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神奈川県からレクサスGS350 GRL12 8速AT。ATF完全圧送式交換。LLC、AC冷媒ガス、スロットル清掃でリフレッシュ!!

神奈川県川崎市からお越しいただいたのはレクサス GS350 GRL12 
走行距離38700km  8速ATのATF交換等の依頼で入庫されました。



このユーザーさんは何度も弊社をご利用いただいている方で、前回、前々回は先代GS350(GRS191)でATF交換やDSCをさせていただきました。

今回は新しいGS350に乗り換えられたので、前回同様にATF交換等の為に大阪まで来ていただきました。 いつもありがとうございます。




リピート来店なので事前説明や問診は省き、コンディションや作業内容を確認してから試運転を行いフルードチェックを行いました。

そこからリフトアップし、ATオイルパンを脱着しますね。


オイルパンを外すと磁石の鉄粉は走行距離に対してやや多めでした。

走行距離4万キロぐらいで8速ATなら、省エネ運転の方が使用すると磁石の鉄粉は非常に少ない。(純正レベルのフルードでも油膜は確保出来て、摩耗も少ない。)



ですがGS350のハイトルクをガンガン発揮する走行をしている方なら、純正フルードレベルの油膜強度では少し心許ないのが個人的な印象。

恐らくこのGS350前所有者は、結構飛ばす運転をしていたのかもしれませんね。


オイルパンを脱着洗浄して、磁石に付着した鉄粉を除去。
ストレーナーも同時に交換しますね。


オイルパンを組み立ててから、フルードを補充しエンジン暖機。
GS350 GRL用のアダプターをATに装着して、圧送式交換を行います。

そうする事により密封式ATでも圧送式交換が可能になりますよ。







トヨタ・レクサスの密封式ATの圧送式交換を、世界で初めて可能にしたのは実はミナト自動車です。(2013年3月23日のブログ掲載http://minato-motors.com/blog/?p=223



今から8年前にクラウン184で作業を始めて、累計実績は数千台ほど作業しています。


当時トヨタ・レクサスの密封式ATは(ATF圧送交換は不可能)と言われており、弊社が開発後にネット検索しても実施出来る整備工場はゼロでした。


そこから2年ほどは(トヨタ・レクサスの密封式ATのATF交換はミナト自動車以外は出来ない)と噂になり、ほぼ独占的に作業をさせていただいていました。

おかげさまで沖縄県以外からはほぼ全国各地から来店していただいています。



ですが2年も噂が広まると同業者も(何故?ミナト自動車だけ出来るんだ??)(どうすれば出来るのか?)を研究し、1件ずつ圧送式交換が出来る整備工場が増えてきたのを覚えています。

そうなるとライバルが増えて弊社にATF交換を依頼する件数が減ると思いますよね?? (私も当時はそう思っていました。)



ですが依頼件数は全く減らず、むしろ増え続けた。

・ATF交換の必要性が広く認知され、ニッチな市場がマスな市場に成長した。
・難易度が高く専門性が要求される為に、作業実績が多い整備工場が選ばれる。


いくつかの要因で(ライバルが増えると依頼件数が減る)という認識は間違いで、むしろ増えるんだ!!と学んだのを思い出します。



今回のGS350ユーザーさんの初来店は2014年3月のATF完全圧送式交換。
この方も(噂の時期)に来店された初期ユーザーさんですね。




閑話休題

次はプレ洗浄を行います。
使用するフルードはNUTECニューテック謹製(NC-RFリンシングフルード)

ニューテックATFの性能を最大限引き出すために、弊社がNUTECさんに提案して製作されたスペシャルフルードです。http://minato-motors.com/blog/?p=17434

弊社ではNUTEC NC-RFを200~400Lほどは常時在庫。
1カ月で無くなるのでペール缶では追い付かず、基本はドラム200L缶で在庫しています。

同業者なら毎月のプレ洗浄油だけで300L前後の使用量なら、どれだけの台数を作業しているかが分かるでしょう。




NC-RFをセットして全量イッキに圧送式交換を行いますね~。

プレ洗浄でここまでキレイになりました。


・左奥に見えるのが新油モニター
・中央ビーカーが廃油
・右手前がプレ洗浄後のATF

ここから15分ほどアイドリングタイム。
次は本命ATFで交換します。

本命ATFに使用するのはNUTEC史上最高峰ATF(NC-65)

