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イプサム ACM21 10万キロ超えれば ブッシュもそろそろ交換を。   

京都から来店頂いたトヨタ イプサム ACM21.

 

 

以前にATF交換・エンジン関係は弊社で整備済み。

今回はサスペンションのブッシュ交換のご依頼です。

 

 

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トヨタのミニバン系のサスペンションは比較的単純な構造です。

(製造工程の簡素化からでしょうかね?)

 

 

 

 

ダブルウィッシュボーン・マルチリンクなどの

部品点数の多い足回りではなく

 

 

ボルトで固定できれば、ある程度の基準までセットできるように

設計されているのですよね。

 

 

(逆に言えば調整シロが無く、微調整がしにくい構造。)

 

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走行距離が浅いうちは良いのですが、

10万キロ or 車齢10年近くなると

画像のようにブッシュに亀裂が入ってきます。

 

 

 

 

ブッシュゴムが経年劣化で硬化してくる  (亀裂・破断

ゴムの柔軟性が悪くなる      (乗り心地が悪い

適正な取付位置がずれる。   (アライメントが狂う・ タイヤ偏磨耗

 

 

 

 

単純な構造で部品点数も少ないので、

ブッシュを交換してあげると直進性・乗り心地が

大幅に改善しますよ~。

 

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リアアクスルビームのブッシュを交換する為に

アクスルビームASSYを外します。

 

 

結構重いです。 一人では持てません。

 

 

ここから左右のブッシュを打ち替え交換しますね。

 

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スリーブ冶具とプーラーをセットしその間に

ドイツ製『クッコ 油圧ラム 100KN』を挟みます。

 

 

この油圧ラム、なかなか優秀。

 

 

ボルトを軽い力で回せば、最大で100knの力を発生。

プーラーがズレずにプレス出来るので重宝しています。

 

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コブシ大ほどのブッシュが抜ければ

今度は圧入します。

 

 

取り外す前に付けたに合わせ

同じ位置にセットします。

 

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先ほどとは逆で引き入れていきます

 

慣れているのでスンナリ左右交換出来ました。

 

 

 

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スプリングインシュレーターも同時に交換。

 

ギシギシ音の予防ですね。

 

 

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フロントはロアアームASSYを左右交換します。

 

 

ブッシュはもちろん亀裂・変形でダメなのですが、

 

ボールジョイントも走行距離に応じて磨耗(ガタ)しますので

アライメント狂いの原因になるんですよね~。

 

 

 

 

 

 

 

このイプサムのショックアブソーバーなどは既に交換済みでした。

 

 

残されたブッシュを交換し、後日オーナー様にお話を伺うと

乗り心地が良くなり、レーンチェンジが楽になった

と教えて頂きましたよ。

 

新車時に戻ったという感じでしょうかね!

 

 

 

 

 

 

ミニバンなど車高が高くなるほど影響しやすいブッシュの劣化。

ぜひ交換をオススメしますね~。

 

 

Happy Car Life!!

 

 

D-4S 直噴エンジン GRS184 クラウン    DSCはカーボンを除去する清掃系整備

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ミナト自動車オリジナル

DSC ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング』

 

前編      http://minato-motors.com/blog/?p=5905

後編       http://minato-motors.com/blog/?p=5921

3GR 実車編     http://minato-motors.com/blog/?p=6052

 

 

ブログ公開での反響の大きさは

(アクセス数)と(メール問い合わせ数)で

 

注目度の高さに現れていました。 ありがとうございます。

 

 

 

 

 

今回のDSC施工依頼は

トヨタ クラウン GRS184 3,5L 直噴D-4S

走行距離 39700kmになります。

 

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直噴エンジン 2GR-FSE 3500cc

 

直噴式 と ポート式 のデュアルインジェクター搭載の(D-4S

(レクサス IS350 GS350 も同様)

 

 

こちらは従来型のポート式インジェクターがある為、

D-4よりもカーボン蓄積は少ないだろう?と言われていました。

 

 

 

 

ですが直噴エンジンには変わりは無く、

内部EGR機構 と ブローバイオイル

 

 

 

インテークバルブは徐々に汚れていき

カーボンの蓄積からは逃れられないようですね。

 

