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レジアスエースKDH205 リフレッシュプラン。 サスペンション・ブレーキ・ATF交換。  新車時の状態に戻して長く使いましょう。

10年10万キロ以上走行した車両をある程度の予算を掛けてリフレッシュ整備を提案する『提案型整備 リフレッシュプラン』

大変好評で全国各地からご依頼をいただいています。
http://minato-motors.com/blog/?cat=12




リフレッシュプランとは何??との問いにはこう答えています。

ある程度走行した車両には無暗に無計画にバラバラに整備をしても新車時のコンディションにはあまり近づけない。ある程度の予算をイッキに掛けて総合的に整備した方が結果的には経済的で効果的ですよ~。



ではどこをどれだけリフレッシュ整備するのか?を私が車両毎に見極めて整備を提案。

リフレッシュプランは(画一的な整備プラン)がある訳ではなく、車種や走行距離、使用環境から判断してオススメするリフレッシュ整備の(プランニング)を制作しています。



長野県からお越しいただいたのはレジアスエース(ハイエース) KDH205 4WD 走行距離18万キロ リフレッシュプランのご依頼です。



お問い合わせフォームからご相談と予約をいただき入庫してもらいました。


メールでの車両改善点・不満点
・冷間始動時にマフラーから白煙が出る。
・アイドリング時の振動が大きく、加速も悪い。
・ディーラー診断でインジェクター不良判定。(洗浄剤を投入で少し改善)
・減速時にハンドルへの振動が有る。


まずは問診をして試運転を行います。


そしてスキャンツールを接続しライブデータとエラーコードのチェック。

あきらかにエンジン振動が大きく、インジェクターの数値確認が必要ですね。



インジェクターNO,1の噴射量補正値がプラス上限まで振り切っていますね。

レジアスエースECU側の補正値を表示出来るのがMAXでプラスマイナス5まで。
他の3つのインジェクターはマイナスに補正してカウンターを当てているのですが、あまりにもNO,1が悪すぎるので振動等を抑えきれていない感じですね。



次の点検に進みます。



減速時にステアリングへの振動が有るとの事で1年ほど前に地元ディーラーにて右アッパーアームを交換したそうです。

少し収まったようですがまた再発したとお聞きしました。

右フロントのキャンバー数値が悪いので、数値を見る限りおそらくアーム交換のみで、ホイールアライメントは調整をしてないでしょう。

振動の原因はアッパーアームだけではないので、その他も調べていきます。



整備リフトでリフトアップ。
タイヤを外して下回りや足回りを点検し、エンジンやATなどもチェックします。


そこからお聞きしている予算に合わせて整備プランを提案させていただきました。   内容を説明して協議し、整備プランを確定します。


それでは作業を始めますね。


インジェクターの全数をリビルト品にて交換しました。


インジェクター交換にはヘッドカバー脱着やフューエルデリバリーパイプ脱着などが必要でガスケットも多く交換します。

1本だけ交換し組み立ててチェックし、例えば他の3本のどれかがあまり良い状態で無ければ、また分解してインジェクターの交換をしなくてはならない。

基本的にはインジェクター不良での交換は全数交換が望ましいと提案しています。



安心のデンソー製リビルト品で交換し、ガスケット類も全て交換します。
フューエルラインの締付は厳密な規定トルク管理が必要なので、慎重に締付していきますね。
スキャンツールで気筒毎のインジェクターをECUに登録しました。

同時にグロープラグも全数交換します。
インジェクターの交換と同時に実施すれば工賃が大幅に安くなりますよ。

そして必須作業のフューエルエレメントも交換しました。
コモンレール式なら5万キロ毎の交換を薦めしています。


フロントサスペンションを分解しますね。


19万キロも走行すればブッシュやベアリング等の劣化も大きいので、一気に整備しますよ~。

ドライブシャフトのインナーブーツは以前に地元で簡易式割れブーツで補修済みでした。


実は弊社では割れブーツは基本的に使わないようにしています。

理由は充填しているグリスの量が少ないから。

グリスが少ないとグリスの劣化も早くなるのと、ブーツ内に結露が発生し錆びやすくなるからです。


車検合格の為だけに使用するなら問題ありませんが、リフレッシュプランのユーザーさんは今後10万キロ以上の走行を前提にしているので耐久性の低い部品は使わないようにしています。

分解洗浄をしてから耐久性の高い純正ブーツグリスKITでリフレッシュしました。  これで10万キロはノーメンテになるでしょう。

こうやって画像をみれば純正グリス量が多いのが分かると思いますね。




フロントデフから伸びる右ハーフシャフトのベアリングも交換しました。

200系のフロントハブベアリング交換は適切なSSTを使用して交換すれば、確実に早く交換が出来ます。

逆に言えばSSTなどの工具や治具等が無いと、ガンガンとスライドハンマー叩いたり、グラインダーでレースを削ったりと時間と労力が掛かり、無理な交換方法で作業をするでしょう。


正しい交換方法で行えば安全で確実に交換出来て、部品の寿命を縮める事も無い。    ベアリングを抜いて入れるだけですが、そこにもノウハウや作業手順で出来栄えが変わるのだと思っています。



