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群馬県からDSC&ATF交換。 マツダ CX-5の煤除去作業。  

群馬県からお越しいただいたのは、

マツダ CX-5 KE2AW

H25年式 11月   走行距離95700km

 

 

 

依頼内容は

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

・ATF完全圧送式交換 for NUTEC

 

一泊二日のお預かりとなりました。

 

 

 

 

北は北海道から南は宮崎県まで、

多くのSKY-D 2.2が入庫していますよ~。

http://minato-motors.com/blog/?p=15609

http://minato-motors.com/blog/?p=14380

 

 

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スカイアクティブ 2.2Dの吸気系統に蓄積する煤を、

ドライアイスを利用して除去するDSC。

 

 

(短時間で完璧に E/Gにノーダメージで)

完全除去できる唯一の方法だと自負してます。

 

 

 

オーナーさんにお聞きすると普段は信号の少ない郊外路を

毎日通勤に使用しているそうです。(片道25分)

エンジンオイルはディーラーにて5000km毎の交換。

 

 

 

 

 

それでは試運転をしてから、

吸気系統を分解しますね~。

 

 

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サクサク分解してインテークマニホールドを外しました。

 

 

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吸気シャッターバルブと

インテークマニホールドの入り口。

 

 

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奥の方まで煤がゴボゴボに蓄積していますね。

 

 

 

 

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インテークマニホールドの出口は8つの穴。

 

エンジンシリンダヘッドへ繋がる部分ですが、

こちらはさらに酷い状態。

 

半分ぐらいは塞がっていますね。

 

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インテークマニホールドの中をホジホジすると・・・。

 

 

 

いやぁ~大量の煤が出てきましたね。

量的には缶コーヒー3本分ぐらいはありますね。

 

 

 

内部にコビリ付いているので残りはDSCで除去しましょう。

(手作業じゃキリがないですから。)

 

 

 

 

 

 

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シリンダヘッド側の吸気ポートを確認すると、

インテークマニホールド側よりさらに酷い蓄積。

 

 

5~10mmぐらいは蓄積し、

吸気経路が狭くなっていました。

 

 

 

 

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一般自動車整備では全く無名のドライアイス洗浄機ですが、

製造プラントや食品加工の分野ではおなじみの洗浄方法。

 

ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。

 

 

 

ドライアイスをメディアにしてブラストするとCO2になり、

メディアがエンジン内に残留する事は無いです。

 

 

またペレット自体は柔らかいのでアルミのエンジンや

電子制御バルブ等を傷める心配も無くなります。

 

 

 

サンド・ビーズブラストのように

硬いメディアの研磨力でキレイにしている訳ではなく、

ドライアイスの昇華爆発力を利用して剥離除去しています。

 

 

前者と後者では洗浄原理が全く違うのですね。

 

 

 

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軽くワンショットすればペレットが直撃した部分だけ

キレイになりましたね。

 

 

少し見えてきたインテークバルブのシャフト部にも、

煤が固着しカッチカチ。

 

 

 

 

 

 

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さらにショットをすると

シャフトの素地が見えました。

 

 

 

インテークポートやバルブの傘部などは

複雑な形状をしています。

 

また狭いポート内は結構深いので、

数種類ある特注DSCノズルとアダプターを使い分けて

完全洗浄しますね~。

 

 

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1気筒づつ圧縮上死点にセットして、

4気筒8ポート全てキレイにしました。

 

 

バルブシャフトの裏や傘部も完璧に除去しています。

 

 

 

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インテークマニホールドや各バルブも、

全てキレイに除去完了。

 

元の状態に組み付けますね。

 

 

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純正ガスケットは欠品にならないように、

常時5台以上はストックしてます。

 

 

 

 

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オプション整備の『インタークーラー洗浄』

 

DSC作業中は吊り下げて内部のオイルを排出します。

 

 

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最後に洗浄液を流し込んで、

クーラー内部をキレイにしました。

 

 

 

ターボ車の場合はどうしてもブローバイのオイルミストが

吸気系統に入り込むので仕方がないですね。

 

機会があれば排出してあげましょう。

 

