マツダスピード アクセラ BK3P ガソリン直噴エンジンのカーボン除去作業。 原因不明の違和感を解消!!
兵庫県からお越しいただきました。
マツダスピード アクセラ BK3P
走行距離14万キロ 6速MT車
ガソリン直噴エンジンのインテークバルブに蓄積する
カーボン完全除去作業(DSC)のご依頼です。
マツダL3-VDT型ガソリン直噴エンジン搭載車。
・CX-7 MPV
・マツダスピード アテンザ&アクセラ
メールでのご相談では気になる症状を教えていただきました。
・加速時のターボ過給が始まる時
・4速2000回転付近のパーシャル域
ともに息継ぎのような?小刻みに不快な動きを感じるそうです。
予約入庫日を調整して、
入庫していただきました。
上から全容が見えないインテークマニホールドを外すため、
周辺部品をバラバラに分解しますね。
インテークマニホールドを外すと、
E/Gシリンダヘッドが見えましたね。
4気筒8ポートのインテークバルブを確認しますよ~。
画像を拡大してみると・・・。
バルブ傘部にガッチリとカーボンが蓄積していました。
燃焼熱とオイルでカッチカチに硬化し、
なかなか手強そうですね。
クランクを回しバルブがパカッと開くと、
隙間が出来ましたね。
もちろんDSC時は圧縮上死点にセットして、
バルブ全閉状態で作業しています。
弊社ブログですっかりお馴染みのDSC。
(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
ドライアイスの性質を利用した洗浄方法。
細い筒状の奥底にあるバルブに付着した強固なカーボンを、
エンジンにノーダメージで短時間に完璧に除去。
ショット前の下準備をして、
軽くワンショットしてみますね。
ドライアイスのペレットが直撃した部分だけ、
カーボンが剥離しましたね。
複数ある自社開発のアダプター&ノズルを使い分けて、
ポートとバルブをキレイにしていきます。
作業の様子は完全非公開。
ブログでお見せしている画像はほんの一部になります。
(全て公開出来なくて申し訳ありません。)
全ポートを完璧にキレイに除去完了。
スワールコントロールバルブ付インテークマニホールドは
そんなに汚れてはいませんでしたが、
念のためキレイにしておきました。
ガスケット類も新品に交換して、
元の状態に組み立てます。
電子制御スロットルボディも清掃します。
WAKO’Sのスロットル専用クリーナーで拭き上げました。
組付けが完了しエンジン始動。
試運転をして学習値をリセットし、
最終チェックをして納車となりました。
このアクセラスポーツのL3-VDTなら、
朝一入庫の日帰り作業で完了します。
LF-VD (MZR2.0 DISI ノンターボ)搭載車
・プレマシー アクセラ
・ビアンテ アテンザ
・ラフェスタ(OEM)
こちらも同様にDSCが可能です。
http://minato-motors.com/blog/?p=22042
燃料が気化し空気と混ざって、混合気になる。
混合気に点火して燃焼させるのですが、
直噴の場合は混ざる時間が短すぎるので、
完全な混合気になる前に点火する時も多々あり。
その結果、燃焼室内の部分的なリーン・リッチで、
失火したり煤が出たりするのです。(時々に)
燃料をパワーに変換できず、ほんの少しの燃費悪化と、
ほんの少しのパフォーマンス低下。
不完全な燃焼で発生した煤がバルブに付着し、
ブローバイオイルでさらに焼き付く。
理想的なバルブデザインが程遠くなれば、
さらに吸気渦が乱れて理想的な燃焼は難しくなるのです。
スゴーく分かりやすく簡単に書けばこんな感じです。
(詳細に書くと長文になるので)
短時間に完全な混合気にするキーポイントが、
理想的な吸気渦の形成。
・インテークポートの形状や角度。
・バルブの開度やデザインなどなど。
ほぼ全メーカーの最新型高効率エンジンが発表されるたびに、
上記2点は(新開発しました~)とアナウンスされています。
それだけ重要なインテーク形状がカーボンの蓄積で変形すれば、
そりゃ~高効率では無くなりますよね。
作業完了した数日後にメールをいただきました。
貴重なレビューをありがとうございます。
DSC施工後の感想をお伝えします。
乗り出しから気づいたのが、加速がすごく楽になったことです。
一般道や高速の巡航では明らかにアクセル量が少なくなって
家に着く頃にふと燃費計を見ると、今まで見たことがない数値でした。
また、赤信号等で停車する際にクラッチを切ったときに、妙だなぁと気になっていた回転落ちの700~1000回転辺りの領域でフラフラと、タコメーターが上下する現象が皆無になったことも驚きでした。
地元のワインディングも試しに走りましたが、高回転からのアクセルオフで出ていた息継ぎ感がなくなりコントロールしやすくなったこと、今までより高いギヤで坂もストレスなく登れるようになって、クルマを買った時のレスポンスに近くなったのを体感できて、さらに愛着が湧きました。
本当にやって良かったと思います
大変ありがとうございました。
DSCのご依頼はHP(お問い合わせフォーム)から
お待ちしていますね。
全てのエンジンにDSCが対応している訳ではないのですが、
少しずつ対応エンジンを増やしていきますので
どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!