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ハイエース KDH206 ディーゼル4WD リフレッシュプラン 前編。40万キロを目指してリフレッシュ整備!! 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

車両全体を整備するリフレッシュプランは大変好評をいただいており、予約待ちが慢性化してご迷惑をお掛けしています。 

一台でも多くの車両をお引き受けしたいのですが、少人数で営業している弊社では整備出来る台数に限りがありますのでご理解のほどよろしくお願い致します。



リフレッシュプランはお引き受けする整備予算の下限を設けています。
(○○万円以上からお引き受けしますという意味で、車種別に予算下限も変わります。)


メール予約時には(今回の整備に掛ける予算)をお聞きしており、下限を下回る整備予算での依頼は不可としています。


これはなぜか?   リフレッシュプランは簡単な小規模の予防整備ではないからです。

車検時にするような軽整備プラスαの規模ではなく、長年使用した愛車をリフレッシュ整備をして、(なるべく新車時に近づける)トータル整備作業。



『20~40万円ぐらいの予算でリフレッシュプランをお願いします!』という問い合わせが多いのですが、(それは無理ですよ~。)とやんわりメール返答しています。


若干冷たい返答にも思えますが、お互いの為にここはハッキリとお伝えしておかないと、あとでトラブルにも発展します。

また制限なく引き受けると、おそらく予約状況はさらに混雑し長期化するでしょう。それでは本当にリフレッシュプランを希望する方が予約出来なくなるのですよね。



(何百台もリフレッシュプランを作業してきた弊社)からの意見ですが、過走行で年式が経過した愛車は、中途半端な整備をするといつまで経っても車両コンディションが新車時に近づかずに、お金ばかりがいつまでも掛かる。

そうならないようにまとめて整備した方が工賃は節約され、断然お得なのです。




論より証拠

リフレッシュプランはいつもこのような整備をしていますので、下記のブログを参考にして下さいね。


千葉県からお越しいただいたのは、
ハイエースKDH206 ディーゼル4WD 平成28年式 走行距離20万キロ。

リフレッシュプランのご依頼です。


整備の希望個所・改善点
・乗り心地がゴツゴツする。
・新車からエンジンオイル等の油脂類などの軽整備ぐらいしか実施していない。
・まだまだ長く乗りたいのでリフレッシュプランを希望。
・オーリンズのショックアブソーバーはO/H済みで交換不要


年式は新しいですが走行距離は多いので、40万キロ・50万キロに向けての整備を依頼されました。

問診をしてから事前ホイールアライメントを測定しました。 結構乱れていますね。

整備リフトに移動し、タイヤを外して各部点検。
点検結果から予算に合わせた整備プランを提案しました。

整備内容を説明して、OKがいただけましたので作業を始めますね。




まずはフロントサスペンションやブレーキ等を分解します。

・ブレーキキャリパー ディスクローター
・ハブナックル
・ドライブシャフト
・アッパーアーム ロアアーム
・スタビライザー

ハブから外したブレーキディスクローターは研磨機にて再生します。

ディスクローター研磨のススメ。
http://minato-motors.com/blog/?p=14924



最後に耐熱塗料(耐熱温度500℃)で均一に塗装して仕上げています。

フロントサスペンション ロアアームのブッシュを全数交換。

劣化し硬化したブッシュは乗り心地も悪くなりますので、ある一定の距離で交換した方がいいですよ!!

またロアボールジョイントも同時に交換します。

アッパーアームは一番劣化しやすいアッパーボールジョイント部が単品供給されないのでアームASSYにて交換します。



またスタビライザーのブッシュ類も全数交換しますね。




ドライブシャフトもブーツが破れたり、異音が出たりする前に、純正ブーツグリスKITでO/H。 そうすればまた長く使用出来ますからね。


壊れてから安価なリビルトシャフトに交換するより、O/Hの方がお得です。

右側のハーフシャフトの中間ベアリングを打替えますね。




ナックルから外したハブベアリングを交換します。


弊社ではグラインダーで削ったり、ハンマーでガンガン叩いたりは一切しません。   SSTと油圧プレスを使用して、安全で確実に交換しますよ~。

間違った方法で作業をすると部品の寿命を縮めますからね。



ハブとディスクローターを組付けて、ダイヤルゲージで振れをチェックしてから装着します。  ここで限度以上の振れがあればブレーキング時に振動が出ますよ!




ブレーキキャリパーもO/H。

キャリパーを分解して完全洗浄し、ピストンを磨き上げてから、シールとダストブーツを交換しました。

またホルダー側も古いグリスを洗い流して、新しいグリスとブーツ装着。


ブレーキパッドは高性能パッドグリスWAKO’S BPRを使用して交換していますよ。


次はエンジン・ATマウントも交換しますね。

エンジンは持ち上げずにサブフレームを降ろして隙間を作り、エンジンマウント交換。

この方法ならエンジンのハーネスやホースに余計な負荷が掛からないので、弊社ではサブフレームを降ろす方法で交換しています。






ダメージの受けやすいステアリング ラックエンドも交換。
ここにガタが出来るとフラフラしますよ~。



次はリアのハブベアリングやリーフスプリングを整備します。

ドラムブレーキを分解し、ホーシングからシャフトを引き抜きますね。



シャフトベアリングとオイルシールを交換します。


これもSSTと油圧プレスを使用して安全・確実に交換しますよ~。
グラインダーで削ったりハンマーで叩く事もありません。






リアドラムブレーキもリフレッシュ。

ライニングシューを交換してブレーキシリンダーのカップを交換。
ドラムは当たり面が摩耗していましたので、研磨にて再生します。



リーフスプリングのブッシュを打替えます。

フロントは位置決めがありますのでマーキングしてから交換しました。


これでサスペンションやブレーキ等の整備が一段落。
今回のリフレッシュプランの半分が終わりました。


サスペンションやブレーキはバラバラに整備しても、ダメですよ。
トータルのコンディションで性能を発揮しているので、個別に作業をしても効果は薄いです。

また未整備の個所がのちに悪くなれば、再度分解して交換するので2度手間になり工賃が無駄になる。


しかしある程度まとめて整備をすれば、無駄な重複する工賃も不要になり、整備した効果がハッキリするので結果的には満足度は高くなる。





弊社のリフレッシュプランはあと少し乗りたいというユーザー向けの整備ではなく、(まだまだ愛車を長く良い状態で乗り続けたいユーザー)向けの整備提案です。

その為には相応の費用が掛かり、少なすぎる予算では現実的にリフレッシュが無理なのはこのブログで分かると思います。






それでは次回ブログではハイエースKDH206の後半のリフレッシュ整備を紹介しますね。
・エンジン W/P・タイミングベルト関係
・ATF完全圧送式交換
・ホイールアライメント調整

まだまだハイエースのリフレッシュプランは続きます。
それではHAPPY CAR LIFE!!






2021年8月14日

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