京都府からレクサスIS250 リフレッシュプラン その1。 サスペンション整備とホイールアライメント。
京都市から御越し頂いたのは
レクサス IS250 GSE20
走行距離 97300km
リフレッシュプランのご依頼です。
メール相談された時の内容は、
・普段の整備はディーラーにて実施。
・現在目立った故障・不具合等はなし。
・足回りが劣化してきている印象がある。
・最近他社で実施したホイールアライメント調整の数値が
あまり良くなく修正したい。
あとは予算に合わせた整備を
提案してほしいという内容です。
問診をして試運転。
事前アライメントでサスペンションチェック。
少し前にタイヤショップで
調整したアライメント数値は
ありえないほど乱れていました。
こちら側のエラーか?と2度測定し直しましたが、
結果は同じ。
特に右リアは過大なトゥイン。
アライメントリフトのスリップテーブル固定ピンが、
サイドに捩れてピンが抜けない。
リア右は数値通りに
サイドスリップを起こしていますね。
排気ガステストの数値は良好。
ですがライブデータの数値を見てみると、
1箇所良くない数値が出ていました。
このあたりは後の整備で改善するようにしてみますね。
エンジンルームや下回りもチェックします。
IS250のリアブレーキは
点検時には必ずキャリパーを外しましょう。
スライドピンが固着して全交換になりますので、
簡易チェックでは不十分。
パッド残量を測定して
グリスアップをしてから元に戻します。
この車両がもし自分の愛車なら
限られた予算でどこから整備するか?
いつもこのように思いながらプランニング。
予算が十分にあればベストを。
ある程度限られるならベターを。
オススメする整備プランを御見積して、
オーナーさんに内容を説明させて頂きました。
OKが出ましたので作業を開始しますね。
10万キロ走行して
すでに劣化したショックアブソーバーは
今回の整備で全交換します。
このIS250の純正アブソーバーは
AVS(可変減衰調整)未装着車ですが、
カヤバ エクステージに変更すれば
手動式の減衰調整式に変わります。
純正より安くなり、
機能が上がるので少しお得ですね。
同じくリア側も交換しますね。
バンプ・シートなどの消耗品も
もちろん交換しますよ。
フロントロアアーム リアブッシュも左右交換します。
純正キャスター+20用ブッシュに変更して取付ました。
アライメントリフトに移動して、
ロアアーム等のボルトを1G締付。
少し走行しサスペンションを馴らしてから、
ホイールアライメントを調整します。
ショックアブソーバーやロアアーム等を分解すれば、
ホイールアライメントは乱れますので
ハンター社 ホークアイWA470で調整。
IS250のサスペンションにはフロント・リアともに
トゥしか純正調整機能がありません。
フロントSAIの左右差が1度21分もありましたので、
キャンバー・キャスターとSAI・包括角度のバランスも考慮し、
サブフレームを微調整するクレドル調整をしました。
リアキャンバーの20分差の修正はコレが限界。
一般走行レベルなら気にするレベルではないと思います。
トータル的には良い数値になったと思いますね。
次回ブログもIS250のリフレッシュプランの続きです。
もはやIS250の定番整備となったATF完全圧送式交換と
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
などなどを紹介しますね。
どうぞお楽しみに~。