ロアアームのブッシュ全数交換。

何十台も行ってきた作業ですからサクサク順調に作業が進みます。 ブッシュのみの交換なら、アームASSYで交換するより安価に仕上がります。

フロントディスクローターは通常は研磨作業にて再生するのですが、今回はディスク裏面の錆腐食が酷く、研磨不可と判定しました。


画像では分かりずらいですがディスクの両肩が腐食で厚みが無くなり、研磨すると限度厚みが確保出来なくなります。



新品ディスクローターに交換します。


ハブに装着する時にディスクの振れをダイヤルゲージでチェックします。
数値を確認し限度以上の振れがあれば、ハブとディスクを組み直して再測定。

振れの数値が最小になるように組み立てますね。


これをしておかないと高速走行時のブレーキングで振動が出ますよ~。



劣化しやすいステアリングギアボックスのラックエンドも交換。
ボールジョイント部にガタが出やすいので、定期的に交換しましょう。


またロアボールジョイントも交換しますね。

アッパーアームは少し前に右のみ交換しているので、今回は未交換の左のみ交換で良いかと思います。


フロントブレーキキャリパーをO/H。
洗浄をしてからシールとダストブーツを交換し、ブレーキパッドも交換します。



リアハブベアリング・オイルシール全交換。

ホーシングからシャフトを引き抜いて、ベアリングやシールを打替えますね。


これも簡単そうに見える作業ですが、SSTや治具等が無いと交換出来ない作業です。  またフロントハブB/G交換と同様に削ったり叩いたりは一切しない。

整備書通りにすると時間が無駄に掛かるので、弊社では自作SSTを製作して分解し圧入作業をしています。






ブレーキライニングシューも交換して、シリンダカップも分解しO/H。
ピカピカになったドラム面も研磨にて再生しています。

ディスクローターやドラムも面がピカピカに光った鏡面状になっていると、ブレーキの効きが悪くなりますよ。

元通りに組み立ててリアブレーキ調整を数回行いました。



リーフスプリングとシャックルのブッシュを全数交換。
車体からリーフを外す作業で取付ナットは緩むのですが、ボルトがブッシュと錆び付いて外れませんでした。


そこで使用するのがミニダクター2。
電磁波誘導加熱でボルトのみをピンポイントで加熱します。





リーフスプリング前側のボルトが錆び付いて抜けないのですが、すぐそばにはヒーターゴムホースがあるので火気厳禁。


ミニダクター2ならボルトのみを加熱する事が出来き、熱収縮で錆固着を解除してボルトを引き抜きますね。


バーナー等で炙ると火災になりますしね。


降雪地の車両はボルトナットが錆固着で回らない・抜けないがよくあるので、状況に合わせて工具を使い分けています。

今回はコニのショックアブソーバーを再利用しますので、減衰調整のみ行います。

4段階の内で一番柔らかい状態だったので、1段階硬めに再調整しました。

タイミングベルトとカム・クランクオイルシールを交換しました。

クランクシールを交換するには固く締め付けられたクランクプーリーボルトを外します。 スペースが狭く作業が大変なのでこちらもSSTで緩めて外し、オイルシールを打替えしました。



このクランクプーリーボルトは365Nmの高トルクで締め付けるので、締め付けるだけでも結構重労働。

締付トルク365Nmってどれくらいかと言うと、伝えるのは難しいですがタイヤホイールの締付トルクの約3,5倍ぐらい。

クランクを保持しながら1mぐらいのトルクレンチで背筋全力で締めればOKなぐらいの高トルクとイメージしてもらえればと思います。


LLCをラジエターリフレッシャーで脈動圧送交換し、LLC再生強化剤を注入してリフレッシュ。

冷却水も定期的に交換しましょう。


ATFも交換しますね。

オイルパンを脱着洗浄してストレーナーを交換しました。
そこからアイシンAFW+で2回圧送式交換を行います。





フロント・リアのデフとトランスファのギアオイル交換。
ガルフ プロガード75W90で交換しました。



整備リフトからアライメントリフトに移動して、車高調整と1G締付を行います。

リア基準点から地面までの高さを測定して基準値との差を調べて、フロントの高さを算出します。


リアが基準値から10mm低ければ、フロントも基準値から10mm下げて車高を調整しています。


またブッシュも4輪が接地した状態でボルトを一度緩めてから、再締付して不要なブッシュテンションを開放するのが(1G締付)。  これをしないとブッシュの寿命が縮みますよ~。


車高調整をしてから軽く試運転をしてサスペンションを馴染ませます。

そこからホイールアライメントを調整しますね。

組み立てただけの状態はこんな感じでバラバラに乱れています。

これではサスペンションをリフレッシュしても、真っすぐ快適に走行する事は出来ないのです。

サスペンションを整備した時には必ずホイールアライメントを調整しましょう。

調整後にはこんな感じになりました。

リアのトゥ・スラスト角が大きく乱れていたのを修正して、フロントは左右の差が最小になるように整えていきます。


最後に長めの試運転をして、作業個所を入念に最チェック。
(締め忘れやオイル漏れ等が無いかを何度も確認しています。)


入庫した時はアイドリング時で燃料噴射量12,9mm3/stでしたが、インジェクターの交換後は6,3mm3/stに下がりましたね。

これで加速・振動等はもちろんですが燃費も大幅に良くなると思いますよ~。


こんな感じでリフレッシュ整備をしたレジアスエース。
他にも部品も交換していますが、ブログが長くなるのでこの辺りでまでにしておきますね。




レジアスエースなどのハイエース系は20万キロ・30万キロは当たり前。
正しいメンテナスを行えば50万キロも問題ないと思います。


ですが整備の順序や交換方法が悪いと、無駄に費用が掛かりいつまで経ってもコンディションが改善しない泥沼にハマるのは避けましょう。

弊社では計画的な整備をある程度の予算を掛けてイッキに行う(リフレッシュプラン)をお勧めしています。



リフレッシュプランのご依頼・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

何年何月の○○のブログはいくら掛かりましたか?と問い合わせていただければお答えできますよ。 整備予算の参考にしてください。


それではHAPPY CAR LIFE!!



