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北海道からCX-5 リフレッシュプラン 長編ブログ第3部。サスペンション・ブレーキをリフレッシュ!!

前回・前々回ブログから紹介している北海道からお越しいただいたマツダCX-5。

http://minato-motors.com/blog/?p=35191 第1部
http://minato-motors.com/blog/?p=35264 第2部

・陸送で入庫し車両点検をして整備プランの御見積。
・インテークの煤堆積をDSCで完全除去。
・マルチサーブでインジェクターとDPF洗浄


今回のブログはサスペンションやブレーキ、ATF交換などを整備した様子を紹介しますね。



点検時に事前ホイールアライメント測定をしてから、車両をリフトアップ。



整備プラン見積にOKが出ましたので足回り下回り関係を分解します。


雪国の北海道からなので、ある程度の錆固着は覚悟していました。


主要部品を外すときには慎重にボルトナットを緩めていきます。

ボルト等が折れると(1分で外れる部品)が(数十分掛かる)場合もあるので、非常に気を使いますね。


冬に雪が降る地域では当たり前なのでしょうが、なんせ大阪南部の堺市はほとんど雪が積もらないんですよね。 (地域的に塩カルでの錆腐食もない。)



リアロアアーム ブッシュのアジャストカムボルトが、完全に固着していました。


こうなるとスプリング上下のインシュレーターやアームASSYの交換も出来ませんし、サスペンション整備後のホイールアライメント調整も出来ません。



そこでサブフレームを傷付けずに、ブッシュのみを切断。

スペースがほぼ無いので、セイバーソーという大型電動のこぎりでカットしています。



1個のブッシュに対して2か所カット。  左右だと計4か所カットしますので、結構時間が掛かります。

アームASSYとスプリングインシュレーターを交換します。

新しいアジャストカムボルトの首下部分にはグリスを塗っておきますね。
これで水分等はグリスで弾くので、錆固着対策には有効でしょう。



リアのショックアブソーバーも同時に交換しました。


フロントロアアームもASSY交換。


定番のアームリアブッシュは破断していました。  こうなると静的なホイールアライメント調整をしても、走行している時の動的ホイールアライメントが大幅に乱れます。



ある程度走行した車両はサスペンションを整備してから、ホイールアライメント調整をした方が良いですよ。


フロントはスプリング以外のショックアブソーバーやマウントなどを交換しました。


FF車定番整備のドライブシャフトブーツグリスO/H。

劣化したグリスとブーツを純正KITで交換します。


弊社ではドライブシャフトブーツは社外品を使いません。なぜなら純正品の方が圧倒的に耐久性が高いから。


純正品なら10年は持ちますからね。


ハーフシャフトのベアリングも同時交換。


こんな時にしか交換できない部品ですね。

走行距離を考慮して前後ハブベアリングも交換しておきます。

ナックルに錆び付いて外すのが大変でした。



前後のブレーキもO/H。

・ディスクローターは研磨機にて再生。
・キャリパーは分解洗浄後に、シールやブーツを交換。
・ブレーキパッドはWAKO’S BPRグリスで組付け。


この3つの作業を正確に行えば、異音もなくコントロールしやすいブレーキに戻ります。


逆に言えば何かを省き不正確な作業をすれば、異音がするブレーキになってしまうんですよね。





イッキにまとめて部品を組立ますね。




ATF完全圧送式交換。

オイルパンを脱着洗浄して、ストレーナーも交換します。



ニューテックNC-RFリンシングフルードでプレ洗浄をしてから、本命ATFはニューテックNC-65(全化学合成ATF)で全量圧送式交換をしました。



完璧に入れ替わりましたよね。



ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は6万キロ。それまではATFはノーメンテでOKです。


ATFクーラーを洗浄し、フルードレベルを油温管理で調整しました。


トランスファ・リアデフのギアオイル交換。

ガルフプロガード75w90で交換しました。



エアコン冷媒ガスもリフレッシュ。

年々減少する冷媒ガスは定期的に点検をし、リチャージしましょう。


結果的には冷媒ガスが130gほど少なかったようですね。


・ガスを全量回収し重量測定。
・真空引きで配管内の水分と空気を除去。
・再生した冷媒ガスを重量管理で高速液化充填。


冷媒ガスの継ぎ足しはNG。正確な作業でリチャージしましょう。




アライメントリフトに移動して、サスペンションブッシュの(1G締付)。
組立時のブッシュの捻じれを開放し、1G状態で増し締めします。


サスペンション整備をして1G締付をしないと、乗り心地も悪いしブッシュも早期に破損しますからね。





ホイールアライメントを調整すれば、試運転に行きます。



いつものテストコースで状態確認。

・異音や振動がないか?
・直進性やブレーキングに違和感が無いか?
トータルで約2時間ほどは試運転をしています。



他府県から依頼される場合がほとんどなので、ぶっちゃけ(失敗は許せれない)ですよね。


作業後に調子が悪い!! ではこちらに来てください。と言える距離ではないので、最後の試運転は慎重に繰り返し納車準備をしています。


作業は完了しお支払も済みましたので、帰りも陸送で納車しました。

ユーザーさんに作業内容を説明して、作業中の画像(300枚ほど)はDVDにコピーしてお渡ししています。





後日CX-5を引き取り、ある程度走行してからお電話をいただきました。
乗った瞬間から違いが分り、加速やブレーキング・直進安定性や乗り心地の改善を実感されたようです。



結局のところお互いが顔を合わすことなく、納車となりました。
・大阪と北海道 
・ブログとメールとTELでしか、お互いを知らない。
・入庫数か月前に前金を先払い、引き取り前に残金支払い。


弊社としては出来るだけ信用してもらえる様に、ブログのアピールやメール返信・電話の説明や作業中の画像添付など、遠隔でも問題ないようにこれからも工夫をしていきたいと思います。


マツダSKY-DへのDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)やマルチサーブ システム洗浄を希望の方。

また車両全体をもう一度新車時に近づけるリフレッシュ整備したい方は(リフレッシュプラン希望)とHP(お問い合わせフォーム)からご相談をいただけると案内をさせていただきます。



それではHAPPY CAR LIFE!!





2023年7月30日

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