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クラウン GWS204  ハイブリッド   DSC・ATF交換。    噴射領域制御はシークレットだそうで・・・。

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兵庫県神戸市からお越し頂きました。

クラウン ハイブリッド GWS204

走行距離62000km

 

 

 

 

 

・DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

・イリジウムスパークプラグ交換

・ATF交換 for NUTEC NC-65

・WAKO’S RECS

 

 

で予約入庫して頂きました。

 

 

 

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クラウン 3.5L 2GR-FSE直噴エンジンは

 

ブローバイオイル過流入 と 内部EGRのカーボンで

インテークバルブのカーボンが蓄積します。

 

 http://minato-motors.com/dsc/

 

 

 

 

 

 

ただHV仕様2GR-FSEの場合、

エンジン駆動時間が短い事が想定され・・・。 しかも距離も浅い。

 

 

 

 

 

 

 

トヨタ HV制御は整備・解説書を読み込んでも、

そんなに詳しく記載されていないので、

 

いつ直噴・ポート噴射の領域を切り分けているのか?

正直分からない・・・??

 

 

このあたりは公開しないんでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC作業では初入庫。

 

HV仕様2GR-FSEをチェックしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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最近中古車購入したそうで、

一度車両コンディションをリセットする目的。

 

 

 

 

DSCやATF/プラグ交換等を依頼されました。

 

 

 

 

 

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サージタンク・インテークマニホールドを外し、

ポートからバルブを覗いてみると・・・。

 

 

ほとんどカーボンの蓄積は無いですね。

 

 

 

 

ガソリン車2GR直噴エンジンでは

考えられないぐらいキレイです。

 

 

 

 

 

 

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ただポート内径は相変わらずの汚れ具合。

オイルとカーボンで汚れています。

 

 

 

 

 

 

ポート式インジェクターの噴射域だけは

非常にキレイにですね。

 

 

 

燃料で汚れを

洗い流せてるのでしょう。

 

 

 

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インテークマニホールドは

こんな感じで汚れてました。

 

 

 

 

 

 

 

このような状態なので

オーナー様に状況報告。

 

 

 

 

 

 

 

 

このまま元に戻すにも、

精神衛生上良くないですし・・・。

 

 

 

6気筒12ポート全て汚れているので、

開けたからには洗浄しましょうか。

 

 

 

 

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こんな感じで、キレイに洗浄させて頂きました。

 

 

 

 

 

今回エンジンの上に覆いかぶさっている

樹脂製サージタンクを外したのは、

 

DSC作業の為だけではないのですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

サージタンク下に隠れてる

スパークプラグも同時に交換しますね。

 

 

 

 

 

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NGK イリジウムMAX    高性能・長寿命スパークプラグ

 

 

 

 

右バンクは簡単に外れましたが、

左バンクはサージタンクを外しても、

 

ハーネスやHVインバーターが邪魔をして少しやりずらいね。

 

 

 

 

それでも手際よく、

両バンクともに交換完了。

 

 

 

 

 

 

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右バンクの3番IGコイルにクラック発見。

 

 

 

部品の樹脂部分が割れているのですが、

リーク跡にしては茶色く変色してますね?

 

 

リーク跡なら白いフレア跡が付くのですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

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オーナー様に連絡すると

ディーラー認定中古車のため無償保証範囲に入るそうです。

 

 

 

 

ディーラーさんが確認しやすいように

X印を付けまして今回は元に戻しました。

 

 

 

 

 

今のところエンジンも掛かりますからね。

しばらくは大丈夫でしょう。

 

 

 

 

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HV用FRミッションのATFも交換します。

 

 

今回使用するのは

NUTEC 最高峰ATF 『NC-65』

 

 

ドレンアウト式で交換します。

 

 

 

 

 

 

最初はアイシンAFW+で交換し、

途中からNC-65に切り替え。

 

 

 

 

圧送式に比べ

交換効率の落ちる(ドレンアウト式交換)。

 

 

 

 

 

 

HV用ミッション内にある

2つのオイルポンプの制御・油圧経路を確認し、

 

それぞれのポンプを最適なタイミングで駆動させ、

効率の高い交換手順で作業しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通常のATに比べると作業実績は少なくなりますが、

GWS204のATF交換は過去に十台ぐらいは作業済み。

 

 

 

 

 

もともとFR車HVは

台数が極端に少ないですからね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

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右から順に排出油を並べてみました。

 

 

最後は指がハッキリ見えるほど

キレイになりましたね。

 

 

 

 

 

 

 

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通常のHVミッション と GWS204のHVミッション。

 

 

ATFの交換作業で一番の違いは、

フルードレベル調整の複雑さにあります。

 

 

 

 

 

 

 

FF用(プリウスなど) や 他のFR車HVなどの

レベル調整は非常に簡単。 誰でも出来ます。

 

 

 

 

 

 

しかしGWS204の場合は

調整前の確認項目や方法が少し難解。

 

 

 

 

 

 

初めてすると???となりますが、

 

慣れて理解出来つつ、

HV対応のスキャンツールがあれば問題なく可能です。

ご安心ください。

 

 

 

 

 

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最後にWAKO’S RECSを施工します。

 

 

 

 

READY ON状態では

スグにエンジン停止するので、

 

スキャンツールで整備モードに移行。

 

 

 

 

 

 

エンジンを掛けながらRECSを吸い込ませます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にレーシングしても

回転数があまり上がらないので、

 

注入方法も少し変えて作業しました。

 

 

 

 

 

 

HV車特有の手間が掛かりますね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は代車をお貸しして、1泊お預かりの作業。

 

翌日お昼に納車となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日はミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

GW期間中は営業していましたが、

今週からは少しお休みを頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

お問い合わせフォームからの相談は

随時チェックしていますが、

 

外出中は返信作業に手間取る事があります。

 

 

 

 

 

少しお時間を頂く場合がありますので、

ご理解のほどよろしくお願いします。

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

 

 

2016年5月9日

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