アルファードGGH35W 8速ATへのATF完全圧送式交換。ニューテックNC-RF&NC-65で交換しましたよ~。

本日はミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


ATF交換は不具合が発生してから行う整備ではなく、そうならない為の予防整備と弊社ではアナウンスしています。


基本的にはエンジンオイル交換と同じで(E/Gがガラガラと異音)が出てからオイル交換をする人はいないと思います。

同じ考え方で劣化したATFを使用し続けても良い事は何もなく、ATFは出来るだけ良い状態をキープする事がATを守る唯一の予防整備だと思っています。


まさか(ATFは無交換で良い、劣化なんてしない!!)と信じている人はいないと思いますが・・・。


地元大阪府堺市から入庫したのは トヨタ アルファードGGH35W エグゼクティブラウンジ  8速ATのATF交換を依頼されました。

後期モデルから搭載されたFF用8速ATのATFを完全圧送式で交換しますね。


問診をして試運転をしリフトアップ。

ATFの状態をチェックするとまだ4万キロの走行距離にしては、結構汚れていました。

車両重量2200kgで多人数が乗車すると、ATFへの負担は大きくなります。


本来であればATのオイルパンを外して洗浄しストレーナーを交換したい所ですが、残念ながらこのATはそれをする事が出来ないのです。



この8速ATにはAT下部にあるオイルパンは無く、バルブボディ用にサイドパネルが有るのみで内部のストレーナーも交換出来ない構造です。

車体からエンジン・ATを降ろしてATをバラバラに分解すれば内部のストレーナーを交換出来ますが、あまり現実的ではないでしょう。




それではATFチェンジャーとATを接続して、まずはプレ洗浄を行いますね。

使用するプレ洗浄用フルードはNUTECニューテック(NC-RF 仮名)を使用します。http://minato-motors.com/blog/?p=17434




弊社からNUTECさんに提案して誕生したNC-RF。  本命に使用するNUTEC謹製ハイスペックフルードを使用する前のリンシングフルードとして誕生しました。

名称を(NC-RF仮名)としているのは、まだ正式ラインナップ商品ではなく、
弊社とのコラボ品としての立ち位置。  リンシング-フルードのR-Fから取って、NC-RFと弊社では読んでいます。


それでは全量イッキに圧送式交換をしますね。


1回目のプレ洗浄でここまでキレイになりました。

・左奥に見えるのが新油モニター(NC-RF)
・中央ビーカーが作業前の廃油
・手前右のクリーナーモニターがプレ洗浄後のフルード状態

走行距離4万キロなら通常はもう少しキレイになるのですが、もともと真っ黒に劣化していたのでまあ仕方が無いですね。


この状態で本命ATFで圧送式交換をすると経験上キレイにならないと判断しましたので、2回目のプレ洗浄を行います。

2回目でやっとここまでキレイになりました。


プレ洗浄フルードを使用せず高額な本命ATFでプレ洗浄2回もすると、とんでもない料金になってしまいます。

ですがよく分からない無名で安価なフルードを使うのも、ちょっと嫌ですよね。



ニューテックNC-RFは次に使用する本命ATFの1/3のフルード価格。
安価でNUTEC謹製となれば安心して使用できるフルードだとオススメしています。


本命ATFに使用するのはNUTEC史上最高峰のATF(NC-65)
100%化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)


極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
市販ATFでは最強との評判通り、弊社でのATF交換では9割の方が指名されます。

実際に弊社で交換した方のレビューも上々。

もともと大排気量E/G・多段ATやDCT搭載の輸入車用に開発されたNC-65は販売価格が恐ろしく高額。 しかしその油膜性能の高さからハイスペック国産車にもジワジワ人気が出始めて、みんカラ等のSNSでも絶賛されていますね。




NC-RFからNC-65に入れ替えて、もう一度全量圧送式で交換します。


2回プレ洗浄したおかげで、ほぼ完璧に入れ替わりましたね。


最後にフルードクーラーを洗浄して、フルードを少し追加注入します。

一度ATFを30℃以下に冷却し、エンジンスタート。
油温検出モードに入れてから規定温度でフルードレベル調整を行いました。


トランスファとリアデフのギアオイルも交換します。


使用するギアオイルはNUTEC NC-70 75W90
こちらも全化学合成ギアオイル(エステル系)

下からドレンアウトして、上から注入し交換しますね。

もちろんガスケットは新品に交換し、規定トルクで締付しています。

安価で高品質のNC-RFでプレ洗浄して、高額だがハイスペックなNC-65のコンビネーションを弊社では以前からオススメしていました。

その効果でしょうか?  メールでの予約相談時には(NC-RF&NC-65)を指名される方が非常に多くなったと思います。


NC-65を使用した時のパフォーマンス向上等はあまり強調してブログや問診時に宣伝をしないようにしています。  これは体感できる人と出来ない人、分かりやすい車種や分からりずらい車種で印象が変わるからです。




