1. TOP
  2. ミナトBLOG

トヨタ ランドクルーザープラド KZJ95 リフレッシュプラン後編。トルコン太郎でATF圧送式交換。ホイールアライメント調整と1G締め付け!!

前回・前々回のブログで紹介したランドクルーザープラド KZJ95 平成11年式 走行距離23万キロ

http://minato-motors.com/blog/?p=31806 前編
http://minato-motors.com/blog/?p=31847 中編


走行距離50万キロを目指したリフレッシュ整備で、フロント足回り・下回り等の整備が完了し、リア側の整備に移行します。


リア アクスルシャフトのベアリング・シール交換を行います。
ここも普段の整備では分解する事もないですからね。

デフオイルを抜いて周辺部品を分解し、シャフトを引き抜きます。


ガボっとシャフトとベアリングケースが一緒に外れました。

ここから自社制作SSTと油圧プレス、治具等を使用して安全に確実にベアリングを分解します。


同じ形状のハイエース系もRベアリング交換は手間が掛かるのですが、ランクルプラド系のクロカン車は更に頑丈で時間が掛かる。



無理やりプレスするとシャフトが曲がるので、慎重に分解していきますね。



ハブベアリングを交換し、オイルシールも打ち換えて、再組立てします。

ホーシング側のオイルシールも交換しますが、これにもコツがいるんですよ~。適当に打ち込むとオイル漏れの原因になりますからね。


リアのサスペンションアームの劣化しやすいブッシュ中心に交換していきます。



リアスタビライザーのブッシュも全交換しました。




錆腐食がある90系プラドの交換がしずらい整備箇所はリアショックアブソーバー交換。


ショックアブソーバーの上下のボルトナットを外すだけなんですが、上側が作業スペースが狭すぎで毎回イヤになってくる。

上下左右のスペースが狭いので、奥にあるロックナットを回すのが大変。さらに錆固着していると(ん~)って感じ。


ナットが舐めないように慎重に外します。


ショックアブソーバーとブッシュやリテーナー等を交換しました。







デフ・トランスファオイルはガルフ プロガード75W90部分化学合成ギアオイルで交換します。




ATFも交換しますが、その前にオイルパン洗浄ストレーナー交換。


パカッとオイルパンを外して洗浄し、磁石の鉄粉も除去。
ストレーナーも同時に交換しますね。


オイルパンを液体ガスケットでミッションケースに装着。
ATFを補充して暖機します。

そこからATFチェンジャー(トルコン太郎)とATのホースを接続し、アイシンAFW+でプレ洗浄しますよ~。


全量イッキに圧送式でATFを交換しますね。


プレ洗浄が終わりました。

奥に見える新油と比べるとマダマダですが、最初に回収した廃油と比べると結構キレイになりましたね。




15分間アイドリングタイム。

もう一度アイシンAFW+で全量圧送式交換を行います。


キレイに入れ替わりましたね。

ここまでキレイに入れ替われば次回交換推奨距離は約4万キロですよ!!



エアコン冷媒ガスもリフレッシュ。

デンゲン社エコマックスjrで全自動冷媒回収再生充填します。



年々減少する冷媒ガスは定期的にチェックしましょう。同時にコンプレッサーオイルの強化でニューテックNC-200も注入しました。






整備リフトからアライメントリフトに移動して、サスペンションブッシュの1G締め付けを行います。


4輪が接地した状態でブッシュのボルトナットを一度緩めて、ブッシュの無駄なテンションを開放し再増し締めします。

1G締め付けをしないと新品交換したブッシュがすぐに劣化破損しますよ!!


サスペンションを組み上げてアライメントリフトで1G締め付けするまでは、他の整備もしているので数日後です。

そうなると仮締めしている個所を忘れてしまうので、黄色テープで印を付けています。 黄色テープの箇所を1G締め付けして、赤色のマーキングで完了です。


軽く試運転をして、サスペンションを馴染ませます。


ブッシュやインシュレーターなどのゴム部品の交換後には、路面を走行してグシュグシュと車重を掛けて試運転。

そうすると収まるところにゴム部品が収まるので、そこからホイールアライメント調整を行うようにしているんですね。





上記の数値は組み立てて調整前の数値です。 バラバラに乱れていますよね。

これではショックアブソーバーやブッシュを交換しただけでは、本来の走行性能が発揮出来ないのは一目瞭然。

サスペンションを整備した後には必ずホイールアライメント調整を行いましょう。

車体下に潜り込んでホイールアライメント調整を行います。

リモコンモニターを見ながらアジャストカムを操作し、バランスを整えていきますね。



アジャストカムは偏心になっているので、90度回転させるとボルトの位置が左右に移動します。

そうする事によりロアアームの位置を移動させて、ホイールアライメントのキャンバー・キャスター・SAIを調整しているのです。

ここが錆固着しているとホイールアライメント調整は出来ないんですよね。

最終的にはこんな感じになりました。


フロントの数値はほぼ完璧。 リアは基本的に調整不可ですが、そこは何とか微調整します。

この数値を見ただけで真っすぐ快適に走行出来そうな気がしませんか??




弊社はホイールアライメント調整のみの依頼はお引き受けしていません。
弊社でサスペンション整備を正しく確実に実施した車両に、ホイールアライメント調整を行うようにしています。


整備していない劣化した車両にホイールアライメント調整をしても、それは(タダ数値を合わせただけの作業)にしかならない思っています。




最終チェックのために、いつものテストコースを試運転。

帰ってきてからリフトアップして作業した箇所を入念にチェック。(何度も繰り返す。)




加速やATシフトフィーリングも改善し、乗り心地も大幅に良くなったと思います。

完成したら納車連絡をして、振込にて精算。
陸送手配をして無事納車となりました。

今回は往復陸送にて入出庫したので、オーナーさんと対面する事はありませんでした。その分はメールやTELにて説明をさせていただきました。




今後の整備課題や注意点、作業時に撮影した画像300枚ほどをDVDにコピーしてお渡ししています。





ブログ3部構成で紹介したランドクルーザープラド95のリフレッシュプラン。

この年式ぐらいのプラドなら純正部品もまだメーカー在庫があるので、早い段階でリフレッシュ整備をし、本来の性能に近づけた方が良いかと思います。  徐々に生産終了の部品もあるので注意が必要ですね。




これぐらいの作業内容ならお預かり期間は2週間が多いですね。
自走で入庫引き取りが出来るのでしたら代車もお貸ししています。



リフレッシュプラン予約から納車までの流れをブログにまとめてみました。
http://minato-motors.com/blog/?p=31370
宜しければ覗いてみてください。


リフレッシュプランのご相談・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

それではHAPPY CAR LIFE!!


2022年5月28日

このページのトップへ