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マツダ アテンザ SKY-2.2D ドライアイス洗浄で煤除去作業。  ATF交換も同時にしても最短日帰り作業で納車可能!!その訳は??

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が

少し前に発令されましたね。

 

現時点(4月12日現在)では

弊社は平常通り営業していますのでお知らせしますね。

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・接客時のマスク着用や代車の消毒作業。

・接客時は換気の悪い密室状態にはしない。

・作業説明等の簡素化し室外でしています。

・作業員の手洗い&アルコール消毒の徹底実施。

 

試運転前にアルコール消毒液で手を洗浄して、

乗車後もまた手を消毒洗浄するぐらいは必要でしょう。

 

また不必要なスイッチや内装なども触れないようにしています。

 

このような感じで対応していますので、

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

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少し前に山梨県からお越しいただいたのは

マツダ アテンザ GJ2FW

走行距離8万キロ

 

・DSCドライアイスショットカーボンクリーニング

・ATF完全圧送式交換 for NUTEC

・その他オプション整備いろいろ

 

 

 

今回は緊急事態宣言前に入庫した

アテンザの整備作業をご紹介しますね~。

 

 

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まずはDSCドライアイスショットカーボンクリーニングから

始めますね。

 

 

マツダSKY-2.2Dの吸気系に煤が蓄積するのは、

ご存じだと思います。

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

 

 

 

薪を使う暖炉の煙突も定期的な煤掃除は必要ですが、

決して煙突に欠陥がある訳ではないのですよね。

 

 

マツダディーゼルも多かれ少なかれ煤は蓄積するものなので、

定期的に除去をし性能を戻そうというのが弊社のDSCです。

 

 

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エンジンからインテークマニホールドと

吸気シャッターバルブを取り出して・・・。

 

 

パカッと2つに分割します。

 

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吸気シャッターバルブには、

ソコソコ煤が蓄積していますね。

 

 

 

インテークマニホールド入り口を見てみると・・・。

 

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まぁまぁ煤が蓄積していますよね。

煤がボトルネックになり空気が入りにくい状態です。

 

 

 

次はインテークマニホールドの出口を見ましょうか。

 

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厚み15mmほどの煤がカッツリ溜まっていますね。

 

かなり酷い蓄積状態で吸気が

ここでボトルネックになっているでしょう。

 

 

 

 

エンジンシリンダヘッドのポート側も見てみましょうか。

 

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ポート内径の分厚い煤で内部にピントが合いにくいですが、

なんとか撮影してみました。

 

 

ポート内径の煤も酷いですが、

奥に見えるバルブシャフトやバルブ傘部にも、

ビッシリ煤塊がコビリ付いています。

 

 

 

もうこうなったらディーラーさんでは、

ほぼお手上げでしょう。

(保証範囲内ならE/G載せ替えかな??)

 

 

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インテークマニホールドを軽くホジホジしてみました。

 

内部から大量の煤が出てきましたね~。

 

 

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中にはこんな煤塊もボロンと取れました。

 

 

走行中にこんな塊がバルブに挟まれば、

恐らくエンジンは絶不調になるでしょう。

 

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最適な吸気流を形成するために、

最適化した吸気ポート形状とバルブデザイン。

 

 

それがこんな感じで阻害されれば、

新車時のトルクフルな性能が発揮出来るでしょうか?

 

 

ディーゼルなんて空気吸ってナンボのエンジンですから、

吸いづらくなると性能は低下するでしょう。

 

 

 

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DSCの準備を始めます。

 

マスキングの途中ですが、

こんな感じでボディをガード。

 

 

 

 

s-kkkk

 

DSC ドライアイスショットカーボンクリーニングは、

弊社が開発したオリジナル整備で唯一無二。

 

 

ドライアイス洗浄機を用いてドライアイス粒を高速噴射し、

硬化した煤塊を完全除去します。

 

 

 

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ドライアイス洗浄にドライアイスペレットを投入。

DSC専用の特殊ノズルとアダプターをガンに接続。

 

 

まずは軽くショットしてみますね。

 

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数秒ほどズドドドドンとショットすると、

アルミ素地が見えるようになりました。

 

 

複雑な形状のポート内部とバルブの徹底的に洗浄します。

 

 

DSC特殊ノズルやアダプターは自社で開発し製造。

数種類のノズルとアダプターを使い分けて、

短時間で完璧に除去しますね。

 