例えばシフトフィーリングを日常的に気にしている人とそうでない人。
例えば8速ATの素早い滑らかなシフトフィーリングに対して旧型の4速ATのアバウトなシフトフィーリングはATの構造上の違いなど。

パフォーマンス向上に関しては交換してからのお楽しみで良いのでは?とお伝えしています。(それでも期待を裏切らないと思いますよ~。)



NC-65を使う一番のメリットは高品質の全化学合成基油を贅沢に使用した事によるフルード耐熱性強化によるロングライフ化です。


ATFは頻繁に交換するフルードではないので、高価だが耐久性の高いATFに入れ替えて、長く良い状態で使用した方が結果的には経済的で効果的。  フルード単価が上がった費用分は次回交換推奨距離が伸びた分で十分相殺されると思えるのです。

プラスαでシフトフィーリングの向上や伝達力の向上、潤滑強化による予防整備にもなるとお伝えしています。


またオイルパンが無いATなので汚れを溜める前の定期的交換が、このATのコンディションを保つ予防整備になるのではと思っています。


ATF交換の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!

マツダCX-5 リフレッシュプラン。ATFにDSCで煤除去作業。サスペンションやブレーキもリフレッシュ。今回ブログも結構長編です。

島根県からお越しいただいたのはマツダ CX-5 KE2AW
スカイアクティブ-2,2D AWD 走行距離11万キロ


リフレッシュプランのご依頼です。


http://minato-motors.com/blog/?p=23448
愛媛県から依頼されたCX-5のリフレッシュプランのブログを見ていただいて、(私の愛車にも同様の整備+αで整備を提案してほしい)とご相談いただきました。


相談から予約までは全てメールでやり取りし、予約日に入庫していただきました。

まずは問診をして作業の方向性をお話し、代車をお渡ししてお預かりします。



試運転をして、事前ホイールアライメントを測定し、スキャンツールからECUにアクセスしライブデータやエラーコードを確認します。

整備リフトに移動してリフトアップ。

エンジン・AT・サスペンションや下回り等を点検していきます。
点検結果からお勧めの整備プランの御見積を制作し提案しました。

ユーザーさんと協議して予算に合わせた作業内容を決定します。


車種・年式・走行距離や過去の整備歴は事前にお聞きして、入庫前にはある程度の作業は実施するという前提で部品を先行発注しています。

そこから現車を確認し車両に合わせた整備プランを制作しています。




特にサスペンション系の下回り足回りの部品は、メーカー欠品も多いです。
入庫前に部品を揃えておかないと、これらの整備は出来ないのですよ~。



ユーザーさんと整備プランを協議してプランが決定しましたので、作業を始めますね。  同時に追加部品を発注します。



日本海側の降雪地域にお住まいなので、ある程度の錆固着・腐食は想定済み。

サスペンションやブレーキ関係を分解しながら、固着しやすいボルト等を緩めていきます。

フロントナックルのABSセンサーの10mmボルトなどは、少し緩めただけで折れましたね。  これも後から修正しましょうか。


リアのロアアームを固定しているボルトの錆固着。

フレームとアームを固定しているボルトですが、カムボルトになっているのでリアのホイールアライメント調整用も兼ねています。

これが固着すると当然ホイールアライメントを調整する事は不可能。


アームを交換しようにも、そもそもカムボルトがブッシュから抜けない。
さあどうしようかな??っと。



使用する器具は(ミニダクター2)

これで錆固着を解除してアームを外しますね。




ボルトナットの大きさに合ったコイルを選択し、ミニダクター2に装着。

スイッチオンでボルトの両端を電磁波で高温に熱します。

ボルトやナットが錆び付いて緩まない時はバーナー等で炙ってあげると、緩みやすくなるのはご存じだと思います。


ただ加熱したい個所にハーネス配線やセンサーやゴムホース等があると、炎からの熱でそれらが燃えてしまう危険性がありますよね。(今回もスグそばに車高センサーハーネスがありました。)




ミニダクター2はコイル内に電磁波誘導加熱によりピンポイントで高温まで熱し錆固着を解除する機器です。

簡単に言えば家庭用のIHコンロと同じ理屈だそうで、鉄製ボルトナットなら電磁波で熱が発生します~。


高温になるのはコイルの中で電磁波を帯びた金属のみで、コイル自体は高温にはなりません。


ボルト両端から何度も加熱してボルト中央部まで高温に。
すると固着が解除しましたので、何とかフレームからアームを外す事が出来ました。


ブッシュは熱でグズグズになっており、再利用は不可。
ブッシュのみのメーカー単体供給は設定されていないので、アームASSYで交換します。








これでも無理な場合は最終手段のセイバーソーが登場。
フレーム・アーム共に傷付けずに、ボルトのみを切断する方法に切り替えます。(ただこれは時間と体力の消費が大)


