204系 クラウン NUTEC ATF交換。 片道750kmの気持ちに応えるには。
ミナト自動車への(来店最長距離記録)が
9ヶ月ぶりに更新されました。
ご本人さんは全く意識もされていないと思いますが、
こちら側が勝手に記録認定しているだけなので
気にしないでくださいね。
山形県からお越し頂きました。
トヨタ クラウン GRS204 H20年式
走行距離 51000km
ATF完全圧送式交換のご依頼です。
地元では作業を引き受けてくれる所がなく、
大阪にもそんなに簡単に来れる距離ではないので
今回はNUTEC NC-65を使用した
フルコースでATF交換を依頼されました。
試運転とATFチェック
そこからオイルパンを外して
洗浄していきますね。
オイルパン底にある鉄粉は距離相応か、やや多め。
もちろんコチラも除去していきますね。
ストレーナーとガスケットも
純正新品と交換します。
組み付けてからATFを補充し、
クラウン204専用アタッチメントを接続して暖機。
暖めてからイッキに圧送式交換をした方が、
ATFのヌケがいいんですよね~。
そこからATFチェンジャー(トルコン太郎)に接続し、
アイシン精機 AFWプラスでプレ洗浄をします。
ミナト自動車では
AFWプラスを月に200L以上は使うので、
ペール缶では追いつかず基本ドラム買い。
またゴミやホコリの進入させない為に、
ドラムからチェンジャーへの補充は
特製密封チャージパイプで行っています。
ここで異物が入ると
この後の作業が台無しになりますからね。
それではAFWプラスで規定容量の圧送式交換。
いきなり高価な本命ATFを使うと
モッタイナイですから~。
最初に排出された古いATFと比べれば
キレイになりましたが、
左奥の新油と比べると もう少しですね。
このままクリーニングモードで
40分循環させます。
本命に使用するATFは
NUTEC ニューテック 『NC-65』
NUTEC最強の全化学合成ATF (エステル系)
NUTECハイパフォーマンスATF(ZZ51改)より
エステル基油をさらに贅沢に使用。
そしてお値段もなかなか高額ですよ~。
レース走行などの
高温・高回転・高負荷時でも
安定して高性能を発揮し
さらに低粘度化されたNC-65。
一般走行レベルではなかなか劣化しずらいので、
超ローフリクション・ロングライフ化に貢献しますよ~。
また遠方来店の方には
(この際NC-65で!)と指名される事が多いですね。
これで入れ替わりました。
NC-65は色味の弱い、薄緑色をしています。
いくら交換しても赤いATFの影響を受けるので
色味に関してはご勘弁を。
この後、調整用にNC-65を
少し追加注入しますので
もう少し交換効率も上がるでしょう。
交換が終われば次はフルードレベル調整。
85℃まで上昇した油温を
常温以下まで冷却します。
約2時間後に
車種・モデル・搭載エンジンごとに違う
規定温度でバッチリ合わせますね。
これを正確にする為には
各メーカーごとの整備マニュアルの閲覧環境と
各車両に対応する(高性能スキャンツール G-SCAN)の操作。
メーカー車両ごとに違う調整作業の熟練度で決まります。
手際が悪いと規定温度以上に
油温上昇しますから。
4~5万キロ毎にオススメしている
電子制御スロットルボディの清掃。
専用洗浄剤とペーパーウエスで
蓄積したカーボンを除去しますね。
最後に初期化して
再学習させれば完了ですよ。
約6時間の日帰り作業になります。
作業完了後、オーナー様にお聞きしました。
(どうして遠い大阪まで来られたのですか?)
(もっと近くに施工してくれる所はなかったのですか?)
弊社としては大変うれしいのですが、
片道750kmはあまりにも遠いので・・・ 気になったのですね。
(探せば何軒かは有ったんですが、
今までの作業実績で判断しました。)と話してもらいました。
また (他にはないコレとコノ部分も判断材料になりました)
と教えてもらいました。
ミナト自動車ではATF交換だけではなく、
全ての作業は撮影して
作業後にお見せしています。
どんな状態だったのか?
どれだけキレイになったか?
何がダメで、何が原因だったのか。
お車に詳しくない一般の方にも、
分かりやすく説明し理解してもらう事も
プロ整備士の仕事だと思っています。
その手段の一つとして画像を
お見せしているんですよね~。
お気遣いありがとうございます。
山形のお土産も頂きました~。
帰路もお気をつけてお帰りくださいね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
無事、新設リフトも稼動し
スケジュール調整がしやすくなりました。
少しは予約待ちが減るのでは?と期待しています。
それではHappy Car Life!!