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こんな感じで全8ポートを全て除去完了。

 

クランクを回し圧縮上死点にセットして、

1気筒づつ作業をしています。

 

 

目視では見えずらいバルブ傘部や

バルブシャフト裏もキレイに完全除去しました。

 

 

 

 

インテークマニホールドなどもこの通り。

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インテークマニホールドや各バルブ類なども完璧に洗浄し、

新品同様にピッカピカ。

 

 

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新品ガスケットに交換して、

もう一度元の状態に組み立てます。

 

 

 

DSCオプション整備のインタークーラー洗浄。

 

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DSC作業中は吊るしてオイルが自重落下。

そのあと洗浄剤とパーツクリーナーで洗浄しています。

 

 

 

ブローバイオイルが吸気系に流入した煤と結合し、

エンジンの熱で硬化します。

 

インタークーラーにオイルが溜まるので、

定期的に除去しましょう。

 

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LLCも圧送式で全量交換。

 

こちらもDSCのオプション整備で、

なかなか好評をいただいています。

 

 

LLCも劣化しますが構造上全量交換は難しいので、

ラジエターリフレッシャーを使用して全量交換しています。

 

同時にラジエターキャップも交換しましょう。

これが機能しないとオーバーヒートの原因になりますよ~。

 

 

 

 

エアコン冷媒ガスもリフレッシュしますね。

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エコマックスjrを接続して年々減少する冷媒ガスを、

リフレッシュ&リチャージ。

 

同時にコンプレッサーオイル添加剤の

NUTEC NC-200で潤滑・気密を強化します。

 

 

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このアテンザには実施しませんでしたが、

最近オプション指名が急増しているのがコレ。

 

(水冷式EGRクーラーの洗浄)です。

 

エンジン警告灯が点灯し煤蓄積が酷い方には、

クーラーの洗浄もお勧めしています。

 

 

 

 

下の画像はクーラー出口側から見た画像で、

EGRの経路が半分詰まっていました。

 

入り口側は構造上目視出来ませんが、

もっと酷いと想像できます。

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完全に詰まっている個所もあれば、

奥の方で詰まっており個所も有り。

 

細い針金を差し込むと、

(貫通する個所)と(しない箇所)がありました。

 

 

こちらも完璧に内部を洗浄して、

ほぼ新品同様に再生しました。

 

EGRクーラーが詰まるとディーラーさんなら高額ですが、

DSCと同時ならかなりお安く作業が出来ますよ~。

 

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エンジンを始動し各学習値をリセット。

補正値再学習を行って完了です。

 

 

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次はATF完全圧送式交換。

 

試運転とATFチェックを行い、

ATに自社制作の専用アダプターを装着します。

 

そこからATFチェンジャーに接続して作業を始めますね。

 

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まずはプレ洗浄。

 

NUTECニューテック謹製 リンシングフルード

NC-RF(仮名)で全量イッキに圧送式交換します。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

 

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奥に見えるのが新油モニター。

中央ビーカーが交換前の廃油。

手前がプレ洗浄後のATF状態。

 

 

結構きれいになりましたが、

新油と比べると透明度はマダマダかな。

 

このままアイドリングタイムで15分。

 

 

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もう一度圧送式交換を行いますが、

本命に使用するのはNUTEC最高峰ATF (NC-65)

全化学合成ATF エステル系

 

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市販ATF最強の極薄&強靭な油膜性能は、

ローフリクション・ハイパフォーマンス。

 

 

ディーゼルの高トルクを受け止めて、

タイヤにロス無く動力を伝達します。

 

 

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NC-RFとNC-65を入れ替えて、

もう一度圧送式交換をしますね。

 

 

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完璧に入れ替わりました。

 

NC-RFでプレ洗浄して、

NC-65での圧送式交換が出来るのは、

ミナト自動車のみ可能です。

 

 

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DSCをして各オプション整備を実施し、

ATFを完璧に入れ替える。

 

これらの作業は基本的には朝9時半入庫で、

翌日午前中の納車になります。

 

別途で(日帰り特急納車)をオーダーしていただければ、

当日の夜20時頃には完了します。(夏季以外)

 

 

気温が高い夏は冷やす時間が足りないので、

DSC・ATFどちらかであれば日帰り対応可能です。

 

 

 

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マツダ SKY-DへのDSC作業台数は、

ちょっと言えないぐらい多いです。

 

