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ウィッシュ エンジンからのオイル漏れ  (後編)

前回ブログの続きです。

http://minato-motors.com/blog/?p=9060

 

 

 

 

 

ウィッシュ ZNE10G    19万キロ

 

 

 

エンジン シリンダヘッドG/Kからの

オイル漏れを修理するため、

 

 

 

シリンダヘッドを外し、

ガスケットなどを交換したのですが・・・。

 

 

 

 

 

数日間 エンジン暖気・試運転

翌日に漏れチェック を繰り返し

 

 

漏れが無いかを確認していたのですが、

 

 

 

 

エンジンとATの合わせ面下部から、

少~しずつオイルが滲んできました

 

 

 

 

 

 

何度もパーツクリーナーで洗浄し、

確認を繰り返しましたが、

 

やはり一日で数滴ほどオイルが漏れています。

 

 

 

 

 

エンジン クランクシャフトラインより

上側からの漏れは無いので、

 

 

それよりも下にある部分から

漏れているのでしょう。

 

 

 

 

 

s-IMG_4446 s-IMG_4449

 

 

比較的簡単に処置ができる

オイルパンを外して

 

液体ガスケットを打ち直します。

 

 

 

(指を挿している部分からジワリと漏れていました。)

 

 

 

 

 

 

液体ガスケットがカチカチに硬化しているので、

ココからの漏れなら良いのですが・・・。

 

 

 

 

 

 

組み付けし

再度時間を掛けてチェックすると、

やはりまだ漏れてきます。

 

 

 

 

 

 

エンジンオイル専用の(蛍光剤漏れチャッカー)を

エンジンオイルに混ぜて漏れチェック。

 

 

s-IMG_4688

 

 

 

入庫時までに

漏れていたオイルが垂れてきたのではなく、、

 

現在も漏れているのでしょう。

 

 

 

 

場所からすると、

クランク リアシールか?

クランクシャフトの固定ハウジングの液体ガスケットか?

 

 

どちらかでしょうね。

 

 

 

 

s-IMG_4689 s-IMG_4691

 

ちなみにこの蛍光剤、

微量をオイルに混ぜて、

 

ブルーライトを当てると光ります。

 

 

 

 

人差し指には 蛍光剤入りのオイル。

中指には ただのオイルのみ

 

 

 

 

 

オーナー様の了承を得て、

エンジンを下ろすことになりました。

 

 

s-IMG_4764 s-IMG_4767

 

まさか2箇所から漏れているとは・・・。

 

 

確認不足でした。

 

 

 

 

 

A

車上でヘッドG/K交換し、

エンジン脱着でクランクリアシール交換。

 

 

 

B

エンジン脱着して

ヘッドG/K・クランクRシール交換。

 

 

 

作業内容は同じですが、

かなり時間を無駄にしていますね。  反省。

 

 

 

 

s-IMG_4768

 

 

 

 

赤いラインの液体ガスケットからと、

クランクRシールからの漏れを切り分ける為

 

蛍光剤を入れて良かったです。

 

 

 

 

s-IMG_4769

 

 

クランクRシールからの漏れで確定しました。

 

 

 

 

 

s-IMG_4775

 

クランクRシールと、

ATコンバーター オイルシールも交換しますね。

 

 

 

 

 

 

クランクRシールを交換するには、

フライホイールを脱着するのですが・・・。

 

 

 

 

これを固定するボルトは

専用のロック・シール剤を使用しないと

 

エンジンオイルがダダ漏れになります。

 

 

 

s-IMG_4792 s-IMG_4795

 

 

クランクシャフト側のネジが貫通しているため、

通常のボルトロック剤ではダメなんです。

 

 

ロック(ゆるみ止め)

シーリング(漏れ止め)

 

両方兼ね備えたアドヘシブ1324を使用しました。

 

 

 

s-IMG_4797

 

規定トルクでボルトを締めて、

エンジンとATを合体。

 

 

 

サブフレーム・エンジン・ATを

車体に組み付けて。

 

 

 

やっと完成しました。

 

 

s-IMG_5056

 

 

試運転を繰り返し、

漏れが無くなったので納車となりました。

 

 

 

 

19万キロ走行したエンジンの

シリンダヘッドG/K交換作業なら、

 

 

 

距離の浅い中古エンジン

or

リビルトパーシャルエンジン

 

に交換が一般的だと思います。

 

 

 

 

 

ですがオーナー様は

このエンジンでのCar LIFE を希望されましたので、

 

 

費用は掛かりましたが

この方法で作業させて頂きました。

 

 

 

 

 

私はその気持ちを

なんとなく理解できたんですよね~。

 

 

出来るだけこのエンジン

このウィッシュを乗り続けたいという思いは。

 

 

 

 

それに作業前のチャックでも

19万キロとは思えないほど状態が良好。

 

 

 

 

 

もしウィッシュが私の車両なら

 

中古・リビルトエンジンに

入れ替える選択肢は無かったでしょう。

 

たぶん今回のように

修理して乗り続けると思います。

 

 

 

 

 

いろんな意味で

考えさせられる修理だったと思います。

 

 

 

 

 

それではHappy Car Life !!

 

 

 

2016年3月11日

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