ウィッシュ ANE11W サスペンションをリフレッシュ。 ハッキリ印象が変わります。
大阪府南部からお越し頂いたのは
トヨタ ウィッシュ ANE11W (京都ナンバーですが・・・)
何度も弊社をご利用頂きありがとうございます。
今回はサスペンション系のリフレッシュをさせて頂きました。
まずは現在のアライメント数値の測定から始めます。
ハンター社最新3Dアライメントテスター (WA470 HE421シリーズ)
入庫時の足回りの状態をチェックします。
パッと見た感じでは
Frトゥ・Rキャンバーが気になりますね。
弊社では入庫時と納車時の違いを、
数値化や画像で説明しています。
(もちろん画像やプリントアウトも用意します。)
(ATF交換でも・DSCでも・その他の作業でも)
その為には作業前の車両状態を、
一度調べる必要がありますよね。
ブッシュ交換をしてもアーム自体が曲がっていれば、
以降の作業は無駄になりますし・・・。
一手間掛けて事前測定。
二手間掛けて作業を撮影。
多いときは50枚・100枚ほどカメラで撮影しています。
2.0Lの直噴エンジンを搭載したANE11はワイドトレッド化され
リアサスペンションはWウィッシュボーン式に。
どこまでのブッシュを交換するかは予算次第ですが、
今回は一番負荷の掛かるロアアームブッシュ2点を交換します。
リアロアアームのフロント側はボルトオン。
リア側のブッシュは圧入交換。
ブッシュには位置決めの印も無いので、
交換する前の位置を計測しておきます。(念のため)
圧入方向と基準値を整備書で確認して、
油圧プレスにセット。
リアショックアブソーバーはカヤバ社製、
スプリングはTEIN社製に交換します。
カヤバのローファーアブソーバーは
なぜか?ANE11W用の設定が無いので、
ニューSR-Sで対応しました。
Fr側はロアアームASSY と ボールジョイント交換。
サブフレームを降ろして、左右ロアアームを交換しました。
結構大変です。
Frショックアブソーバーも同じように交換しますね。
アッパーサポートASSYのベアリング部には、
アブソーバーシャフトとが連結します。
この部分は防錆・防水のために、
グリスをタップリ封入してキャップを装着。
組み付けてから1G締め付けをして、
少し長めの試運転。
試運転が完了してから、トータルアライメントを測定・調整します。
左右4つの高精度カメラで
ホイールに装着したターゲットを捕捉。
20cm前進させて数値を演算します。
(測定自体はわずか数分で完了。)
アバウトに装着したターゲットでも
ハブセンターを割り出し全ての数値を測定可能。
最新アライメントテスターの測定精度はMAXまで向上しているので、
あとは測定とターゲット装着の早さが各社の違いだそうですよ~。
トヨタでは珍しくリアも複数の調整箇所があるので、
調整し甲斐がありますね。
なぜこのサスペンション形状が
トヨタ車で普及しなかったのでしょうか?
コスト高?重量増? 不思議です。
リア調整時はメインモニターが見えないので、
リモコンモニターで確認します。
全てのブッシュを開放し、再マシ締め
(2度目の1G締め付け)。
直進安定性重視のセッティングで調整しました。
これで長距離走行や高速走行が安定すると思いますよ~。
本日はミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
ショックアブソーバーはある程度走行すれば
機能が劣化して乗り心地が低下します。
アブソーバーからオイルがダダ漏れなら別ですが、
普通の車検や点検時などの整備見積には
あまり登場する事はないと思います。
ショックアブソーバー交換は
その部品のみを交換するのではなく、
関連消耗品も同時交換がセオリー。
また多数あるサスペンションアームのブッシュも
予算の限り同時交換がベター。
そうなると結構高額な整備になるので、
なかなか実施する方は少ないように思えます。
ですがこれほど車両の印象が変わる整備もあまりない。
普段使用しているオーナーさんなら、
その違いはスグに分かると思いますよ~。
ミナト自動車では結構オススメしています。
それではHappy Car Life!!