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クラウン180系 GR系直噴エンジン   DSC 世界初の施工。  WAKO’S RECSの効果とは?

D・S・C Project   ディーエスシー プロジェクト』 実車編

クラウン GRS182  3RG-FSE

 

 

(WAKO’S RECSは直噴エンジンに有効だったのか?)

ゼロから考え直すきっかけになった車両です。

 

 

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前々回ブログで説明した

直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

 

 

 

前回ブログはそれらを除去する

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』の仕組み

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

 

 

デモエンジン と 数台のテスト車で除去作業を繰り返し、

今回DSC最初のお客様はゼロクラウン  GRS182です。

 

 

 

平成16年式  3000cc 3GR-FSE  走行距離は85000Km

 

オイル管理も良好で普通に使用している車両です。

エンジンの異常もなく、CO・HCも問題なし。

 

 

 

 

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レクサス・トヨタ主力のV6直噴  GR系エンジン

 

助手席側ピラーにあるコーションプレート

エンジン型式 -FSE と記載があれば直噴になります。

 

 

( マークX・クラウン  レクサスIS GS が該当します。)

 

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スキャンツール『G-SCAN』 で完全暖機後のデータを記録

 

作業後にどのような数値変化があるかを調べる予定です。

 

 

 

 

その為に汚れた電子制御スロットルは

カプラーを抜かず に外しますね。

 

 

 

(本来の作業ではスロットル洗浄後、初期化は含まれます。)

(高温のエンジンは冷却し、一番剥離しやすい温度まで下げます。)

 

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樹脂製サージタンクを外せば、

予想通りブローバイのオイル吸い。

 

 

吸気経路がベトベトですね。

 

 

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3GR・4GRエンジンに付いている(スワールCバルブ)を外すと

 

こちらも同様にカーボンスラッジオイルまみれ

 

 

 

 

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その先にあるのがインテークマニホールドで

 

6気筒なら12個あるインテークポートを覗いてみますね。

 

 

 

どれぐらい汚れているでしょうか?

 

 

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どうでしょうか?

インテークバルブのカーボン蓄積で汚れ具合は。

 

(まだマシに見えますか?)

 

 

 

 

残念ながら

この画像に写るインテークバルブは、

12本ある内の比較的キレイな3本になります。

 

 

 

 

 

残りの9本のバルブはどうなっているのか?

 

コレをみて下さい。

 

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バルブシャフトとポート壁に大量のカーボンが蓄積し、

 

 

オイルで全体が湿っていたり

内部EGRにさらされて、粉っぽかったり

 

想像以上に酷い状況。

 

 

ポート内径の半分はカーボン蓄積により塞がっています。

 

 

 

 

 

 

通常コレを除去するにはオーバーホールするか?

何日も掛けて少しずつ手作業で除去するか?になるでしょう。

 

 

 

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ミナト自動車オリジナル

DCS ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング』

 

 

 

ドライアイス洗浄機 トップメーカー

『グリーンテックJ社』のドライアイスパワー GT-100

 

 

DCS専用ノズル ・ドライアイス3mmペレットを使用して

 

 

 

短時間で完璧に・エンジンにノーダメージで

カーボンを剥離除去していますね。

 

 

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燃焼室内に剥離したカーボン片が落ちないように

オーバーラップを考えてクランクを回す。 (バルブ全閉)

 

 

複雑な形状のインテークバルブに

ドライアイスペレットが当るようにガン操作

 

 

ショットを繰り返し、状況確認。

 

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少しずつバルブの形が見えてきましたね~。

 

 

 

ですがバルブの傘部分などには

まだまだ強固に固着したカーボンが付いているので

 

 

再びドライアイスショットを繰り返します。

 

 

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ちなみにインテークポートから飛び出てきたカーボン片。

 

 

こんな物がWAKO’S RECSレックスなどの

ケミカル剤で取れるのか?

 

 

 

仮に取れたとして

その破片は燃焼室に入らないのか?

バルブシートに挟まらないのか?

