第3部 ハイエース KDH201 『マルチサーブ インジェクター洗浄』精密で高額なディーゼル インジェクター/ターボタービンをダイレクトに洗浄!!
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。
前回ブログから引き続き紹介する、兵庫県神戸市からお越しいた、
トヨタ ハイエース KDH201 走行距離21万キロ
複数のダイアグコードが記録され、トラブルが顕著化したお車です。
前回までのブログでは、
第1部 インテーク系 分解/清掃編
http://minato-motors.com/blog/?p=37511
第2部 マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム 編
http://minato-motors.com/blog/?p=37598
を詳しく紹介しました。
今回の第3部は、『マルチサーブ インジェクター洗浄』の施工をご紹介いたします。
この作業工程では、同じ洗浄システムを用いて、『マルチサーブ ディーゼル ターボ 洗浄』も連続で作業します。
同じ洗浄システムを用いていますが、それぞれ効果を発揮する場所が異なるように設計された、洗浄剤なので、別々に投入する必要があます。
前回の『マルチサーブ インジェクター洗浄』で約180分間アイドル回転を保ち
施工しましたので、エンジンは完全暖機出来ています。この状態から『マルチサーブ インジェクター洗浄』用のホース配管を接続します。
ホース配管は、車両側フューエルフィルター以降に、割込ませて接続します。
これでは、洗浄剤がフィルタリングされずにインジェクターに到達するのでは?
ご安心ください。
本体内部タンクにも簡易なフィルターは装備されていますが、
あくまで本体タンク内のリターン側。
洗浄剤投入側には、フィルター標準装備されておりません。
それでは、投入時及び洗浄循環時に発生した汚れをカット出来ないと判断。
その懸念を払拭する為に、マルチサーブ本体内部、洗浄剤投入側ホース配管に洗浄剤フィルターを増設し、投入時及び洗浄循環時に発生した汚れをカットしています。
つまり、2つのフィルターで異物/汚れの問題をクリアしています。
洗浄剤の流れとしては、
マルチサーブ本体内部タンク
↓
マルチサーブ本体内部フィルター ※弊社特製
(増設 洗浄剤フィルター)
↓
フューエルポンプ(車両)
↓
コモンレール(車両)
↓
各気筒へのデリバリーパイプ(車両)
↓
各気筒インジェクター(車両)
↓
フューエルリターンパイプ(車両)
↓
マルチサーブ本体内部タンク
リターン側ストレーナーフィルター
↓
マルチサーブ本体内部タンクへ 再び戻ってきます。
この順番で循環させなが、洗浄剤をエンジン回転 約1000回転を保ちながらインジェクターで噴射していきます。
それでは、配管準備が整いましたので、
マルチサーブの〈フューエルシステム〉を選択。
本体液晶パネルの指示にしたがって、進めます。
約1リットルの マルチサーブ フューエルシステム洗浄剤
『DIESEL SISTEM PURGE』本体タンクに投入。
この洗浄剤は、ディーゼル専用で、マルチサーブ用に開発設計された商品です。
当然、市販はされておりません。マルチサーブ 導入店でしか取り扱えない
プロショップ専売商品です。
高性能ですが、欧州からの輸入品(made in Belgium)でもあるので、非常に高価です。
洗浄レベル 【強力洗浄】を選択、 燃料圧力 【0.5bar】 決定後スタート!
エンジン回転 約1000回転を保ちながら、70分間クリーニング作業。
70分後『DIESEL SISTEM PURGE』を全量投入完了。
無事作業が終わりました。
続けて、同じフューエルライン 接続を利用して、
ディーゼル ターボ洗浄『DIESEL TURBO SERVE』
にシフトしていきます。
『DIESEL TURBO SERVE』の主なターゲットとしては、ターボタービンブレード及び可変部分に蓄積した煤(カーボン)を洗浄する事です。
ご存知と思いますが、ターボチャージャーのタービンは1分間に数十万回転にも達します。少しのブレも許され無いパーツですので、非常に高精度に製造されております。そこに設計段階に無い煤等がほんの少しでも付着すると…
重量の偏りによるバランスの不均等を起こし、回転効率の低下(レスポンス悪化)、潤滑部のシーリング低下(オイル漏れ、タービン軸破損)などを原因になります。
また、ウエストゲートや、近年主流となる可変ジオメトリーターボチャージャーに採用されている流量可変ノズルといった可動部分に蓄積した煤に対しても、効果を発揮します。
上記の問題を『DIESEL TURBO SERVE』は、排気側のパーツを分解せず洗浄する為に開発された商品です。
恐らく、この部分に注目して、インジェクターからアプローチさせる方法で、
開発されたプロショップ専用商品は無いかと思います。
それでは、マルチサーブの〈ターボ〉を選択。
この作業も本体液晶パネルの指示にしたがって、進めます。
約1リットルの 『DIESEL TURBO SERVE』本体タンクに投入
洗浄レベル 【強力洗浄】を選択、 燃料圧力 【0.5bar】 決定後スタート!
70分後『DIESEL TURBO SERVE』を全量投入完了。
無事作業が終わりました。
以上の工程でフューエルライン/ターボの洗浄が完了しましたので、続けて『マルチサーブ DPF洗浄システム』にシフトしていきます。
次回は、『マルチサーブ DPF洗浄システム』の施工をご紹介いたします。
DSCやマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。http://minato-motors.com/contact/
御見積には同時作業可能なオプション整備(LLC圧送式交換やカーエアコンリフレッシュα・ATF完全圧送式交換)なども提案させていただいています。
どうぞ宜しくお願い致します。
それではHAPPY CAR LIFE!!