 

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スロットルボディ・樹脂製サージタンクなどを取り外し。

インテークマニホールドが見えてきましたね。

 

 

サージタンクの内側もオイルまみれ。

 

 

 

3GR・4GRと同様にブローバイのオイルが

インテークに流入しています。

 

 

 

そこからインテークポートを覗き込むと・・・。

 

 

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ポート式インジェクターの燃料噴射範囲内は、

カーボンが洗い流されて蓄積は無いのが分かります。

 

 

 

逆に噴射範囲から外れた部分

僅か4万キロでもうカーボンの蓄積が始まっています。

 

 

 

おそらくこれからも増える一方でしょう。

 

 

 

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この車両もオイル管理は問題なく、

むしろキレイな部類に入るでは。

 

直噴エンジンであれば構造上、

どうしても溜まる(インテークバルブのカーボン蓄積

 

 

 

 

今回もグリーンテック社のドライアイスパワー

ドライアイス洗浄をしていきますね。

 

 

 

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ドライアイスをカーボンに直撃させるDSC専用ガンノズル

 

 

奥まって複雑な形状でもドライアイスペレットを

確実に直撃させて剥離していきます。

 

 

 

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ショットをしては剥離状況を確認。   まだまだですね。

 

 

何度も何度も繰り返します。

 

 

 

 

とにかくカーボンにドライアイスを

当てるのが結構難しい・・・。

 

(ポートとバルブの形状をイメージしながら連続ショット)

 

 

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今回も飛び出してきたカーボン片

 

結構大きいですね。

 

 

 

 

 

これがWAKO’S RECSなどの洗浄剤で

除去する事ができるのか?

 

 

またバルブシートに噛み込まず

排出できるのか?

 

 

 

その疑問から始まった

エンジンにノーダメージで

短時間・確実にカーボンを除去するDSC。

 

 

 

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6気筒 12ポート 全てカーボン除去完了。

 

 

使用したドライアイス3mmペレットは10kg以上。

 

 

 

蓄積の酷かった前回の3GR-FSEよりかは

早く完了出来ました。

 

 

 

 

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メール質問で多いのが

 

-79℃で急速冷却してエンジンへのダメージはないのですか?

という内容。

 

 

 

金属にクラックが入ったり

ガスケット・シールが痛んだり

などなど・・・。

 

おそらく言われるだろうなぁ~と思っていました。

(私も最初に思いましたしね。)

 

 

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非接触温度計で作業前の温度を計測。

 

 

だいたい30度前後まで冷却してからDSC作業を開始しています。

(スキャンツールでエンジン水温も確認済み)

 

 

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ドライアイスショット後スグにバルブ温度を

計測するとマイナス10℃前後を表示。

 

 

そしてグングン温度は上昇し、

数秒で元の温度に戻ります。

 

 

 

その温度差は約40℃。

(厳密に測れば約50℃ぐらい)

 

 

 

 

 

 

つまり急激に冷やされているのは

付着物(カーボン)のみ で金属バルブ等は

そんなに冷やしている訳ではないのですよ。

 

(ドライアイスショットの半分以上は常温の圧縮空気なので)

 

 

 

 

 

それにこれぐらいの温度差でダメージを受けるエンジンでは

数百℃の燃焼熱で壊れてしまいますよね。

 

エンジンそんなにヤワではないので、ご安心ください。

 

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母材を傷つけないドライアイス洗浄』の原理は

温度差による熱収縮もあるのですが、

 

洗浄効果の大きな比重を占めるのは

実はドライアイス特有の昇華爆発力

 

 

 

 

 

固体からイッキに気体に

750倍の体積膨張が連続で行う事によって、

 

熱収縮で脆くなった汚れ

吹き飛ばしているんですよ~。

 

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最後に電子制御スロットルボディ

専用洗浄剤でクリーニング。

 

 

学習値も初期化して、再学習させますね。

(燃焼室用にオプション整備として、WAKO’S RECSをしました。)

 

 

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コレぐらいのカーボン蓄積の除去では

DSC後の体感は小さいです。

 

 

ですが僅か4万キロでここまで蓄積し、

これから徐々に増えていくので

 

どこかのタイミングで除去は必要だろうと思います。

 

 

 

 

現在の国産車両は非常に丈夫になり、

壊れにくくなってきました。

 

ですが使用すれば新車からの初期性能は、

徐々に劣化しパフォーマンスが下降していきます。

 

 

 

なぜなのか??