 

 

 

直噴エンジンの場合、WAKO’S RECSの施工順序

根本的に見直さなければと思っています。

 

 

 

 

 

 

(燃焼室やピストンにはした方が良いのです・・・。)

(DSC施工後にWAKO’S RECSをすれば、さらに効果的なのでは?)

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ほぼカーボンが剥離除去できましたね。

 

 

 

オーバーホール以外の方法で、しかも短時間に。

 

エンジンを傷つけずに全ポートのクリーニングが完了。

 

 

 

 

 

(スワールCバルブ)  も同時クリーニングしますね。

 

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サージタンクも出来るだけキレイにして

スロットルはデータ取りの為、洗浄せずに再組み立て。

 

 

 

エンジンを始動し暖機していきますね。

 

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(空燃比F/B値)

(空燃比F/B値学習値)

 

が大きく変わるだろうと予想していましたが

 

スグにECUが最適な空気量補正をしようとするので

数値的な変化がハッキリ分からない。

 

 

 

 

 

ですがしばらく観察していると

同じ暖機後の回転数で

吸入空気量が増えて、燃料噴射量(気筒1)が減っているので

 

こちらは数値的にはイイ変化がありましたね。

 

 

 

(回転数が上がれば、その差はもっと大きく出てくるのでは。)

 

 

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試運転の結果ですが

 

最初のテスト走行ではアイドリング時の微振動が多く、

あまり快適ではありませんでした。

 

 

 

 

推測では12ポートのカーボンが一気に取れ

各気筒ごとの燃料噴射量がバラバラのまま。

 

O2センサーから信号をスロットルボディのみで

なんとか全体の空気量補正していたような気がします。

 

 

 

ECU もアレレ?イママデトハチガウ?と思ったのでは?

 

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そこで汚れたスロットルボディを清掃し、初期化を実施。

最初から再学習させて再試運転走行。

 

 

 

 

吹け上がりも良く、上々の加速感。

 

 

中速からの回転数吹け上がりは

NA本来の性能を取り戻したように思えます。

 

 

ずっと使用しているオーナー様ならスグにわかると思います。

 

 

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この車両もエンジンオイル管理は悪くなく、

比較的キレイな部類に入るでしょう。

 

 

 

 

 

前々回ブログで説明したように

 

インテークバルブのカーボン蓄積は

オイル管理とはあまり関係なく、

 

直噴エンジンが持つ構造的な欠点なのです。

 

zzzz

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低燃費性の向上・排気ガス低エミッションに欠かせないEGR機構。

ブローバイガスの再循環燃焼によるオイル吸い込み。

スパークプラグ や エンジンオイルの劣化

 

 

など様々な要因が重なり、構造上防ぐ事が出来ない

インテークバルブのカーボン蓄積。

 

 

 

 

一番良く使う中負荷域にカーボンが蓄積しやすく、

その結果、中負荷域のパワーが落ちていくのは皮肉な関係ですね。

 

 

 

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DSC ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング』は

本来持つエンジン性能を元の状態に戻す整備。

 

 

『汚れた物をキレイにする』

 

普通の清掃系整備にあたるのですが、

難易度が高すぎて

短時間に出来ない整備でもありました。

 

 

 

ミナト自動車では日帰りでの作業完了(約4時間

で想定していますので

どうぞ気になる方はご相談ください。

 

 

 

 

お問い合わせは HPにある(お問い合わせフォーム)からどうぞ。

 

(DSC ディーエスシーの件)と記載して頂けると

御見積等の案内を返送します。

 

 

 

宜しくお願いします。

 

 

D・S・C プロジェクト 後編   ドライアイス洗浄   (ショートタイム・パーフェクト・ノーダメージ)

D・S・C Project   ディーエスシープロジェクト』 後編

 

 

前編で説明した直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

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これをどのように除去するか?