オーナーさんから自分の作業をブログにアップしてほしいと、

よく言われるのですが・・・・。

 

(すいません、DSCは作業台数が多いので7~9台に1台ぐらいしかアップする事が出来ないのです。)とお伝えしています。

 

 

 

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ガンガンDSC作業をしているので、

初期に比べて熟練度が大幅に上がりました。

 

ですがそれだけでは日帰りでDSCとATF、

+各オプション整備を全て完了するのは難しいでしょう。

 

 

 

弊社が開発した数種類あるDSC専用ノズルと

こちらも数種類あるDSC用のアダプター。

 

これらを組み合わせる事で、

(完璧に短時間にノーダメージで)DSCが出来るのですね。

 

 

 

まさかドライアイス洗浄機を買ってきて、

ペレットを噴射しているだけと思っていませんよね~?

(それでは複雑な形状の吸気バルブをキレイにできないでしょう。)

 

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ATF交換・DSC等の御見積・ご予約は、

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

 

もしエンジン警告灯点灯しているようなら、

その事もメールで教えていただけると助かります。

 

 

もちろんGW期間中も例年通りに営業をしていますよ~。

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

千葉県 ハイエースTRH224 リフレッシュプラン後編。 エンジン整備・ATF圧送式交換とホイールアライメント調整。 

前回ブログで作業内容を紹介しましたハイエース。

TRH224 グランドキャビン ガソリン車 2WD

走行距離35万キロ リア牽引装置付き

 

 

リフレッシュプランの後編を紹介します。

(前編ブログ)http://minato-motors.com/blog/?p=24859

 

 

ショックアブソーバー等のサスペンション1式、

ブレーキO/H、ハブベアリング等の整備、

が終わりましたので次はエンジン系を整備しますね。

 

 

 

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ハイエースのエンジン整備は運転席のシートを外して、

開口部を広げて整備スペースを確保します。

 

 

 

まずは定番のエンジンシリンダヘッドカバーからのオイル漏れ。

 

カバーを外してゴムガスケットを交換しました。

 

カッチカチに硬化したゴムガスケットでは、

オイルシーリング能力が無くなりますよね。

 

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スパークプラグも交換しますが使用するのは、

(NGKイリジウムMAX 高性能長寿命スパークプラグ)

 

同時に電子制御スロットルボディ清掃初期化も行いました。

 

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パワステフルードが少ない為に、

冷間時のステアリング操作でエア噛み異音を起こしていました。

 

定番のP/Sホースからの漏れですが200系ハイエースの場合は、

IN・OUTホースパイプASSYで部品が供給されます。

 

ホースASSYを交換してフルード交換し、

エア抜き作業を行いました。

 

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エンジン前周りがフリーの状態で、

オルタネーターのクラッチプーリーを点検します。

 

 

手でプーリーを掴み、素早く動かして

ワンウェイクラッチ機構の良否判定します。

 

クラッチプーリーの動きが悪いので、

プーリーのみ交換しました。

 

 

オルタネーター自体の発電量は問題なかったので、

プーリーのみの交換で延命・予防整備になるでしょう。

 

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ウォーターポンプとベルトプーリー、

それとベルトも同時に交換します。

 

またサーモスタッドも予防整備で交換しますね。

 

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ラジエターリフレッシャーでLLC圧送式交換。

E/G・ラジエター・ヒーターのLLCを全量交換します。

 

 

ラジエターキャップも忘れずに定期交換しましょう。

 

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フューエルポンプも35万キロ使いましたので、

突然死の前に予防交換しておきます。

 

また念のためにインテグレーションリレーも交換。

 

 

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ATFも圧送式で交換しますが、

その前にオイルパンを脱着洗浄。

 

ストレーナーも一緒に交換しますね。

 

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液体ガスケットをオイルパンに塗って、

脱脂したATに装着します。

 

 

養生して排出した分のATFを補充し、

暖機後にATFチェンジャーに接続します。

 

 

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使用するATFはアイシンAFW+。

 

アイシン製ATにアイシンATFで

一気に全量を圧送式で交換しますね。

 

 

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プレ洗浄後でこんな感じになりました。

 

奥に見える新油と比べるとマダマダですが、

廃油と比べるとかなりキレイになりましたね。

 

 

 

15分ほどアイドリングタイム。

 

もう一度圧送式交換を行います。

 