 

 

 

機械根幹部分や電装品の耐久性が上がっていますが、

 

・スラッジ&カーボンなどの汚れ蓄積

・オイルやフィルターなどの消耗品劣化

 

 

これらは昔と変わらず発生し、

むしろ依存度が高くなっていると思います。

 

 

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・オイル性能で機械性能を 向上 or 維持させる。

(低粘度オイル や 車種専用ギアオイルの純正採用)

 

 

特殊な装置 or 形状加工して燃費を稼ぐ。

(EGR機構・部品形状の最適化)

 

 

 

 

 

 

オイル劣化や汚れの蓄積により

本来の性能が維持できなければ

 

パフォーマンスが低下するだけ。

 

 

 

 

それらをクリアしてあげれば、元の良い状態に戻る。

 

清掃系整備が多いのは、このような流れから来ているんですよね~。

 

 

 

(但し長い間放置し続けると、いずれ機械が壊れます。)

 

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E/Gオイル・ATF交換・フィルター交換

スロットル清掃やブレーキOH

 

そしてDSCも清掃系整備

 

難易度が高いか?低いか?の違いだけなんですよ~。

 

 

 

 

 

 

ミナト自動車では日帰りでのDSC作業(約4時間

で想定していますので

どうぞ気になる方はご相談ください。

 

 

 

 

お問い合わせは HPにある(お問い合わせフォーム)からどうぞ。

 

(DSC ディーエスシーの件)と記載して頂けると

御見積等の案内を返送しますのでどうぞ宜しくお願いします。

 

 

それでは Happy Car Life!!

 

 

クラウン180系 GR系直噴エンジン   DSC 世界初の施工。  WAKO’S RECSの効果とは?

D・S・C Project   ディーエスシー プロジェクト』 実車編

クラウン GRS182  3RG-FSE

 

 

(WAKO’S RECSは直噴エンジンに有効だったのか?)

ゼロから考え直すきっかけになった車両です。

 

 

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前々回ブログで説明した

直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

 

 

 

前回ブログはそれらを除去する

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』の仕組み

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

 

 

デモエンジン と 数台のテスト車で除去作業を繰り返し、

今回DSC最初のお客様はゼロクラウン  GRS182です。

 

 

 

平成16年式  3000cc 3GR-FSE  走行距離は85000Km

 

オイル管理も良好で普通に使用している車両です。

エンジンの異常もなく、CO・HCも問題なし。

 

 

 

 

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レクサス・トヨタ主力のV6直噴  GR系エンジン

 

助手席側ピラーにあるコーションプレート

エンジン型式 -FSE と記載があれば直噴になります。

 

 

( マークX・クラウン  レクサスIS GS が該当します。)

 

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スキャンツール『G-SCAN』 で完全暖機後のデータを記録

 

作業後にどのような数値変化があるかを調べる予定です。

 

 

 

 

その為に汚れた電子制御スロットルは

カプラーを抜かず に外しますね。

 

 

 

(本来の作業ではスロットル洗浄後、初期化は含まれます。)

(高温のエンジンは冷却し、一番剥離しやすい温度まで下げます。)

 

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樹脂製サージタンクを外せば、

予想通りブローバイのオイル吸い。

 

 

吸気経路がベトベトですね。

 

 

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3GR・4GRエンジンに付いている(スワールCバルブ)を外すと

 

こちらも同様にカーボンスラッジオイルまみれ

 

 

 

 

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その先にあるのがインテークマニホールドで

 

6気筒なら12個あるインテークポートを覗いてみますね。

 

 

 

どれぐらい汚れているでしょうか?

 

 

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どうでしょうか?

インテークバルブのカーボン蓄積で汚れ具合は。

 

(まだマシに見えますか?)

 

 

 

 

残念ながら

この画像に写るインテークバルブは、

12本ある内の比較的キレイな3本になります。

 

 

 

 

 

残りの9本のバルブはどうなっているのか?