スプリング・インシュレーターも同時に交換して、新しいカムボルトのシャフト部に薄くグリスを塗っておけば今後の錆固着予防にもなりますね。


ショックアブソーバーも純正品で交換しました。



フロントナックルをボルト折れぐらいで、新品交換する訳にはいかないのでリコイルで修正します。

ナックル左右を新品交換すると結構部品代が掛かりますしね。
下穴開けてタップを切って、リコイル挿入すれば修復終了。




走行距離と予算を考慮してフロントハブベアリングを交換します。
こちらもナックルに錆固着していますが、プレスで打ち抜いて交換しました。

ナックルの錆を取り除いて、薄くグリスを塗り、ベアリングを装着しますね。



フロントショックアブソーバーも交換します。

スプリングコンプレッサーでスプリングを外し、マウントサポートやベアリング、インシュレーター等も交換しました。





(10万キロ走っていますけどショックアブソーバーは、まだ大丈夫でしょうか?)とたまに聞かれます。

私の答えは(純正品なら100%劣化しています。)とお答えしています。



ショックアブソーバーからオイル漏れが有る無しに関わらず、6万キロも走行すれば、ほとんどのショックアブソーバーの充填ガスが規定量より減少していますよ。

またショックのオイルも熱劣化で粘度が低下しているので、本来の減衰性能は発揮出来ていない。


個人的には整備すると激変し体感できるTOP3は、(ATF/CVTF交換)(サスペンション整備一式)(ブレーキO/H)だと思っています。(もしくは煤蓄積があるならDSCもかな。)




逆にスパークプラグ、LLC、エアエレメントを交換しても、余程酷いコンディションでなければ交換後の変化は分からないですね。(TOP3に比べれば微々たるもの)



ちなみに自分の愛車は5万キロ毎にショックアブソーバー等一式は交換しています。


フロントサスペンションがバラバラに分解している時に、ドライブシャフトもO/Hしますね。


耐久性の高い純正ブーツグリスKITでリフレッシュ。

シャフト中間ベアリングも同時に交換しますね。


グリスもオイル系ですから使えば劣化して、粘度が低下しますよ~。
低下したユルユルの油膜では高負荷が掛かるベアリングを守る事は難しいのです。


サスペンションを整備している時に、同時に作業をすれば脱着工賃が大幅に安くなるので、この辺りの整備は一気に行いましょう。


ちなみにリアのドライブシャフトはフロント程は劣化しないので、今回は作業を保留しています。


スタビライザーのインナーブッシュを交換して、ロアアームはASSYで交換します。

一番負担が掛かるFrロアアームのリアブッシュはアームに圧入式で非分解。
ブッシュ肉抜き量も多いのでしなやかにアームが動く半面、耐久性はやや落ちますね。


サスペンションを整備する時には必ず交換しましょう。





ブレーキもリフレッシュ整備します。

・ブレーキパッド交換(オートエグゼ)
・ディスクローター研磨再生
・ブレーキキャリパーO/H

音鳴りも無く、コントロールしやすいブレーキに戻しますね。




デフ・トランスファオイルも交換して、6速ATのATFも圧送式交換しました。

使用するATFはニューテック(NC-RF)&(NC-65)の最強コンビ。

NC-RFでプレ洗浄して、本命ATFは全化学合成フルードのNC-65で全量圧送式交換。


最後はスカイアクティブD定番整備のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)


インテーク系に蓄積する大量の煤を完全除去しますね。

今年も年末までギッシリDSCの予約が埋まっています。(残り枠僅か)
こちらも良かったら参考として見てくださいね~。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192

弊社オリジナル整備のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

ドライアイス洗浄機と弊社が開発したDSC専用ノズルとアダプターを使用して、
カッチカチに固着した煤を完全除去。



DSCのオプション整備も同時に行いました。
・インタークーラー洗浄
・水冷EGRクーラー洗浄

ガスケットも交換して組み立て。

LLCもラジエターリフレッシャで圧送式交換してから、エア抜き作業とLLC再生強化剤注入。

ブレーキフルードを交換してタイヤを装着し、アライメントリフトに移動。


アライメントリフトで各サスペンションアームを1G締付して、軽く試運転をしてからホイールアライメントを調整します。

キレイにホイールアライメントが整いましたね。


最後に1時間ほど試運転をして、何度も作業後チェックを繰り返し無事納車となりました。

お預かりした期間は約2週間になります。


納車後にユーザーさんからレビューをいただきましたので紹介しますね。


先日の納車から現在まで帰路を含め約500Km走行して
交換した足回りが馴染んできたと思います。
元々CX−5純正サスはあまり乗り心地が良い方ではないので
新車の時に感じた事がそのまま感じ取れるようです。
色々交換整備をして頂いた事で全てが新車に近い感覚になっており
ディーゼル特有のトルクやATのショックの少なさやダイレクト感
ブレーキのタッチ感、コントロール性など全て良くなっています。
これらにも感動を覚えましたが、高速道路での直進性の良さは
新車の時より良いのでは?と思った位良くなっており経年劣化で
徐々に悪くなっていた事に気づかされ帰路の運転の疲れ方に違いを
感じました。新車購入も考えていましたがこれならもう10万Kmは
乗れそうな気がします。ブログを拝見していますが気の遠くなるような
面倒な作業を完璧な形で実施して頂いていた事に感謝致します。
御社の方針がこれからも揺るぐ事なく継続されますよう願っております。
本当にありがとうございました。



スカイアクティブテクノロジーであろうが無かろうが、正しい整備を正しいタイミングである程度の予算を投入し整備をしてあげると、今の国産乗用車ならまだまだ十分リフレッシュが出来ると弊社ブログでアナウンスしています。