 

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ほぼほぼ完璧に入れ替わりましたね。

 

試運転後にフルードレベル調整を行いました。

 

 

 

 

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エアコン冷媒ガスもリフレッシュ。

 

カーエアコンリフレッシュαで冷媒ガスを、

クリーニング&リチャージ

 

 

吹き出し口の風量が弱かったので、

エアコンフィルターも交換しています。

 

 

 

 

アライメントリフトでリフトアップし、

各ブッシュの1G締付を行います。

 

軽く試運転しショックブッシュ等を馴染ましますね。

 

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そこから車高調整を行いました。

(ハイエースはフロントのみ車高調整機構があります。)

 

 

リアの基準値と実測値を計算して、

フロント車高を割り出して車高調整。

 

水平レベルに赤い糸を引いて、

フロント基準点からの高さを合わせますね。

 

 

 

 

 

 

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ここまで作業して、

やっとホイールアライメント調整を始めます。

 

軽量樹脂クランプ式ターゲットをホイールに装着。

 

前に20cmほど車体を手押し前進し、

ステアリングを左右に振る。

 

4つのセンサーカメラでターゲットの動きを捕捉し、

アライメント数値を演算します。

 

 

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組み立てたばかりのサスペンションですから、

当然数値はバラバラですね。

 

 

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最終的には10分以内の左右差で、

ホイールアライメントのバランスを整えました。

 

 

長めの試運転を繰り返して、

何度もチェックを繰り返す。

 

 

こんな感じで無事納車となりました。

 

代車無しで電車・新幹線・飛行機で往復する方もいますし、

自走して来店し代車で帰られる方も多いです。

 

中には一切来店せずに往復陸送で依頼される場合もありますね。

(その場合はTEL・メールにて、

入念な打ち合わせを行いました。)

 

 

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今回は2部で分けて、

リフレッシュプランの作業内容を紹介しました。

 

 

 

実は今回のブログではお見せしていない箇所も

多く整備しております。

 

あの部品とあの部品を新品に交換して、

ゴニョゴニョっとリフレッシュ整備してあげれば、

エンジンのパフォーマンスも向上し、燃費も上がる。

(企業秘密の非公開整備)

 

 

 

今回は50万キロを目指す整備をさせていただきました。

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に、

お越しいただきありがとうございます。

 

 

リフレッシュプランは好評で、

全国からご依頼は多くいただいております。

 

そのために予約をいただいたオーナーさんには、

長くお待たせし申し訳ございません。

 

 

今回のハイエースTRH224クラスの整備規模を

毎週連続で整備作業していると上半身筋肉痛の日々。

 

固く錆び付いたボルトナットを緩めては締め付ける。

重いハブやブレーキやシャフトなどを脱着組立。

 

 

そんなに台数はこなせないので、

お時間は多めにいただいています。

 

 

リフレッシュプランを希望される方は、

過去の整備事例から気になるブログをチョイス。

http://minato-motors.com/blog/?cat=12

 

何年何月の○○のリフレッシュプランは総額いくらですか?と、

(お問い合わせフォーム)から質問してもらえると

お答えできますよ~。

 

 

 

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

 

 

千葉県 ハイエースTRH224 リフレッシュプラン前編。 サスペンションやブレーキなど足回り・下回りから整備しました~。

ハイエースはどれぐらいの走行距離まで

走れますか(使えますか)?とよく聞かれます。

 

 

私が思うには走行距離20万キロ以上は最低ライン。

 

メンテナンスを正しく行えば、

50万キロは問題ないと思っています。

 

 

ただ前を向いて走れば良いのではなく、

コンディション良好で、できれば新車時に近い状態でとなると、

それ相応の整備は必要になるでしょう。

 

 

弊社がオススメするリフレッシュプランは、

(あと2年ほど乗りたい。)

(出来るだけ安く、それなりに使用したい。)

というユーザーさん向けの整備提案ではなく、

 

 

ガッツリまだまだ使用したいユーザーさん向けの

ニッチな整備提案なんですよね~。

 

 

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千葉県からお越しいただいたのは、

ハイエース  グランドキャビン TRH224

ガソリン車 2WD  走行距離35万キロ

 

お仕事で使用されており、リアには牽引装置付き。

 

 

 

かなりハードに使用しているようで、

試運転でも劣化度はMAXヘタヘタ状態でした。

 