 

コレをみて下さい。

 

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バルブシャフトとポート壁に大量のカーボンが蓄積し、

 

 

オイルで全体が湿っていたり

内部EGRにさらされて、粉っぽかったり

 

想像以上に酷い状況。

 

 

ポート内径の半分はカーボン蓄積により塞がっています。

 

 

 

 

 

 

通常コレを除去するにはオーバーホールするか?

何日も掛けて少しずつ手作業で除去するか?になるでしょう。

 

 

 

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ミナト自動車オリジナル

DCS ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング』

 

 

 

ドライアイス洗浄機 トップメーカー

『グリーンテックJ社』のドライアイスパワー GT-100

 

 

DCS専用ノズル ・ドライアイス3mmペレットを使用して

 

 

 

短時間で完璧に・エンジンにノーダメージで

カーボンを剥離除去していますね。

 

 

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燃焼室内に剥離したカーボン片が落ちないように

オーバーラップを考えてクランクを回す。 (バルブ全閉)

 

 

複雑な形状のインテークバルブに

ドライアイスペレットが当るようにガン操作

 

 

ショットを繰り返し、状況確認。

 

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少しずつバルブの形が見えてきましたね~。

 

 

 

ですがバルブの傘部分などには

まだまだ強固に固着したカーボンが付いているので

 

 

再びドライアイスショットを繰り返します。

 

 

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ちなみにインテークポートから飛び出てきたカーボン片。

 

 

こんな物がWAKO’S RECSレックスなどの

ケミカル剤で取れるのか?

 

 

 

仮に取れたとして

その破片は燃焼室に入らないのか?

バルブシートに挟まらないのか?

 

 

 

直噴エンジンの場合、WAKO’S RECSの施工順序

根本的に見直さなければと思っています。

 

 

 

 

 

 

(燃焼室やピストンにはした方が良いのです・・・。)

(DSC施工後にWAKO’S RECSをすれば、さらに効果的なのでは?)

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ほぼカーボンが剥離除去できましたね。

 

 

 

オーバーホール以外の方法で、しかも短時間に。

 

エンジンを傷つけずに全ポートのクリーニングが完了。

 

 

 

 

 

(スワールCバルブ)  も同時クリーニングしますね。

 

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サージタンクも出来るだけキレイにして

スロットルはデータ取りの為、洗浄せずに再組み立て。

 

 

 

エンジンを始動し暖機していきますね。

 

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(空燃比F/B値)

(空燃比F/B値学習値)

 

が大きく変わるだろうと予想していましたが

 

スグにECUが最適な空気量補正をしようとするので

数値的な変化がハッキリ分からない。

 

 

 

 

 

ですがしばらく観察していると

同じ暖機後の回転数で

吸入空気量が増えて、燃料噴射量(気筒1)が減っているので

 

こちらは数値的にはイイ変化がありましたね。

 

 

 

(回転数が上がれば、その差はもっと大きく出てくるのでは。)

 

 

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試運転の結果ですが

 

最初のテスト走行ではアイドリング時の微振動が多く、

あまり快適ではありませんでした。

 

 

 

 

推測では12ポートのカーボンが一気に取れ

各気筒ごとの燃料噴射量がバラバラのまま。

 

O2センサーから信号をスロットルボディのみで

なんとか全体の空気量補正していたような気がします。

 

 

 

ECU もアレレ?イママデトハチガウ?と思ったのでは?

 

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そこで汚れたスロットルボディを清掃し、初期化を実施。

最初から再学習させて再試運転走行。

 

 

 

 

吹け上がりも良く、上々の加速感。

 

 

中速からの回転数吹け上がりは

NA本来の性能を取り戻したように思えます。

 

 

ずっと使用しているオーナー様ならスグにわかると思います。

 

 

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この車両もエンジンオイル管理は悪くなく、

比較的キレイな部類に入るでしょう。

 

 

 

 

 

前々回ブログで説明したように

 

インテークバルブのカーボン蓄積は

オイル管理とはあまり関係なく、

 

直噴エンジンが持つ構造的な欠点なのです。

 

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低燃費性の向上・排気ガス低エミッションに欠かせないEGR機構。

