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マツダ CX-5 KF2P ATF圧送式交換 マルチサーブDPF洗浄&インジェクター洗浄!!

静岡県からお越しいただいたのはマツダ CX-5 KF2P スカイアクティブ2.2D 走行距離5万キロ


今回で2回目のリピート来店です。
前回来店時から年数が経過したので予防整備的なATF交換とSKY-Dへの推奨メンテナンス(マルチサーブDPF洗浄&インジェクター洗浄)を依頼されました。

試運転後にフルードチェックをしてからATF交換を始めます。

密封式6速ATに専用アダプターを取り付けて、ATFチェンジャー(トルコン太郎)に接続しますね。




本命に使用するATFは前回同様にNUTECニューテック(NC-65)

高価な本命ATFを使用する前にまずはニューテックNC-RF(リンシングフルード)でプレ洗浄を行います。

ニューテックNC-RF(リンシングフルード)は弊社がニューテックさんに提案し、オリジナルで製作していただいたスペシャルフルード。

ニューテックのハイパフォーマンスATFへ交換する前に、AT/CVTを効果的に内部洗浄するために誕生しました。

過度な洗浄性能は求めず、ATミッション自体にダメージが残らないよう設計されています。  (過度な洗浄能力はシール等を痛めます。)




NC-RFが誕生してから4年経過し、今では年間2500リットルは使用しています。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434


ニューテック(NC-65)&(NC-RF)でのATF圧送式交換を指名される方が非常に多いですね。

それではNC-RFでプレ洗浄を始めます。

全量圧送式交換を終えました。これがプレ洗浄後の状態です。

・左奥が新油モニター
・中央ビーカーが廃油
・右手前がプレ洗浄後のATF

新油と比べるとマダマダですが、廃油と比べるとかなりキレイになりましたね。


このままの状態で15分間のアイドリングタイム。
次は本命ATFで再交換します。

本命に使用するのはニューテックNC-65。
NUTEC史上最高峰ATFは全化学合成(エステル系)。

・極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス
・低温から高温まで安定した油膜性能を発揮。

高トルクを発生するSKY-Dには是非お勧めします。

ただし純正ATFの数倍高価なので、唯一の欠点である(フルード単価が高額)のみがネックでしょうか。


評価に対しては既にみんカラ等のSNSで絶賛されているので、ここで説明する必要はもう無いでしょう。



完璧に入れ替わりましたよね。
これでスムーズなシフトフィーリングが長期にわたり維持され、また強靭で高潤滑性能がATを保護します。


純正ATFは耐久性が低いですよね~。長く使用するとシフトフィーリングが荒くなる印象。  

NC-65なら耐久性・耐熱性が強化しており、ストリート走行レベルではなかなか劣化しないので、新車購入してスグに入れ替える方も最近では多いですよ。



最後にフルードクーラーを洗浄して、フルードレベル調整を行いました。



次はマルチサーブでDPFとインジェクター洗浄を行います。

ディーゼル普及率が大きい欧州から導入したマルチサーブ洗浄システム。



DPFから洗浄していきます。



マルチサーブをDPFの配管にセットし、DPFクリーナー(1液目)を投入。




次にDPFフラッシュ(2液目)を投入します。


これでDPF洗浄システムの洗浄工程はとりあえず終了。


引き続きインジェクター洗浄に移ります。


フューエルサプライポンプに繋がるIN・OUTにマルチサーブを接続。


画面の指示通りに進めて、ディーゼルシステムパージをマルチサーブに投入します。


約60分間ほどアイドリングをしながら、フューエルラインをシステム洗浄。


軽油を高圧に圧縮するクリーンディーゼルは、構造上フューエルライン内で汚れが発生します。

汚れが堆積し燃料の噴射具合が低下しても、ECUがセンサー情報を感知して、燃料噴射量を補正し続けます。


ですが補正制御も限度があるので、徐々に噴射コントロールが乱れてきて、最悪はインジェクターの不良になり交換となります。


真っ白なフューエルフィルターの濾過紙が、走行が増えると真っ黒になるのは整備士なら周知の事実。そしてフィルターだけでは汚れを全て取り除くのは無理なんですよね。


マルチサーブの作業が終われば、フューエルラインのエア抜き作業をしてエンジン始動。


DPFやマフラー内に溜まったクリーナーの廃液と共に、煤やアッシュ等を強制排出します。

排出作業では猛烈な白煙と異臭が出てきますので、弊社では排気回収システムを制作し作業をしています。(約2時間掛かります。)


インジェクターのバランスも整い、DPFの堆積値もゼロ。

これで良いコンディションのSKY-Dになりました。


納車時にはDPFリジェネレーターとディーゼルエクストリームクリーナー各1本を手渡ししています。

こちらは遅効性のシステムクリーナーで燃料タンクに注入し、ゆっくり内部を洗浄していきます。


ATFもクタクタになるまで使用して、フィーリングが悪化してから交換するものではありません。

インジェクターやDPFもノーメンテで使用し続けるものではありません。


悪くなってからも作業は出来ますが、それでも改善しない場合は新品部品に交換する事になります。   その場合は漏れなく高額請求がやってくるでしょう。


・エンジンにはエンジンオイル交換
・ATにはATF圧送式交換
・インジェクター&DPFにはマルチサーブ
どれも悪くならないようにする(予防整備)


定期的なメンテナンスで良いコンディションをキープしましょう。

納車時には作業中の画像をお見せしながら作業説明し、必要な方には画像をDVDにコピーしてお渡ししています。





(何故??メーカーやディーラーではこの様な長くコンディションが維持出来る作業を勧めないのですか??)これもお客様からよく聞かれますね。

そんな時は(きっと大人の事情があるんでしょうね。)とお答えさせていただいています。

ATF圧送式交換やマルチサーブシステム洗浄の御見積・予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

必要事項を記入していただいて送信してもらえれば、返信させていただきますよ~。    それではHAPPY CAR LIFE!!



2022年5月8日

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