トヨタ クラウン200系 インテーク煤除去 DSCドライアイスショットカーボンクリーニング。
180系・200系・210系クラウンの直噴エンジンと言えば、皆さんご存じのインテークバルブにカーボン(煤)堆積。
トヨタならマークX、レクサスならIS・GSなどもGR系V6直噴エンジンを搭載しています。
インテーク系カーボン除去と言えば、ドライアイス洗浄を使用するDSC。
DSCと言えばミナト自動車オリジナル整備で、DSC施工台数は1千台を超えています。
今回のブログは大阪府堺市からお越しいただきました。
クラウン GRS200 走行距離9万キロの作業を紹介します。
依頼内容
・DSCドライアイスショットカーボンクリーニング
・スパークプラグ交換
・LLC圧送式交換
・カーエアコンリフレッシュα
・ATF完全圧送式交換
・リアデフオイル交換
計6点の作業を依頼されました。
塗装色がソリッドの黒(カラーナンバー202) 塗膜自体が柔らかくデリケートので非常に気を使いますね。
マスカーで保護してから作業をします。
スロットルボディ サージタンク スワールコントロールバルブを分解し、12個のインテークポートが見えてきました。
それでは内部のバルブをチェックしますね。
インテークバルブ傘部にカーボンがカッチカチに固着していますね。
ポート内径にも厚み1mmほどビッシリ煤が固着しています。
これがGR直噴エンジン特有の加速フィーリングの低下や失火、アイドリング時の微振動の原因になりますよ。
狭く深いポート奥を手作業でカーボン完全除去するのは、ほぼ不可能。
弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)なら、エンジンにノーダメージで短時間で完璧に除去が可能。
・圧縮空気でドライアイス粒を高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で付着物が剥離。
・ドライアイスは大気に消えるので残留する可能性はゼロ。
複数あるDSC専用ノズルとアダプターを使い、母材金属から付着物を剥離させます。
軽くワンショットで、ここまでキレイに剥離します。
ポート内を全て洗浄していきますね。
圧縮上死点にセットして、バルブ全閉状態で作業をしています。
どうでしょうか?? 完璧にキレイになりましたよね。
これで本来の吸気渦がシリンダー内で形成され、ガソリンと空気を撹拌し混合気になります。
最適な空燃比の混合気になった状態で点火燃焼が起きると、本来のGR系直噴エンジンの性能が発揮されるのです。
スワールコントロールバルブに付着するカーボンもドライアイス洗浄で除去し、元の状態に組み立てます。
ガスケットは新品で交換しますね。
DSCオプション整備のスパークプラグ交換はNGK最強のプラグ(プレミアムRX)で交換しました。
スロットルボディ清掃初期化をして、脱着時に割れやすい配線カプラーも修復しました。
ラジエターリフレッシャーでLLCを脈動圧送式交換。
ラジエター・エンジン・ヒーターコアのLLCを全て交換していきます。
ラジエターリフレッシャーを作動させながらエンジンを掛けて、サーモスタッドが開くまで暖機。トータル30分ぐらいは掛かります。
交換後にLLC再生強化剤を投入して、防錆・消泡性能を強化しました。
また同時にエア抜きも行います。
ATFも完全圧送式交換でリフレッシュ。
その前にフルードチェックして、オイルパン洗浄ストレーナー交換を行いますね。
オイルパンを洗浄して磁石に付着した鉄粉も除去。
ストレーナーとオイルパンガスケットを交換して再組立て。
排出したフルードを補充して、エンジン始動完全暖機。
アダプターをATに装着してATFチェンジャー(トルコン太郎)に接続。
まずはプレ洗浄。
ニューテック NC-RFリンシングフルードで全量イッキに入れ替えます。
NC-RFは弊社が企画し、ニューテックさんにお願いして製作していただいたスペシャルリンシングフルード。
プレ洗浄をして、やっとここまでキレイになりました。
・左奥が新油モニターのNC-RF
・中央ビーカーが廃油
・右クリーナーモニターがプレ洗浄後の状態。
新油と比べるとまだまだですが、廃油と比べるとかなりキレイになりましたね。
本命に使用するATFはニューテック『NC-65』
ニューテック史上最高峰ATF 全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)
極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
ストリート走行レベルではなかなか劣化しないでしょう。
また高品質のエステル系ベースオイルを贅沢に使用していますので、ATFのロングライフ化に有効です。
ハイパフォーマンス状態を長~く維持しますよ!!
完璧に入れ替わりましたね。
ニューテックNC-RF & NC-65でのATF完全圧送式交換が出来るのは、日本では弊社のみ。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロです。
リアデフオイルもニューテック。
全化学合成ギアオイル NC-70 75W90 で交換しました。
デンゲン社エコマックスjrで、エアコン冷媒ガスをリフレッシュ。
結果的には450gの充填量に対して、回収したのは300g。
施工前は約150gほど冷媒ガスが少なかったようです。
全て回収し真空引き後に、再生した冷媒ガスを規定充填量450g注入し、ニューテックNC-200も同時注入しました。
お預かり期間は2日間。
朝9時半入庫で翌日夕方には作業が完了します。
(代車も用意しています。)
マークX・クラウンやレクサスIS・GSのインテーク系に堆積するカーボン除去をご希望の方は、HP(お問い合わせフォーム)からご相談いただけると返信させていただきます。
問い合わせを頂けましたらお見積りお知らせしますので、どうぞ宜しくお願い致します。