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岐阜県からグランドハイエース リフレッシュプラン。 サスペンション・ブレーキ・ATF・ホイールアライメント調整などをリフレッシュ。

100系200系ハイエースのリフレッシュプラン依頼は非常に多く、
入庫率もダントツに多い。

今回はそのハイエース100系派生型車種(グランドハイエース)の
リフレッシュプランをご依頼いただきました。



・グランドハイエース(KCH系 VCH系)
・グランビア(RCH系 KCH系 VCH系)
・ツーリングハイエース(RCH系 KCH系)
・レジアスエースワゴン(RCH系 KCH系)
上記4車種は排気量とガソリン・ディーゼルの違い位で、
シャシの部分は基本的に同じの兄弟車です。

参考にどうぞ~。

岐阜県からお越しいただいたのは
グランドハイエース VCH10W
平成13年式 走行距離13万キロ


ちなみに今回のユーザーさんは、
グランドハイエース入庫2カ月前にスイフトのCVTF交換と
1カ月前にマーク2ブリッドのリフレッシュプランを作業済み。

今回で3か月連続、3回目の来店となります。
(ありがとうございます。)


問診をしてリフレッシュプランの方向性を説明し、
お車をお預かりしました。

試運転をして事前ホイールアライメント測定を行いますね。


ホイールアライメントの数値はやや乱れ程度。
良くも無いが悪くもない感じ。


E/Gを2千回転で1分ほどキープし、
触媒・O2センサー類を暖機します。

センサーを暖機で高温にし活性化をさせても、
排気ガスの数値は良くないですね。

今回の整備でもう少し良くなるように整備を提案したいと思います。


リフトアップしてタイヤを外し、下回りや足回りを点検しました。

オーナーさんのご予算と要望から点検結果を合わせて、
お勧めの整備プランを制作し提案していますよ。


お電話とメールで整備見積を提示し、作業内容を説明。
OKがいただけましたので作業を始めますね。





これから紹介する整備は入庫し点検をして、
整備プラン決定後に部品を発注しても部品はほぼ揃いません。

特にリフレッシュプランでサスペンションや
ドライブシャフト・ハブなどの足回り等は一新する場合は、
入庫前に交換する部品を先行発注しています。

メーカーも在庫を常に確保しているわけではないので、
部品欠品(バックオーダー・納期未定)も多々あるのですよね。



部品が無いと作業が進まないので、
予約時には(何の不具合があって何を改善したいのか?)を
お聞きし前金を頂いてから部品を集めるようにしています。


逆にブレーキやエンジンなどの消耗品は、
在庫切れの可能性はかなり低いので入庫後に発注しても間に合いますよ。





前後のサスペンション・ナックルハブやブレーキ等を分解しました。


予定通りというか?想定内ですが、
各ボルトナットが錆固着でなかなか分解が困難でしたね。





その代表例がロアアームのブッシュを固定しているカムボルト。
今回も完全に錆び付いて全く動きません。

おまけにリア ロアアームのカムボルトも錆固着。
(前後計6か所のボルトが外れない。)

そのうち2か所は何とか抜けましたが、
あと4か所はビクともしない。


このボルトが抜けないとロアアームは外せないし、
ホイールアライメントも調整も出来ないのです。


普通であればお手上げですが弊社にはセイバーソーがあるので、
これでボルトのみを切断して対処しますね。

(セイバーソー)=(デカイ電動ノコギリ)

ロアアームやフレームを破損させずに、
車体から外していきます。

ブッシュの両サイドの赤線部分をセイバーソーで切断。

セイバーソーの刃が1枚入るスペースしかないので、
その他の切断工具は使えないのです。(火気厳禁)



