1. TOP
  2. ミナトBLOG

愛知県からレクサスIS250 GSE20。 ガソリン直噴エンジンのウィークポイントのカーボン堆積!!   ドライアイスで完全除去は日帰りです。

愛知県からお越しいただいたのはレクサス IS250 平成22年式 12万キロ走行

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
のご依頼をいただきました。


メール相談では、
・エアコンON時にアイドリングが不安定。
・気温が高い時に起こりやすく、毎日発生するわけではない。

いろいろネットで検索し弊社ブログに辿り着いたようです。


トヨタ クラウンGRS180系以降のGR直噴エンジン(マジェスタも含む)
トヨタ マークX GRX120系以降のGR系直噴エンジン

レクサス IS250 IS350 GS250 GS350のGR系直噴エンジン
トヨタレクサスのハイブリッドセダンのGR系直噴エンジン


2GR-FSE・3GR-FSE・4GR-SFEガソリン直噴エンジンの搭載車で、7万キロぐらい走行すれば、ほとんどの車両はインテークバルブ周辺にカーボン(煤)が堆積しています。



同じGR系エンジンでもアルファード20系などに搭載されている2GR-FEは、直噴ではなく従来型ポート噴射なのでカーボン堆積は少ない傾向です。


ガソリン直噴エンジンはインテークバルブ周辺にどれだけカーボンが堆積するのか??

論より証拠。

インテークのサージタンクやスワールコントロールバルブなどを分解して、エンジンヘッドのインテークポートを確認しますね。


高出力・低燃費を達成するために採用されたガソリン直噴システム搭載エンジン。


メリットが大きいのですがデメリットもあります。
それがインテークポート内のカーボン(煤)堆積による弊害。




ガソリンエンジンは混合気に点火し燃焼させてパワーを出します。

キーポイントは混合気。
液体のガソリンが気化し、空気と撹拌して混合気になる。


従来型ポート噴射は混合気になってから点火燃焼までに時間があるので、カーボンの発生が少なく弊害も表面化しづらい。

直噴の場合は燃料噴射から点火燃焼までの時間が短いので、どうしても燃料が気化する前に燃焼が始まる。


そこでインテークポートやインテークバルブ傘部の形状を最適化し、吸気渦(タンブル・スワール)を発生させ、燃料と空気を高効率で撹拌出来るように設計されています。


そのポートやバルブの形状が変ってしまえばどうなるでしょうか?
(微細な液粒のガソリンが高温で焼けると炭化し、煤が発生する。)
(気化した混合気ではないので、パワーに変換されない。)



僅かにカーボンは発生し、インテークポート内に堆積。
7万キロも走れば先ほどの画像のようにカッチカチにカーボンが固着しているのですよ。

直径4cm深さ約15cmの奥底で、硬化し固着したカーボンを除去するのは手作業ではほぼ不可能。


そこで弊社が8年前に開発したのがDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)




ドライアイス洗浄機を用いて、エンジンにノーダメージで短時間で完璧に除去する事を可能にしました。(世界初で唯一無二)





ボディにカーボンが付着しないように3M社製高性能マスカーで完全防備。


・ドライアイス洗浄機にDSC専用ノズルとアダプターを装着。

・使用するのは3mmドライアイスペレット





・圧縮空気でドライアイスを高速噴射

・昇華爆発力と熱収縮を利用して、母材から付着物を剥離させる。

エンジンにダメージを残すことなく、短時間で完璧にカーボン除去が出来るのです。


まずは軽くワンショット。
ドライアイスが直撃した部分だけキレイになりました。



専用ノズルとアダプターを組み替えて、複雑な形状のポート内を完全洗浄していきますね。



6気筒12ポートとスワールコントロールバルブの洗浄完了。


完璧にキレイになりましたね。
こうなると吸気効率が良くなり、空気・燃料の撹拌も良好。

高効率・低燃費のGRエンジンに戻るでしょう。


新品ガスケットで組立て、スロットルボディ清掃し初期化しました。




分解時には熱劣化したハーネスカプラーが破損する時もあります。

その場合でも補修カプラーは常時100種類在庫していますので、交換して組付けしていますよ。




エンジン始動し完全暖機。
次はマルチサーブでインジェクターや燃焼室をシステム洗浄します。


空気の流れは良くなれば、次は燃料噴射をリセットしましょう。


燃料タンクからのラインを切り離し、マルチサーブと接続。

インジェクションシステムパージ1000mlをマルチサーブに投入。


強力洗浄にセットして燃圧を調整し、エンジン始動。

アイドリング状態で約70分間の洗浄工程


専用ケミカルのインジェクションシステムパージをインジェクターに送り込み、フューエルラインをゆっくり洗浄。

また噴射されたケミカルは燃焼室に届き、ピストン等のカーボンも洗浄します。


作業が終われば、リフトダウンして試運転。

最終チェックをして納車となりました。
朝9時半入庫で当日夕方納車になります。




引き取り時には作業していた時の画像を見ながら、作業説明をさせていただいています。

また画像が必要な方にはコピーをお渡ししていますよ~。


DSCやマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。http://minato-motors.com/contact/



御見積には同時作業可能なオプション整備(LLC圧送式交換やカーエアコンリフレッシュα・ATFかんぜん圧送式交換)なども提案させていただいています。
どうぞ宜しくお願い致します。


それではHAPPY CAR LIFE!!

2024年8月2日

このページのトップへ