北海道からCX-5 リフレッシュプラン 長編ブログ第1部。 スカイアクティブD 煤堆積完全除去作業。DSCドライアイスショットカーボンクリーニング。
年間何台ぐらいでしょうか??
結構北海道からの作業依頼が多いですね。
小樽からフェリーで京都府舞鶴・福井県敦賀に行き、大阪府堺市の弊社まで高速で移動。
もしくは苫小牧市にある陸送基地にユーザーさんが搬入し、弊社まで陸送。
今回依頼いただいたCX-5は往復陸送での入庫・納車。
ユーザーさんとは顔を合わす事がなかったのですが、その分は打ち合わせをメール・電話にて入念に行いましたよ~。
北海道からもっと近くにミナト自動車のブログのような作業が出来る整備工場を探したそうですが、やっぱり無いんですよね~。
CX-5のATF交換などはギリ出来ても、DSCやサスペンション・ブレーキ整備などの車両全体的なリフレッシュ整備を、最新の整備機器で行えて実績十分となるとかなり探すのはキツイでしょう。
依頼された皆さんに聞くと(ミナト自動車ブログのようなリフレッシュ整備をしてほしい。)と地元整備工場に相談すると、やんわり断られるそうです。
まず見積の時点で経験が無いと大変ですから。
マツダ CX-5 KE2AW 走行距離14万キロ
車両全体を点検し新車時の状態に近づける提案型整備(リフレッシュプラン)の依頼です。
不具合箇所・気になる点
・時折排気ガスの白煙や匂いが気になる。
・乗り心地が悪くサスペンション等をリフレッシュしたい。
そして地元では出来ない整備 or 普段はメンテナンスしない箇所を中心に整備を提案させていただきました。
もともとトルクフルで低燃費・乗りやすいCX-5を取り戻す整備をこのブログで紹介しますね。
普段は入庫時に問診をするのですが、今回は陸送のため電話でお話ししました。
試運転をして事前ホイールアライメント測定をし、リフトアップして点検。
スキャンツールでライブデータを確認し、バッテリーアナライザーで充電系チェック。
アナログ・デジタル両面から点検し、お勧めの整備プラン見積を提案しました。
作業内容を説明し、OKがいただけたので作業を始めます。
まずはDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)から。
マツダ スカイアクティブDと言えば、トルクフルで乗りやすいクリーンディーゼルですが煤堆積がある。
メリット・デメリットはもう皆さんご存じだと思います。
コレ誰が言い出したか知ってますか?
日本で初めてSKY-Dの煤堆積の弊害を指摘し、煤完全除去に成功したのはミナト自動車。
今から7年前の2016年から弊社ブログで注意喚起とDSCの案内をしてきました。
おかげさまで全国各地からDSCの依頼を頂戴し、作業実績台数は軽く数千台以上となりました。
当時はね、マツダの煤堆積を指摘するとネットでは大騒ぎになって大変でした。(ミナト自動車の嘘だ!デマだ!ステマだ!!などなど。)
弊社のブログやメールにアクセスが集中し、3日ぐらいはサーバーダウンで業務に支障が出たほどで・・。
http://minato-motors.com/blog/?p=10114
早速インテークマニホールドやEGRバルブ等を外します。
同時にDSCオプション整備(水冷EGRクーラー洗浄)のため、EGRクーラーも外しました。
排気ガスを冷却するEGRクーラー内のフィンはダダ詰まり。
これでは効果的に高温の排気ガスを冷やす事が出来ませんね。
インテークマニホールドのEGR導入パイプはほぼ詰まっていました。
排気ガスを吸気系統に導入する為のパイプが詰まると、EGRが使えず燃費や燃焼状態が悪くなります。
また出口が詰まるとその手前にあるEGRクーラーも詰まっていき、悪循環のループに突入。
ディーラーさんなら全部品交換の高額修理が案内されますが、弊社ではドライアイスを使用した特殊洗浄技術で部品交換せずに対応しています。
エンジンヘッド側のインテークポートとインテークバルブ。
こちらも煤に埋もれて経路が狭くなっていますね。
空気の流入も悪くなり、エンジンパフォーマンスや燃費が低下する。
新車時は低速からトルクフルなのに、ある程度走行すると加速等が劣化していませんか?
弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
ドライアイスペレットを高速噴射して、付着物を完全除去。
エンジンにノーダメージで短時間で完璧に。
ドライアイス洗浄機と独自開発したDSC用ノズルとアダプターを装着して作業をしてます。
DSC作業中の様子は完全非公開&見学不可。
申し訳ございませんが企業秘密の部分が多すぎてお見せできないのです。
その代わりにデジカメでバンバン撮影していますので、引き渡し時にはその画像を見ながら説明をさせていただいています。
軽くワンショットでアルミ素地が見えるほどキレイに剥離しましたね。
まだまだ煤塊が残っていますので、ノズルとアダプターを組み替えて完璧に仕上げます。
圧縮上死点にセットし1気筒づつショットをします。
終わればクランクを回して次の気筒をショット。
全4気筒8ポート全てキレイに洗浄しました。
EGRクーラーやインテークマニホールドと吸気シャッターバルブなども洗浄終了。
完璧にキレイになりましたね。
サンドブラストやクルミブラストは硬いメディアを打ち付けて、メディアの研磨力で削り落とす作業。
ドライアイス洗浄は指で潰せるほど柔らかいドライアイスペレットを使用。 よってメディアの硬度に頼った洗浄方法ではないのですね。
熱収縮と昇華爆発力というドライアイスの特性を利用した次世代洗浄。
母材金属を傷付けずにトラブルなく洗浄作業が出来るので、精密な金型洗浄や食品加工装置の洗浄にも広く活用されています。
またドライアイスは放置すると昇華して大気に消えるので、エンジン内に残留する可能性はゼロ。 よってトラブル無し。
DSCの累計施工台数は数千台。 ガソリン直噴からクリーンディーゼルのインテーク煤除去はノートラブルなんですよね。
純正ガスケットで組立て、割れやすいLLCバイパスパイプはオプション整備でホースと一緒に対策品で交換しました。
樹脂製から金属製に純正対策品で対応。
破損したまま放置されていたハーネスカプラーも弊社では補修をしています。
ディーラーさんでも補修カプラーを常備していないのかな? 結構割れたままで無理やりタイラップで縛り付けているいる場合が多いですね。
弊社では100種類ぐらいは補修用カプラーを在庫。
このような小さな部品も外れてしまうとエンジン不調になりますからね~。
冷却水を補充し、劣化しやすいラジエターキャップ交換。
こんな感じでサクサクッとDSCが終わりました。
CX-5 KE2AWのリフレッシュプランはまだまだ続きます。
次はマルチサーブでインジェクターとDPFの洗浄。 そしてATF交換にサスペンション整備にホイールアライメント調整を順番に紹介しますね。
トルクフルで乗りやすいCX-5を取り戻そう!!
HAPPY CAR LIFE!!