ブローバイガスの再循環燃焼によるオイル吸い込み。

スパークプラグ や エンジンオイルの劣化

 

 

など様々な要因が重なり、構造上防ぐ事が出来ない

インテークバルブのカーボン蓄積。

 

 

 

 

一番良く使う中負荷域にカーボンが蓄積しやすく、

その結果、中負荷域のパワーが落ちていくのは皮肉な関係ですね。

 

 

 

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DSC ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング』は

本来持つエンジン性能を元の状態に戻す整備。

 

 

『汚れた物をキレイにする』

 

普通の清掃系整備にあたるのですが、

難易度が高すぎて

短時間に出来ない整備でもありました。

 

 

 

ミナト自動車では日帰りでの作業完了(約4時間

で想定していますので

どうぞ気になる方はご相談ください。

 

 

 

 

お問い合わせは HPにある(お問い合わせフォーム)からどうぞ。

 

(DSC ディーエスシーの件)と記載して頂けると

御見積等の案内を返送します。

 

 

 

宜しくお願いします。

 

 

D・S・C プロジェクト 後編   ドライアイス洗浄   (ショートタイム・パーフェクト・ノーダメージ)

D・S・C Project   ディーエスシープロジェクト』 後編

 

 

前編で説明した直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

s-IMG_1287

 

 

 

これをどのように除去するか?

 

それも完璧に・短時間に・エンジンにノーダメージで。

 

 

 

 

ミナト自動車オリジナル

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』

 

それを実現する為に導入した装置はこちら。

 

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グリーンテックジャパン社(GT-J) ドライアイス洗浄機

ドライアイスパワー   GT-100シリーズ

 

不可能を可能にした究極の洗浄機です。

 

 

 

 

まずはドライアイス洗浄の特長から説明しますね。

 

 

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圧縮空気を利用して

ドライアイス(3mmペレット)を高速噴射

対象付着物(汚れ)を除去するドライアイス洗浄。

 

 

 

 

 

1・母材を傷つけない

 

ドライアイス自体は柔らかい為、

対象母材を傷つけずに付着物のみ剥離します。

 

 

サンドブラストのようにブラスト(磨耗、研磨)で

汚れを削り落とすのではなく、

ドライアイス冷却の熱収縮を利用して剥離します。

 

 

 

 

 

 

2・残留物を何も残さない

 

水分・ケミカル剤・ブラスト材などを利用した洗浄方法とは

大きく違うのがこのポイント。

 

 

ドライアイスは衝突すると液体にならず

固体から気体に昇華し大気に消えます

 

もちろん剥離した付着物は圧縮空気により吹き飛ばされます

 

 

 

 

3・ナノレベルから強固な汚れまで洗浄可能

 

ゴム・樹脂製品から金属

電子回路基盤から鋳造金型まで

 

セッティングを変えれば幅広い対象物に対応。

 

 

 

エンジンの合金製バルブ・ゴム製シール等に全くキズを付けず

一切の残留物も残さないドライアイス洗浄。

 

頑固に強固に付着したカーボンのみを除去していきます。

 

 

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インテークバルブに固着したカーボンを剥離する原理

 

原理1

強固なカーボンに-79℃のドライアイスペレット(3mm)を高速噴射。

表面温度が急激に低下し、熱収縮により脆くなる

 

ペレットのブラスト力で脆くするのではなく、

熱収縮がポイント。

 

 

 

 

 

原理2

脆くなったカーボンの隙間にドライアイスが入り込み

750倍の体積膨張が発生する。

 

 

ドライアイスの特性である解けて気体(CO2)になると

750倍に体積がイッキに増えます。

 

この昇華爆発力を利用して一気に剥離します。

 

 

 

 

 

 

原理3

剥離したカーボンは圧縮空気と昇華したCO2と共に

インテークポートから噴出します。

 

 

 

 

1・2・3が連続で行われると

キレイになったインテークバルブだけが残るのですね。

 

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ドライアイス洗浄機 NO’1メーカー グリーンテックJ社と

共同開発したDSC専用ガンノズル

 

 

奥まって複雑な構造のインテーク部を

効果的に洗浄できるように繰り返しテスト。

 

 

 

 

カーボンが除去しやすく、効果的なエア圧設定

ガンとノズルの操作方法とペレット噴射量の調整。

 