 

それも完璧に・短時間に・エンジンにノーダメージで。

 

 

 

 

ミナト自動車オリジナル

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』

 

それを実現する為に導入した装置はこちら。

 

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グリーンテックジャパン社(GT-J) ドライアイス洗浄機

ドライアイスパワー   GT-100シリーズ

 

不可能を可能にした究極の洗浄機です。

 

 

 

 

まずはドライアイス洗浄の特長から説明しますね。

 

 

kkkk

 

圧縮空気を利用して

ドライアイス(3mmペレット)を高速噴射

対象付着物(汚れ)を除去するドライアイス洗浄。

 

 

 

 

 

1・母材を傷つけない

 

ドライアイス自体は柔らかい為、

対象母材を傷つけずに付着物のみ剥離します。

 

 

サンドブラストのようにブラスト(磨耗、研磨)で

汚れを削り落とすのではなく、

ドライアイス冷却の熱収縮を利用して剥離します。

 

 

 

 

 

 

2・残留物を何も残さない

 

水分・ケミカル剤・ブラスト材などを利用した洗浄方法とは

大きく違うのがこのポイント。

 

 

ドライアイスは衝突すると液体にならず

固体から気体に昇華し大気に消えます

 

もちろん剥離した付着物は圧縮空気により吹き飛ばされます

 

 

 

 

3・ナノレベルから強固な汚れまで洗浄可能

 

ゴム・樹脂製品から金属

電子回路基盤から鋳造金型まで

 

セッティングを変えれば幅広い対象物に対応。

 

 

 

エンジンの合金製バルブ・ゴム製シール等に全くキズを付けず

一切の残留物も残さないドライアイス洗浄。

 

頑固に強固に付着したカーボンのみを除去していきます。

 

 

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インテークバルブに固着したカーボンを剥離する原理

 

原理1

強固なカーボンに-79℃のドライアイスペレット(3mm)を高速噴射。

表面温度が急激に低下し、熱収縮により脆くなる

 

ペレットのブラスト力で脆くするのではなく、

熱収縮がポイント。

 

 

 

 

 

原理2

脆くなったカーボンの隙間にドライアイスが入り込み

750倍の体積膨張が発生する。

 

 

ドライアイスの特性である解けて気体(CO2)になると

750倍に体積がイッキに増えます。

 

この昇華爆発力を利用して一気に剥離します。

 

 

 

 

 

 

原理3

剥離したカーボンは圧縮空気と昇華したCO2と共に

インテークポートから噴出します。

 

 

 

 

1・2・3が連続で行われると

キレイになったインテークバルブだけが残るのですね。

 

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ドライアイス洗浄機 NO’1メーカー グリーンテックJ社と

共同開発したDSC専用ガンノズル

 

 

奥まって複雑な構造のインテーク部を

効果的に洗浄できるように繰り返しテスト。

 

 

 

 

カーボンが除去しやすく、効果的なエア圧設定

ガンとノズルの操作方法とペレット噴射量の調整。

 

 

何台も実車でテストし、やっと完成しました。

 

 

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ドライアイス洗浄機の使用例

 

絶対にキズを付けてはいけない樹脂成形をする精密金型の洗浄。

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成形機のスクリューに焼き付いた炭化物除去。

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回路基盤に付着した粉塵とホコリの剥離。

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油汚れで固着した複雑な工作機械洗浄

kkkkuu

 

 

温水圧洗浄機           (水が残る 錆びる

溶解力のあるケミカル剤     (溶剤が残る 有害物質 

サンドブラストなどのブラスト機 (研磨材が残る 飛散  キズが付く

 

 

 

上記の洗浄は後処理が大変で

機械設備から食品関係までこれらが使えない場面でも

強力な洗浄能力を発揮するドライアイスパワー。

 

 

 

 

(ほこ X たて)で勝利した実力は

もう皆さんもご存知だと思います。

 

http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/

(どんな物でも剥がす洗浄機 vs 絶対剥がれない塗装)

 

 

 

hhhh

 

あらゆる製造業での洗浄作業で活躍しているこのマシーン。

 

自動車関連では大型製造プラントなどでしか導入例がなく

一般自動車整備業で導入した事は無いと聞いています。

 

 

 

 

 

もう既に問題が出ている

『直噴エンジン インテークバルブのカーボン』を

短時間に確実にノーダメージで除去できるのは

 

これ以外には無いのでは?

