東京都からステージア NM35 リフレッシュプラン その3。ATF圧送式交換 ホイールアライメント調整などなど!!
前回、前々回から引き続いて、
ステージアのリフレッシュプランをご紹介したいと思います。
ニッサン ステージア NM35
H16年式 走行距離11万キロ
http://minato-motors.com/blog/?p=21512
http://minato-motors.com/blog/?p=21573
DSCとサスペンション・ブレーキ系などの整備を行ったので、
次はATF交換等に移ります。
過去の整備暦では数回ほどディーラーさんで
ATF交換を行っておりATFの状態も酷くはない。
そこで今回はオイルパン洗浄は不要と判断しました。
ATFチェンジャーを接続して、
本命ATFを使用する前にプレ洗浄を実施。
NUTEC ニューテックNC-RF(仮名)で、
全量圧送式交換をしました。
本命に使用するATFはNUTEC ZZ51改
全化学合成ATF (エステル系)
こちらでもう一度全量圧送式で交換します。
完全にキレイに入れ替わりましたね。
フルード量もバッチリ調整しました。
次回推奨交換距離は約5万キロです。
カーエアコンリフレッシュα でACガスをリフレッシュ。
年々減少するAC冷媒ガスは、
ある程度の年数でリセットが必要。
冷媒ガスは消費したり、腐ったり、
劣化したりするものではないのですが、
ゴム配管などの隙間や継ぎ目から少しずつ漏れていきます。
極少量のスローリークなのでそれ自体は問題ないのですが、
何年もスローリークがあれば冷媒充填量は少なくなりますよね。
極少量のスローリークと同時に
コンプレッサーオイルも少なくなります。
またオイルも使用すれば劣化しますので、
全交換は難しいですが補充する事は可能です。
AC冷媒ガスの回収・再生・再充填と平行して、
NUTEC NC-200 高性能コンプレッサーオイル注入を、
同時に行うのがカーエアコンリフレッシュαになります。
ステージアNM35の冷媒ガス量は550g。
デンゲン社エコマックスJrをAC配管に接続して、
低・高圧の数値を確認します。
そして冷媒充填量を550gにセットしました。
NC-200もエコマックスJrに接続して、
スタートボタンを押せば交換作業が全自動で始まります。
・車両に充填している冷媒ガスを全量回収し、
高密度フィルターでろ過して重量測定。
・全量回収が終われば真空引きに移行し、
配管内の水分や空気を除去します。(約10分)
・真空引きが終われば冷媒ガスのリチャージ。
内蔵冷媒タンクの重量を測定しながら、
規定充填量まで冷媒ガスを液化高速充填。
・同時にNC-200も配管内に自動充填し、
コンプレッサーの気密・潤滑等を強化します。
ちなみにデンゲン社エコマックスJrは50回毎に、
濾過用の高性能フィルター交換が必要です。
50台の施工数は弊社ではスグに到達するので、
頻繁に純正フィルター交換&オイル交換をし、
メンテナンスを行っています。
結果的には550gあるはずの冷媒ガスが、
年々減少し420gしか入ってなかった事が分りました。
規定充填量より130gほど少なかったようですね。
10分間の真空引き後に重量管理で550gチャージしましたので、
数年はACメンテは不要でしょう。
逆に言えばエアコンメンテは、
コレとACフィルター交換ぐらいしかする事がないのです。
整備リフトからアライメントリフトに移動して、
分解・交換したサスペンションブッシュを(1G締付)します。
リフトアップ中のサスペンションが伸びた状態で、
ブッシュを固定すると接地した時はブッシュのゴムが捻れます。
ブッシュの不要な捻れ(テンション)は
性能低下・耐久性低下・乗り心地悪化と良い事は何も無い。
タイヤを接地した状態でブッシュを締付けているボルトを緩め、
もう一度規定トルクで締付けます。
ブッシュを開放し正常な状態に戻してあげるのが(1G締付)。
