D・S・C プロジェクト 後編 ドライアイス洗浄 (ショートタイム・パーフェクト・ノーダメージ)
『D・S・C Project ディーエスシープロジェクト』 後編
前編で説明した直噴エンジンの『インテークバルブのカーボン蓄積』
http://minato-motors.com/blog/?p=5905
これをどのように除去するか?
それも完璧に・短時間に・エンジンにノーダメージで。
ミナト自動車オリジナル
『DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』
それを実現する為に導入した装置はこちら。
グリーンテックジャパン社(GT-J) ドライアイス洗浄機
ドライアイスパワー GT-100シリーズ
不可能を可能にした究極の洗浄機です。
まずはドライアイス洗浄の特長から説明しますね。
圧縮空気を利用して
ドライアイス(3mmペレット)を高速噴射し
対象付着物(汚れ)を除去するドライアイス洗浄。
1・母材を傷つけない
ドライアイス自体は柔らかい為、
対象母材を傷つけずに付着物のみ剥離します。
サンドブラストのようにブラスト(磨耗、研磨)で
汚れを削り落とすのではなく、
ドライアイス冷却の熱収縮を利用して剥離します。
2・残留物を何も残さない
水分・ケミカル剤・ブラスト材などを利用した洗浄方法とは
大きく違うのがこのポイント。
ドライアイスは衝突すると液体にならず
固体から気体に昇華し大気に消えます。
もちろん剥離した付着物は圧縮空気により吹き飛ばされます。
3・ナノレベルから強固な汚れまで洗浄可能
ゴム・樹脂製品から金属
電子回路基盤から鋳造金型まで
セッティングを変えれば幅広い対象物に対応。
エンジンの合金製バルブ・ゴム製シール等に全くキズを付けず
一切の残留物も残さないドライアイス洗浄。
頑固に強固に付着したカーボンのみを除去していきます。
インテークバルブに固着したカーボンを剥離する原理
原理1
強固なカーボンに-79℃のドライアイスペレット(3mm)を高速噴射。
表面温度が急激に低下し、熱収縮により脆くなる。
ペレットのブラスト力で脆くするのではなく、
熱収縮がポイント。
原理2
脆くなったカーボンの隙間にドライアイスが入り込み
750倍の体積膨張が発生する。
ドライアイスの特性である解けて気体(CO2)になると
750倍に体積がイッキに増えます。
この昇華爆発力を利用して一気に剥離します。
原理3
剥離したカーボンは圧縮空気と昇華したCO2と共に
インテークポートから噴出します。
1・2・3が連続で行われると
キレイになったインテークバルブだけが残るのですね。
ドライアイス洗浄機 NO’1メーカー グリーンテックJ社と
共同開発したDSC専用ガンノズル。
奥まって複雑な構造のインテーク部を
効果的に洗浄できるように繰り返しテスト。
カーボンが除去しやすく、効果的なエア圧設定。
ガンとノズルの操作方法とペレット噴射量の調整。
何台も実車でテストし、やっと完成しました。
ドライアイス洗浄機の使用例
絶対にキズを付けてはいけない樹脂成形をする精密金型の洗浄。
成形機のスクリューに焼き付いた炭化物除去。
回路基盤に付着した粉塵とホコリの剥離。
油汚れで固着した複雑な工作機械洗浄
温水圧洗浄機 (水が残る 錆びる)
溶解力のあるケミカル剤 (溶剤が残る 有害物質 )
サンドブラストなどのブラスト機 (研磨材が残る 飛散 キズが付く)
上記の洗浄は後処理が大変で
機械設備から食品関係までこれらが使えない場面でも
強力な洗浄能力を発揮するドライアイスパワー。
(ほこ X たて)で勝利した実力は
もう皆さんもご存知だと思います。
http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/
(どんな物でも剥がす洗浄機 vs 絶対剥がれない塗装)
あらゆる製造業での洗浄作業で活躍しているこのマシーン。
自動車関連では大型製造プラントなどでしか導入例がなく
一般自動車整備業で導入した事は無いと聞いています。
もう既に問題が出ている
『直噴エンジン インテークバルブのカーボン』を
短時間に確実にノーダメージで除去できるのは
これ以外には無いのでは?
デモエンジン&実車数台でのテストを繰り返し完成した
『DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』
次回ブログでは最初のお客様(クラウン182)の
DSC作業状況をお知らせしますね~。
8万キロ走行したクラウンの
想像を絶するカーボン蓄積にみなさん驚くと思いますよ~。
http://minato-motors.com/blog/?p=6052
お楽しみに!!
Happy Car Life!!