 

 

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エンジンを始動して

LLCのエア抜き作業をしながら完全暖機。

 

 

各学習値を初期化して、

燃料噴射補正を再学習しました。

 

 

 

 

最近SKY2.2Dのリコールが出ましたね。

 

今回のリコールではECUのリプロを実施すると、

対策された最新バージョンにアップされます。

 

DSC後の各初期化&再学習作業は

新車出荷前のバージョンダウンをする訳ではありません。

 

 

よく質問されるのですが

あくまでも補助機能の学習値をリセットするだけで、

大元のプログラムまで初期化する訳ではないのでご安心下さい。

 

 

 

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次はATFを全交換。

 

 

ATFをチェックして、

ATFチェンジャーを接続します。

 

 

マツダSKY-dr6速ATは密封式のため、

弊社オリジナルのアダプターを接続します。

 

これにより交換効率の高い圧送式交換が可能になります。

 

 

 

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本命ATFを使用する前にまずはプレ洗浄。

 

NUTEC RinsingFluid リンシングフルード

NC-RF(仮名)で全量圧送式交換を行います。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

 

 

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中央ビーカーの廃油から比べると少しマシですが、

新油の透明度と比べるとマダマダです。

 

9万キロ無交換なので結構汚れていますね。

 

 

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光を当てて見てみると、

少し内部のフィルターが見えました。

 

 

このまま15分ほどアイドリングで待機します。

 

 

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マツダ6速ATにはニューテック『NC-65』

全化学合成ATF(エステル系)

 

 

おそらく純正ATFではコスト的に採用されない

高価な全化学合成基油を贅沢に使用したNC-65

 

 

純正ATFより数倍高額ですが、

ガッカリさせる事は無いと思いますよ~。

 

 

スムーズなシフトフィーリングが長~く持続しますので、

ATFのロングライフ化には有効ですよ。

 

 

NC-65に入れ替えて

もう一度圧送式で交換しますね。

 

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キレイに入れ替わりました。

 

 

最後に規定温度でフルードレベル調整をして完了です。

 

 

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ATF交換時にはカーエアコンリフレッシュαもどうぞ~。

 

 

デンゲン社 エコマックスJr

全自動冷媒ガス回収再生充填装置。

 

 

年々減少する冷媒ガスを一度回収して重さを測り、

規定容量分をリチャージします。

 

 

 

 

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NUTEC NC-200コンプブーストも同時に注入。

 

約100g規定容量より少なかったようですね。

 

 

 

5年に1度ぐらいにはACガスもメンテしましょう。

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越しいただきありがとうございます。

 

 

 

スカイアクティブ2.2DへのATF交換とDSCは、

一泊二日で完了します。

 

朝9時半の入庫で翌日お昼の納車となっています。

 

ATF交換 or DSCのどちらかのみでしたら

日帰りでの対応も出来ますので

希望の方はメール予約時にご相談ください。

 

 

 

御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)から

お待ちしています。

 

 

どうぞ宜しくお願い致します。

HAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

近々の各整備予約状況とリフト新設・土間工事のお知らせ。 工事期間中は全面作業ストップ!!

ミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越しいただきありがとうございます。

 

今回はいつもの整備ブログではなく、

近々の弊社予約スケジュールについてお知らせです。

 

 

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6月10日ぐらいから6月26日までは弊社のリフト入れ替え工事や、

土間工事がスタートし予約整備は全面的にストップします。

 

今回工事をしないアライメントリフトがあるスペースは、

6月26日からATF交換やDSCが少しずつ再開出来そうです。

(その他の部分はコンクリ養生期間のため車両乗り入れが不可)

 

 

 

現状の予約状況ですが工事開始まではATF交換と

DSCの各予約枠にはまだ余裕がありますので

ぜひご相談ください。

 

 

 

 

 

逆に数週間お預かりする(リフレッシュプラン)は

工事開始まではある程度予約が埋まっているのと、

工事明けスグに数台予約をいただいていますので、

今予約をいただいても 7月中旬以降からの入庫となると思います。

 

 

 