 

 

 

 

 

 

デモエンジン&実車数台でのテストを繰り返し完成した

DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』

 

 

次回ブログでは最初のお客様(クラウン182)の

DSC作業状況をお知らせしますね~。

 

 

 

8万キロ走行したクラウンの

想像を絶するカーボン蓄積にみなさん驚くと思いますよ~。

http://minato-motors.com/blog/?p=6052

 

お楽しみに!!

Happy Car Life!!

 

 

 

D・S・C プロジェクト 前編    直噴エンジン インテークバルブ カーボン蓄積     WAKO’S RECSで洗浄できる??

D・S・C Project   ディーエスシープロジェクト』 前編

 

 

 

 

直噴エンジンの最大の欠点である

インテークバルブのカーボン蓄積』 はご存知でしょうか?

 

 

 

 

レクサス・トヨタならD-4 GRエンジン (2GR 3GR 4GR -FSE)など

主力エンジンがそれらに該当します。

 

(クラウン・マークX   レクサスIS・GS に搭載)

 

 

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上記画像に写るインテークバルブは

クラウン 180系 4GR 6万キロ走行車の画像です。

 

 

皆さんが想像している以上に酷い状態になっていませんか?

 

 

 

このような状態にナゼなるのか?

なにが悪いのか

 

 

それを分かりやすく簡単に説明しますね。

 

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直噴エンジン(筒内直接燃料噴射)は燃焼室内に

直接燃料を噴射しています。

 

 

 

従来型エンジン(ポート式燃料噴射)では

エンジン燃焼室やインテークバルブの上流から

燃料を噴射しています。

 

 

 

燃焼室内か?外か?の違いです。

(内・外 両方あるエンジンもあります。)

 

 

 

 

ポート式噴射に比べて直噴のメリットは

燃料をダイレクトに燃焼室に送り込み

緻密なコントロールがしやすいので

 

 

 

燃費やパワーの向上が期待できる

燃料噴射システムなんですよね。

 

 

 

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ですがデメリットも有ります。

その最大の欠点がインテークバルブに蓄積するカーボン。

 

 

 

 

直噴は燃焼室内で燃料を混合気にします。

(気化したガソリンと空気  = ベストな混合気)

 

 

 

高圧噴射されたガソリンは非常に小さな水滴で

まだ液体から気体になりきっていない状態なんですよね。

(気体噴射ではない。霧状)

 

 

 

水滴状のガソリンが完全気化する前に着火。

 

 

 

滴状表面の気化した物だけが燃焼し

芯部の液体部分は炭化してスス(カーボン)になります。

(燃え残り  燃料ムダ)

 

 

 

 

新車のうちはキレイに気化して

完全燃焼してくれるのですが

 

 

 

運転条件やメンテナンス次第では

徐々に燃焼状態が低下しカーボンが蓄積して

さらに悪化していきます。

 

 

 

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吸排気バルブのオーバーラップ

トヨタ GR D-4特有の内部EGR機構

オイル混じりのブローバイガスの流入

 

これらの要因でさらに蓄積が加速していきます。

 

 

 

 

 

ところで蓄積するとどうなるのか?  もうお分かりですよね。

 

 

 

設計通りの気流が燃焼室で生まれず

燃料が上手く混ざらず、未完成の混合気に。

 

 

そうなるとススが出て、さらに溜まるという繰り返し。

 

 

 

計算上のスワール(渦気流)が乱れ、

効率よく混合気にならない。

 

 

 

結果  →   新車時から比べて燃費ダウン・パワーロスに。

 

 

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このカーボン蓄積を解決する代表的なものがWAKO’S RECS

(弊社もオススメしています。)

 

 

洗浄液をインテーク上流から送り込みカーボンを除去する

画期的かつ安価なシステム。

 

 

 

 

蓄積が少ないうちは良いのですが

 