またフロントはM14のボルトを切断するので、
非常に時間が掛かります。



そこからフロントロアアームのブッシュ交換。

油圧プレスとSSTを使用して、
中空アームからブッシュを打ち抜き、圧入しました。

SST無しにブッシュを打ち抜くと、中空アームは曲がりますよ~。


取り付ける時には今後錆びないように、
ボルトの部分に薄くグリスを塗っておきますね。



テンションロッドのブッシュ交換。
スタビライザーのインナーブッシュ交換

こちらは簡単に交換出来るのでサクサク作業が進む。


・ナックルのロアボールジョイント交換。
・アッパーアームASSY交換
・エンジンマウント交換




アーム類を組み立てて車高調整用ボルトの
ナットを締め付けたいのですが・・・。

このボルトのねじ山も錆で具合が悪い。


ダイスでねじ山を修正してナットを装着しました。



ステアリング ラックエンドのボールジョイントにガタがあるので、
左右ともに交換します。



ハブベアリングとディスクローター等もリフレッシュ。

ディスクローターは荒れた面を研磨にて再生しますね。

厚みも十分残してキレイに研磨出来ましたね。

研磨後に耐熱塗料で化粧直し。
薄く均一に歪みなく研磨しましたよ~。



フロントハブのベアリングも交換します。

インナーレースを打ち抜いて、プレスで圧入、
新品B/Gとシールも交換しグリスアップしました。



ブレーキキャリパーもO/H。
分解洗浄をしてシール・ブーツを交換します。


またパッドもWAKO’S BPR高性能グリスで交換しますね。



リアサスペンションアームも整備しますが、
このタイプのリアアームブッシュとハブベアリングを交換するのは、
難易度MAXだと思います。

SST等の多数の工具が必要に加えて、
作業者の腕力が必要です。

左右のこのアームはムチャクチャ重たいので、
作業台に乗せるのも一苦労。



まずはアームからハブを抜き取りますが、
この時点でもう大変。

特殊工具(非公開工具)が無いと、
画像のようにハブすら外す事も困難でしょう。

次にアームから大きなハブベアリングを油圧プレスで打ち抜きますね。

普通車のハブB/Gなら10トンぐらいでプレスすれば抜けますが、
ここまで大きいと15トン近くプレスしないと動かない。

そんな感じで新しいB/Gに圧入交換しました。

しかし重いな~!!