(Fr右キャリパーが固着した)右だけ交換する。
(ドライブシャフトのインナーブーツが破損した。)インナーブーツのみ交換する。


(ショックアブソーバーだけ)(ブレーキパッドだけ)バラバラで無計画なその場限りの整備をしても、いつまで経っても新車時には近づかない。




ある程度の費用は掛かりますが(愛車をあと10万キロ以上良い状態で使用したい)方には弊社のリフレッシュプランをお勧めします。



本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


今回のブログもかなり長編で、文字数も画像数も非常に多くなりましたね。

文字数をこれ以上少なくすると伝わらない場合もあるし、画像を減らすとイメージしにくい。

最後まで読み切った方にはある程度弊社の考え方が伝えれたのかな?と思っています。



http://minato-motors.com/blog/?cat=12
今までリフレッシュプランを実施してきた一例をリンクしました。
リフレッシュプランを依頼したいが(総額費用・値ごろ感)が分からない方も多いと思いますので、リンク先から類似する車両を選んで、何年何月の○○○の作業はいくら掛かりましたか?と聞いていただけるとお答えできます。


出来れば昔のブログ記事ではなく、最近のブログを見ていただけると参考になるのでは?と思います。

リフレッシュプランのご相談・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!


マツダ スカイアクティブ-G アクセラスポーツ20S 直噴ガソリンエンジン ドライアイス洗浄でインテークの煤を完全除去。

地元大阪府から入庫したのはマツダ アクセラスポーツ20S
BMEFS 走行距離62800km


直噴ガソリンエンジンのインテークバルブに蓄積する煤除去作業DSCを依頼されました。

マツダSKY-Dのディーゼルエンジンの吸気系に大量の煤が蓄積するのは、弊社ブログを定期的に見てくださる方ならご存じだと思います。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192



今回は同じマツダでもSKY-Gの2.0ガソリンエンジンの方で依頼をいただきました。




直噴ガソリンエンジンは構造上インテークバルブとその周辺に煤が溜まります。
これはマツダに限らず、輸入車も国産車も大体同じでほぼ煤蓄積が酷い。


従来の常識ならばエンジン吸気系の奥深くに硬く蓄積し固着するので、O/Hするような大掛かりな整備をしないと除去が出来ませんでした。

ですが今から5年ほど前に弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

DSCの誕生により、(エンジンにノーダメージで短時間で完璧に)煤を除去する事が可能になったのです。


ほんの一部ですが過去の事例ブログを紹介しています。
http://minato-motors.com/blog/?cat=169


エンジンシリンダヘッドのインテークポート内を確認するために、インテーク系の部品類を分解していきますね。



スロットルボディやインテークマニホールドを分解すれば、シリンダヘッドのポートが見えてきました。

ポートの中のインテークバルブの煤蓄積状態を確認します。







インテークバルブ傘部にはカマキリの卵状の煤がカッチカチに固着しています。

またポート内径にもベットリ・タップリと煤が固着。
予想通りの蓄積状態でした。



DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は弊社オリジナルの整備メニュー。

ドライアイス洗浄機に特製DSCノズルとアダプターを使い分け、奥底に固着した煤を完全除去します。


ドライアイスペレット(粒)を圧縮空気で高速噴射。

・熱収縮と昇華爆発力
ドライアイスの特性を利用した洗浄方法は、各大型製造プラントなどでも活躍しており、むしろメジャーでしょう。

(機械設備の洗浄や金属金型のスケール除去など。)

それをエンジンインテークポート用に特化した特殊ノズルを自社にて開発し、ドライアイス洗浄機にセットして、DSC作業が始まります。



水分・油分・溶剤等を浸透させない3M社製の高性能マスカーで煤からボディをマスキング。




ドライアイスペレットを洗浄機に投入して、軽くワンショットしてみます。




微かに傘部の煤が弾け飛びましたが、予想以上に煤の固着が酷いです。

高温で焼き付いているので、カチカチというよりガッチガチ。
フルパワーで完全除去を目指します~。



4気筒8ポート全て除去完了。

バルブ傘部もシャフト裏もポート内径も新車同然にキレイになりました。


インテークマニホールド内の煤とオイルを洗い流して、純正新品のガスケットで交換します。

元の状態に組み立てて、スロットルボディも清掃初期化。
エンジンを暖機して各部をチェックして作業は完了しました。


スカイアクティブ-ガソリン車へのDSCなら朝9時半入庫で当日夕方頃の納車が可能。 (日帰りでの作業ですよ~)





SKY-G以前のマツダ直噴エンジンも同じく日帰りにて作業は完了します。
http://minato-motors.com/blog/?p=18979 MPV LY3P
http://minato-motors.com/blog/?p=22238 マツダスピードアクセラBK3P





