大阪府からエクシーガクロスオーバー7 リニアトロニックCVT 夏の日帰りCVTF交換! シーリング剤を使用したオイルパン脱着は、デリケートに!
地元大阪府からお越しいただいたのは、スバル エクシーガ クロスオーバー7
YAM 走行距離15万km
中古車でご購入されたとの事で、整備履歴が不明。
せっかくCVTF交換するならば、「徹底的に綺麗にして欲しい」とご要望されました。
スバル リニアトロニックCVTのフルード交換は、『時間さえ掛ければ』難易度的には、比較的簡単な部類に入ります。
ですが、オイルパン脱着に関しては、非常にデリケートな作業になります。
更に、日帰り作業となると難易度が上がり、尚且つ油温オイルレベル調整タイプのフルード交換となれば、クーリングタイムにも非常に時間が掛ります。
要するに、夏場はMaxレベルで素早い作業と効率が求められます。
このCVTミッションのオイルパンの取付面には、オイルパンガスケットは無く、RTVシーリング剤(液体ガスケット)で接着されています。
一番下部にあるオイルパンを脱着した場合、当然ミッション内部上部から重力でフルードが落下してきます。
再組付の際、このフルードの落下を完全に落ち着かせた後、オイルパンを取付る必要があり、この作業パートがこのミッションのCVTF交換の最重要ポイントになります。
液体ガスケットを使用しますので、オイルパン取付面に油分や汚れが付着しますと、接着不良でフルード漏れの原因になります。
非常に気を使う作業パートなんですが、このミッション非常に油切れが悪いんです。何もしなければ、半日以上油切れしない時もあります。特に夏場は、フルード粘度が低い分一段と油切れが悪い。
だからと言って、
上から落ちてくるオイルの雫の落下タイミングを計り、リスクを冒して素早く再接着させる方法も有りますが、失敗時のCVTフルードのロス、時間的ロスが、日帰りCVTF/ATF交換にとって致命的になります。
更に、遠方から日帰り予定で来店して頂いてるお客様に、大変ご迷惑をお掛けする事になります。絶対に失敗が許されない作業なんです。
弊社では、公開は出来ませんが、対策と工夫を講じ、短時間で油切れさせ、短時間でシーリングし、安全に確実にオイルパンを再接着しています。
オイルパンを洗浄して磁石の鉄粉を除去。
ATFストレーナーも交換して組み立てます。
オイルパンの再接着が完了。
接着後すぐに、フルードを充填します。
??と思われた方がおられると思いますが、ご安心を!
再接着後すぐフルードを充填できる、特殊なシーリング剤を使用し、作業効率を上げています。ですので、シーリング硬化の養生タイムは必要ありません。
ドレンアウトしたフルードと同じ量のフルードをミッションに充填し、漏れが無いの事を確認し、エンジン始動フルードをウォームアップします。
ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続して、圧送式交換の準備が整いました。
フルード交換スタートです。
先ずは、高額な本命ATFを使用する前に、スペシャルリンシングフルード(ニューテックNC-RF ※弊社特注品)でプレ洗浄を行います。
透明無着色NC-RFで、プレ洗浄をする事により、AT内部の洗浄効果をアップさせ、無駄な出費も抑えられ経済的。
さらに、色干渉が無いので、薄い緑色のフルードとの相性が良く、鮮やかで透明な仕上がりをお見せできる重要なアイテムです。
NC-RFは弊社とニューテックで開発したスペシャルフルード。
毎月のATF交換台数が異常に多いので、NC-RFは200Lドラム買いです。
それでは、NC-RFで全量イッキに圧送式で交換します
オーナー様の「徹底的」とのオーダーでしたが、オイルパン脱着/清掃 ストレーナー交換をすることによって1回のプレ洗浄で、ここまで透明度が回復しまた。
このまま15分間クリーニングモードでアイドリングタイム。
ここまで透明になれば、本命ATFを投入します。
今回オーナー様がチョイスしたフルードは、アイシンCFW
アイシンCFWはスバル リニアトロニックCVTなどに対応したAISINハイスペックCVTF。
以前からあるアイシンCFB/CFExに比べて価格はアップしますが、その分は油膜性能をアップさせてスバル-リニアトロニックCVTFに対応。
弊社のミドルレンジプライスをカバーするCVTFです。
・リニアトロニックCVTF
・リニアトロニックCVTF2
上記2種にはアイシンCFWは適合します。
アイシンCFWをチェンジャーにセットし、
もう一度圧送式交換で全量交換します。
申し分無い仕上がりになりました。
フルードクーラーを洗浄、規定温度(35℃~45℃)までクーリング後フルードレベル調整、 作業した部分からの漏れ等のチェック、フルード交換完了。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約4万キロ。
オイルパン脱着もしない、旧フルードや沈殿物/磁石に付いた鉄粉が残留した、中途半端な交換方法だと次回交換推奨距離は約2万キロとアナウンスされていますが、弊社のように完全に入れ替えれば十分4万キロは使えます。
最後に定時に弊社にお戻りになられた、オーナー様に作業全体のご説明をパソコンで画像をお見せしながら、ご説明させて頂きます。
また、作業中に発見した要整備ポイントがあれば、それに対するアドバイス、さらにオーナー様からのご質問があれば、お答えさせて頂いております。気になる点があれば、是非質問してください。
「よく作業しながら写真撮影できますね」と聞かれます。
ネガティブな意見が多いミッションフルード交換。
だからこそ確実に作業し、明確にオーナー様ご説明することに重要性があると認識し、カメラを持つたびにオイルで汚れた手を綺麗にしながら、ATF/CVTF交換ですと、約100枚以上撮影しています。
作業スピードが低下し、非効率的見えますが、ココだけは、省くことが出来ない重要な作業と位置付けて、普段オーナー様から見えない所を撮影し続けています。
撮影した画像が、ご希望でしたら無料でDVDにてお渡ししています。お気軽にお申し付けください。
本日もミナト自動車ブログ(日々是好日)にお越しいただきありがとうございます。
ATF交換やDSC・マルチサーブ等の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)お待ちしていますね。http://minato-motors.com/contact/
それではHAPPY CAR LIFE!!