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兵庫県 マツダCX-5 エンジン警告灯点灯!! 前編   ドライアイスでインテーク系の煤除去作業。ドライアイスショットカーボンクリーニングはDSC。

兵庫県からお越しいただいたのはマツダ CX-5 KE2AW スカイアクティブ2,2D 走行距離8万キロ


エンジン警告灯点灯でディーラーへ入庫後に、スカイアクティブDの完全煤除去作業のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)等を依頼されました。



依頼内容
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・水冷EGRクーラー洗浄
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・マルチサーブ DPF洗浄システム
・LLCバイパスパイプ交換
・カーエアコンリフレッシュα

上記内容なら1泊2日で出来る作業です。

ただ今回は比較的弊社から近い京阪神地区にお住まいの方だったので、1週間預かりで作業をさせていただきました。


関東や北陸・四国や九州からの方なら1泊2日で来店し、ピンポイントの2日間で作業完了を希望されます。



弊社から近い京阪神地区からの依頼の場合は(代車を貸してくれるなら、1週間預かりでもイイよ。)言われる方が多いですね。


作業時間的に余裕が出来る(1週間or数日預かり)の方が、比較的予約が取りやすい状態です。 代車が必要な方はご相談ください。


ディーラー入庫した時にエラーコードはリセット済み。

ただユーザーさんはエラーコードの内訳をメモしていたので、それを参考に作業を進めます。




試運転をして作業を始めますね。



インテークマニホールドと吸気シャッターバルブ等を分解。

定番オプション整備の水冷EGRクーラー洗浄で、クーラーも同時に外しました。


インテークマニホールドと吸気シャッターバルブを確認。

シャッターバルブやインテークマニホールドには分厚い煤が堆積し、EGR導入パイプは煤で完全に詰まっていますね。

エンジンヘッド側のインテークポートを観察すると、煤が熱でカッチカチに固着。

煤がブローバイオイルを吸い込んで、熱で固まっていますね。




固着した煤塊を完璧に除去するのは、弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)






ドライアイスの特性を利用した(ドライアイス洗浄機)で、母材金属を傷付けずに、(エンジンにノーダメージで短時間で完璧に)除去するオリジナル整備です。


DSCは完全非公開で見学は不可。
基本的に企業秘密の箇所は非公開にし、お見せ出来る箇所はブログで公開しています。

その代わりに作業中はカメラでバンバン撮影し、多くの画像を残しますのでご安心ください。 最後にお見せしています。




画像の状態から更にマスキングをして完全防備。

ドライアイス洗浄機にDSC専用ノズルとアダプターを装着し、軽くワンショットしてみますね。





一瞬でアルミ素地が見えるほど、煤が剥離しました。

・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を瞬時に除去。


クルミブラスト等の硬いメディアを使用せず、ドライアイスは大気に消えますので、エンジン内にメディアが残るトラブルはゼロ。





数種類あるノズルとアダプターを組み合わせてドライアイスショット。
圧縮上死点にセットして4気筒8ポートを1気筒ずつ洗浄していきます。




完璧にキレイになりましたね。

手作業ではここまで完璧にするのはほぼ無理でしょう。





EGRバルブやインテークマニホールド等も完璧に洗浄できました。



DSCは完璧に仕上げますので、このようにビフォーアフターの画像を公開しています。




なぜ弊社がここまで完璧な煤除去をしているのかご存じですか??



いろんな要因でエンジンのコンディションが低下し、故障もする。
DSCでSKY-Dエンジンの不具合を全て治せるわけではない。
(それ以外の隠れた不具合もありえる。)



本来無いはずの(煤堆積)をリセットし、それでもまだ不具合があるのなら(それ以外の箇所が悪い)と次の診断ステップに進めるのです。


それを中途半端に煤を残して曖昧な事をすると、残した煤が原因なのか?それ以外が原因なのか?の見極めが難しい。


原因になりえる箇所は徹底的にリセットし、故障原因を絞りこんで行くのも(自動車故障診断)の方法の一つなのですよ。




ガスケットも再利用せず、純正新品で交換します。
密着不良・気密漏れは不具合の原因になりますよね~。



割れやすいLLCバイパスパイプも樹脂製から純正対策品の金属製に交換しました。


インテークマニホールドが外れている時に実施した方が、工賃がお得ですよ。




劣化しやすいマツダ ラジエターキャップはDSC時には必ず交換しています。

密着不良のキャップだとオーバーヒートしますからね。





次回後編ブログでは引き続きマツダ CX-5の作業を紹介します。


・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・マルチサーブ DPF洗浄システム
・カーエアコンリフレッシュα
を実施した内容でUPしますのでどうぞ宜しくお願い致します。


それではHAPPY CAR LIFE!!



2023年5月1日

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