そこから軽く試運転をしブッシュやショック等を馴染ませて、
ホイールアライメントを測定・調整しますね。
ハンター社 ホークアイWA470
高精度センサーカメラ4つを搭載した
最新鋭のアライメントテスター
軽量樹脂製クランプ式ターゲットで、
ホイールを傷付けずにスピーディーに装着可能。
イヤサカ ビシャモン アライメントリフト
ロングバージョンの特注ハンターレッドカラー
国産整備リフトNO,1のビシャモンリフト。
信頼性・耐久性は抜群、水平レベルを長期維持します。
それでも機械なのでグリスアップ、シリンダオイル交換は、
欠かさずしてますけどね。
規定の位置以上に上昇させてから下降してロック。
ガッチリと機械的にロックしてリフト油圧も開放し、
水平レベルを確保できました。
(テスター、リフト共に定期的な校正をしています。)
エンジンOFF・PブレーキOFF・ミッションNレンジ、
所定の位置から車体を押して約25cmほど前進し、
ステアリングを左右に振って元に戻す。
4つのターゲットの動きを4つのセンサーカメラが捕捉し、
高精度のアライメント数値を演算。
その数値から前後のキャンバー、キャスター、SAI、トゥ、
包括角度にスラスト角などをバランスを取りながら調整します。
NM35のリアはカムボルトがあるので、
キャンバー・トゥは調整可能。
フロントはトゥしか調整機構がないのですが、
サブフレームの位置を微調整するクレイドル調整で
全体のバランスを整えました。
SAIのみレッドになっていますが、
左右差がほぼ無くしたので問題ないでしょう。
試運転をして作業後の状態を確認し、
リフトアップして作業ミスが無いかを入念にチェック。
納車日まで試運転と作業確認を繰り返し、
ユーザーさんへの納車に備えます。
数えた事はないですが今回の整備では
恐らく数百箇所のボルト・ナットを緩めて締付。
締め付け後にはマーカーペンでチェック印をしています。
それでも作業した場面を頭の中で何度もイメージ再生し、
手順や作業ミスは無いか?を記憶を辿る。
整備士は心配性の性格で丁度良い。
いつもそう思っています。
納車時には画像を交えながら作業内容を説明して、
必要な方には画像をお渡ししています。
こんな感じでリフレッシュ整備したステージア。
納車後にいただいたメールを公開します。
ステージアのリフレッシュプランでお世話になりました○○です。不具合なく帰宅できましたことお知らせします。
今回フロントの駆動系から異音が出始めたため、自分で思っていたより少し前倒しでリフレッシュプランをお願いすることになりましたが、結果は作業してもらって大正解でした。
徐々に劣化してくるとなかなか感じにくいものですが、作業後の変化は明らかで、新車時のころを思い出させるものでした。
サスペンション系はコーナーでの安定感、揺れの収まり具合、路面の荒れたところを通過するときの小さな異音解消(あまり感じていなかったが作業後静かになっていてびっくりした)。
また、ハンドル操作も滑らかになったような気もします。
DSCではエンジン音がから雑味がきえ滑らかなり、エアコンガスリフレッシュでは多分コンプレッサーから出ていたと思われる異音が消えていました。
それほど調子が悪いとは感じていませんでしたが、年式と距離なりの劣化は少なくないのだなと良い経験になりました。
簡単に行ける距離ではありませんが、今後冷却系などリフレッシュが必要になってくるところがありますので、その際はまたよろしくお願いします。
3部に分けてご紹介したステージアのリフレッシュプラン。
結構長編になりましたね~。
この3部作で終わりと思いきや、
実はココからが今回のブログの本題に入ります。
そもそも(リフレッシュプラン)って何??
・費用や日数はどのくらい掛かるの?
・料金プランはあるの?
・どのような感じで依頼すればいいの?
次のブログでは(リフレッシュプランについて)を、
さらりとご案内したいと思います。
HAPPY CAR LIFE!!