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マツダ CX-5 ディーゼルの煤蓄積で警告灯点灯。 ドライアイス洗浄機でDSC。マルチサーブでDPF・インジェクター洗浄!! 

大阪府北部から来店していただいたのはマツダ CX-5 KE2FW 


エンジン警告灯(EGR流量不足)が点灯してメールからご相談。
DSC等の予約入庫となりました。



スカイアクティブD定番の故障ですが、弊社がオリジナルで開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で症状を解消したいと思います。




数日前からDSCのPR動画をYouTubeに公開しました。
DSCの事を分かりやすく紹介するために、簡単な動画でまとめてみました。

https://youtu.be/8DDgCv1P5BU



インテーク系の部品を分解し、インテークマニホールドを外します。

エンジンヘッド側のインテークポートを覗いてみると、煤の蓄積はほどほど。ですがブローバイオイルと煤が燃焼熱で固着して、ガチガチに固まっていますね。

カメラでは撮影できませんが、バルブの傘部にはガッチリと煤が固まっていました。

インテークマニホールド側も確認します。
吸気シャッターバルブの煤はそんなに多くは蓄積していませんでした。




インテークマニホールドの出口の8個の穴は、こんな感じで煤が蓄積していました。   マニホールド内部もタップリ煤が溜まっていますね。



インテークマニホールドの入り口にあるEGR導入パイプは、出口が完全に煤で塞がれています。


導入パイプを外して回転してみますね。

導入口の裏側も煤で塞がれていました。

いきなりはこんな風にならないので時間を掛けて少しずつ煤が蓄積。 徐々にEGR経路の流量・流速が低下します。

EGRバルブが開いて早い流速でEGRが流れれば問題ないのですが、そうでなくなるとEGR経路の抵抗がある場所に煤が徐々に溜まってきますよね。


導入口が詰まるとEGRクーラーも高確率で詰まります。
DSCオプション整備(水冷EGRクーラー洗浄)も追加依頼されました。

EGRクーラーが詰まって新品交換になると結構な部品代が掛かるので、完全に詰まる前に洗浄をお勧めしています。

最近の傾向ではこのEGRクーラー洗浄をオプション整備される方が多いですね。



クーラーの中を覗いてみるとフィンに煤が蓄積し、経路が狭くなっていますね。
こうなるとクールドEGRが活用できないので、スカイアクティブDの性能が低下しますよ~。




河川の(水とゴミ)とEGRの(排気ガスと煤)をミックスして、簡単に例えますのでイメージしてください。


・河川は上流で二つに分かれ、片側はマフラー側に。もう一方はEGR側へ流れる。
・EGR側の河川には一部に網が張ってあり、上流から流れてきたゴミが溜まる。
・網を張った下流には水門があります。


・下流の水門が全開に開くか?雨で増水時には、河川の水量多く水流が早くなり、ゴミは網から外れて下流に流されリセットされる。


・EGR導入口が徐々に煤蓄積で塞がるのは、水門が少しづつ全開に開かないと同じ。
・水門の開度が少ないと水量は増えず、水流も早くならないので、網に掛かったゴミはドンドン溜まっていく。



吸気シャッターバルブの役割やHOT・COOLのEGR2系統など、全てを反映している例え話ではないですが、EGRクーラーの煤蓄積を河川の水とゴミで例えるとこんな感じです。



弊社が6年前に開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
元々はガソリン直噴のインテークに蓄積するカーボン除去用に開発しました。



・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射
・昇華爆発力と熱収縮で付着物を完全剥離
・母材金属にはダメージが残らず、残留物はゼロ

(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)DSCキャッチコピー通りに吸気系に固着した強固な煤塊を除去しますね。

軽くワンショット。母材金属が見えるまでキレイになりますよ!!


複雑な形状のポートやインテークバルブなどを、複数あるDSC専用ノズルとアダプターを使い分けて完璧に洗浄していきます。


ノズルやアダプターは弊社完全オリジナルの自社制作。
ブログでも非公開ですし、洗浄機製造メーカーにもお見せしていません。


もちろん作業中も非公開で、見学も不可になります。


4気筒8ポート全て洗浄完了。
圧縮上死点にセットして1気筒ずつ作業しています。


インテークマニホールドや各バルブ・EGRクーラーを完璧に洗浄しました。

ほぼ新品同様に戻ったと思います。


純正ガスケットで交換し、再組立。

初期型のスカイアクティブDになると、樹脂製カプラーの劣化で破損も増えてきました。 弊社では割れたカプラーを針金で固定するような作業はしないので、補修用カプラーに組み替えます。




LLCを補充して暖機し、各学習値をリセットして再学習させますね。
マル秘作業もゴニョゴニョしてDSCの作業は完了。



DSCなんてドライアイス洗浄機さえあれば簡単に出来る作業だと思うでしょ。
ですが実際は洗浄機の導入だけでは上手くいかず、また高額な洗浄機費用も回収出来ない。


DSCの作業は完全非公開ですが、公開出来る部分は多く撮影し、作業後にはユーザーさんに画像を見せて説明しています。


マルチサーブでインジェクターや噴射ポンプなどのフューエルライン洗浄と、DPF洗浄で煤・アッシュを除去しますね。


マルチサーブについてはこちら。
http://minato-motors.com/blog/?p=29071

DPFに繋がるパイプにマルチサーブを接続。

(DPFクリーナー1000mL)を投入し、画面の指示通りにエンジンを掛ける。
次に(DPFフラッシュ1000mL)を投入しDPF内をケミカルでクリーニングしていきます。

並行してインジェクター等のフューエルラインも洗浄しますね。

フューエルラインにマルチサーブを接続。
(ディーゼルシステムパージ1000mL)を投入し、画面の指示通りに作業を進めます。

約1時間ほどアイドリングをしながらフューエルラインにマルチサーブから直接ケミカルを注入しダイレクトに内部を洗浄。

年々汚れていくインジェクターやコモンレール・デリバリーパイプ内の汚れを除去していきます。

またレーシングもしながらDPFに注入したケミカル剤を、煤と一緒に排出しますね。

凄い白煙と異臭がしますが、無くなるまではレーシング等を繰り返します。




この後に試運転をして最終チェック。
問題なければ納車となります。




納車時には画像を見ながら作業内容を説明し、インジェクターとDPFのアフターケミカルを各1本ずつ手渡ししています。(ディーゼルエクストリームクリーナー・DPFリジェネレーター)



給油時に燃料タンクへ2本同時に投入してください。
マルチサーブで即効性に洗浄し、アフターケミカルは遅効性でゆっくり洗浄を促進しますよ。

上記の数値ももう少し走行すれば、もっと良くなると思います。
もちろん点灯していた警告灯は消去し、消えました。

今回作業したDSC・EGRクーラー洗浄・マルチサーブ(I/J・DPF)は1泊2日で作業が完了しました。

朝9時半入庫の翌日15時頃の納車予定になります。

DSCと各オプション整備を依頼されても最短で日帰り納車も可能ですが、そこにマルチサーブのDPFが追加されると日帰りでは時間的に難しいです。




本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

DSC等の御見積ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。 それではHAPPY CAR LIFE!!



2021年8月25日

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