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広島県からハイエースKZH138 キャンピングカーをリフレッシュプラン!!第三部。       タイミングベルトとウォーターポンプとラジエター交換。     ATF完全圧送式交換はニューテック。

前回、前々回ブログから紹介している広島県からのハイエースKZH138のリフレッシュプラン。 平成13年式 走行距離9万キロ

http://minato-motors.com/blog/?p=35741
http://minato-motors.com/blog/?p=35797





中古車購入したハイエース スーパーロング キャンピングカーを、もう一度新車時に近づけるリフレッシュ整備を依頼されました。(内外装の整備は専門外のため不可)


・フロント ドライブシャフトやブレーキ・ハブ関係。
・前後のサスペンションやリアシャフト・ブレーキ関係。
お伝えした2部のブログで作業内容を紹介しましたね。



今回ブログではエンジン関係やATF交換等を紹介します。




タイミングベルトは交換されているようでしたが、それ以外は整備歴不明で(恐らく未交換部品が多い)と感じました。



エンジン奥にあるウォーターポンプ・ラジエターは要整備箇所なので、今回の整備で一新しますね。



・ウォーターポンプ
・タイミングベルト&テンショナープーリー
・カム、クランクオイルシール
・サーモスタッド、ファンカップリング
・ラジエター&ホース類などなど。

100系ハイエースはエンジンルームが狭いので、これらの部品を交換するにはE/G前部に広いスペースが必要です。

助手席シートを跳ね上げただけの状態では、非常に整備がしずらいのですね。



フロントシートを分解し、エンジン整備のスペース確保。

前部にあるファンカップリングやタイミングベルト、カムスプロケットを外すと、大きなスペースが生まれます。

この時に交換しずらい部品類を一気に交換すると、重複する工賃が安くなりますよ~。



エンジンルームから知恵の輪状に絡まるメインラジエターを引き抜きました。

メインラジエターが外れると、さらに大きな作業スペースが出来ます。


・クランクプーリーはSSTを使用してクランクボルトを外す。
・SSTプーラーでクランクプーリーを引き抜く。

狭い作業スペースではやりずらいし、ミスする可能性も増える。


作業スペースを確保し、交換しずらいフロントクランクシールを交換。



エンジン上部後方からオイル漏れがあった定番のシリンダヘッドカバーガスケット交換。   ゴムガスケットがカチカチに硬化していました。





ウォーターポンプとと同時に狭い箇所にあるサーモスタッドも交換しました。



ウォーターポンプとカムシールとエンジンヘッドカバーの相関関係。
関係なさそうに見えますが組付けの関係上で、この3点は同時に実施しないと中途半端な感じになります。


ヘッドカバーとカムシールのフランジを外せば、ウォーターポンプASSYが外れます。 組付け時にはこの逆に行うと完璧な脱脂が出来て、オイル漏れへのシーリング効果が高い作業が可能。



簡単に言えばこのエンジンに限っては、ウォーターポンプとヘッドカバーガスケットは同時に整備しないと、オイル漏れがしやすくなるんですよね。




・エンジンの冷却風量をコントロールしているファンカップリングASSY。
・水冷式インタークーラーのLLCを循環させているLLCポンプ。


年式が経過すると(この車種のこのグレードにしか使用されていない部品)などは、純正部品の生産が終了しやすいです。


今後部品が無くなると走行に支障が出る部品は、今回なるべく交換するように依頼されました。



バンパー裏にあるサブラジエターとACコンデンサーを交換しますが、コンデンサーは既に生産終了。

よってサブラジエターのみを交換します。


塩カルの影響でボディとラジエターとコンデンサーを結合している、細~いボルトがポキポキ折れる。

ミニダクターで加熱してから慎重に分解し、リコイルでねじ山をリカバリーします。


無事サブラジエターも交換出来ました。



部品を組み立ててLLCの圧送式交換。

リアヒーターホースからラジエターリフレッシャーでLLC脈動圧送式交換を行います。


エンジンを掛けながらラジエターやエンジン・ヒーターコアに流れるLLCをキレイにしながら全量交換。



圧送式交換が終わればLLC再生強化剤でエンジン用とインタークーラー用の防錆・消泡性能を強化します。

エア抜き作業も同時進行で行いました。




ATFを全量交換する前に、オイルパン洗浄ストレーナー交換一式。

キレイに洗浄しストレーナーを交換。
液体ガスケットを打ち直して組付け。


ATFチェンジャートルコン太郎を接続。
本命ATFを使用する前に、まずはプレ洗浄。

NUTECニューテック プレ洗浄専用フルード NC-RFで全量イッキに交換しますね。





プレ洗浄が終わりました。

奥に見える新油のNC-RFよりやや濁っていますが、ビーカー廃油よりかはかなりキレイになりましたね。





15分間のアイドリングタイム。
次は本命ATFで交換します。

ニューテック全化学合成ハイパフォーマンスATF (ZZ51改)

エステル系全化学合成ベースオイルを使用したATFで、4速ATなどの従来型ATには最適でおススメしています。


ZZ51改よりもハイスペックフルードのNC-65は、大排気量・多段AT搭載車にお勧めしていますが、ハイエース4速ATに使用する事も可能。 (ただ値段が高額です。)




完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば、次回交換推奨距離は5万キロです。



最後にフルードレベル調整も行いました。





前後のデフとトランスファのギアオイルはニューテックZZ32 80W120を使用。



家族と荷物を載せてクネクネ坂道のスキー場に行かれるので、純正レベルより少しオイル性能が高いギアオイルを提案しました。





次回ブログで4部作の完結編。

・1G締付から車高調整とホイールアライメント調整。
・マルチサーブ(インジェクター)(インテーク)洗浄システム

納車までの様子を次回ブログで紹介しますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!






2023年10月22日

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