ウィッシュ 車検整備 その1。 車検合格基準って?
車検整備のご依頼です。
メールからのお問い合わせで
日時を相談して入庫して頂きました。
H17 トヨタ ウィッシュ ANE11W
89000Km
主な依頼内容は
車検更新&点検整備
CVTF交換とWAKO’S RECS
朝一の冷間時にある大きなシフトショック
なども診断していきます。
エンジン点検の基本 排気ガステスト。
ガソリンの燃焼状態やフィードバック制御など
目で見たり、触ったりしても分からない所ですが
各テスターやスキャンツールを駆使すれば
見えない物が見えてくるのですよ~。
車検には十分合格する数値ですが
この年式の車両なら CO,HCともにゼロが理想。
依然受けたディーラーでの整備記録簿を見ると
4年前、2年前のHC数値が記載されていました。 (21ppm 76ppm)
2年前から順調?にHCの数値が増えていますので
今回はこれをリセットしていきましょうか。
HCって?
未燃焼ガスの値で簡単に言えば、
燃え切れていないガソリン(無駄)があるのが分かる。
エアエレメントはパッと見た感じ
ゴミもなく問題なさそうですが
微細な汚れがフィルターに詰まっていますね~。
過去の交換暦から今回は交換します。
スパークプラグは3極イリジウムプラグ。
まだ使えそうなので今回は保留でいきましょうか。
次にするのはスロットルボディの清掃。
長年使用したバルブ部分の
カーボン蓄積を除去しますね。
柔らか~くケバの出ないペーパーウエスに
専用洗浄剤を含ませて
汚れを溶解していきます。
直接スプレー噴射してみても
そんな簡単には落ちないのです。
しかもモーター部に液が入るとショートして
ECUまで壊す可能性もありますよ
ウエスで拭いてあげる方が良いと思います。
もちろん点検整備で入庫すれば
インターサポート社 『G-SCAN』で
大量にあるECUのエラーコードを
全てシステムサーチに掛けますよ~。
今回はエラーコードは無しでした。
続いてライブデータ機能で
各データ数値をチェックします。
各センサーからの入力信号や
ECUからの出力指示信号など
経験と不具合症状から
気になる数値を確認します。
普段からスキャンツールで見ていないと
意味の分からない機能ですね。
入庫時にあったHCは
105ppmからゼロに。
ちなみに
HC数値が3倍の300ppmでも
H10年以降の車なら車検合格基準です。
車検合格の為の点検整備と
ベストの状態に戻す点検整備の違いでしょうね。
エアエレメント交換
スロットルボディ清掃
エンジンECUのリセット、再学習などで
今回は正常な状態に戻りました。
無駄なガソリンを使わない
本来のエンジン性能になるでしょう。
次回のブログは
CVTF完全圧送式交換と
ガツンとくる朝一のシフトショック
に取り掛かります。
お楽しみに~。