 

何台も実車でテストし、やっと完成しました。

 

 

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ドライアイス洗浄機の使用例

 

絶対にキズを付けてはいけない樹脂成形をする精密金型の洗浄。

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成形機のスクリューに焼き付いた炭化物除去。

2555

 

回路基盤に付着した粉塵とホコリの剥離。

6985

 

油汚れで固着した複雑な工作機械洗浄

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温水圧洗浄機           (水が残る 錆びる

溶解力のあるケミカル剤     (溶剤が残る 有害物質 

サンドブラストなどのブラスト機 (研磨材が残る 飛散  キズが付く

 

 

 

上記の洗浄は後処理が大変で

機械設備から食品関係までこれらが使えない場面でも

強力な洗浄能力を発揮するドライアイスパワー。

 

 

 

 

(ほこ X たて)で勝利した実力は

もう皆さんもご存知だと思います。

 

http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/

(どんな物でも剥がす洗浄機 vs 絶対剥がれない塗装)

 

 

 

hhhh

 

あらゆる製造業での洗浄作業で活躍しているこのマシーン。

 

自動車関連では大型製造プラントなどでしか導入例がなく

一般自動車整備業で導入した事は無いと聞いています。

 

 

 

 

 

もう既に問題が出ている

『直噴エンジン インテークバルブのカーボン』を

短時間に確実にノーダメージで除去できるのは

 

これ以外には無いのでは?

 

 

 

 

 

 

デモエンジン&実車数台でのテストを繰り返し完成した

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』

 

 

次回ブログでは最初のお客様(クラウン182)の

DSC作業状況をお知らせしますね~。

 

 

 

8万キロ走行したクラウンの

想像を絶するカーボン蓄積にみなさん驚くと思いますよ~。

http://minato-motors.com/blog/?p=6052

 

お楽しみに!!

Happy Car Life!!

 

 

 

D・S・C プロジェクト 前編    直噴エンジン インテークバルブ カーボン蓄積     WAKO’S RECSで洗浄できる??

D・S・C Project   ディーエスシープロジェクト』 前編

 

 

 

 

直噴エンジンの最大の欠点である

インテークバルブのカーボン蓄積』 はご存知でしょうか?

 

 

 

 

レクサス・トヨタならD-4 GRエンジン (2GR 3GR 4GR -FSE)など

主力エンジンがそれらに該当します。

 

(クラウン・マークX   レクサスIS・GS に搭載)

 

 

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上記画像に写るインテークバルブは

クラウン 180系 4GR 6万キロ走行車の画像です。

 

 

皆さんが想像している以上に酷い状態になっていませんか?

 

 

 

このような状態にナゼなるのか?

なにが悪いのか

 

 

それを分かりやすく簡単に説明しますね。

 

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直噴エンジン(筒内直接燃料噴射)は燃焼室内に

直接燃料を噴射しています。

 

 

 

従来型エンジン(ポート式燃料噴射)では

エンジン燃焼室やインテークバルブの上流から

燃料を噴射しています。

 

 

 

燃焼室内か?外か?の違いです。

(内・外 両方あるエンジンもあります。)

 

 

 

 

ポート式噴射に比べて直噴のメリットは

燃料をダイレクトに燃焼室に送り込み

緻密なコントロールがしやすいので

 

 

 

燃費やパワーの向上が期待できる

燃料噴射システムなんですよね。

 

 

 

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ですがデメリットも有ります。

その最大の欠点がインテークバルブに蓄積するカーボン。

 

 

 

 

直噴は燃焼室内で燃料を混合気にします。

(気化したガソリンと空気  = ベストな混合気)

 

 

 

高圧噴射されたガソリンは非常に小さな水滴で

まだ液体から気体になりきっていない状態なんですよね。

(気体噴射ではない。霧状)

 

 

 

水滴状のガソリンが完全気化する前に着火。

 

 

 

滴状表面の気化した物だけが燃焼し

芯部の液体部分は炭化してスス(カーボン)になります。

(燃え残り  燃料ムダ)

 

 

 

 

新車のうちはキレイに気化して

完全燃焼してくれるのですが

 

 

 

