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マツダCX-8 KG2P インジェクター&DPFをシステム洗浄!!ドライアイスで煤除去後のオススメ整備。

大阪府南部からお越しいただいたのは、マツダCX-8 KG2P 走行距離10万キロ


スカイアクティブ-Dの定番メンテナンスをご依頼いただきました。

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・水冷EGRクーラー洗浄
・マルチサーブインジェクター洗浄システム
・マルチサーブDPF洗浄システム




スカイアクティブ-Dのインテーク系統に煤が溜まってパフォーマンスが低下するのは既に皆さんご存じだと思います。

弊社では6年前からドライアイス洗浄を用いて、煤堆積の完全除去をしております。

DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)の施工事例のほんの一部ですが、ブログにアップしていますのでどうぞ覗いてみてくださいね。
http://minato-motors.com/blog/?cat=169




(ガソリン直噴エンジン)と(クリーンディーゼル)のDSC施工実績数は、既に千台を超えており、全国各地からお越しいただいています。




今回のブログではマルチサーブの(インジェクター洗浄システム)(DPF洗浄システム)を中心に紹介しますね。



ディーゼル車普及率が高い欧州から導入したマルチサーブ。

あちらでもクリーンディーゼルの不具合解消のために、このような機器でシステム洗浄が一般的に行われています。 日本はその点では遅れていますね。


弊社でもDSCと同時にマルチサーブを依頼される事が非常に多く、指名率が多いオプション整備になりました。



まずはマルチサーブのホースをサプライポンプのIN・OUTに接続。

ここからマルチサーブ専用ケミカル剤を注入し、サプライポンプ・デリパリパイプ・インジェクター内部などの(燃料が流れるライン)を時間を掛けてゆっくり洗浄していきます。



マルチサーブにディーゼルシステムパージを投入。
容量は1000mlで1本のお値段もなかなか高額です。




圧力と時間等を設定し、アイドリング状態で約75分掛けて施工していきます。


フューエルポンプで軽油を超高圧に加圧すると、僅かですが燃料内に超微細なスラッジ(黒い微粒子)が発生します。

(燃料フィルターの濾過紙が真っ黒になるのは、この微粒子が原因。)

サプライポンプやデリバリーパイプ、インジェクターのフューエルライン内側には、超微細なスラッジがどうしても付着するんですよね。





特にインジェクターのニードル部(燃料を噴射するノズル先端の内側)は非常に細く繊細な箇所なので、そこに汚れが付着すると燃料の噴霧量に大きく影響します。


ある程度はECUが補正するのですが、それも限度がありますからね。


今回のCX-8は4番のインジェクターがややマイナス補正程度。
おそらく日頃のメンテナンスが良好なのでしょう。
(走行距離に対して状態が悪くはなさそうです。)


ですが既に10万キロ走行しているので、今回DSCと同時にマルチサーブで汚れをリセット。

インジェクターが不良になり新品交換すると、結構高額な費用が掛かりますので予防整備にも有効でしょう。


75分後にインジェクター洗浄工程が終了し、学習値をリセットしてから再学習させます。   4つのインジェクター補正値がフラット(ゼロ)になりましたね。




良い燃料噴霧が燃焼効率を高く維持し、燃費・DPF再生距離やE/G振動などにも大きく影響します。

クリーンディーゼルのインジェクター洗浄は結構重要なんですよ~。





引き続きマルチサーブDPF洗浄システムを行います。

DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続。
まずは1液目の(DPFクリーナー)を投入しました。



液晶画面の指示に従いススメますね。

ディーゼルDPF側にセットし強力洗浄に設定。
スタートを押せば、自動的に洗浄工程が始まります。

DPFにDPFクリーナーを自動注入し、約15分間のインターバル。



次はエンジンを始動し、アイドリング状態で5分間。




次はアイドリング状態はそのままで、2液目(DPFフラッシュ)をマルチサーブに投入し自動注入します。



エンジン回転数を2500rpmで約5分間維持し、DPFの温度を上昇させ洗浄効果を促進させますね。




これでDPF洗浄の前半が終わりました。
ここまでは比較的簡単です。


後半の工程はマフラーから大量に出る(異臭・白煙・廃液排出作業)に移ります。
猛烈な白煙と異臭また廃液が大量にマフラーから出てくるので、弊社では回収システムを開発し処理しています。

この排出作業が結構時間が掛かるんですよね~。

各センサーを確認し最終チェックを行います。




DSCやEGRクーラー洗浄をしてから、マルチサーブの作業完了しました。(約2日間の作業工程)

これで新車時と同じ燃焼状態に戻りましたので、本来のSKY-2,2Dの性能が発揮されるでしょう。





エンジンシステム点検のオレンジランプが点灯していなくても、エラーコード点灯がなくても、(SKY-Dの燃費低下)や(DPF再生が頻発)になる場合がありますね。



・インテーク系に堆積する煤を完全除去
・インジェクターやDPFの洗浄でリセット

そしてスキャンツールでライブデータの数値を確認し、正常値とは少し異なる場合はその部分を(追加修理 or 指摘アドバイス)しています。



納車引取時には作業中の画像を見ながら、作業説明をさせていただいています。



またマルチサーブのアフターケミカル(インジェクター用とDPF用を1本ずつ)をお渡ししています。

燃料タンクに注入するタイプの添加剤で、ゆっくり遅効的に内部を洗浄していきますよ。




・DSCはドライアイスで洗浄するだけの作業ではありません。
・マルチサーブは機器を繋いで洗浄しているだけではありません。

ECUからのライブデータ数値を確認し、(気が付かない異常個所)もチェックするのが大切だと思います。


6年間で数百台のSKY-Dライブデータを確認し続けていると、見えないものが見えてくるんですよね~。




DSCやマルチサーブの御見積・お予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

どうぞ宜しくお願い致します。
それではHAPPY CAR LIFE!!


2023年1月23日

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