第2部 ハイエース KDH201『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』でディーゼル煤除去作業!!セオリー通りに上流からクリーニング!
前回ブログから引き続き紹介する兵庫県神戸市からお越しいた、トヨタ ハイエース KDH201 走行距離21万キロ
複数のダイアグコードが記録され、トラブルが顕著化したお車です。
前回第1部のブログでは、『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』の前段階 インテーク系統分解/清掃を、詳しく紹介しました。
http://minato-motors.com/blog/?p=37511
今回の第2部は、『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』の施工をご紹介いたします。
前回ブログ内で、インテーク系パーツのクリーニングが完了し、『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』が出来る状態になりましたので、作業を進めます。
マルチサーブの施工は、洗浄剤投入のホース類は接続しないといけませんが、それ以外は、マルチサーブ本体の液晶パネルの指示に従って進めます。
先ずは、〈エアーインテーク〉のボタンを選択します。
約1リットルのマルチサーブ エアーインテーク洗浄剤
『DIESEL AIR INTAKE CLEANER』を本体タンクに投入します。
この洗浄剤は、ディーゼル専用で、マルチサーブ用に開発設計された商品です。
当然、市販はされておりません。マルチサーブ 導入店でしか取り扱えない、プロショップ専売商品です。
高性能ですが、欧州からの輸入品(made in Belgium)でもあるので、非常に高価です。
少し粘度の有る液体です。
粘度が有るので、煤等の汚れに張り付いて浸透し結束を緩めながら、ゆっくりと気筒内へ流れ込み、燃料と共に燃焼させる設計になっています。
マルチサーブ インテーク用のアトマイザー コーン(噴霧器)までのホース内のエアーをパージします。
エアーパージが完了しましたので、スロットルボディに接続されているダクトホースを取外し、スロットルボディにダイレクトにアトマイザー コーン(噴霧器)を装着します。
『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』の準備が整いましたので、(30秒/1サイクル)の噴霧間隔を選択しスタート。
エンジンをアイドル回転させなが、噴霧器から僅かに噴霧されたクリーニング剤をスロットルボディから吸引させます。
イメージとしては、
耳鼻咽喉科で喉が炎症した時に、薬剤噴霧器から大きく呼吸しながら吸い込む治療の様な感じです。少しずつゆっくりと。
燃料以外の液体を気筒内に流し込こむので、非常に慎重に施工する必要があります。
ただ単に、噴霧量を少なくし、噴霧間隔を長くすれば、途方もなく時間が掛かり、時間効率が悪くなる。
逆に噴霧量を多くし、噴霧間隔を短くすれば、施工スピードは上がるが、クリーニング剤が煤を洗い流す時間が無くなり、役目を果たさず気筒内に吸い込まれ、高価なクリーニング剤が無駄になり、クリーニング効果が低下する。
この工程を【いい塩梅】でコントロールしてくれる『マルチサーブ』は、導入コスト高いですが、非常に良い設計で優秀なメンテナンス機器だと思います。
本体タンク内のクリーニング剤が無くなるまで、アイドル回転を保ちながら、噴霧し続けます。
スタートしてから、約180分間
『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』が正常に完了しました。
この工程で完璧に暖気が完了しましたので、続けて『マルチサーブ インジェクター洗浄』にシフトしていきます。
次回は、『マルチサーブ インジェクター洗浄』の施工をご紹介いたします。
DSCやマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。http://minato-motors.com/contact/
御見積には同時作業可能なオプション整備(LLC圧送式交換やカーエアコンリフレッシュα・ATF完全圧送式交換)なども提案させていただいています。
どうぞ宜しくお願い致します。
それではHAPPY CAR LIFE!!