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マツダ CX-5 ドライアイス洗浄で煤除去作業。 最近多いEGR系のエンジン警告灯の点灯。 予防整備でATF圧送式交換などなど。

マツダ スカイアクティブDユーザーなら、

弊社の事をご存じの方も多いかと思います。

 

 

(マツダ ディーゼル 煤蓄積)

 

このようなキーワードで弊社ブログに辿り着き、

メール相談から予約入庫していただいています。

 

 

 

 

 

年々強化される排気ガス規制の厳しさに、

それをクリアするためにあらゆる対策や新機構で

メーカーが日々対応しているのが現状でしょう。

 

 

上手くいく場合もあれば、

結構無理して弊害が出るパターンもあるようで・・・。

 

 

少し前に公開したトヨタ ランドクルーザープラドの

煤蓄積もDSCで対処し大きな反響をいただいています。

http://minato-motors.com/blog/?p=24132

 

 

クリーンディーゼルではない時代のエンジンですが、

EGRを使用すると走行距離によっては、

どうしても煤が溜まるのです。

 

 

このような状態は構造的欠陥ではなく、

車種特有の経年劣化だとアナウンスしています。

 

 

s-IMG_0937

 

マツダSky-Dに関しては数年前から煤蓄積の除去を、

地道に対処しブログにてアナウンスをし続けています。

 

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

入庫車両のごく一部ですが作業事例です。

 

 

 

 

結論から言えばSky-Dは早め早めの適切なメンテナンスで、

(良いコンディションを維持していくのが最良だと)

最近は特に感じています。

 

 

sIMG_3118

 

先日関東から入庫したアテンザGJはエンジン警告灯の点灯で、

DSCの依頼があり対処させていただきました。(P40100)

 

このお車は無事警告灯が消えて、

現在は良好な状態で走行しているそうです。

 

 

 

 

 

 

また別件では北陸から来店したCX-5も

同じように警告灯が点灯し、DSCを施工。

 

 

こちらも当初は消灯したのですが数週間後に再点灯し、

いろいろ対処した結果はDSC作業には含まれない箇所の

EGR系の更に奥まで煤の蓄積が進んでいたようです。

 

 

 

 

 

お話しをお聞きすると警告灯が点灯していたが、

走行は可能だったので処置をせずに使用し続けたそうです。

 

 

点灯してスグにDSCの依頼をいただければ、

あそこまで被害拡大も無かったと思いますので、

警告灯の無視は良くない事だとお伝えしました。

 

 

 

 

 

人間の体もそうですが基本的には悪くなる前に、

先手を打って治療(メンテナス)をしましょうね!と

弊社ではアナウンスしています。

 

 

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兵庫県からお越しいただいたのは、

マツダ CX-5 KE2AW

走行距離43000km

 

 

スカイアクティブディーゼルの定番整備である、

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

・ATF完全圧送式交換 for NUTEC NC-65&NC-RF

その他いろいろの整備を依頼されました。

 

 

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まずはDSCから始めますね。

 

 

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試運転をしてコンディションを確認。

 

インテークマニホールドを外すために、

吸気系やEGR系の部品を分解します。

 

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エンジンヘッド側インテークポートの煤蓄積は、

走行距離相応でしょう。

(蓄積が始まってきたかな?という程度。)

 

 

奥に見えるインテークバルブのシャフトと

そのさらに奥にあるバルブ傘部には、

結構な塊の煤蓄積が確認できました。

 

 

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インテークマニホールドを分解して、

こちらの蓄積状態も確認しますね。

 

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上記1~2枚目の画像にある吸気シャッターバルブには、

定番の煤蓄積が確認できます。

 

またインテークマニホールド内部にも、

大量の煤が溜まっていました。

(特に3枚目のマニホールド入り口が酷い)

 

 

 

 

Sky-2.2Dの蓄積パターンは

弊社で確認しているだけで4つあります。

 

今のところは今回のようなタイプが、

一番多い蓄積パターンですね。

 

 

 

 

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軽くホジホジすると、

大量に煤が出てきましたね。

 

 

手作業ではこれが限界なので、

あとでDSCで煤を完全除去します。

 

 

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完全防備のマスキングをしてから、

ドライアイス洗浄機をセット。

 

 

 

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圧縮空気でドライアイス粒を高速噴射。

 

熱収縮と昇華爆発力で母材にダメージを与えずに、

強固な煤塊を剥離させます。

 

 

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軽くワンショットでこんな感じになりました。

 

 

数種類あるDSC専用ノズルとアダプターを使い分けて、

インテークポート、バルブ傘部&シャフトを、

ドライアイスをショットして洗浄しますね。

 

 

 

 

クランクを回して圧縮上死点にSETして、

1気筒ずつ作業をしています。

 

 

(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)

こんなキャッチコピーでDSCを紹介しています~。

 

 

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全8ポート全て洗浄作業完了。

 

ブラインドで目視できないバルブ傘部も、

完璧にキレイになりました。

 

 

 

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・インテークマニホールド

・吸気シャッターバルブ

・EGRバルブ X2個

・EGRバイパスパイプ

 

こちらも全てキレイになりましたね。

 

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インテークマニホールドの入り口も、

一目瞭然のビフォーアフター。

 

 

空気の入りづらい状態でもディーゼルは動きますが、

新車時に目指した燃焼状態には程遠い。

 

また燃焼状態が悪い状態を続けると、

DSCで対処する以外の場所までダメージを残す。

 

 

なんでも早めに対処しておけば、

良いコンディションで使用出来るのではないでしょうか?

