日を確認。 
(車種毎の最低整備予算を設定していますので、依頼内容に対して予算が妥当か?も確認しています。)

3・入庫日の1か月前に手付前金の振込案内をします。
(入金確認後に交換を予定している部品を先行発注します。)


4・予約入庫日に来店していただいて問診と現車確認。
(代車が必要な方にはお貸ししています。)

5・試運転をして車両点検をし、御見積書を制作。   整備プランを提案し、どこまで整備するかを相談します。








メール問い合わせから車両入庫するまでは、混雑具合にもよりますが1~3か月ぐらい。

よくあるのが(今月車検が切れます。リフレッシュプランを依頼したいです。)という問い合わせですが、上記のような流れで進めているので時間的にほぼ無理だとお答えしています。


数か月お待ちいただいてからの入庫となるので、車検時期とは全く関係ない時に余裕を持って依頼して頂いた方が良いかと思います。






予約日に来店されたら問診を行います。
依頼内容を確認し、不明な点がありましたら相談してくださいね。


試運転後に事前ホイールアライメント測定。
サスペンションの状態をチェック。


エンジンコンディションを調べる基本点検(排気ガステスター)で排気ガスのCO/HC/CO2を確認し、スキャンツールでECUライブデータの数値確認。


整備リフトでリフトアップし、エンジンやバッテリー、ブレーキやサスペンションなど足回り下回りも点検しました。



ここでようやくリフレッシュプランの御見積書が出来上がります。


(リフレッシュプランっておいくらですか??)
(予約前に見積出来ますか??)
とメールで聞かれるのですが、上記のように入庫し点検してからでないと正確な見積書は提示できませんとお伝えしています。




だって分解しないと分からない部分もありますし、まだ診てもいない車両をアバウトな見積書を提示しても意味ないですしね。

ただそれでは整備予算のイメージが分からないので、依頼者の方も困ると思います。






そこでまずは弊社のリフレッシュプラン参考ブログ http://minato-motors.com/blog/?cat=12 を閲覧してください。

そこから(○○年○○月の△△△のブログ内容はおいくらしましたか?)と問い合わせしていただけると数件の類似車両と整備総額をお伝えしています。

これで(ある程度の整備規模がどれだけの費用が掛かるのか?)をご理解いただけると幸いです。




お寿司屋さんで例えるなら(予算はいくらで、お任せで。)(コレとコレは食べたいけど、アレは嫌いだから食べれない。)のお任せ自動車整備版だとイメージしていただければ分かりやすいかな。



今回のRX-8依頼者は相談時に整備予算は80万円程度。 あとはオススメ整備の提案次第でプラスα予算追加とオーダーされました。






入庫し車両点検した数日後。

・御見積書をメール送信。
・オーナーさんと電話で協議し、どこまで整備するか決めます。
・OKをいただけたので整備作業を始めます。



お互いが見積書を見ながら不具合箇所や整備内容の説明。

ユーザーさんの要望を優先しながら整備内容を決定しますので、(お任せ=押しつけ)ではないのでご安心ください。



RX-8はサスペンションブッシュの単品供給はありませんので、アームASSY交換。

劣化しやすいフロントのアッパー/ロアアームをASSY交換しました。
スタビライザーブッシュは単品供給されていますので、ブッシュのみ交換します。



リアマルチリンク式サスペンションブッシュの状態は良好。


こちらもブッシュの単品供給はありませんので再利用しますが、劣化しやすいボールジョイントダストブーツは単品供給は有り。

グリスを入れ替えて新品ダストブーツで全数交換しました。

簡単に交換出来るFrハブベアリングは状態が良かったので、今回は再利用する事になりました。  

ボルトオンで簡単に交換が出来る車種ならば、Frハブベアリングは使えそうなら悪くなってから交換でも良いと思います。




ですがRX-8のリアハブベアリングは圧入式になるので、ナックルをここまで分解しないと交換が困難。 分解するとホイールアライメント再調整が必要になります。



そこで交換が困難なリアのみベアリング交換をして、フロントは延命再利用となりました。

何でも交換すればイイって訳ではなく、費用対効果を説明して整備プランを提案しています。




ショックアブソーバーはスプリング以外は全て交換しました。


ショックアブソーバーは見た目で(オイル漏れがなければ大丈夫だ!)と思っていませんか??

ショックアブソーバーの寿命は一般走行なら5万キロぐらいでしょう。
その後徐々に劣化が進み、10万キロならほぼお役御免、寿命を迎えます。



内部のオイルも劣化し粘度低下、充填ガスも抜けて反発も無くなる。
見た目では判断せずに、フィーリングと走行距離・年数で交換した方が良いですよ~。





ブレーキをリフレッシュします!!
ディスクローターは研磨機で再生し、耐熱塗装でリフレッシュ。


これでまた10万kmは使えるでしょう。






ブレーキキャリパーをオーバーホ-ル。
キャリパーやピストンを分解し、内部洗浄。

ダストブーツやピストンシールを新しいグリスを注油しながら組み立てます。

抜き取ったピストンには古いグリスが固着していますね。

新車時のグリスが経年劣化で硬化し、ブレーキダストや水分でピストンにこびり付いているのです。


固着したグリスがピストンシールに干渉し、ピストンの摺動を阻害する。

ブレーキ異音やパッドの片効き偏摩耗などは、ブレーキメンテナンスが不足しているからなんですよ。



キャリパーホルダー側のスライドピンや硬化したグリスを洗浄。

ダストブーツを交換して新しいグリスで組立ました。








ブレーキパッドはWAKO’S BPR 高性能ブレーキパッドグリスで組立。

低温から高温まで安定したグリス粘度を長期に維持します。

こんな感じでサスペンション・ハブ・ブレーキを整備しました。
次回ブログでサスペンション整備後のホイールアライメント調整も紹介しますよ~。



RX-8の作業はまだまだ続き、次回ブログではエンジン・MTクラッチ・ラジエター等の整備も紹介しますね。


それではHAPPY CAR LIFE!!



2024年9月22日

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