ここまで大量に溜まったカーボンには

あまり効かない事が分かりました。

 

 

 

正確に言えば大量すぎて落としきれないのが現状。

 

 

しないよりした方が良いのですが・・・ね。

他に対処法がなかった・・・      今日まではね。

 

 

 

 

 

よくある燃料系ラインに機械を接続し、

洗浄液を噴射するサービスがありますが

 

直噴エンジンの場合、インテークポートに噴射ノズルが無い為

どう考えても洗浄液が届かないのですよね。

 

 

zzzz

 

図を見れば分かるように

WAKO’S フューエルワンなどの

燃料タンクに注入する添加剤も同様に届かないのですから。

 

 

(ポート式噴射には有効かもね?)

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の愛車はエンジンオイル交換をマメにしているので

カーボンの蓄積は無いだろうと思われる方・・・・。

 

 

残念ですがバットニュースです。

 

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この6万キロのGRエンジンは

オイル管理は完璧なんですよね。

 

 

ほぼスラッジも無く、エンジン内部もキレイ。

 

 

でもバルブにカーボン蓄積は大量にある。

 

 

 

 

(オイルメンテ) と (インテークのカーボン蓄積)は関係なく、

直噴システム自体の構造的なものなんです。

 

 

走れば走るほど、必ず溜まっていきます・・・。

 

 

 

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ミナト自動車ではこれらの問題を解決するため

6万キロ走行のテスト用GRエンジンを入手しました。

 

 

実車では何度も蓄積を目視確認していますが

テスト&対策となるとデモ機が必要なので。

 

 

 

 

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サージタンクを外すとブローバイのオイルでベトベト。

 

エンジンオイルが燃焼室に流入しているのが分かりますね。

 

 

 

 

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吸気流量を変えてスワール気流(横回転気流)を発生させる

スワールバルブもこんなに真っ黒。

 

当然その先も汚れているでしょう。

 

 

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さらに奥まで外せばやっとインテークポートに辿り着きます。

 

 

 

そしてそのインテークポートを覗き込むと

最初の画像が見えてくるのです。

 

 

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カチカチに固着したカーボンは非常に強固

 

強溶解力のキャブクリーナーでもなかなか落ちませんよ~。

 

 

 

また安易に作業して剥がれたカーボン片が

燃焼室やバルブシートに入ってもエンジンが不調に。 (圧縮漏れ)

 

 

 

 

それが6気筒なら12ポートあるので

手作業ではものすごい時間が掛かり

しかもキレイに落とせない。

 

 

 

じゃ~どうすればイイのか?  新車状態には出来ないのか?

 

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ミナト自動車では今まで手が付けれなかった

インテークカーボンの蓄積を除去する為、

 

 

完璧に・短時間に・エンジンにノーダメージ

画期的な整備作業システムを開発しました。

 

 

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おそらく世界初でしょう。

 

D・S・C Project   ディーエスシープロジェクト

前編はこのあたりで。

 

 

 

その画期的な除去装置は

次回ブログ(後編)で紹介しますね。 (DSCの意味もその時に)

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

それでは Happy Car Life!!

 

 

カーエアコンはノーメンテ?   カーエアコンリフレッシュα そろそろ使用時期ですね。

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エンジン・ミッション・ブレーキなどは

車検などで定期的なメンテナンスをされているかと思います。

 

 

車にとって(走る・曲がる・止まる)などは

非常に重要度が高いのですが、

 

運転者にとってはジミに重要度の高い装置 (カーエアコン)

 

 

メンテナンスをしていますか?