運転条件やメンテナンス次第では

徐々に燃焼状態が低下しカーボンが蓄積して

さらに悪化していきます。

 

 

 

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吸排気バルブのオーバーラップ

トヨタ GR D-4特有の内部EGR機構

オイル混じりのブローバイガスの流入

 

これらの要因でさらに蓄積が加速していきます。

 

 

 

 

 

ところで蓄積するとどうなるのか?  もうお分かりですよね。

 

 

 

設計通りの気流が燃焼室で生まれず

燃料が上手く混ざらず、未完成の混合気に。

 

 

そうなるとススが出て、さらに溜まるという繰り返し。

 

 

 

計算上のスワール(渦気流)が乱れ、

効率よく混合気にならない。

 

 

 

結果  →   新車時から比べて燃費ダウン・パワーロスに。

 

 

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このカーボン蓄積を解決する代表的なものがWAKO’S RECS

(弊社もオススメしています。)

 

 

洗浄液をインテーク上流から送り込みカーボンを除去する

画期的かつ安価なシステム。

 

 

 

 

蓄積が少ないうちは良いのですが

 

ここまで大量に溜まったカーボンには

あまり効かない事が分かりました。

 

 

 

正確に言えば大量すぎて落としきれないのが現状。

 

 

しないよりした方が良いのですが・・・ね。

他に対処法がなかった・・・      今日まではね。

 

 

 

 

 

よくある燃料系ラインに機械を接続し、

洗浄液を噴射するサービスがありますが

 

直噴エンジンの場合、インテークポートに噴射ノズルが無い為

どう考えても洗浄液が届かないのですよね。

 

 

zzzz

 

図を見れば分かるように

WAKO’S フューエルワンなどの

燃料タンクに注入する添加剤も同様に届かないのですから。

 

 

(ポート式噴射には有効かもね?)

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の愛車はエンジンオイル交換をマメにしているので

カーボンの蓄積は無いだろうと思われる方・・・・。

 

 

残念ですがバットニュースです。

 

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この6万キロのGRエンジンは

オイル管理は完璧なんですよね。

 

 

ほぼスラッジも無く、エンジン内部もキレイ。

 

 

でもバルブにカーボン蓄積は大量にある。

 

 

 

 

(オイルメンテ) と (インテークのカーボン蓄積)は関係なく、

直噴システム自体の構造的なものなんです。

 

 

走れば走るほど、必ず溜まっていきます・・・。

 

 

 

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ミナト自動車ではこれらの問題を解決するため

6万キロ走行のテスト用GRエンジンを入手しました。

 

 

実車では何度も蓄積を目視確認していますが

テスト&対策となるとデモ機が必要なので。

 

 

 

 

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サージタンクを外すとブローバイのオイルでベトベト。

 

エンジンオイルが燃焼室に流入しているのが分かりますね。

 

 

 

 

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吸気流量を変えてスワール気流(横回転気流)を発生させる

スワールバルブもこんなに真っ黒。

 

当然その先も汚れているでしょう。

 

 

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さらに奥まで外せばやっとインテークポートに辿り着きます。

 

 

 

そしてそのインテークポートを覗き込むと

最初の画像が見えてくるのです。

 

 

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カチカチに固着したカーボンは非常に強固

 

強溶解力のキャブクリーナーでもなかなか落ちませんよ~。

 

 

 

また安易に作業して剥がれたカーボン片が

燃焼室やバルブシートに入ってもエンジンが不調に。 (圧縮漏れ)

 

 

 

 

それが6気筒なら12ポートあるので

手作業ではものすごい時間が掛かり

しかもキレイに落とせない。

 

 

 

じゃ~どうすればイイのか?  新車状態には出来ないのか?

 

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ミナト自動車では今まで手が付けれなかった

インテークカーボンの蓄積を除去する為、

 

 

完璧に・短時間に・エンジンにノーダメージ

画期的な整備作業システムを開発しました。

 

 

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おそらく世界初でしょう。

 

D・S・C Project   ディーエスシープロジェクト

前編はこのあたりで。

 

 

 

その画期的な除去装置は

次回ブログ(後編)で紹介しますね。 (DSCの意味もその時に)

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

それでは Happy Car Life!!