クラウン・レクサスIS・アルファード系などは作業実績が多く、

作業スケジュールが読める一部の車種は5月下旬入庫に

1枠ほど空きがあります。

(6月中旬の工事開始までには納車出来る作業のみ予約可能です。)

 

 

 

リフレッシュプランに関しては作業内容によりますので、

詳しくは一度メールにてご相談していただけると助かります。

 

 

 

 

 

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15年以上使用した2柱リフトは今回撤去し、

別の整備工場にてまた働いてくれるでしょう。

 

リフトメンテは入念にしていたので、

オイル漏れもなくチェーンの磨耗もない優秀なリフトでした。

 

 

 

 

 

そして整備リフトの完成系である

ビシャモン・ファンタスリフトを1機増設します。

 

3.5tまでリフトアップ出来る高剛性リンクの

ファンタスリフトが既存と合わせての2台体制。

 

既存のスライド式ビシャモンGリフトと

ドライブオン式アライメントリフトが各1台。

 

 

 

2柱リフトからファンタスに変更する事で、

ランクル100・ハイエースロング・レクサスLSなどの重量級が

同時にリフトアップし平行して作業可能になる予定です。

 

リフト待ちが減ってお引き受け出来るキャパも増えますので

お待たせしている予約待ちも今より少なくなると睨んでいます。

 

完成するまでの間は予約状況が混雑すると思いますが、

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

レクサス LS460 ATF完全圧送式交換。  8速ATにニューテック NC-65&NC-RF。 

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兵庫県神戸市からお越しいただいたのは、

レクサス LS460 USF40

走行距離33300km

 

 

ATF完全圧送式交換のご依頼です。

 

 

問診後に試運転をしてから、

リフトアップします。

 

ATFの状態を確認して作業を始めますね。

 

 

 

全作業工程は約6時間。

 

その間お客様は目の前のJR阪和線(百舌鳥駅)から、

大阪市内に遊びに行かれました。

(30分以内でキタ・ミナミ・天王寺に着きますよ~)

 

 

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まだ走行距離は4万キロ未満と少ない車両ですが、

お住まいの地域は神戸特有の急な坂道が多いそうです。

 

平坦な道が多い地域と急な坂道が多い地域では、

ATFに掛かる負荷が変わり劣化度も変わっていきます。

 

 

 

助走を付けての坂道走行とゼロスタートからの坂道走行でも、

ATFへの負荷は変わるでしょう。

 

 

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ATFストレーナーを交換して、

オイルパンは洗浄しガスケットも交換。

 

 

LS460のATF交換依頼は非常に多いので、

ストレーナー・ガスケット類は常時5台分は在庫しています。

 

 

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オイルパンを外すとATFが排出されますので、

まずはATFを補充しエンジンを暖機します。

 

 

この時に注入するATFはNUTEC RinsingFluid

リンシングフルード(NC-RF 仮名)を使用しました。

 

 

 

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NUTECニューテック 全化学合成ATF(NC-65・ZZ51改)で

ATF交換前のプレ洗浄用に開発された(NC-RF)

 

 

ニューテック・ルブテクノロジーから

NC-65等の性能を最大限引き出す為に誕生しました。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

 

 

NC-65などNUTEC ATFへの親和性が高く、

AT内部をクリーニングし最適な状態にします。

 

 

 

(過度に洗浄能力を求めずにATへのダメージはゼロにする。)

名称がフラッシングフルードではないのは、

そういった理由もあるのですね。

 

 

 

 

 

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5フィルター・デュアルポンプ内蔵の

ATFチェンジャー(トルコン太郎)に接続し

全量圧送式交換。

 

NC-RFでプレ洗浄しますね。

 

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やっとここまでキレイになりましたね。

 

 

中央ビーカーの廃油と比べると、

透明度は回復してきました。

 

 

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元々輸入車の大排気量・多段AT/DCT用に開発された

NUTEC史上最高峰ATF 『NC-65』

 

高価なエステル系全化学合成基油を使用し、

油膜性能を極限まで引き上げたそうですよ~。

 

 

 