従来型ポート式燃料噴射ではインテークバルブ周辺にガソリンを噴射するので、煤が付着しても洗い流す事が出来たのです。


ですが直噴式はインジェクターが燃焼室内にあるので、インテークバルブに付着した煤を洗い流す事が出来ない。

内部EGR・外部EGRで積極的に排気ガスを燃焼室に戻す近年の高効率エンジンでは、どうしてもバルブ傘部に煤が付着してしまいます。

そしてブローバイオイルと結合して、高温状態が続くとカッチカチに蓄積固着するんですよね~。



理想的な吸気渦を燃焼室内で形成する為にデザインされたバルブとポート形状。

これが原型を留めないほど形が変われば、理想的なタンブル・スワール渦が発生しないでしょう。

そして噴射から点火までの時間が短い直噴は、気化する前に燃料が高温で燃焼するのでどうしても煤が出やすい。




ガソリンを噴射し空気で撹拌して(完全に気化した混合気)に点火燃焼すれば、煤は出ずにクリーンで効率の良い燃焼パワーが生まれます。

理論上はそうなのですがその前提である理想的な吸気渦が発生しなければ、燃焼ムラが出来て煤が発生し、それがバルブに付着して吸気渦をさらに阻害する。




初期症状としては高回転時にフケ上がり鈍くアクセルレスポンスも低下、蓄積が酷くなるとアイドリングが不安定になるでしょう。


DSCは新車時以上の性能を発揮するチューニング系の整備ではなく、新車時のコンディションに戻す清掃系整備です。

使用すれば年々劣化し汚れが溜まるので、数年に1度はDSCを実施した方が気持ちよくドライブが出来ますよ~とアナウンスしています。





本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

DSC等の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!










アルファードMNH10 リフレッシュプラン。 サスペンションやブッシュ、ブレーキ・ATFなどをリフレッシュ整備しました~。

大阪府からお越しいただいたのは
トヨタ アルファードMNH10 走行距離10万キロ 
リフレッシュプランのご依頼です。



10年10万キロ以上走行した車両をもう一度新車時に近いコンディションに戻すリフレッシュプランは、非常に好評で慢性的な入庫待ち状態が続いています。



月に作業できる台数が限られるので、ご迷惑をお掛けしますがご理解の程宜しくお願いします。



メールからの相談内容はこんな感じ。

・新車時から使用し普段の整備は地元ディーラーにてメンテナンスをしてきた。
・乗り心地がガタガタとずいぶん悪くなったが、ディーラーさんに相談しても問題なしの回答に疑問。
・足回りの劣化とATF交換を希望整備に入れてほしい。
・良いコンディションにしてから子供に譲りたい。



個人的な感想を言えば10系アルファードはもともとドッシリとして乗り心地いいですよ。それが異音がしたり車酔いしたりするのは各機関が劣化しているから。


V6の3.0エンジンもトルクフルなので、リフレッシュプランで整備すれば問題なくまだまだ快適に乗れるでしょう。


ただ無暗に無計画に整備しても意味はなくコンディションも戻らない。

相応の費用は掛かりますがお勧めのリフレッシュ整備をプランニングし提案させていただいています。




問診をして試運転をしホイールアライメントを測定。



フロントは大幅なトゥアウトでリアのスラスト角もややズレている。
(リア左のトゥアウトはあまり良い状態ではないですね。)

ここで安易な考えで整備するなら(ホイールアライメントを調整すれば、快適に走るのでは?)思うでしょ!!


10年10万キロ走行した車両にはそれは焼け石に水というもので、
その理由はこの後で分かりますよ~。


整備リフトに移動してタイヤを外し車両点検します。

・E/G整備の基本 排気ガステスターで燃焼状態をチェック。
・スキャンツールでライブデータ確認
・バッテリアナライザーで充電・発電状態のチェック。
・下回りや足回り・ブレーキ等を点検


車両全体を点検してお勧めの整備プランを制作し、提案させていただきました。


ユーザーさんと協議してOKがもらえたので作業を始めます。

フロントとリアのサスペンションやハブ・ブレーキなどをバラバラに分解。

まずは定番のリアアクスルビームのブッシュから始めましょうか。



マルチリンク式のリアサスなら多くのブッシュでアームの動きを支えていますが、トーションビーム式の場合はアクスルビームにある左右のブッシュのみで負担しています。


2個のブッシュで前後左右上下の動きを負担すれば、それだけ劣化は早くゴムブッシュもバックリ破損しています。

SSTと特殊治具で交換しずらいビームブッシュを打替えます。
位置決めをして打ち抜いて、元の位置に圧入しました。


スプリング上下のゴムインシュレーターも同時に交換します。

トヨタのリアアクスルビームはブッシュが破損している状態で長く使用すると、ビーム自体が歪みます。

ほんの少しの歪みですがそれが直進安定性を低下させ、タイヤ偏摩耗の原因になるのです。


SPC社製のリアシムをビームとハブベアリングとの間に装着し、適正角度にホイールアライメントを修正します。

角度の違うシムが6種類あるので(どれを装着するか?)の目安は、事前に測定したホイールアライメント数値を基準に選びます。

ですが数値通りにはうまくいかないので、そこは経験でどのシムを選ぶか決めていますよ~。

次はショックアブソーバーの交換です。

今回はショックアブソーバーをKYBニューSRスペシャルをチョイスしました。
スプリング以外は純正品で全交換します。


フロントナックルからハブベアリングをプレスで打ち抜いて、ロアボールジョイントも交換しました。

異音が出る前に交換しましょう。

フロントロアアームはブッシュのみの単体供給は無いので、ASSYで交換します。

同時にエンジンマウント左右も同時に交換します。



10系アルファードには4つのエンジンマウントがありますが、前後2点は簡単に交換が出来ます。  ですが左右のエンジンマウントはエンジンを持ち上げる方法だとハーネスやホースに負担が掛かるのでNGです。