 

・牽引時にはブレーキングでハンドルに伝わる振動がある。

・リアのシャフト付近から異音がある。

・ステアリング操作で時々異音が出る。

 

 

仕事で使うので今後も安心して使用できるように、

リフレッシュプランを依頼されました。

 

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問診から始めて試運転をし、

事前ホイールアライメント測定を行います。

 

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測定結果は悪くはないが良くもない数値。

 

 

 

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パワステホースからフルード滲みがありました。

 

P/Sフルードタンクの液面レベルがLOW以下。

冷間時にステアリングを操作すると、

ポンプから異音が聞こえています。

 

(フルードが足りずエア噛みでしょう。)

 

 

 

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排気ガスの状態も良くないです。

 

エンジン制御系の整備が必要ですね。

 

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車両全体のリフレッシュ整備を提案させていただきました。

 

整備プランの御見積を提示し、点検結果と作業内容を説明。

どこまで作業をするかを協議して

OKをいただいてから作業を始めます。

 

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入庫して点検し、プラン見積を制作をしてOKを貰う。

ここから部品を発注しても、ほぼ部品は揃わない。

 

特にサスペンション系やマウントやブッシュなどは、

メーカーも豊富に在庫をキープしていないので

結構バックオーダーが掛かり入荷時期が長くなります。

 

 

そうならない為には入庫前に交換する予定の部品は

先行発注が必要なるのです。

 

 

メール相談時に予算や過去の整備歴・不具合点をお聞きして、

前金をいただいてから部品を発注し対応していますので、

ご協力のほど宜しくお願い致します。

 

 

 

エンジン系やブレーキ系などの消耗部品は、

メーカーも十分在庫しているのですぐに入荷します。

(こちらは点検後の発注で間に合いますよ~。)

 

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それではリアのハブベアリングや

ドラムブレーキ関係から整備しますね。

 

 

 

ハブベアリングを交換するために、

リアシャフトをホーシングから外します。

 

 

そしてシャフトに圧入されているベアリングや

シール等をSSTを使用して分解しました。

 

 

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シャフトからベアリングを分解して、

新しいベアリングを打ち込みますね。

 

ABSローターやシャフトオイルシール等も同時交換になります。

 

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ライニングシューの残量も限界厚みに近いので、

シューを交換しました。

 

またドラムは研磨にて再生します。

 

 

 

 

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ブレーキシリンダのカップ交換。

 

ホーシング側のINオイルシールも打ち直し、

外した部品を組付けていきます。

 

もちろんブレーキ調整は入念に。

 

 

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フロントハブベアリングもO/H。

 

ナックルからブレーキ・ハブを抜き取ります。

 

200系のハブベアリング交換の難所は、

錆固着でハブの分解が困難になる事ですが・・・。

 

 

 

 

 

 

スライドハンマーでガンガン叩いて引き抜いたりせず、

適切な治具や工具を使用すれば、

確実に短時間で安全に分解出来ます~。

 

 

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慣れた作業なのでサクサク進み、

無事ベアリングの圧入交換が完了。

 

 

特殊ロックナットを規定トルクで締め付けします。

 

 

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ナックルにロアボールジョイントを装着して、

ナックル・ハブ系のリフレッシュは完了しました。

 

 

 

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ディスクローターを研磨して再生します。

耐熱塗装(耐熱600℃)でリフレッシュ。

 

 

 

 

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ハブにディスクローターを組付けて、

ダイヤルゲージで振れ点検。

 

ここで基準値外ならもう一度外して、

最小振れ幅に組み替えます。

 

 

ここが甘いと高速走行時に振動が出ますよ~。

 

 

 

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ロアアームのブッシュも圧入交換します。

 

中空アームを潰さないようにSSTを使用して、

ブッシュを交換しました。

 

アームASSY交換よりこちらの方が安価ですね。

 

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トルクテンションロッドのブッシュ交換。

 

すり減ったブッシュではサスペンション本来の動きには、

ならないですよね。

 

 

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フロントアッパーアームと、

ステアリングラックエンドも交換しました。

 

ここまで走行するとボールジョイントはガタが大きいですね。

 

 

スタビのブッシュも全数交換しました。

 

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リア リーフスプリングの前後ブッシュを交換します。

 

重たいリーフスプリングを車体から外して、

油圧プレスでブッシュ圧入交換。

 

 

 