極薄で強靭な油膜性能は極圧性を向上させ、

高トルクを受け止める8速ATを保護します。

 

また分子構造を微細化し潤滑抵抗抑えた超低粘度タイプ。

 

俊敏に作動するリニアソレノイドバルブの潤滑向上は、

スムースでクイックなシフトフィーリングを実現します。

 

 

 

唯一の欠点は非常に高額なフルード単価。

なかなかの金額ですが、

リピート率の高さは弊社ではダントツですね。

 

 

 

 

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ATFチェンジャーにNC-65を入れ替えて、

もう一度全量圧送式で交換します。

 

 

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キレイに入れ替わりましたね。

 

ここまでキレイになれば

次回交換推奨時期は6万キロとお伝えしています。

 

 

そこから一度冷却し規定温度で

フルードレベル調整を行いました。

 

 

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デフオイルもNUTECで交換します。

 

ニューテック NC-70

全化学合成ギアオイル75W90

 

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ハンドポンプで注入しガスケットも交換。

 

純正中空ガスケットはトルクレンチで締め付けて

漏れや破損を防ぎます。

 

正確なトルク管理は必要ですよね。

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュαで年々減少する

エアコン冷媒ガスをリフレッシュ。

 

 

全自動冷媒ガス回収再生充填装置

デンゲン社 エコマックスJr

 

 

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規定充填量700gに対し、

回収できた冷媒は580g。

 

 

120g足りなかったようですね。

 

内蔵計量器で正確に冷媒量を測定しながら、

全自動でリチャージしました。

 

 

 

 

またNUTEC NC-200 コンプブーストも同時に注入し、

コンプレッサーの保護強化。

 

こちらも高耐熱・高潤滑性の

エステル系全化学合成オイルを使用しています。

 

 

 

 

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ATFの場合は交換難易度が高く、

ACコンプレッサーオイルも専用機器が必要。

 

 

逆にエンジンオイルとデフオイルは

比較的交換が簡単ですよね。

 

 

車両に使用されているオイルで、

劣化しないオイル&フルードはないとアナウンスしています。

 

 

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弊社は作業中の見学はご遠慮させていただいています。

 

その代わり作業中は手元にあるカメラでバシバシ画像を残し、

納車時に画像を見ながらご説明をさせていただいています。

 

 

 

隠すほどの事ではないのですが、

ず~と観察されながらの整備作業は正直やりにくい。

 

作業に集中したいのでご理解の程宜しくお願いします。

(一番怖いのは注意散漫の作業ミスですしね。)

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越しいただきありがとうございます。

 

 

 

NUTEC リンシングフルード NC-RFは、

現在のところ弊社のみの取り扱い商品になります。

 

 

 

メーカー様・販売代理店様のご協力により、

今までプレ洗浄で使用していた(アイシンAFW+)と

同じ金額で提供する事が出来ました。

 

 

正式なリリースになると価格改正はあるかもしれませんが、

当分の間はキャンペーン価格でがんばりますね。

 

 

アイシンAFW+も常時在庫していますので、

NC-RFではなくAFW+でのプレ洗浄も可能ですが、

今のところNC-RFを選択されなかった方はいないですね~。

 

 

入庫時の問診でご説明しますので、

その時にぜひご相談ください~。

(どちらも200Lドラムで2本づつ常時在庫しています~。)

 

 

HAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

トヨタ カローラフィールダー リフレッシュプラン。  CVTF交換・サスペンション&ブレーキリフレッシュ。

大阪府南部からお越しいただいたのは、

トヨタ カローラフィールダー NZE141

走行距離11万キロ H19 3月

 

 

 

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リフレッシュプランのご依頼です。

 

4年前にCVTF圧送式交換で弊社をご利用いただき、

今回は2回目の来店となりました。

 

 

 

 

メールでのご相談では乗り心地の改善と

エアコンリフレッシュをメインにして

以前ブログに登場したシエンタと同じような整備で。

http://minato-motors.com/blog/?p=16453

 

 

 

 

同じような車体クラスをブログから見つけて

(この※※※のリフレッシュはおいくらですか?)

