ハイエース KDH200 リフレッシュプラン。 20万キロでサスペンションをリフレッシュ。
愛知県 岡崎市からお越し頂きました。
ハイエース KDH200V 22万キロ
リフレッシュプランのご依頼です。
入庫時問診をしてオーナー様と少しお話。
・過去の整備状況や今後の使用予定。
・車両の気になる点や希望される整備。
許された予算からベストな整備は何なのか?
車両を点検してから
オススメ整備プランを提案しています。
試運転をしてからアライメント測定。
入庫時の足回りをチェックし、
スキャンツールで各ライブデータを観察。
それらの数値もプラン制作の参考にしますね。
リフトアップして
いよいよ車両全体を点検開始。
気になる所 や 定番故障箇所などをチェック。
プランニングした整備内容を見積りして、
オーナー様に提案しOKが出ました。
まずは定番整備のリアハブベアリングから
リフレッシュをしますね。
ハイエース特有のメンテナンス。
『リアハブベアリング と オイルシール一式交換』
ゴム製のシャフトオイルシールが劣化して、
デフオイルが漏れ出すと
ハブB/Gだけではなくドラムブレーキもダメになりますよ。
この辺りは作業重複部分が多いので
ある程度一式で交換した方が良いですね。
ブレーキシリンダのカップシールも同時に交換しました。
次はFrサスペンションのリフレッシュ。
チェックをするとエンジン吸気系からのオイル漏れで
左アッパーアームが濡れていました。
ゴムブッシュにオイルが掛かり続けると、
結構痛んでしまいます・・・。
原因となるインテークダクトホースは交換して
左右のサスペンションアームやハブベアリング等を分解。
サスペンションアームの交換自体は
そんなに難しくないのですが・・・。
耐久性が高いハイエースは
各部品がズッシリ重いので体力は使いますね。
(乗用車とは全く違います。)
世界中で活躍する理由は
このあたりの部品強度なんでしょう。
ハイエース200系 2WDのハブB/G交換の
難関であるハブ分解作業。
280N・mで締め付けられた特殊ナットを外しますね。
(錆等があるとそれ以上に固く締まっています。)
これも特殊工具(SST)があれば安全に外せて、
ナックルからB/G・ASSYもすんなり分解。
(逆に言えばSSTが無いと交換できない構造です。)
ブレーキローターも
この際研磨してリフレッシュしますね~。
ハブのガタは無かったのですが、
実際に分解してみるとベアリングカラーに焼きがありました。
やはりこれぐらいの距離なら
そろそろB/Gは要チェックですね。
ロアボールジョイント と 前後ショックアブソーバーを交換して、
ブレーキパッドも交換します。
ブレーキパッド残量が残っていても
ディスクローター研磨とパッド交換は
基本的に同時作業をオススメしています。
バックシムに硬化したグリスを
スクレイパーでキレイに除去。
グリスがここまで硬化するのは、
長い年月の間シムの清掃をしていなかったのでしょう。
シムの古いグリスは洗浄してから、
WAKO’S BPR 高性能パッドグリスを使用しました。
エンジンマウント・ATマウント 計3点も交換しました。
新旧では劣化して高さが変わっていますね。
それに右のマウントは非常に外しずらかったです。
オイル漏れをしていた箇所も修理しました。
チョットした整備を怠ると
部品寿命が縮む場合もあるのですよね~。
軽く試運転をしてからアライメントを再測定。
各ブッシュボルトを緩めてから1G締め付けして、
アライメントを調整しました。
オイル系・フィルター系などの
メンテナンス状態は良好でしたので、
今回は足回り関係のリフレッシュが中心となりました。
こうしてみると耐久性の高いハイエースでも、
走行距離を重ねるとブッシュは結構傷んでいましたね。
前を向いて走ればイイと思われるなら
ここまでの整備は不要でしょう。
(タフなハイエースはそれでも走りますから。)
現在20万キロオーバーでこれから30万キロ40万キロ
まだまだ良い状態で使用されるなら、
一区切りとしてリフレッシュするのも良いかと思います。
それをするだけの価値がある車ですよ、ハイエースはね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
実は9月下旬からハイエース100系・200系を
3台続けてリフレッシュプランを実行中。
どういう訳か?最近ハイエースの整備依頼が重なりますね。
ブログ更新も遅れ気味ですが、
少しづつ紹介していきますので
どうぞ宜しくお願いします。
それではHappy Car Life!!