もはや説明不要の市販ATF最強レベルの油膜性能のは、ローフリクション・ハイパフォーマンス。

全化学合成基油(エステル系)を贅沢に使用したNC-65は、極薄で強靭な油膜で多段ハイトルクATの性能を引き出します。

同時に熱ダレに強い耐熱性は一般走行レベルの熱負荷ではあまり劣化しません。よってATFの交換サイクルはロングライフ化され、頻繁に交換する必要性はなくなります。



みんカラ等のSNSでも高評価をつけているNC-65。フルード単価は非常に高額ですが、その分交換サイクルが伸びるので結果的には経済的なんですよね。

ATFチェンジャー(トルコン太郎)のフルードを入れ替えて、もう一度圧送式交換を行いますね。


全量イッキに入れ替えます。

キレイに入れ替わりましたね。

ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロになります。
それまではATはノーメンテでOKですよ。


多段ATのスムーズで素早い変速を最大限引き出すには、NC-65をお勧めしています。

最後にフルードクーラーを洗浄して、油温検出モードにしてからフルードレベル調整を行いました。

デフオイルもNUTECで交換します。
NUTEC NC-70 75W90 全化学合成ギアオイル(エステル系)


ドレンアウトして鉄粉を除去し、新しいガスケットに交換します。
ハンドポンプでギアオイルを注入し、最後に規定トルクで締め付けして完了。





オプション整備のスロットルボディ清掃初期化。

スロットルのバルブ周辺に付着するカーボンは、走行していると徐々に蓄積していきます。

そうなるとアイドリングが乱れて微調整も遅くなるので、ボディに伝わるエンジン振動が気になります。


こちらも定期的に清掃し、再学習もリセットしましょう。




こちらも定番のオプション整備(カーエアコンリフレッシュα)
年々減少する冷媒ガスをリフレッシュします。


同時にコンプレッサーオイル強化に、NUTEC NC-200コンプブーストも注入しますね。


AC配管にエコマックスjrのホースを接続し、容量をセットしてスタート。
全自動で冷媒の回収・再生・充填を行います。

冷媒ガス量は多すぎても少なすぎてもNG。
正確に重量管理してリチャージしましょう。




LLC圧送式交換も依頼されました。

ATF交換時のオプション整備なのですが、これは全ての車種でお引き受けしている訳ではありません。

日帰りの作業時間内で行える車種のみで、時間が掛かる車種は不可の場合もありますよ。

地味に時間の掛かる作業なので、ホースの位置やラジエターの配置によっては出来ない場合もあるのですね。

ラジエターリフレッシャーをバイパス接続して、エンジンを掛けながらLLCを脈動圧送式交換。    冷却ライン内に浮遊している汚れを全て回収し、Wフィルターでろ過します。

エンジン・ヒーター・ラジエターのLLCを圧送式で全量入れ替えますね。


最後にLLC再生強化剤を投入して防錆・消泡を強化し、エア抜き作業を行いました。  LLCも定期的に交換しましょう。

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


ATFは完全に劣化してから交換するものではなく、そうなる前に交換するのがベスト。  理想を言えば常に良い状態をキープした方が故障率の減り、ATコンディションは常に良い。 (この考え方はエンジンオイル交換と同じです。)




純正レベルのATFでも問題ないのですが、耐久性はどうしても低いとお伝えしています。

ハイパフォーマンス化にNC-65を!!と言うのは横に置いておいて、ATFのロングライフ化という意味だけでも、純正との差額を埋めるコストパフォーマンスは十分ありますよ~。

油膜性能が向上するのはもちろんですが、ロングライフ化とAT保護を実感できるので、弊社ではNC-65のリピート指名率が常に高いのです。



ATF交換の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。  必要事項を記入して送信していただければ返信させていただきます。

どうぞ宜しくお願い致します。


こちらのDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)も、世界初で弊社が開発したエンジン吸気系洗浄サービスです。

ガソリン直噴やクリーンディーゼルの煤除去に開発しました~。
PR動画をYouTubeにて公開中!! 



2021年9月12日

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