とメール相談してもらえると助かります。

 

 

 

 

 

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問診をしてから試運転。

 

エンジン点検の基本である排気ガステストで

燃焼状態をチェック。

 

CO・HCともにゼロでCO2は多めの数値。

非常に良好ですね。(過去の整備が良いのでしょう。)

 

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逆にサスペンション系は非常に悪く、

今までノーメンテだったと思います。

 

フロント左右の数値差が大きく、

リア数値も悪いですね。

 

 

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リフトアップしてタイヤを外し、

下回りや足回りなど車両全体を点検します。

 

 

デジタル・アナログ両面から診断して、

オススメの整備プランを提案させていただきました。

 

 

プラン内容を説明して

概算見積にOKが出ましたので、

順番に作業を始めます。

 

 

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まずはフロント足まわりを全分解。

 

・ショックアブソーバー交換

・ロアアームASSY交換

・ハブベアリング交換

・ドライブシャフトO/H

 

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ショックアブソーバーなどの部品は、

予約時に部品代金を前金でご入金していただいています。

 

部品点数が多いので入庫時に発注してメーカー欠品だと、

納車時期が未定になります。

 

そうならないようにメイン整備の部品は、

事前入荷を推奨しています。

 

 

今回はオール純正品で交換しました。

 

 

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ハブベアリングはナックルから分解して圧入作業。

 

ロアボールジョイントも交換しますね。

 

 

 

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ドライブシャフトのグリスも消耗品です。

 

熱劣化から粘度が落ちてシャバシャバになり、

油膜性能が落ちています。

 

放置すると内部のベアリングが磨耗し異音発生すると、

リビルト品に交換するか?新品交換になるでしょう。

 

 

 

 

そうなる前に10万キロに1回はO/Hでリフレッシュ。

耐久性の高い純正ブーツ&グリスキットで作業しました。

 

 

汎用品ブーツや分割式ブーツなどいろいろ社外品はありますが、

今後5万・10万キロ使用するなら純正ブーツをオススメします。

 

 

 

 

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フロントブレーキもリフレッシュ。

 

ブレーキパッド以外はノーメンテだったと思いますので、

ディスクローター研磨からキャリパーO/Hも行いました。

 

 

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ブレーキパッドは9割ほど残量が残っているので、

これを捨てるのはモッタイナイ。

 

 

パッドを清掃してシムグリスを塗り替えて、

軽くペーパー掛けして再利用しました。

 

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リアドラムブレーキは問題ないのですが、

ダストが多く効きも甘い。

 

 

内部清掃とグリスアップをして、

ブレーキ調整を行います。

 

 

ここまですると4輪のブレーキで制動するので、

ブレーキのタッチフィーリングが大幅に改善するのですよ~。

 

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リアサスペンションはトーションビーム式。

 

 

アクスルビームのブッシュが破損しており、

これは交換が必要ですね。

 

 

ほとんどのディーラーさんではビームASSY交換になりますが、

弊社には特注SSTがありますのでブッシュのみ交換が可能です。

 

 

 

 

 

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車体からビームを外して、

ブッシュ交換の作業に掛かります。

 

 

SSTを使い位置決めを正確にして交換。

 

 

 

 

(日本で一番このブッシュ交換をしているのは

私じゃないかな?)と最近思い始めています。

 

年間何十台してるんだろうか?数えようかな?

 

 

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ビームをリフレッシュすれば、

次はショックアブソーバーを。

 

 

こちらも純正品で交換しました。

 

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CVTFも圧送式で全量交換。

 

専用アダプターを接続し、

アイシンCFBでイッキに入れ替えますね。

 

 

 

前回交換した時にキレイにしたので、

今回はプレ洗浄無しで完了しました。

 

 

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュαで

エアコンガスメンテ。

 

デンゲン社エコマックスJrを使用し、

NUTEC NC-200コンプブーストも注入して、

冷媒ガスをリセットしました。

 

 

 

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アライメントリフトに移動し、

不要なブッシュテンションを開放して、

各ブッシュボルトを1G締付。

 

 

そこから軽く試運転し、

ブッシュ・インシュレーター等を馴染ませます。

 