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エンジンマウントインシュレーターを交換しますね。

 

まずはエンジンは宙吊り状態でサブフレームを外します。

 

そしてE/Gとサブフレームに挟まれたマウントを抜き取ります。

 

この交換方法ならE/Gハーネスやホース類等に

余計な負荷が掛からないのでお勧めです。

 

 

サブフレームを外さずにE/Gを持ち上げてスペースを作ると、

ハーネス類に負荷が掛かるので嫌いなんですよね~。

 

 

こんな感じでエンジン・ATマウントも全数交換しました。

 

 

 

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今回チョイスしたのは

カヤバ謹製ショックアブソーバー(エクステージ)

 

空車時や積載時に合わせて

お好みのショック減衰力を手動調整出来ます。

 

 

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ブレーキキャリパーもO/Hでリフレッシュ。

 

ピストンとキャリパーを洗浄し、

シール・ダストブーツを交換しました。

 

 

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キャリパーホルダー側のスライドピンも洗浄し、

古いグリスを洗い流してブーツ交換をしました。

 

 

 

 

 

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ブレーキパッドもWAKO’S BPRグリスを注入して交換。

 

分解した部品を組み立てて、

ブレーキフルードを交換しつつエア抜き作業。

 

 

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デフオイルはニューテックZZ-32 80W120

部分化学合成ギアオイルで交換しました。

 

 

ここで前半のリフレッシュ整備が終わりました。

まだまだ整備は続きますよ~。

 

 

 

 

・エンジン系整備(オイル漏れ・電装系交換など)

・ATF圧送式交換

・ホイールアライメント調整 車高調整などなど

次回ブログでは後半の整備内容をご紹介しますね~。

 

 

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

 

3連休も多くのご入庫ありがとうございます~。 マツダCX-3 DSC煤除去作業。 レガシィRRG リニアトロニックCVTF交換。

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越しいただきありがとうございます。

 

 

3連休も天気が良く、多くの整備依頼をいただきました。

 

台数が多いので全てを紹介する事は出来ませんが、

そのうちの2台をチョット紹介しますね。

 

 

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愛知県からはスバル レガシィ BRG 走行距離11万キロ

・リニアトロニックCVTF圧送式交換

・スロットル清掃初期化

・カーエアコンリフレッシュα

 

 

 

 

 

佐賀県からはマツダCX-3 DK5AW 走行距離6万キロ

・DSCドライアイスショットカーボンクリーニング

・ATF完全圧送式交換

・カーエアコンリフレッシュα

・LLC圧送式交換

 

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マツダ スカイアクティブ1.5Dの吸気系に蓄積する煤除去作業。

 

弊社オリジナル整備のDSCで対応しますね。

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

 

 

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樹脂製インテークマニホールドを外して、

煤の蓄積具合を確認します。

 

こちらには酷い煤蓄積はありませんでした。

 

 

 

 

ですがエンジンシリンダヘッド側の吸気ポートには、

大量の煤が蓄積しポート内径がかなり狭くなっていますね。

 

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2.2Dより細い1.5Dの吸気ポート内径。

 

厚み10mm近くも煤蓄積しポートが狭くなると、

吸気抵抗が掛かり空気が吸いにくい状態ですね。

 

 

空気を吸ってナンボのディーゼルエンジンで、

吸気がしずらい状態は良くありませんね~。

 

 

ドライアイス洗浄機を用いて、

完全除去を行います。

 

 

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マスキングをして完全防備。

 

圧縮空気でドライアイス粒を高速噴射!!

固着した煤塊を剥離させます。

 

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厚みと硬度が凄いので、

同じ場所をしつこくショットしました。

 

やっと素地のアルミが見えてきましたね~。

 

これをポート内径とバルブ全てにショットしていきます。

 

 

 

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ポート手前から奥まで全て除去完了。

 

ブラインドで見えないインテークバルブのシャフト部、

傘部にもショットを繰り返し、完璧に除去を完了しました。

 

 

バルブ全閉時に作業しますのでクランクを回して、

次のポートに移ります。

 

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ドライアイス30kgを噴射し、

全8ポートを完全除去しました~。

 

 

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インテークマニホールドやEGRバルブ。

吸気シャッターバルブにインタークーラー。

 

こちらも全て洗浄しガスケットは新品に交換します。

 

 

 

 

