千葉県からCX-5 KE2AW。ドライアイス洗浄で堆積した煤を完全除去。 ATF交換もDPF・インジェクター洗浄も!!
千葉県からお越しいただいたのはマツダ CX-5 KE2AW 走行距離92300km
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・ATF完全圧送式交換
のご依頼で千葉県から2泊3日でお越しいただきました。
この夏も北海道から九州まで、SKY-Dの車両がゾクゾク入庫しています。
マツダ スカイアクティブ-Dの煤堆積は皆さんご存じのようで、ネットで情報を収集し大阪府堺市のミナト自動車ブログを見つけたようです。
日本で(ガソリン直噴エンジン)or(クリーンディーゼル)のインテーク煤堆積完全除去と言えばミナト自動車しかないので、ネット検索すると必然的に辿り着くのでしょう。
2016年にアテンザSKY-2.2Dの煤堆積をドライアイスで完全除去し、いつも通りにブログ公開すると凄まじい反響がありました。
みんカラや価格ドットコム口コミ・TwitterなどのSNS、まとめサイトの転載サイト、よく分からない自動車評論家のブログなどでドンドン拡散。
弊社HPやメール、お借りしていたサーバーの全てがダウンして、数日はブログやメールが全く使えなかったのが懐かしいです。
この画像がネットで拡散した時は皆さん驚いたようで・・・。
(SKY-Dはこんなに煤は溜まらない!!)
(ミナト自動車の陰謀だ!!)
(嘘だ!ステマだ!インチキだ!)と散々な言われようでした。
あれから6年ほど経過しましたが、やっぱりガソリン直噴エンジンもクリーンディーゼルも使い方次第で、煤(カーボン)は堆積するんですよね。
依頼内容
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・水冷EGRクーラー洗浄
・LLC圧送式交換
・フューエルエレメント交換
・LLCバイパスパイプ/ホース交換
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・マルチサーブ DPF洗浄システム
・カーエアコンリフレッシュα
・ATF圧送式交換
・ATオイルパン洗浄ストレーナー交換一式
・リアデフ/トランスファオイル交換
大急ぎでやれば2日間で完了しますが、今回は3日間大阪に滞在するそうなので、ゆっくり慎重に作業が出来そうです。
試運転をしてエラーコードやライブデータ数値を確認し、早速作業を始めますね。
インテークマニホールドと水冷EGRクーラーを分解しました。
内部の状態を確認しましょうか。
・吸気シャッターバルブにも煤が堆積。
・インテークマニホールドの入り口と出口も煤堆積。
EGR導入パイプも、もう少しで塞がりそう。
・水冷EGRクーラー格子状の通気経路は、外側が完全に塞がっています。
内側は辛うじて穴が開いていますね。
エンジンヘッド側のインテークポートとインテークバルブにも、大量の煤が堆積していますね。
これらの完全除去は、手作業ではほぼ不可能。
弊社が独自開発したDSCなら(エンジンにノーダメージで・短時間に完璧に)除去が可能です。
使用するのはドライアイス。
3mmペレットと呼ばれるドライアイスの粒を圧縮空気で高速噴射します。
どのようにして噴射するのか?
ドライアイスはー78℃の超低温。
普通の樹脂やゴムを使用した洗浄機器ではスグに凍り付いて割れてしまいます。
ステンレスとカーボン素材と超低温対応のゴムホースを使用したドライアイス洗浄機を2015年に導入し、DSCを独自開発しました。
弊社の要求に答えられる高性能ドライアイス洗浄機に、自社開発した(DSCノズルとアダプター)を組み合わせて作業する事で、強固に固着した煤でも完全除去出来るのですよ~。
・圧縮空気で高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力
・ドライアイスは昇華するので残留ゼロ。
ガソリン・ディーゼルどちらの煤堆積も除去可能。
マスキングはこれで50%。
完全体のマスキングは非公開の企業秘密。
マスキング完了後にクランクを回して圧縮上死点にセット。
一気筒ずつ洗浄していきますね。
軽くワンショット。
アルミ母材は見えるようになりましたね。
複雑な形状のポート内やバルブ傘部を数種類あるDSCノズルとアダプターを組み替えて、完璧に洗浄していきます。
全4気筒8ポート全て洗浄が完了。
バルブシャフトの裏も、傘部も、全てキレイになりました。
・EGRバルブ・吸気シャッターバルブ
・インテークマニホールド
・EGRクーラー
EGRクーラーは見える部分だけキレイにしても意味がありません。
内部の経路が貫通したか?は細長い40cmほどの針金を差し込み、通気状態を確認します。
詰まりがあれば無くなるまで洗浄工程を繰り返し。
もちろん洗浄方法も非公開でオリジナルの強力洗浄装置を開発。
(超音波洗浄機を使用してキレイに洗浄しているんですか?)とお客様から質問された時がありましたが、答えはノーです。
弊社もスナップオンの大型超音波洗浄機を所有していますが、アレではEGRクーラーのフィン手前はキレイになるが、内部の奥まではキレイにならないんですよね。
見た目だけキレイにしても意味ないですから。
LLCバイパスパイプとホースを交換して、汚れているエアエレメントも交換。
純正ガスケットでインテークマニホールドとEGRクーラーを組付け。
バッテリー奥にあるフューエルエレメントも交換します。
フューエルエレメントが過度に汚れていると、インジェクター等のフューエルラインも汚れてくるので定期的に交換しましょう。
弊社では5~6万キロ毎の交換を推奨しています。
ラジエターリフレッシャーでLLCを脈動圧送式交換。
エンジン・ラジエター・ヒーターコアのLLCを、エンジンを掛けながら全量交換します。
交換後にLLC再生強化剤を注入し、防錆・消泡性能を強化。
劣化しやすいラジエターキャップは、放置するとオーバーヒートしますよ!!
純正キャップで交換しました。
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・マルチサーブ DPF洗浄システム
・ATF完全圧送式交換
・リアデフ/トランスファオイル交換
・カーエアコンリフレッシュα
これらの作業は次回ブログで紹介しますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!