DSC ドライアイス洗浄でカーボン除去。 WAKO’S RECSはその後に。
愛知県からお越し頂きました。
トヨタ クラウン GRS202
走行距離 13万キロ
去年9月のATF交換から2回目の来店です。
直噴エンジンのインテークバルブに蓄積する
大量のカーボンを短時間で除去する
DSC (ドライアイス・ショット・カーボン・クリーニング)
直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積』
http://minato-motors.com/blog/?p=5905
それらを除去する
『DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』の仕組み
http://minato-motors.com/blog/?p=5921
今回も日帰りでの作業予約を頂きました。
エンジン内部の奥の奥にあるカーボンを
短時間で完全に除去するDSC。
恐らく世界初のこの作業を
開始した当初は全く認知度が無い状態でした。
ナニソレ・オイシイノ? ドウイウイミ?
(そらそうですよね、誰もした事がないんですから。)
プロジェクトをスタートして、認知度も上がり
お蔭様で順調に作業台数を増やせています。
ありがとうございます。
全ての車両をブログアップしたいのですが、
時間が無いので一部のみ公開しています。 スイマセン。
スロットルボディ・サージタンクを分解し、
スワールCバルブも外しますね。
・燃焼室からのEGRガス
・ブローバイガスからのオイル過流入
カーボンとオイルでベタベタな状態ですね。
やっと見えてきたインテークポート。
6気筒 12ポート の奥にある
インテークバルブを覗いてみますね~。
少なく見積もっても、バルブ傘部には2mm。
シャフト部には3mm。
ポート内径には1mm。
大量のカーボンが蓄積しています。
ちなみにこのクラウンは
去年9月にWAKO’S RECSを施工済み。
それ以前の蓄積量がわからないので、
どれだけ除去出来たかは?不明ですが。
この蓄積量をRECSなどのケミカル剤で
除去するのは無理な気がします。
グリーンテック社 (ドライアイスパワー)に
ドライアイス 3mmペレットを投入し
圧縮空気を利用して 高速噴射。
温度差による熱収縮と
ドライアイス特有の昇華爆発力が
ドライアイス洗浄の原理
ドライアイスペレットが衝突すると
固体から気体へ、イッキに膨張します。
その膨張率は750倍。
柔らかいペレットが(衝突し爆発する)と
イメージしてくださいね。
噴出した白い煙は冷た~いCO2と圧縮空気。
その煙と一緒にカーボン片も飛び出てきます。
DSC専用ノズルでバルブ部に当るよう
ガン操作をしていきますね。
バルブの形状をイメージしながら、
ワンショット 10秒ぐらい行います。
ショットをして確認すると
ペレットが直撃した部分だけ
キレイになっていますね。
これを数回繰り返して、
完全にキレイにしていきます。
柔らかいドライアイスと
圧縮空気を利用したこの洗浄機は
(ドライアイス洗浄機)(ドライアイスブラスト)と呼ばれています。
ポートから飛び出てきたカーボン片。
これらが無数に出てきます。
金属・食品などの製造加工業などでは、
(次世代の洗浄機)として導入されています。
ドライアイス洗浄の洗浄力は母材に合わせて
空気圧で自由自在にセット。
精密な電子基盤から
大型金属金型・食品加工装置
などの洗浄に多く採用されています。
ちなみに普通の自動車整備業への
導入例は無いと聞いています。
最大の特徴である
『残留物を残さない事』 『キズを付けない事』
水やケミカル剤 ・ ブラスト剤を使うと
残留物が残るのです。
サンドブラストを当てると
砂鉄だらけで キズも付きますが、
ドライアイス洗浄は無傷でCO2が昇華するだけ。
精密機械のエンジンに
残留物やキズが残るのは非常にマズイ。
DSCで剥離すれば
蓄積したカーボンは空気圧で飛び出てくるので、
キレイなバルブが残るだけなんですよ~。
エンジンにノーダメージで。
しかも短時間で完全に。
ここまで短時間でキレイに除去できる方法は
私が知る限り、DSC以外には無いと思います。
スワールコントロールバルブも
DSCでキレイにしていきますね。
これぐらいなら僅か数秒でキレイにできますよ~。
電子制御スロットルの清掃し
ガスケット等も新品に交換します。
燃焼室内で燃料と空気を
効率よく混合しないと
『本来の性能』が発揮できない直噴エンジン。
排気ガステスターにも
O2センサーにも
反応しない微粒子状物質(PM) = カーボン・煤
燃料のムダと蓄積により
少しずつ本来の性能から離れていくのですね。
初期化をしてもなかなかアイドリングが安定せず、
数回リセットしてやっと安定してきました。
空気流入量 と 燃料噴射量が大幅に変わるので、
なかなか学習できないのでしょう。
もしかするとこのECU初期化では
全てがクリアにならないのか? ん~ナゾです。
以前に弊社でWAKO’S RECSをした
GRエンジン搭載車でDSCを施工した方は、
1回分のWAKO’S RECSをサービスしています~。
エンジン燃焼室のカーボンはDSCでは取れないので、
WAKO’S RECS や NUTEC NC-221等で除去してくださいね。
13万キロ分蓄積したカーボンは
多いだけではなく、非常に硬い。
ケミカル剤で除去するのは、無理があります。
またピックなどで削っても、
ネバネバやカッチカチした部分があり
完全に除去するのは難しいと思います。
(破片がバルブに挟まると、大変な事になりますしね。)
(直噴エンジン インテークバルブ カーボン除去)で
画像検索し、ビフォーアフターをアップしているのは
(オーバーホールしている画像)か、
(ミナト自動車のDSC)だけではないでしょうか。
あとは商品PR用のビフォーアフター画像だけですしね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
DSC作業用の車体保護に
青いビニール製の保護粘着シートはどうですか?
とアドバイスを頂いたのですが・・・。
あの青い粘着幅広シートはボディに水滴があると
シート素材と反応して斑模様に後が残るので不採用となりました。
最近、整備業で使用している方が多いので
見た目が良く、考えたんですけどね~。
3M社 ブロックマスカー6753 は
水・シンナーなどを通さない特殊紙マスキングシート。
雨の日の来店でスグに作業開始しないと
日帰りでは完了しないDSCにはベストなんです。
整備業では馴染みがないですが、
塗装業では結構有名品なんですよ~。
(メートルあたりが高いけどね。)
情報提供ありがとうございました。
Happy Car Life!!