 

 

 

 

 

ちなみに

・エアコンが壊れていても

・冷えが悪くても

・冷媒ガスが不足していても

 

車検時には検査項目自体が無いので

そのまま使用し続ける方が多いのが現状ですよね~。

 

 

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H17年式 クラウンアスリート GRS184

走行距離 62000km

 

 

 

 

 

カーエアコンリフレッシュα』 の依頼です。

 

カーエアコン整備機器  デンゲン社エコ マックス jrⅡ 』      全自動エアコンガス回収再生充填装置

 

 

 

普通に使用していても年々減少する

冷媒ガス・コンンプレッサーオイルを

 

一度回収してリフレッシュし

規定充填量で入れ直す。

 

 

それらを全自動でエコマックスJrが行います。

(冷却性能テストなどは作業者が確認します。)

 

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エアコン冷媒ガスの量

コンプレッサーオイルの充填

真空引き作業による除湿・エア除去

 

詳しくはこちらどうぞ~    http://minato-motors.com/blog/?p=331

 

 

 

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GRS184の規定冷媒充填量 450g ± 50g

 

設定量は450gにして

NUTEC NC-200 の充填冷媒量は 30g

 

合計480gの冷媒ガスが重量管理で注入予定。

 

 

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車両に充填されている冷媒ガスを全量回収

真空引き作業を10分間

 

設定した冷媒ガス量 と NC-200を同時注入

 

 

約30分ほどの作業時間になります。

 

 

 

 

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結果をみると

 

新車時の規定充填量 450g

回収できた冷媒ガス  310g

補充したガス140g  (NC-200 30g)

 

 

 

本来あるべき冷媒ガスが140g少なかった事が

これで分かりましたね。

 

1/4以上減っているので真夏は冷えが悪かったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

作業しないで放置すれば

涼しいうちは冷えますが、夏になると

コンプレッサーを回し続けないと冷えないので

 

 

燃費も悪くなり、冷えも悪く快適ではないでしょう。

 

 

それにコンンプレッサーも機械なので

オイルが不足すると故障する確率も上がりますよ~。

 

 

 

 

カーエアコンリフレッシュαでは

純正同等クラスの デンゲン社製 オイル缶

 

 

オプションで高性能AC添加剤

WAKO’S パワーエアコンプラス

NUTEC NC-200 コンプブースト)  が選択可能です。

 

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エアコンの冷媒ガスがどのくらい充填されているか?を

調べる方法は一つだけ。

 

 

重量管理した全量回収しかありません。

 

(マニホールドゲージ)を繋いで

低高ガス圧を見ても正確な冷媒量までは分からないのですね。

(かなりアバウトです。)

 

 

 

 

 

もちろん充填時も目分量ではなく、

重量管理で行わなければ

本来の性能にはならないのです。

 

 

 

 

よくある『冷えが悪いので1本入れましょうか?』と

安易な充填をすると過充填になる場合がありますよ~。

 

 

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これから使用回数の増えるカーエアコン。

 

シーズン前にどうですか~?

予防整備にもなるんですよ~!!

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ (日々是好日)に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

4月上旬にリフトを増設しますので

今までよりかは混雑が解消される?? と期待しています。

 

もうしばらくの間ご迷惑をお掛けしますが

どうぞ宜しくお願いします。

 

Happy Car Life!!

 

 

レクサス LS460L  ATF完全圧送式交換       トルコン太郎を求めて     個人タクシー東京からの来店

トルコン太郎

 

現在は販売されているATFチェンジャーでは

おそらく最高ランクの部類に入るでしょう。 (性能的に)

 

 

ですがこの機械は『何でもATF交換できる魔法の機械』

ではありません。  残念ながら。

 

 

 

あくまでも(優秀なATFチェンジャー)であって

 

操作する作業者の技術

豊富な知識経験が合わさって

 

トルコン太郎の能力が最大に生かせるのだと思っています。

 

 

 

整備業に限らずどの分野の道具・機械であっても、それは共通。

 

結局 『人 ひと』 なんですよね。

 

 

名包丁があれば、名料理人になれる訳ではないように。

 

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東京 練馬ナンバーの個人タクシー様からの相談。

 

『おたくはレクサス LS460ロング のATF交換は出来ますか?』

 

とストレートな質問から始まりました。

 

 

『もちろん問題なく可能です。

むしろ LSならよく作業していますが・・・。どうかされましたか?』

 

 

 

 

 