 

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オプション整備のインタークーラーも洗浄して、

ガスケット類は純正新品で交換し組立。

 

消耗品のラジエターキャップ交換もDSCに含めています。

(オーバーヒートの原因になるので)

 

 

各学習値をリセットし、

燃料噴射学習を行って次の作業に移ります。

 

 

 

 

・注意・

DSC作業は完全非公開になっています。

企業秘密の部分が多いのでネット公開出来るのは、

ここまでになりますがご理解の程宜しくお願いします。

 

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ATFも圧送式で全量交換しますね。

 

 

Sky6速AT専用アダプターを装着し、

ATFチェンジャーを接続します。

 

 

まずはプレ洗浄から行いますよ。

 

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高価な本命ATFを使う前に、

安価なATFでプレ洗浄します。

 

 

でも安価なだけではなく、

信頼性の高い高品質なフルードで。

 

 

そこでNUTECさんに弊社が依頼し開発していただいた

NUTEC(NC-RF仮名)で全量圧送式交換を行います。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

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奥左に見えるのが新油モニター

中央ビーカーが交換前の廃油

 

右手前がプレ洗浄後の状態です。

結構キレイになりましたね。

 

 

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そこから15分のインターバルを開けて、

本命ATFでもう一度交換します。

 

 

本命に使用するATFはニューテックNC-65。

 

極薄で強靭な油膜性能は市販ATFでは最強レベル。

 

ローフリクション・ハイパフォーマンス、

ストリート走行であればかなりロングライフ化になりますよ。

 

 

 

半面フルード単価は純正比で数倍高価ですが、

ATF自体は頻繁に交換するフルードではないので、

一度に交換して長く使う方が経済的だと思っています。

 

 

それではもう一度圧送式交換を行いますね。

 

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完璧に入れ替わりましたね。

 

 

最後にフルードクーラーを洗浄して、

油温を検知しながらレベル調整を行いました。

 

 

安価なATFで頻繁に交換するより、

高性能なフルードを交換効率の高い方法で交換する方が、

結果的にはお得なんですけどね~。

 

 

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DSCオプション整備 LLC圧送式交換

 

ラジエターリフレッシャーで、

交換しにくいLLCを全量入れ替えします。

 

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脈動圧送式でLLCを全交換したあとに、

LLC再生強化剤を注入して各添加剤を補強し、

エア抜き作業も行います。

 

 

LLCも劣化しますから定期的に交換しましょう。

 

 

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こちらも定番のオプション整備(カーエアコンリフレッシュα)

 

 

AC冷媒ガスをリセットし、

規定充填量でリチャージします。

 

また全化学合成ベースオイル(エステル系)を使用した、

NUTEC NC-200も同時注入し、

コンプレッサーオイルの補充と油膜強化をしますね。

 

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冷媒規定充填量490gに対して、

回収できたのは370g。

 

結果的に120gほど少なかったようです。

 

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CX-5の場合は490gの±25gの範囲で

冷媒を充填しないといけないので、

多くても少なくてもNGです。

 

 

エアコンのメンテナンスは不要と思っていませんか??

 

 

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今回のCX-5はAWDなので各ギアオイルも交換します。

 

ニューテックNC-70 全化学合成ギアオイル75w90

・リア デフオイル交換

・トランスファオイル交換

 

ガスケットも交換して規定トルクで締め付けしました。

 

 

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壊れてから整備する。

不具合があってから整備する。

 

 

ソレはソレで悪くはないのですが、

場所によってはダメージが大きくなり、

被害個所が増える可能性はあるでしょう。

 

 

sIMG_3377

 

 

例えばE/Gオイル交換をせずに長期使用し続けていたとします。

するとE/Gからガラガラ異音が発生し、

慌ててE/Gオイルを交換する方はいないと思います。

 

むしろ(そうなる前に)定期交換などのメンテをしているはず。

 

 

 

 

 

ではそれ以外の個所の整備はどうされていますか?

その車種に合ったメンテナンスを行っていますか?

 

 

 

 

 

 

私は長く良い状態で使用したい考えの人なので、

愛車には早め早めにメンテナンスをしています。

 

弊社を利用する方もどちらか言えば、

同じような考え方のユーザーが多い印象ですね。

 

 

 

その車種に合ったあまりメジャーではない予防整備を

弊社ではブログから少しずつ提案しています。

 

 

 

 

今回のCX-5に実施した全内容なら1泊2日で完了し、

朝9時半に入庫で、翌日お昼前の納車となっています。

 

また真夏以外は(日帰り特急作業)でも対応可能。

 

 

ATF交換・DSCについての御見積ご予約は、

HPお問い合わせフォームからお待ちしていますね。

 

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

2020年2月24日

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