リフレッシュプランで点検整備。 弊社が目指すトコロはね・・・。
東京都からお越し頂きました。
ニッサン シーマ GF50
H16 57000km
ATF交換などの整備と
定期点検もメールで相談されました。
大阪には年に数回ほど
お仕事で来られるようで,
そのタイミングに合わせての入庫です。
愛車が現在どのような状態で
今後どのような整備が必要か?
『今まで地元整備工場で診てもらってたけど・・・。』
『最近中古車で購入したが、整備記録が分からない・・・。』
弊社では
独自の視点で点検し、
オススメ整備をプランニング。
予算に合わせて提案しています。
入庫すれば問診して、試運転からスタート。
エンジン整備の基本 排気ガステスト
CO・HC ともにほぼゼロ。 良好な数値ですね。
スキャンツール(G-SCAN)を接続して、
ダイアグエラーコードをチェック。
ちなみにダイアグノーシスコードは
自動車に搭載されている自己診断機能を
スキャンツールで覗き見しているだけです。
スキャンツール(俗に言う診断機)側の
診断機能ではないのです。
ですから5万円台から
70万円台のスキャンツールでも、
ほぼ同じ結果が見れます。
そしてエラーコード確認自体は
そんなに重要じゃないのですよ。 点検時にはね。
ちなみにスキャンツールの性能差は
データモニターの充実度でハッキリ現れます。
(良いのは表示項目数が多い)
この話は長くなるので、またの機会に書きますね~。
リアルタイム数値を確認し、
O2センサーなどの動きを確認。
怪しい箇所があれば各テスターでチェックしていきます。
(オシロや各アナライザーなど。)
そこからリフトアップをして
エンジン・サスペンション・ブレーキなどを
点検していきますね~。
ブレーキパッドの残量 と キャリパーの動きをチェック。
パッド残量は十分OK 問題なさそうですが
これでキャリパーを組み直してはチェック不十分。
ブレーキパッド残量をノギスで測定しますね。
内・外 / 左・右 減り具合の差で
キャリパーが正常に機能しているか?
今後どれくらいでオーバーホールか必要か?
ユーザー使用状況を考慮して、
キャリパーの健康状態を見極めます。
今回は問題ないレベルですが、
ローターの焼けにややムラ有り。
次回整備の参考にと報告しました。
ファン・ACベルトも
軽く亀裂がありましたね。
テンショナープーリーの錆による
デメリットも説明しましたよ~。
こちらも次回整備の機会に。
アーガス社バッテリーアナライザー で
充電・発電状態のチェック。
バッテリー寿命が気になりますが、
緊急性は無さそうですね。
依頼された希望整備も
並行して進行します。
ATF圧送式交換
アイシンAFWプラスで
プレ洗浄 と 本交換の2段階。
完全にキレイになりましたね。
ATFクーラー洗浄し
フルードレベルも調整。
LLC圧送式交換
ラジエターリフレッシャーを使用して、
脈動圧送式全量交換。
これによりラジエター・エンジン・ヒーターコア全ての
LLCがリフレッシュ交換が可能。
実はGF50シーマは いつも通りの接続では、
圧送式交換が出来ないのです。
そんな時はどこに圧が掛かり、
どの経路にLLCが流れるかを把握して
最適な場所でアタッチメントを接続します。
各車両によってアレンジが必要なのですよ~。
最後にLLC強化再生剤注入 と エア抜き作業。
リザーバータンクのレベル調整も。
電子制御スロットルの清掃&初期化します。
専用洗浄剤をウエスに付けて拭き取れば、
結構汚れが溜まっていますね。
恐らく新車時から一度も清掃してなさそう。
アイドリング安定化には非常に有効なんですけどね~。
弊社では最低でも5万キロ毎に
実施を薦めていますよ~。
ニッサン車のスロットル初期化には急速TAS。
スキャンツールを使用して初期化、
エンジン回転数が安定すれば完了。
デフオイルも交換します。
選んで頂いたオイルはNUTEC ニューテックオイル。
純正よりワンランク上をお求めの方には
ZZ-32 80w120 化学合成(エステル系) ギアオイル
がオススメです。
法令点検項目にないエアコン関係。
車両は進化しているのに、
法令点検項目は変わっていない・・・。 何十年も。
(走る・曲がる・止まる + 環境)に
関係ないからでしょうかね?
コンデンサー横に付いているリキッドタンクから、
冷媒ガスの漏れ跡を発見。
本当であれば交換修理をしたいのですが、
納車時間が決まっているので
カーエアコンリフレッシュαで
冷媒ガス量チェック & チャージ。
http://minato-motors.com/blog/?p=6121
600gの冷媒ガス量に対して、約半分。
280gしか充填されていませんでした。
全量回収し真空引き
規定充填量までチャージして、
コンプレッサー保護にNUTEC NC-200を注入。
次回整備時までの仮処置ですね。
もう少し時間があればなぁ~。 完治できたのに~。
なぜか? あえてか? 分かりませんが・・・。
ホイールナット・ボルトにグリスが塗られている・・・。
レース使用や激しい塩害地以外は、
必要ないと思うんですけど。
適正な締め付けトルク管理が出来ないので、
ナット・ボルトともにキレイに洗浄しました。
私はここのグリス不要派ですので・・。 通常使用では。
最後にWAKO’S RECS レックスをして作業完了。
朝10時からの入庫で、
翌日のお昼納車となりました。
弊社がおススメする『リフレッシュプラン』
(法令点検・自社基準点検・整備プランニングなど一式)
最近は他府県からの相談依頼も多いですね。
ありがとうございます。
正直これは整備士として大変うれしいですよね。
弊社の目指す場所は
オイル交換専門店でも 部品交換店でもなく
やっぱり自動車整備工場ですから。
点検を実施して
整備が必要な箇所に、最適な整備を。
(愛車を大切に使いたいが・・・その方法が分からない。)
(今までは地元工場で勧められるがままで・・・。)
そのような方のサポートできる整備工場になれればと。
ただ少人数で営業しているので、
できる台数が限られる。
依頼から入庫までの
待ち時間の短縮が今後の課題かな。
リフト・代車・作業スケジュールの調整が難しいなぁ~。
それではHappy Car Life!!