GRS系クラウン ATF完全圧送式交換。 ATF・デフオイルもNUTEC。 循環式?圧送式? その違いは大きいですよ~。
大阪府北部からお越しいただきました。
トヨタ クラウン GRS184
走行距離 115000km
ATF完全圧送式交換のご依頼です。
メールからのお問い合わせから来店なのですが、
今回使用するATFはどれにするか?未定のままでした。
いつものように作業前問診で、
各ATFの概要・全化学合成ATFの違い
メリット・デメリットなどを説明しました。
今回の本命ATFに使用するのは、
NUTEC ニューテック 『NC-65 』
全化学合成ATF(エステル系)
NUTEC最高峰のハイパフォーマンスATF。
(NUTEC ZZ51改の強化版とイメージしてもらえればOK)
試運転とATFチェックを済ませて、
まずはオイルパン脱着洗浄していきますね~。
距離相応の汚れ具合 と 鉄粉付着量。
キレイに洗浄していきます。
古く硬化したオイルパンガスケット、
ATFストレーナーも交換しますね。
排出したATF量分を補充し、
エンジン始動で暖気します。
ゼロクラウン以降の搭載されている
密封型6速ATミッション。
弊社オリジナルの『184系専用アダプター』を装着。
交換効率の高い圧送式交換が可能になります。
高価なNC-65を使用する前に、
まずはプレ洗浄。
純正同等油 アイシン AFWプラスで
全量イッキに交換しますね。
左奥が新油
中央ビーカーが旧ATF
右手前がプレ洗浄後のATF
新油と比べればまだまだですが、
旧ATFと比べるとキレイになりましたね。
30分間のアイドリングしてから、
NC-65に入れ替えます。
もう一度NC-65で
全量イッキに圧送式交換しますね。
キレイに入れ替わりましたね。
注意
NC-65は薄緑色で色味が弱いです。
AFWプラスの赤色が少しでも混ざると、
干渉されますのでご理解くださいね~。
最後に車種別規定温度で、
ATFレベル調整を行えます。
使用するスキャンツールはG-SCAN (インターサポート社)
国産車用スキャンツールとしては
非常に高額な部類に入りますが、
それに見合うだけのハイエンド機なんですよ~。
完全圧送式交換とNC-65なら
次回交換推奨距離は5万キロ以上。
ストリート走行なら4万キロ以下で
再交換する必要はないと思いますよ。
デフオイルも交換します。
NUTEC ZZ-31 75w85
部分化学合成ギアオイル(エステル系)
今回はこちらを使用しますね。
ドレンプラグに溜まった鉄粉も除去。
ポンピングでオイルを注入します。
純正中空タイプのドレンガスケットは、
規定トルクで締めますね。
潰れながら密着するので、
手の感覚を頼りに締めるのはNG。
漏れを確認して完了しました。
弊社は何年も前から専用アダプターを自社製作し、
密封式ATの圧送式交換を実施してきました。
最近、ネット等で調べてみると、
密封式ATのATF交換をしているが、
(交換効率の悪い循環式)で作業している画像をよく見ます。
プロの整備士なら画像で判断できますが、
一般の方ですとおそらく見分けが付かないと思います。
ATF交換を依頼される時は
(圧送式?循環式?)のどちらで作業するのかを、
業者さんに聞いてみると良いかもしれませんね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
今年も良い年であるとイイですね。
もうすぐ?ホームページ・ブログもリニューアルします~。
現在は画像選定 と 記載文の編集中。
結構雰囲気が変わる予定です。
それではHappy Car Life!!