数年に一度はエアコン点検を。 冷えないのはいろんな原因があるのですよ~。
前回ブログのに登場したクラウン。
http://minato-motors.com/blog/?p=6984
DSC(ドライアイス・ショット・カーボン・クリーニング)と同時に
『カーエアコンリフレッシュα』 も依頼されました。
http://minato-motors.com/blog/?p=331
エアコンの冷媒ガスは
エアコンサイクル内で消費するものではないので、
基本減少する事はないのですが、
ゴム配管やシール類の隙間から少しずつ漏れて(抜けて)、
新車から7年目ぐらいから充填量足りないケースがよくあります。
そこで一度リフレッシュを兼ねて
(エアコン冷媒ガスも、たまにはチェックしましょうね!)と
アナウンスさせて頂いています。
こちらのクラウンはデュアルエアコン搭載車。
冷媒充填量も少し多めの650g ± 50g。
年々僅かに漏れる冷媒ガスと一緒に
コンプレッサーオイルも少なくなるので
その分を補充するためACオイル添加剤も
同時注入しますね。
NUTEC ニューテック NC-200 コンプブースト
コンプレッサーオイルも熱劣化するのは、
他のオイル類と同じです。
出来るだけ高品質の化学合成油を使用しているほうが、
フリクションロスも軽減され、機密性も向上します。
もちろん熱による攻撃にも強い
エステル系オイル使用すれば
ロングライフ化にもなるんですよね。
エコマックスJrの充填量を620gにセット。
同時注入するNC-200内のガス(25g)と合わせて
650gで充填する予定です。
全自動冷媒ガス 回収再生充填機 (エコマックスJr) デンゲン社
・冷媒ガスを全回収し 重量管理。
・高機能ドライヤー・高密度フィルターで ガスをろ過再生。
・真空引き工程で配管内の水分・空気の除去。
・重量管理で規定量を液化高速充填。
もちろんNC-200も同時に充填し、
全自動で全工程が行われます。
(どれだけガスが充填されていたか。)
(どれだけのガスを再充填するのか。)
これらは全て重量で管理しないと
その後の不具合時に正しい診断が出来なくなります。
ガス圧を見るマニホールドゲージだけでは
正確なガス圧の測定は出来ないのですよね。
最低でもボンベと回収機・重量計・真空ポンプは必要になります。
回収できた冷媒ガスは540g。
新車から7年間で100gの減少。
この年式ならコレぐらいでしょうね。
エアコンの予防整備にオススメです。
4,5年に一度はエアコンガスのチェックも
してあげてくださいね~。
車検整備で入庫した三菱 キャンター ガソリン車。
朝の試運転時に冷えていたエアコンが、
お昼には冷えなくなっていました。
エアコンの操作をすると
一応カチッと作動音はするのですが・・・。
ん~ACコンプレッサーのクラッチが入らない。
過去の整備暦からまずは冷媒ガスのチェック。
ガス圧 ・ ガス量の両方を確認しますね。
(カーエアコンリフレッシュα)で
冷媒ガスを規定充填量に。
コンプレッサークラッチも動いて
冷気が出てきましたね。
ですが高圧側ガス圧が
気温に対して高い・・・。
コンデンサーに水を掛けてあげると
規定値に収まりました。
コンデンサーの冷却不足ですね。
このキャンターには冷媒を冷やすコンデンサーファンが無く、
ファンベルトで回すカップリングファンのみ。
カップリングクラッチの不具合で、
高温時でも駆動直結せず
冷却性能が落ちていたようです。
部品を交換して無事納車となりました。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
エアコンの効きが悪い・冷えない などは、
いろんな原因が考えられます。
(とりあえず1本、ガスを入れようか!)と
安易なガスチャージは過充填になりますし、
無駄な出費になる可能性が高いですよ~。
エアコンガスは重量管理でお願いします。
それではHappy Car Life!!