1. TOP
  2. ミナトBLOG

大阪府 ハイエースKDH201 リフレッシュプラン 3部作 中編。 サスペンションとブレーキ整備。

本日もミナト自動車ブログ(日々是好日)にお越しいただきありがとうございます。

前回ブログから引き続いて、大阪府から入庫したトヨタ ハイエースKDH201 平成25年式 走行距離36万キロのリフレッシュプランを紹介しますね。




リフレッシュプランはある一定の年数・走行距離が経過した愛車は(ある程度予算を確保し、イッキに整備した方が結果的には経済的)だとアナウンスしています。

無計画にバラバラな時期に整備するよりも、まとめて整備した方が(効果的で高賃も節約できますよ。)のが3部作のブログで伝わればと思っています。

前編ブログでは車体からエンジンを降ろしてのエンジン系整備を行いました。
https://minato-motors.com/blog/?p=42010




今回中編ブログはサスペンションなどの足回り・下回りの整備を紹介しますね。


Frロアアームのブッシュ交換。
油圧プレスとSSTで圧入交換しました。


4WDと比べると2WDのFrロアアアームブッシュ交換は簡単ですね。
(但しSST専用工具があればですが。)

ストラットバーブッシュも一式交換しました。

このブッシュでキャスター角を決めており、摩耗でガバガバになるとホイールアライメントが大きく乱れますよ~。








・Frナックルからハブ-サブASSYを分解。
・ハブからディスクローターを分解。


Frハブベアリングを交換しますね。
(これも交換にはSSTが必要。)


外したディスクローターを研磨再生します。

ディスク面の凹凸が酷いですが、数回の研磨作業でフラットにします。
(もちろんディスクの厚みを測定しながら。)


最後に耐熱塗装をしてフィニッシュ。

研磨したディスクローターと交換したハブベアリング。

組付けて(ディスク振れチェック&調整)
これを怠ると高速ブレーキング時に振動が出ますよ~。
振れが最小になるよう組付け調整しました。



これは新品ディスクローターでも、研磨したディスクローターでも同様に必要な作業です。  ですが意外と省いている整備工場は多いでしょうね。


ロアボールジョイントを交換して、アッパーアームASSYとショックアブソーバーを交換しました。




アッパーアームのボールジョイントは単体部品供給がないので、アームASSY交換になります。



ブレーキパッドはシムキットも交換して、WAKO’S BPR高性能ブレーキパッドグリスで組立。


ブレーキキャリパーもO/H。
キャリパーを分解洗浄して、シールKITで組立。
ホルダー側も洗浄してブーツ交換・グリスアップ。




フロントサスペンションやブレーキなどを組立完了。

スタビブッシュ一式も同時交換。







次はリアサスペンションなどを整備します。

アクスルシャフトを引き抜いて、ベアリングとオイルシールを交換しますね。

SSTと油圧プレスでシャフトを分解し洗浄。

シャフトからベアリングを抜き取るにも、SST専用工具が必要。
弊社では(早く・簡単に分解出来るよう)SSTは自社製作しています。




新しいベアリングとオイルシールで組立ますね。
位置決めが悪いとオイル漏れになりますので、圧入位置を測定しながら組み立てます。







リアブレーキライニングシュー交換。

すり減ってガバガバなリアブレーキでは制動が弱く、コントロールがしにくいですよね。


ブレーキシリンダのカップKITも同時に交換しました。

ブレーキドラムは研磨にて再生。
組立後にクリアランス調整をしました。


通常リーフスプリングブッシュは打ち替え交換するのですが、走行距離36万キロで今後も重い荷物を積載するので、左右リーフスプリングはASSY交換しました。


同時にショックアブソーバーも交換しますね。

エンジン・サスペンション・ブレーキの組立整備が完了。

エンジン始動前に前編ブログで抜いていたAC冷媒ガスのリチャージと、LLCを圧送式交換を行います。



・カーエアコンリフレッシュαでAC冷媒ガスをリチャージ。
・ラジエターリフレッシャーでLLC圧送式交換


エンジン始動をしながらの並行作業。
最後にLLC再生強化剤を注入し。エア抜き作業。

ラジエタータンクキャップも交換しました。



これでタイヤを付けて整備リフトから車体を降ろす事が出来ますね。



中編ブログはここまで。

次回の後編ブログではATF交換・マルチサーブ洗浄・ホイールアライメント調整などを紹介します。

お楽しみに!!
HAPPY CAR LIFE!!





2025年9月27日

このページのトップへ