関東近郊にLS過走行車を作業してくれる所が見つからない。

ATFを14万キロ無交換ならなおさらで。

数件あっても自信がなさそう・・・。  (トルコン太郎 所有でも)

 

 

 

 

それならどうぞお越しください!!』と

本日、東京から来店して頂きました。   ありがとうございます。

 

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問診と試運転。

ATFチェック と 現状確認。

 

 

 

まずはオイルパンから脱着洗浄していきます。

 

 

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不純物も無く、良好ですが

この8速ATのわりには鉄粉多め

 

 

オーナー様曰く

もしかしたら前所有者が、交換してるかも?)と言われていましたが

残念ながら無交換だと思います。

 

 

鉄粉が多いのは

それだけATFが劣化して使用しているのですよね。

 

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ゴム製ガスケットはカッチカチ。

 

すんなり取れるのが、熱溶着して取れない。

 

少しずつ剥がしていきますね。

 

 

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LSのオイルパンガスケット & ストレーナーは常時在庫

 

弊社では頻繁に出るのですが

メーカー部品が欠品があるので多めにストックしています。

 

バックオーダーすると時間が掛かるので。

 

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ストレーナー交換

オイルパン洗浄・鉄粉除去

ATFの補充

 

 

暖機後、やっとトルコン太郎と接続しますね。

 

 

 

今回使用するのはアイシンAFWプラス

アイシン精機製のLS 8速AT にアイシン製ATF。

 

一気に規定量を交換しますね。 (プレ洗浄)

 

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交換効率の高い(圧送式交換)でこんな感じ。

 

 

中央の廃油よりかはマシになりましたが

左奥に見える新油と比べるとマダマダですね。

 

それだけ内部が汚れているのですね。

 

 

 

 

 

まれにトルコン太郎なのに規定量全交換ではなく、

分割(数リットルずつ)でしている所がありますが

 

あのやり方ではムダが多いので

弊社では全量交換で行っています。

 

 

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このままエンジンを掛けながら、クリーニングモードで30分。

 

 

 

もう一度、AFWプラスで規定量、全交換しますね。

 

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これで完全に入れ替わりましたね。

 

 

 

ここからフルードレベル調整。

 

一度30度以下まで油温を下げて、

車種別の規定温度で調整します。

 

 

ちなみにLSは何もせずにリフトアップし、エンジンを掛けると

最悪壊れる可能性があるので注意が必要です。

 

専用ツールがあれば安心ですよ。  (自作しました。)

 

 

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リフトアップしたついでに下回り点検。

 

Frマルチリンクサスペンションの

各ブッシュが劣化破損していますね。

 

タイヤの変磨耗もあるので、早めの修理をお知らせしました。

 

 

 

LSってアッパー・ロアアームは

ダブルジョイントタイプか~。

 

ASSY交換になると部品代が高そうですね。

 

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電子制御スロットルの清掃

 

結構汚れていたので

過去に実施していないような気がします。

 

 

初期化をして再学習させました。

 

(バッテリーを外しただけでは初期化にはならないはず・・・違うの?)

(弊社では整備書通りの初期化をしています。)

 

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最後にWAKO’S RECS レックスをして完了。

 

 

作業時間は約7時間。    日帰り作業になります。

 

 

関西観光ついでに、ぜひお越しくださいね~。

 

 

 

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今の整備事情では整備書無しでの作業は不可能。 (高年式車)

 

ましてや初入庫車種などは、なおさらです。

 

 

 

一昔前の車両なら、そのあたりは経験で出来た物もあるでしょう。

 

 

最近の車両だと年式違いで

違うシステムを採用している場合があるので

 

 

昔より整備書、解説書などを読み込まないと

対応できない事があります。

 

(過去に同一作業した場合は別ですけどね。)

 

 

 

車種、年式が変われば

リフトアップだけでも手順が違ってくる。

 

 

常に勉強・勉強・勉強・・・。

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

今週から暖かくなりそうなので

少し春に近づきそうです。

 

 

そうなれば近くにある

堺市 大仙公園の桜がもうすぐ見れるのですよね。

 

Happy Car Life!!