 

 

そしてホイールアライメントを調整しますね。

 

 

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ハンター 最新式アライメントテスター

『ホークアイWA470』

 

軽量樹脂ターゲットの装着はクランプ式。

 

ホイールとの接触面にはシリコンリングがありますので、

ホイールを傷付ける心配は無用です。

 

 

高精度センサーが4つありますので、

鉄ホイールのような凸凹面でも高度な測定が可能になりました。

 

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左右差を無くし、

非調整のリアアライメントも微調整して

直進安定性重視のセッティングで調整しました。

 

 

 

かなり走りやすくなったと思いますよ~。

 

 

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ここまですれば定期的なE/Gオイル交換以外は

4年間ぐらいはほぼノーメンテで大丈夫。

 

 

もちろん車検にも余裕で合格しますし、

乗れば違いがすぐに分かると思いますよ~。

 

 

 

 

特にサスペンションとブレーキは分かりやすく、

今までの劣化している状態から、

新車時に近い状態に戻るので体感しやすい。

 

 

 

逆にエアエレメント交換やベルト交換、

スパークプラグ交換などは

余程酷くない限り交換後の体感は難しい。

 

 

 

今の車両は正しい整備をすれば、

まだまだ十分使用できますよ。

 

 

長く愛車を使用するには、

ある程度の時期にある程度の整備を実施したほうが、

HAPPY CAR LIFEがおくれるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マツダ CX-5 SKY-D2.2の煤除去作業。 微妙に煤蓄積個所は変わります。 車種特有の持病はね・・・。

前回ブログに引き続き、

今回もマツダSKY-D2.2のDSC作業ブログです。

 

 

アテンザ・CX-5・アクセラのSKY-Dは、

頻繁に入庫しているので珍しくないのですが・・・。

 

 

 

煤の蓄積する量や箇所の違いが分かり易かったので、

連続でブログ投稿してみました。

 

 

 

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広島県からお越しいただきました。

マツダ CX-5 KE2AW

H25年 10月    走行距離108600km

 

 

・ATF圧送式交換 (for NUTEC ATF)

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

 

大阪観光の間にお車をお預かりし作業を行いました。

 

 

 

問診をしてから試運転をし、

まずはATF交換から始めますね。

 

 

 

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SKY-Dr6速ATは外部ホースが無い密封式AT。

( 通常の圧送式交換は構造上出来ません。)

 

 

しかし弊社オリジナルのアダプターを接続すれば、

交換効率の高い圧送式のATF交換が可能になります。

 

 

10万キロ無交換であればそれなりに汚れていますので、

まずは(NUTEC NC-RF)でプレ洗浄を実施します。

 

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ATF交換を年間数百台ほど実施しているミナト自動車が、

NUTECさんに頼んで製作していただいたのが、

NUTEC ニューテック (リンシング フルード NC-RF仮名)

 

 

 

本命ATFのNUTEC(NC-65・ZZ51改)を使用する前には、

このNC-RFでプレ洗浄しAT内部をクリーンにします。

 

 

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全化学合成基油(エステル系)NUTEC ATFへの

親和性を重視した成分配合。

 

 

長年培ったニューテック ルブテクノロジーから、

ベストなRINSING Fluidが誕生しました。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

 

 

(NC-RFは今のところ弊社のみの取り扱い品となっています。)

(またしばらくの間はアイシンフルードと同額で提供しています。)

 

 

 

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NC-RFでプレ洗浄したあとは、

本命ATFでもう一度圧送式交換。

 

 

 

 

NUTEC史上最高峰ATF 『NC-65』

極薄で強靭な油膜性能は

ローフリクション・ハイパフォーマンス。

 

 

ベースオイルから極圧性・耐熱性の強化し、

ストリート走行レベルではなかなか劣化しないと思います。

 

 

お値段は高額ですが結果的には長持ちするので、

ロングライフで経済的でしょう。

 

 

 

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5つのフィルターとデュアルポンプ内蔵の

ATFチャンジャー(トルコン太郎)にセットして、

もう一度圧送式で全量交換しますね。

 

