京都府からウィッシュ ANE10 リフレッシュプラン。 17万キロからのサスペンション・ブレーキ整備。
京都府からお越し頂きました。
トヨタ ウィッシュ ANE10
走行距離17万キロ
リフレッシュプランのご依頼です。
実は今回の入庫の数ヶ月前に
CVTF圧送式交換を作業させて頂きました。
http://minato-motors.com/blog/?p=16416
その時の会話の中でリフレッシュプランの質問があり、
車両メンテナンスについてお話させて頂きました。
納車数週間後にお連絡があり、
走行距離と今後の使用状況などを考慮して、
リフレッシュプランを依頼されました。
ありがとうございます。
今回のメイン整備はサスペンションを含めた
足回り系・ブレーキ系のリフレッシュ。
その作業前にホイールアライメントを事前測定。
一見ムダに見えますが弊社では、
ビフォーアフターは結構重要視しています。
またこの数値を参考に
整備プランが変わる時もあるのですよ。
基本的にはフロント トゥ以外はまだ許容数値かな。
17万キロ走行してこの数値なら、
大切に乗られているのがよく分かります。
CO・HCはゼロがベストですが、
トヨタ直噴D-4エンジン(1AZ-FSE)なら
そこまで悪い数値はないでしょう。
燃焼系を完璧にするなら下記ブログのアイシスのように、
エンジンを下ろしてDSCが必要ですからね。
http://minato-motors.com/blog/?p=13484
直噴エンジンはどうしてもインテーク系に
カーボンが蓄積するのです。
各部を点検し整備プランを制作。
オーナーさんにプラン内容と御見積を提示して、
予算に収まるように相談しながら微修正します。
OKが頂けましたので作業を始めますね。
まずはフロントです。
ショックアブソーバーを外して、
ハブ&ナックルASSYも外します。
ハブを単体にしてハブを手で回し、
ベアリングの回り具合を点検すると、
手応えが非常に軽い・・・。
ガタはありませんが走行距離も考慮すると
ハブベアリングも交換する事になりました。
ボールジョイントも交換して、
ロアアームASSYも交換します。
基本的にトヨタはブッシュ単体の部品供給は少なく、
ロアアームなどはASSY交換が多いですね。
ゴムブッシュが劣化し硬化すると、
本来のしなやかさが無くなりますからね。
ショックアブソーバーはスプリング以外は全交換。
オール純正品を使用しました。
ブレーキディスクローターも
研磨にて再生します。
これぐらいの磨耗なら2回軽く研磨すれば、
厚みも十分残りキレイに仕上がります。
ブレーキパッドは少し前に地元で交換し、
まだ距離が浅い。
残量も十分ありますので、
こちらもペーパー研磨とグリスアップで対応。
ブレーキキャリパーとブラケットも洗浄して、
シール・ダストブーツも交換しました。
リア側は定番のアクスルビーム ブッシュ交換。
車体からアクスルビームを外します。
このブッシュは単体供給してくれるのですが、
交換できる整備工場自体が少ないと聞いています。
ディーラーさんでも断られるそうですね。
ブッシュをSSTでビームから外し、
別のSSTで圧入します。
ブッシュの位置決めもありますので、
慎重に交換しました。
リア ショックアブソーバーと各消耗品も同時交換。
リアキャリパーも同様にオーバーホールしますね。
ディスクローターは研磨にて再生。
ブレーキパッドも同様に。
スタビライザーブッシュも交換して
サスペンション系部品を組み立てれば、
ブレーキフルードを交換します。
エンジンマウント・インシュレーターは、
エンジンに近い右側のみ交換します。
液封入式マウントは見た目では良否判定が出来ないので、
走行距離を目安に交換して下さい。
アライメントリフトに移動して、
ロアアーム等のボルトを1G締付。
ブッシュの不要なテンションを開放してあげます。
(これをしないとブッシュがすぐにダメになりますよ。)
少し試運転をしてから
ホイールアライメントを調整しますね。
測定すれば各部品を外しているので、
当然ながらバラバラの数値になっています。
ここから数値を整えるよう調整していきました。
サブフレームを移動させるクレドル調整や、
アクスルビームを微調整しスラスト角調整。
ボルトとのガタが少なく、
思うように調整出来ないのですが、
そこはなんとか直進安定性重視で調整しました。
調整後の数値をプリントアウトをして、
オーナーさんにお渡ししています。
もちろん記録簿も発行しています。
納車時には撮影した画像で作業内容を説明し、
必要な方には画像データもお渡しいていますよ~。
本日はミナト自動車ブログ 日々是好日に、
お越し頂きありがとうございます。
リフレッシュプラン時には
平均150枚から250枚ぐらいは撮影していますね。
一人1台づつデジカメを所持しながら、整備作業を進行。
(ちなみに私は一眼とコンデジの2台体制です。)
銀塩フィルム時代はこんな枚数の撮影は、
費用が掛かり過ぎて無理ですが、
デジカメが身近になった今なら存分に活用してます。
リフレッシュプランのご相談は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。
何年何月のあの○○のブログは総額いくらですか?と、
聞いて頂ければお答え出来ますよ~。
(ぜひ予算設定の参考にしてくださいね。)
どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!