アームブッシュも片側2か所あるので、
4つのブッシュをプレスで交換。


片アームで30kgほどあるんじゃないかな??
治具を装着してプレスにアームをセットするのが大変なんですよね。


ブッシュ4個とハブベアリング2個の交換終了。

スプリングインシュレーターも交換して、
車体に取り付けますね。

ショックアブソーバーは少し前に地元で交換したようです。

それでも外した時にはねじ山が悪かったので、
ダイスで修正をしておきました。



デフサポートブッシュも交換します。

ブッシュの劣化が酷く完全に破断していましたね。

リアドライブシャフトのブーツは経年劣化でヒビ割れが大きく、
内部のグリスも劣化して漏れ出していました。

純正ブーツグリスKITでO/Hしますね。

シャフトを分解しグリスを洗い流して、
新しいブーツとグリスで組立ますね。




ATマウントも交換して、ATオイルパンも脱着洗浄。

ストレーナーも交換してから液体ガスケットで再装着。



廃版になると困るのでエアフロメーターとO2センサーを交換します。
これで燃費・アクセルレスポンス・排気ガス等も改善・向上するでしょう。


スロットルを分解してISCVを清掃します。
この汚れっぷりでは長い間清掃してなかったようですね。

アイドリング安定化にはISCVの分解清掃は効果的ですよ~。

エンジン冷却系もリフレッシュ。

ラジエターのアッパータンクが熱劣化で変色し、
もう限界でしょう。

割れると大変なので交換します。

またファンカップリングの劣化で、
冷却能力が低下しているようです。

ACコンデンサーとラジエターを冷却するのは、
今風の電動ファンではなくファンカップリングのみ。

冷間時と高温時でファンの速度を制御しているカップリング、
地味な部品ですがオーバーヒート予防に交換しました。


同時にカップリングとベルトプーリを支える
ファンブラケットの内部ベアリングも劣化しているのでASSY交換しました。

ちなみにファンブラケットのみの部品供給はなく、
カップリングとのセット販売。

・ファンカップリングのみ¥35,000-
・ファンカップリング+ブラケット¥35,800-

プラス800円でブラケット付きになるので、
同時交換がお得ですよね。

サーモスタットとラジエターホースも交換して、
LLCを圧送式で全量リフレッシュ交換。


ラジエターリフレッシャーで脈動圧送式交換をして、
LLCをろ過再生します。

最後にLLC再生強化剤を注入し、
防錆・消泡剤を強化しエア抜き作業。



ブレーキフルード交換とエア抜き作業をして、
タイヤを装着し整備リフトからアライメントリフトに移動。

ATFを圧送式で交換します。

まずはニューテック NC-RFでプレ洗浄を行いますね。
全量イッキに圧送式で交換します。

オイルパンを洗浄しプレ洗浄もして、
やっとここまでキレイになりました。

奥に見える新油と比べるとマダマダですが、
真っ黒だった廃油と比べるとそこそこキレイになりましたね。

本命ATFはNUTEC ニューテックZZ51改
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)

純正ATFの数段上の油膜性能でハイエース系4速ATにはオススメしています。


15分間アイドリングタイム後にもう一度圧送交換しますね。

完璧に入れ替わりましたね。

次回交換推奨距離は約5万キロとお伝えしています。

デフオイルはガルフ プロガード75W90で交換しました。

ハイエース系サスペンションはフロントのみ車高調整機構がありますので、
まずはリアの基準点と地面までの高さを測定します。

そしてリア側の測定値と基準値と比較します。

この時に10mmほど実測値が低ければ、
フロント側は基準値から10mm差し引いて高さで調整します。

そして同時にIG締付を行います。

ロアアームのブッシュやショックアブソーバーのロアブッシュを
固定しているボルトナットを緩める。

ブッシュに不要なテンションを開放し、もう一度締め付ける。
(1G締付作業)

これを実施しないと交換したブッシュが早期に劣化しますよ~。



1G締付後に軽く試運転をして、
ホイールアライメントを調整しますね。



・ハンター社 最新鋭アライメントテスター ホークアイWA470
4つの高性能カメラセンサーでターゲットの動きを捕捉します。 


・イヤサカ ビシャモン マルチアライメントリフト
高剛性リフトに4つのターンテーブル、高レベルの水平を確保します。


こちらを使用して作業を行いますね。

・ホイールに樹脂製クランプ式ターゲットを装着。
・車体を20cmほど手押しで前進しターンテーブルに乗せる。
・ブレーキをロックさせハンドルを左右に振る。

これでホイールアライメント数値を演算し弾き出します。

組付けてスグの状態だとこんな感じでバラバラな状態。

サスペンション系を整備した時にホイールアライメント調整が必須なのは、
この数値を見れば良く分かりますね。

こんな数値では真っすぐ快適に走るのは無理でしょう。

車体の下に潜りこんでリモコン数値を見ながら、
ホイールアライメントを整えていきますよ~。


スラストアングルはできるだけゼロに。
左右の数値差は少なくなるように。

カムボルト等を動かしながら微調整していきます。

最終的にはこんな感じに整えました。

なかなかイイ数値になりましたね。

最後に試運転を繰り返し、最終チェックを行います。
(約2週間のお預かりで納車となりました。)

リフレッシュプランのご相談・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

ブログ内には多くのリフレッシュプラン事例がありますので、
検索をしていただいて愛車に希望する内容がありましたら、
教えていただけると参考金額をお知らせします。
http://minato-motors.com/blog/?cat=12

(何年何月の○○の作業ブログは総額いくらですか?)と、
記入していただけると答えやすいですね。


宜しければこちらのブログも覗いてみてください。
(弊社が提案するリフレッシュプランとは?? )
http://minato-motors.com/blog/?p=21674


どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!

2020年8月4日

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