 

 

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キレイに入れ替わりましたね~。

規定温度でレベル調整もしました。

 

 

スムーズなシフトフィーリングをお楽しみください。

(また高負荷を掛ける程、このATFの真価が発揮されます~。)

 

 

 

 

続きましてはDSC。

E/Gインテーク系に蓄積する煤を除去しますね。

 

 

 

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いろいろな部品を外さないと

INマニホールドまでは辿りつきません。

 

 

ですが経験した実績でサクサクッと手早く、

インテークマニホールドをエンジンから外しました。

 

 

 

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吸気シャッターバルブとINマニホールドとの蓄積は、

やや少ない方ですね。 (30%ぐらいの詰まりかな?)

 

 

 

 

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逆にINマニホールドの出口には8個の穴がありますが、

ここには10mmほどの蓄積で経路が狭くなっています。

 

 

 

 

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エンジン側の8個穴の吸気ポートも煤蓄積。

 

 

拡大して見てみましょうか。

 

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入り口に煤が蓄積しているので、

なかなかカメラのピントが合いませんね~。

 

 

奥に見えるインテークバルブのシャフトには、

大量の煤が固着しています。

 

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ドライアイス洗浄機に3mmドライアイスペレットを投入し、

圧縮空気で高速噴射。

 

 

(昇華爆発力と熱収縮)

 

ドライアイスの特性を利用した画期的な洗浄方法。

エンジンにノーダメージで短時間で完璧に除去します。

 

 

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軽くワンショットすれば、

ペレットが直撃した部分だけキレイになりましたね。

 

やっと光が届きカメラのピントが合いました。

 

 

 

 

 

さらにショットをすると・・・。

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やっとバルブシャフトが見えましたね。

 

数種類あるDSC特注ノズルとアダプターを組み合わせて、

ポート内とバルブをキレイにします。

 

 

 

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圧縮上死点にセットして1気筒ずつ洗浄し、

クランクを回して順番に作業しました。

 

バルブ傘部やシャフト裏までキレイに除去しています。

 

 

 

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大量に蓄積したインテークマニホールドもDSCで洗浄。

 

 

ケミカル系はNGの電子制御EGRバルブも、

DSCなら簡単にキレイになりました。

 

 

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純正ガスケットで元の状態に組み付けますね。

 

 

 

 

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オプション整備のインタークーラー洗浄。

内部に溜まったブローバイオイルを排出しました。

 

 

 

 

 

 

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吸気圧センサーも掃除して、

LLCを注入しラジエターキャップも点検、

エンジン暖機でLLCのエア抜き作業。

 

 

各学習値を初期化して燃料噴射補正を再学習し、

冷却ラインの漏れと圧力チェックが終われば完成です。

 

 

 

 

 

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http://minato-motors.com/blog/?p=17483

前回作業した東京からのアテンザとは、

煤の蓄積している箇所が違いますね。

 

あちらのアテンザはINマニホールドの入り口周辺。

こちらのCX-5はエンジンとINマニホールド出口周辺。

 

 

同じSKY-D2.2ですが乗り方や使用環境によって、

蓄積する箇所が変わる事が判明しています。

 

酷い場合は両方の箇所に蓄積しており、

その場合はかなりパフォーマンスは低下しているでしょう。

 

 

 

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弊社がオススメしている(ATF交換とDSC)

 

 

自動車は消耗品の移動道具で、

前を向いて走るならメンテナンスにはお金を掛けたくない。

 

そう思われる方にはATF圧送式交換もDSCも

必要な整備ではないと思います。

 

その方にとってはきっと過剰整備に映るでしょう。

 

 

 

 

 

 

ですが自分の愛車は出来るだけ良いコンディションで、

快適に使用したいと思われる方には、

これも必要な予防整備とお伝えしています。

 

 

 

 

昔から車種特有の持病と言うのは存在しますし

マツダSKY-D2.2だけの事ではないですから。

 

その持病すらも受け入れるようになれば、

あなたはすっかりその車に魅了されているのだと思いますよ。

 

 

それではHAPPY CAR LIFE!!