サブフレームを下に下げてスペースを確保し、マウントを外すのが正解。

ロアアームもマウントを外さないと交換が出来ないので、ロアアーム交換時にマウントも同時交換すれば重複工賃も無くなり経済的なのです。


結局ブッシュが劣化している状態でホイールアライメントを調整しても意味はなく、ショックアブソーバーだけ交換して乗り心地を新車時に戻すのは無理なんです。


サスペンションの性能は総合力ですから、総合的に整備しないとダメなんですよね。


ブレーキキャリパーをO/Hします。
キャリパーやピストンを洗浄して、シールキットでリフレッシュ。


ホルダー側のスライドピンも洗浄して古い固着したグリスを洗い流し、
新しいグリスで潤滑復活。

ブレーキパッドもWAKO’S BPR高性能パッドグリスで組替ました。

ディスクローターは研磨機にて再生します。


ガッツリ削るのではなく、薄く軽く均一に研磨すれば新品交換せずとも元の状態に戻りますのでご安心ください。


フロントドライブシャフトをブーツグリスKITでO/Hしました。


どうやら以前にインナーブーツが破損して簡易の(割れブーツ)で補修をしたようですね。

割れブーツはドライブシャフトを車体から外さずに、破損したブーツを交換出来る商品です。

ブーツ装着時にグリス充填量が多いと接着部分にグリスが付着して密着不良になるので、グリス量が足りない商品が多い印象。



ちなみに純正ノーマルの反対側は溢れてくるほどグリスが出てきます。
グリスで潤滑や摩耗を予防しているのですが、もう一つは結露も予防しています。

新車時に相応のグリスが充填されているのは、意味が有るんですよね。


割れブーツの使用を否定はしませんが、これから長く使用する前提の弊社リフレッシュプランでは割れブーツを採用する事は無いと思います。
(ユーザー側も望んでいないでしょうし。)

ドライブシャフトを分解して洗浄し、
中間ベアリングを交換しました。

ドライブシャフトのグリスってバターぐらいの粘度です。
それが飲むヨーグルトぐらいシャバシャバになれば、もうグリスの寿命だとお伝えしています。


耐久性の高い純正ブーツグリスKITでO/Hすれば、また10万キロは余裕で使用出来ると思いますよ~。

スタビライザーのブッシュを交換して、エンジンスロットルボディ清掃初期化を行います。


ブレーキフルードのエア抜き作業とフルード交換。





10万キロですのでウォーターポンプ&タイミングベルト・オイルシールも交換します。


アルファード1MZエンジンのウオーターポンプ交換は、やんわり断られる定番整備でしょう。

普通の手順では交換しづらいのですが、手順を少し変更すると問題なく交換出来ますよ~。

LLCはラジエターリフレッシャーを使用して圧送式で全量交換。

循環ろ過して最後にエア抜き作業とLLC添加剤で強化します。


一度も交換歴がないATFを完全圧送式で全量交換しますね。

オイルパン洗浄ストレーナー交換をして、元の状態に装着。
エンジンを暖機してからATFチェンジャーを接続して、まずはプレ洗浄を実施。

プレ洗浄後にもう一度圧送式交換。

今回は純正同等フルードのアイシンAFW+を使用しました。

整備リフトからアライメントリフトに移動して、サスペンションブッシュの1G締付を行います。


捻じれた不要なブッシュテンションを4輪が接地した状態で一度緩めて、
テンションを開放してから再増し締めするのが1G締付。

これをしないとブッシュの動きが悪くなりますし、寿命も縮むのでサスペンション整備の必須作業でしょう。

1G締付後に軽く試運転をしてから、ホイールアライメントを調整しますね。

組付けた段階でここまでアライメント数値が改善しましたが、あともう少し微調整します。


最終的にはこんな感じになりました。

フロントはほぼ完璧に近い数値になり、リアは入庫時に比べると非常に良い状態になりましたね。


ここから試運転をして最終チェックを繰り返し、無事納車となりました。

納車後にレビューをメールでいただいたので紹介します。


このたびはアルファードをよみがえらせていただきありがとうございました。丁寧に仕事をして下さったことは、走り出してすぐ最初の左折前に感覚として気づきました。310号線に出る道を、にやけながら運転していたに違いありません。それほど変化が大きかったです!本当にありがとうございました。
足回りやエンジンの調子がよくなった分、室内のカタカタ音が気になりだすほどスムーズです。。。あれ!こんな落としていたかな?と。(多分鳴っていたのでしょう)
少々値は張りましたが、修理して良かったと思えるに違いありません。また、通勤で使っているシーマハイブリッドもお世話になるかもしれません。その節はよろしくお願いします。







車種やコンディションにもよるのですがクタクタに劣化した車体だと、最後の試運転の時点ですぐに改善が分かる。

ましてや長年愛車として使用していたユーザーさんなら、もっとハッキリ感じられるのではと思います。



日本車の根幹部分は丈夫ですから、劣化している個所を総合的に整備すると新車とは言わないが(新車に近い状態にはなると思っています。)


ただ相応の費用は掛かるので・・・。
・あと少しだけ(1年ぐらい)この車を乗りたい。
・整備予算を多くは掛けたくない。
・最小限で低予算でリフレッシュしてほしい。
という要望は予約相談時には断らせていただいています。




私の甘いセールストークで作業を引き受けても、部品代だけでも結構掛かるので予算が足りないとお互い不幸・不満足な結果に終わりますからね。



リフレッシュプランのご依頼・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

何年何月の○○○のブログは総額いくら掛かりましたか?と聞いていただけるとお答えできますので予算の参考にして下さいね。
どうぞ宜しくお願い致します。