スカイアクティブ6速ATも圧送式でATF交換。

真っ黒に汚れて劣化したATFを全量イッキに交換します。

 

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ニューテックNC-RFでプレ洗浄をして、

本命ATFにはNC-65を使用しました。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

 

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カーエアコンリフレッシュαで、

エアコン冷媒ガスをチェック&リチャージ。

 

 

 

 

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トランスファ・リアデフオイル交換は

NUTEC NC-70 75W90 全化学合成ギアオイル。

 

LLCも圧送式交換でリフレッシュしました。

 

 

 

 

 

次はスバル レガシィ BRGのCVTFを交換しますね。

 

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こちらのオーナーさんは以前にクラウンで

ATF交換とDSCを作業させていただいています。

 

今回で3回目の予約来店となりました。

(ありがとうございます。)

 

 

 

 

プレ洗浄にはNUTEC NC-RFリンシングフルード

本命CVTFにはNUTEC ZZ51改 全化学合成

 

試運転をしてフルードチェックをし、

作業を行いました。

 

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圧送式交換でキレイに完璧に入れ替わりました。

 

CVTFクーラーを洗浄して、

フルードレベル調整を行います。

 

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オプション整備のスロットル清掃初期化と、

カーエアコンリフレッシュαも作業しましたよ~。

 

 

 

 

 

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DSC・ATF交換の御見積・ご予約は、

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

 

 

必要事項を記入していただければ、

ご返信をさせていただいています。

 

 

DSCは日帰り or 1泊お預かり。

ATF交換は日帰り作業で完了しますよ~。

 

 

どうぞ宜しくお願い致します。

HAPPY CAR LIFE!!

 

 

日産 フーガKY51 7速AT ATF完全圧送式交換 。 ニューテック100%化学合成ATF NC-65で全量交換しました~。

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越しいただきありがとうございます。

 

 

今回作業依頼で入庫したのは、

ニッサン フーガ KY51

H27年 7速AT 走行距離71500km

 

 

ATF完全圧送式交換のご依頼です。

 

 

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使用するATFはNUTEC ニューテック史上最高峰ATF

(NC-65)全化学合成 エステル系 ハイパフォーマンスATF

 

強靭で極薄の油膜性能は、

ローフリクション・ハイパフォーマンス。

 

 

市販ATFでは最強レベルの油膜性能ですが、

お値段もなかなかの高額。

 

 

この油膜性能と圧送式交換のメリットを最大化するために、

NC-65を使用前の下準備を行います。

 

 

 

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予約入庫からまずは問診をしますね。

 

そこからお預かりして試運転。

 

リフトアップしATFの状態をチェックして、

オイルパンを外します。

 

 

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走行距離相応の汚れ具合でしたが、

特にATFの状態が悪いわけではありません。

 

 

 

オイルパンを洗浄し磁石の鉄粉を除去し、

またガスケットも同時に交換しますね。

 

 

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排出された分のフルード量を新しく注入し、

エンジン始動で暖機します。

 

 

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ATFチェンジャーを接続して、

まずはプレ洗浄を行いますね。

 

 

プレ洗浄にはNUTEC謹製 NC-RF(仮名)を使います。

 

 

弊社がニューテックさんに依頼し開発していただいた、

プレ洗浄専用リンシングフルード。

 http://minato-motors.com/blog/?p=17434

 

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フルード色は、ほぼ透明。

 

こちらをATFチェンジャーにセットして、

全量イッキに圧送式交換します。

 

 

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プレ洗浄後でここまでキレイになりました。

 

 

ビーカーにある廃油と比べると

良く分かりますね~。

 

 

ここから15分ほどアイドリングタイム。

 

 

この後にもう一度圧送式交換をしますが、

ここで初めて本命ATFを使用します。

 

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NC-65をセットして、

もう一度圧送式交換をしますね。

 

 

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こんな感じでキレイに入れ替わりました。

 

 

ATFクーラーを洗浄し、フルード温度を常温まで下げる。

 

規定フルード油温でレベル調整を行いました。

 

 

作業時間は朝10時スタートで夕方17時頃の納車予定。

(日帰り作業で完了します。)

 

 

 

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弊社のATF交換は完全予約制になっています。

 

HP(お問い合わせフォーム)に必要事項を記入し、

御見積・ご予約をご相談いただけると助かります。

 

ご協力宜しくお願い致します。

HAPPY CAR LIFE!!