ウィッシュ エンジンからのオイル漏れ修理。 (前編)
トヨタ ウィッシュ ZNE10G
E/Gオイル漏れ修理のご依頼です。
このウィッシュは弊社に何度も入庫頂いて、
リフレッシュ整備を実施している車両です。
http://minato-motors.com/blog/?p=5681
走行距離19万キロ
車両コンディションは良好なのですが、
オイル漏れが酷くなり入庫となりました。
このエンジンによく見られる
オイル漏れ発生箇所は
シリンダヘッドカバーのゴムG/K以外に
赤いライン(チェーンカバー 液体G/K)
赤い丸 (チェーンテンショナー Oリング)
が多いのですが、
今回はここからの漏れではなく、
シリンダヘッドG/K(青ライン)からの漏れでした。
あまり漏れる箇所ではないのですが、
シリンダヘッドG/Kより上部からの漏れは無いので
G/Kを交換するしか方法がありません。
(G/K = ガスケット)
19万キロ走行しているのに、
エンジン自体のコンディションは非常に良好。
オーナー様と協議して、
・中古エンジンに乗せ換え
・シリンダヘッドG/K交換
・リビルトエンジンに交換 などなど。
数パターンの修理プランと
メリット・デメリットを説明して、
最終的にシリンダヘッドG/K交換と
周辺部品の同時交換に決定しました。
3番・4番シリンダの
オイル経路周辺G/Kからの漏れでした。
このままG/Kだけ交換しても、
ここまでの作業がもったいないので、
シリンダヘッド・ピストンをキレイにしますね。
ピストン上部はカーボンが固着。
ワイアーブラシをドリルに装着。
グルグル~と押し付けて磨いても、
全くキレイにならないですね。
非常に強固に焼き付いています。
次世代洗浄機といわれる、
グリーンテックジャパン社のドライアイス洗浄機で
固着したカーボンをイッキに剥離させます。
ドライアイス洗浄機の性能からすれば、
コレぐらいのカーボンなら一瞬ですね。
余裕・余裕。
燃焼室上部も
同じくカーボンが焼き付いています。
形状が複雑なので、
キレイにするには時間が掛かりそうですが・・・。
こんな感じで余裕です。
楽勝・楽勝。
さらに複雑で工具などが入らない
インテークバルブやポート内壁も
DSCの経験を活かして、
カーボンを除去していきます。
http://minato-motors.com/blog/?p=8834
ステムシールやバルブシートカット
その他の作業も
実施した方が良いのですが、
それをやるとキリがないので、
今回はヘッド清掃とG/K交換に留めます。
消耗部品を交換して
エンジン始動しアイドリング学習。
シリンダヘッドからの漏れも無くなり、
作業はコレで完了だと思ったのですが・・・。
終わらなかったんですよね~。
次回ブログに続く・・・。