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マツダ スカイアクティブ-ディーゼル2.2D ドライアイス洗浄で煤除去作業&ATF圧送式交換。煤の溜まり方は色々です。

梅雨が明けたら、もうお盆休みに突入しましたね。

毎日猛暑日ですがミナト自動車は、
お盆休み中も絶賛営業中です。


お盆休み期間中のご予約は満杯で日中はお電話での対応も難しいので、
作業依頼の御見積・ご相談はHP(お問い合わせフォーム)を、
ご利用いただけると助かります。

兵庫県からお越しいただいたのは、
マツダ CX-5 KE2FW 走行距離6万キロ


・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)🄬
・インタークーラー洗浄
・LLC圧送式交換
・ATF圧送式交換
の作業を依頼されました。


予約入庫していただいて試運転と問診。

代車をお貸ししてお車をお預かりします。



まずはDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)から始めますね。

DSCは弊社が開発した唯一無二のオリジナル特殊整備。

道具さえ揃えれば出来る作業でもなく、
作業前後のマル秘作業もしないと意味がない。


基本1泊預かりで最短日帰り対応も可能なのは、
何年も掛けた経験と実績でしょう。

DSCとATF交換及び各オプション整備を全て実施して、
時間内に確実に作業を終えるのはそう簡単ではないのですね。




配線カプラーが割れたり、部品が再利用不可だったり、
トラブルに対してのバックアップ体制も必要ですし。


マツダ スカイアクティブDの吸気系に蓄積する煤を、
ドライアイス洗浄と独自技術のDSCで完全除去しますね。



ブログで公開出来る範囲以外は、
完全非公開の企業秘密です。すみません。


インテークマニホールドを外して
エンジンヘッド側の状態を確認します。

吸気ポート内径への煤蓄積は少なく、
酷い状態ではないでしょう。



ただ奥に見えるのはインテークバルブ。
その傘部をピックで確認すると大量の煤が固着しているので、
これに関してはあまり良い状態ではないですね。

次はインテークマニホールドと
吸気シャッターバルブの煤蓄積を確認します。

吸気シャッターバルブに大量の煤が蓄積しているので、
バルブでの繊細な吸気コントロールはしずらい状態でしょう。

(このバルブで過給新気とEGRの流入量を制御。)

インテークマニホールドの入口にも煤の蓄積により、
過給された新気がE/Gに入りにくくなっていました。


ディーゼルは空気を吸ってナンボのエンジン。

空気が吸いずらい(吸気抵抗が大きい)と本来の性能は
発揮出来ないのですよね。








この時は2台連続でCX-5のDSCをしましたので、
そちらの車両も少しお見せします。

愛知県豊橋市からはCX-5 KE2AW。
こちらもDSCでインテーク系の煤除去作業で入庫。



豊橋市のCX-5も同様にインテークマニホールドの入口と、
吸気シャッターバルブでの煤蓄積が多かったです。

DSCで入庫するSKY-D2.2dで一番多い蓄積パターン。


逆に上記2か所には蓄積が無く、
エンジンヘッド側にゴッソリ溜まっている車両もありますし、
手前も奥も全て煤が溜まっている車両も稀にあります。



運転の仕方・アクセルワークと普段の整備状態で、
煤が蓄積する場所と量が変わるのでしょうね。

マスキングをして養生し、
DSCのドライアイスショットを始めます。

ドライアイスペレット(粒)を圧縮空気で高速噴射する、
ドライアイス洗浄機。



洗浄機に弊社が開発したDSC特殊ノズル(数種類)と
アダプター(数種類)を組み合わせてポート内を洗浄します。


(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)

軽くワンショットしてみます。

ドライアイス粒が直撃した部分だけキレイになりました。
(母材のアルミがハッキリ見えますね。)


吸気ポートは複雑な形状で、
最深部にインテークバルブがあります。

傘部やシャフト裏、ポート内径に固着した煤を、
完璧に除去。


圧縮上死点にセットして1気筒ずつショットしています~。


バルブ傘部やシャフト裏も全て除去完了。

4気筒8ポート全てキレイになりました~。



インテークマニホールドや吸気シャッターバルブ。
EGRバルブとバイパスパイプ。

こちらもDSCで煤除去完了。

これで設計通りの吸気経路が確保され、
本来のエンジン性能が発揮出来ると思いませんか?


吸気経路内に想定外のボトルネックが発生すると、
シリンダ内への空気充填率が新車時より下がる。

抵抗無くスムーズに吸気出来る吸気デザインは、
経年劣化で煤が蓄積するとエンジン性能は徐々に発揮出来ないのです。





アクセルワークが上手で敏感な方なら気が付くのですが、
アバウトな運転で気にしない方はこの整備に着目しないでしょう。


全てのユーザーにおススメする整備ではなく、
SKY-Dを常に良い状態で乗りたい方向けの
必須整備だとアナウンスしています。

インタークーラー洗浄はDSC作業中は吊るしておいて、
内部に溜まったブローバイオイルを自重落下。

そこから洗浄剤で洗い流して、
パーツクリーナーでフィニッシュ。



LLCもラジエターリフレッシャーで圧送式交換し、
LLC再生強化剤を注入して本来のLLC性能に戻します。


劣化しやすいラジエターキャップはマツダDSC車両の場合、
全車交換しています。(パッキン部の密着不良が多いので)

各学習値をリセットして再学習を実施。
その他のマル秘作業もゴニョゴニョして次に移りますね。



ATFの状態をチェックしてATにアダプターを装着し、
ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続。

NC-RFで全量イッキに圧送式交換しますね。



スカイアクティブ6速ATのATF圧送式交換には、
NUTECニューテック(NC-RF)でプレ洗浄。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434




走行距離6万キロなのでATFが結構汚れていましたが、
プレ洗浄でここまでキレイになりました。

奥に見えるのが新油のNC-RF。
中央ビーカーが作業前の廃油ATF。
手前右のモニターがプレ洗浄後のATF状態。

E/Gを掛けながら圧送式交換をしています。



本命ATFはNUTECニューテック(NC-65)

NUTEC史上最高峰のハイパフォーマンスATF
全化学合成(エステル系)

ローフリクション・ハイパフォーマンス
極薄で強靭な油膜性能は市販ATFでは最強レベルでしょう。


耐熱性能が非常に高いので一般走行レベルの熱負荷では、
そう簡単に性能劣化しません。


何年も掛けて何千台のATF交換をしてきましたが、
リピート率・指名率がダントツのNC-65。

高額なATFですが満足度も高いので、
リピート率が上がるのは当然でしょうね。

(みんカラ等のSNSでの評判も良いですから。)

プレ洗浄から15分間のアイドリングタイム。

NC-RFからNC-65に入れ替えて、
もう一度圧送式交換。

ほぼほぼ完璧に入れ替わりましたね。

最後にATFクーラーを洗浄して、
規定温度でフルードレベル調整を行います。



次回交換推奨距離約6万キロ。

フルード単価は高いですがその分長持ちしますので、
距離と年数で割ると案外経済的なんですよね~。

最後にもう一度試運転をしてから、予定通りに納車となりました。


これらの作業は全て行っても1泊2日で完了します。
朝9時半入庫で夕方17時~19時頃の納車予定。

お急ぎの方には別途日帰り作業も対応可能です。
(ただ体力的にキツイので台数制限はしていますけど・・・。)




ATF交換・DSC等の御見積・ご予約は
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!

2020年8月8日

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